ゲームとかアニメとか雑学とかのごった煮メモ書きページ since 2000.12.10

最近のトピック 3.アニメ&コミックス

アニマル横町 8 巻

 というわけで昨晩はけろっちゃ氏と共に大学時代のバイト先の名簿作成プロジェクトのミーティングに参戦。で、いつも終わったあとに飲み会に誘っていただくわけですが、つい調子に乗ってがんがんアルコールを入れまくり。自宅に帰るなりいきなりベッドに倒れこむほど酔っぱらったもは久しぶりですが、さらに今朝は超頭痛を食らうワナ。っつーか二日酔いで頭が痛くて目が覚めたなんて初めてのような気も。さすがに耐えきれずバファリン飲むハメになりましたが、微妙に我ながら情けない;。どうも話が面白いとつい調子に乗って喋りまくり & 飲みまくりしちゃうんですよねぇ……。うむむ、気をつけないとですよ;。

 で、そんな体調ボロボロ状態でも今日は TBS アニメフェスタに参戦予定なのですが、例年、超長丁場のイベントなので今年は様子を見ながらまったり参加しようかと思ってたり。実はもうスタートしているのですが、すでに現地入りしている本郷氏から定時連絡が。

「終わるの九時ですねぇ」

 あ、ありえなさす;;;
 っつーか 7 時間のイベントってなんですか状態。コミケだって 6 時間なのに;。

 そんなわけで今日は軽くこちらのインプレを〜。



 ……というか 7 巻出たのっていつですか?? 状態のアニマル横町 8 巻。

「アホかっ、オマエ、すでに 4、5 年 5 歳のままじゃねーか!!」

 という全く成長のない作品なのですが;、中身はというと、ぶっちゃけ変わってねーな;、という印象(← 一応褒め言葉^^)。あみちゃんとその秘密のお友達(主にアニマル横町という異次元世界からやってきたぬいぐるみ三人組)たちが繰り広げる愛と感動と笑いのドラマ……なんですけどね、その一方で、読み終わってふと思ったこと。

 んー、雰囲気は全く変わってないんだけど、中身薄くなってきてない??;

 アニ横というと無意味にネタが濃くて、さらに読むのにえらい苦戦する(作り込みが細かい)という印象があったんですが、8 巻はなんか「ぱらぱら;」と読めてしまって微妙に薄味。もともと毒舌ピリ辛系の作品なんですが、いくつかツンデレ風味みたいな甘さが漂っているところもあって、作品全体が丸みを帯びてきているような印象が。りぼんの中では主戦力級の作品なだけに、敢えて冒険をしなくなったということなのかもしれませんが、個人的にはなんとなく微妙な感じがしなくもなかったり。

 実は一緒に読んでたハヤテの 13 巻の方は結構大笑いしながら読んでたのですが、こちらは連載期間がアニ横より短いものの未だ全力疾走。こういう勢いのある作品と比べるとどうしてもパワー不足の感が否めなくなりつつはありますね。> アニ横 らき☆すたなんかがそうですが、最近は短期決戦のお祭り型ギャグマンガというパターンが出来上がってきてしまっているので、アニ横のような長期継続連載ものはクォリティを維持し続けるのはなかなか大変。とはいえ個人的には結構好きな作品(主にくーちゃんが(笑))なのでこれからもがんばってほしいものです。:-)

 そんなわけでぼちぼち出撃〜。……一応バファリン持っていっておくかな;。

2007/8/11 14:41 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
田村ゆかり コンサートツアー 2007 Summer * Sweet Milky Way * 1st 大宮

 というわけで今日はこちらに参戦してきたり〜。



 ってちょっと写真が遠いですが、ゆかりんの夏のコンサートツアーの 1st stage、大宮ソニックシティに参戦してきたり〜。いやはや、考えてみればクリスマスの悪夢 PTP からすでに半年以上が経過、さすがにもう二度目の失敗は許されないだけに果たしてどんなコンサートになるのか、期待半分不安半分で参戦してきたわけなのです。が。

 神コンサート。
 っていうか自分の中では CCC に匹敵、あるいはそれ以上の賛辞を送りたくなる素晴らしいコンサートだったんですけど、これっ^^。

 いや〜、正直素晴らしすぎるコンサートで、最初はやや疲れ気味だったのですが後半戦になるにつれ自分の限界を忘れて飛びまくり;。その反動もあって今は帰宅してからちょっとぐったりモードなわけですが;、びっくりするほどの見事なコンサートでした。細かいレポートはでじくま氏がアップしているので、とりあえず思いついた範囲でつらつらと書き出してみると。

・セットリスト
 いきなり Princess Rose からスタートしたかと思えば、直後に来たのが My Life is great という古参ファンにはたまらない一曲。それに虹色バルーンや天使のお仕事などが続いていったのですが、MC3 あたりまではホントの意味で「ガラッ」とセットリストを変えてきた、という印象。CCC 以降、バラードゾーンすらもマンネリ化傾向が見られていたセットリストをここまで思い切って変えてきたおかげで非常に新鮮味ある作りに。けれども MC3 以降のみんな大好きゾーンは、童話迷宮 → Honey Moon → 惑星のランデブー → fancy baby doll → 恋するラズベリー → Melody という超体力勝負ゾーンに。よもや 6 曲もつなげてくるとはびっくりしたのですが、アンコールも Love parade、Candy smile と続き、定番ソング恋せよ女の子で締め。や、実は今日はパペットを忘れていったん家に取りに帰るという失態をおかしたのですが持ってきてよかったよ状態に^^。

 セットリストの大きな特徴としては、「大好きと涙」や「Baby's Breath」といった、ゆかりんを代表するとも言える曲が落とされたという点。(正直 PTP の悪夢がよみがえるトラウマソング Little Wish も落とされるかと思ってましたが、さすがにこれだけは残りました;) ややマンネリ化傾向にあったセットを全く新しい構成に作り変えてきていた感があって、とにかく聞いていて楽しかった、というのがよかったところ。

 ……しかし My Life is great の間奏でお客さんが入れるセリフをかなりの人数が的確に入れていたのには正直ビビリました;。いやコールといい飛びといい、ゆかりん王国国民って異様なほどに統率が取れている軍隊なのですが;、それにしてもあの長いセリフをあれだけの人数がビシリと入れていたのにはびっくり。すみません、次回までに復習しておきます;;。っつーかこんな曲来るとは思ってなかったですよ;。

・バックダンサーさん & 生バンドさん
 もともとゆかりんはオケの方が良いという話があったと聞きますが、いきなりステージ上に生バンドセットがあって、前回のあの微妙にかみ合わなかった PTP のときで懲りたんじゃないのか??と全力でツッコミ……を入れたかったのですが、始まってみればこれが素晴らしい。確かに演奏こそ生バンドなのですが、オケと組み合わせて照明関係もすべてプログラム連動にすることで、オケと生バンドのいいとこを見事に両取り。またバックダンサーさんは 4 人+ネコさん 2 人でしたが、このダンスが無難ながらもなかなかに良い。まあステージが小さめだったということもあるのですがなかなかに充実感のある踊り。実はゆかりんの方も新曲が多かったので振り付けなども目新しく、その辺との相乗効果もあったのかもしれませんが、それにしてもバックダンサーは数の問題じゃない、ということを証明してくれたような気がします。

・衣装
 重ね着も含めれば 7〜8 着ぐらい?を入れ替えてましたが、どの衣装も非常にセンスがあるいい衣装。や、前回の PTP のときにはお菓子だかなんだかをイメージした衣装だったと思うんですが、ぶっちゃけゆかりん本人や曲のイメージを無視して作ったような感があったんですよね。しかし今回はどの衣装も文字通り似合っている。MC トークの「スカートの中って蒸す」→「夢が詰まっている」みたいなネタにつなげるあたりも見事。

・MC
 全体的にかなりテンパってる様子が見てとれた MC ですが(というかしょっぱなから「マイクと間違えてめろーんステッキ持っちゃったよ」と暴露してどうするよ?状態、とか^^)、とはいえ仕込んだネタの数々はさすが、という印象。中でも見事だったのは、いいかげんマンネリ化してそろそろ引退かと思われていためろーん(ゆかりんがステッキを壇上から振るのにあわせてみんなで全力でのけぞるという持ち芸)にアレンジを加えてきたところ。「めろーん」→「まわって〜」に合わせて観客が全力で回転するというのは見事^^。っつーかこれに追随できるみんなの対応能力の高さにも驚きますが;(苦笑)。またこれ以外にも、ぬいぐるみを投げ込むだけでなくサインボールを投げたりラケットで遠くに飛ばしたりといった工夫も随所に見られ、昔の型を捨てずに進化させてきたあたりはすごいなぁと実に感心。

 ……などなどといろいろ書いてきたのですが、ひとこと言わせてください。

 いったいあの PTP はなんだったんですか;;。(笑)
 いやー、ホントにやればこんな素晴らしいコンサートができるじゃないですか。

 まあ前回の PTP のときは事務所移籍などの影響もあって、様々な歯車が噛み合わなかったためにあんなぐだぐだコンサートになってしまったのかもしれません。けれども今回の SMW (Sweet Milky Way) コンサートは、前回の失敗に真正面から勝負して、それを見事に打ち破ったコンサートだったんじゃないか、と思います。セットリストにしても MC にしても、あるいはバンドの使い方にしても、昔ながらの良さを失うことなく、それでいて全く新しいゆかりんを見せてくれた、と思うんですよ。今までだったら当然こう来るだろう、という予想をいい意味で裏切ってくれて、そうでありながらも非常によい洗練された形に落ち着いている。

 そしてなにより私が非常によかったと思うのは、CCC みたいな大規模コンサートじゃなくてもこんなに素晴らしいコンサートを作り上げることができる、という点。もちろんお金も相当にかかっていると思うのですが、単に高い機材を入れてたくさんのバックダンサーを入れてと物量作戦で臨んでも、本当にいいコンサートを作り上げることはできない。今回のコンサートの良さは、要するに作り込みのレベルの高さ、だと思うんですよ。

 しかしまあその一方で思うのは、あ゛あ゛、自分も微妙にヤバい人になりつつ;;(笑)。というかですね、

 自分はいつから全力でコール入れられる人になってしまったのだろう;;orz。
 や、私ってこんな人じゃなかったはずなのに;;。(笑)

# 例えば fbd ではゆかりんに向かって「世界一かわいいよー!」とコール入れるとこがあるのですが、
# 左隣にいた女の子二人組が全力で超ドン引き。や、そりゃそうだろう……(苦笑)

 今回はでじくま氏から UO を何本かわけてもらってかなり楽しく飛び跳ねてましたが^^、いやー、ホントに楽しいコンサートでした。というかこれぐらいのランクのコンサートだったら確かにでじくま氏が全力で力を入れるのも分かるというもの。1st stage でこんな素晴らしいコンサートとなると次の参戦場所である横浜が必然的に非常に楽しみに^^。いやはや参加してよかったですよ〜。一緒に参加したでじくま氏、本郷氏、二人ともおつかれさまでしたー。

2007/8/5 02:46 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (1) | このエントリへ拍手
魔法少女マジカルたん!!

 うぐぅ、鈴ルートに入ったかと思いきや Bad End。ちょい手前まで戻って選択肢選びなおしたけどまるでダメ、さらには最初からやり直してみたけどやっぱりダメ、というわけで今日は諦めモード。攻略サイト見れば早そうですがここは少しじっくりのんびりプレイしてみようかと思っていたり。

# っつーかこれフラグどこで立てるんだーーーー;。
# ちなみに小毬もいいが鈴もいい。(← 節操ないですよこの人;)

 そんなわけで今日はこちらの CDS を〜。



 えーっと、冗談やったらそのまま引くに引けずに突っ走らざるを得なくなったみたいな感じのある、アニメ版もえたんの主題歌 OP CDS。や、今期の OP テーマ曲はいくつか注目株がありますがその中の一つですねー、これは^^。

 でもっとさくっと聞いてみたわけですが。

 あ、アホだ;;。orz

 や、アニメで聞いたときもアホっぽかったのですが、CDS で聞くとさらにアホっぽさが炸裂;;。
 いわゆる高周波系のギャルギャルしいソングなのですが、なんつーか……強烈。だがしかし、それがイイ。(笑)

 などと書きましたが、この手の曲は私は結構好きだったり。や、無意味にテンションが上がる曲は結構好きだったりするんですよね。私は割と自分のテンションコントロールにこの手の音楽を使ったりするので、落ち込み気味のときに電波ソングとかでケタケタと笑ったりするのがかなり好きだったり^^。笑顔は元気の源ですからねー。

 しかし今期の OP テーマ、I've 系のが結構いいのですが発売はもうちょっと後。
 今期の一押しは「ななついろドロップス」の OP テーマ「Shining starts bless☆」。こちらは明日発売。楽しみかも〜^^。

2007/8/1 02:46 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
ようやく着弾〜。

 というわけで今朝はこちらを引き取り〜。



 や、いわゆるゆかりん夏コンサートツアーのチケだったりするわけですが、……ううっ、くじ運は激しく微妙な印象かも;。まだ座席の場所はちゃんと確認してませんが、少なくとも大当たり座席はない様子。まあもともとくじ運は良い方ではないので仕方ないっちゃ仕方ないです(というより大宮当たってるんだからそれでよしとしようよ^^)が、なるべくいい席で見たいのは人情ではありますねぇ。

# ……と思っていたらなにげに横浜が結構いい席らしい;。
# なんか 11 列が最前列だそーで、だとしたらかなりラッキーかも?^^

 それにしてもなんか微妙に頭が痛いような気が;。ええっと、遅れて疲れが出てくるのは歳の証拠ですか?;;

2007/7/24 02:11 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
書評:ZOMBIE-LOAN 〜 ゾンビ・ローン

「チカくんもシトくんも、なんでもう死んでるのに、
 そんなに一生懸命になれるのかなって。
 私だったら、死んだら死んだでそれで仕方ないや、って……
 だから別に死にたいというわけじゃないです。
 毎日それなりに楽しいし、私けっこううまくやってる方だと思うし。
 ただ、別にどうしても行きたいって程じゃないっていうか……」


「……死ねば?
 最悪だな。死にながら生きてる。」


 というわけで最近やたらと ECO 率の高いこの blog ですが;、今日はこちらのインプレを〜。



 ええっと、最近アニメ化も始まったゾンビローン。アニメ版の 1 話を見てこれは?!と思ったのでさくっとコミックスを 3 冊ほど買ってきてみたり。男性比率が妙に高い作品……だけどたぶん女性向けってわけでもないんですよねこれは;。や、どうもこの辺のジャンルはどうなってるのかよく分からないので;;。ま、別に男性向けだろうと女性向けだろうと作品が面白ければまったく問題ないわけですが、

 さすが。
 っつかーこの人たち、本気でいい作品描くなぁと感心。ローゼン、しゅごキャラ!、ZOMBIE-LOAN と当たり作品ばっかじゃないですか。

「本当に死に値する傷を、痛みを、お前がどれだけわかる?
 ただ生きてるだけなら、ゾンビでもできるんだよ。クズ。」


 陸橋陥没事故から奇跡の生還を果たした二人の同級生、チカとシトは一度死んでしまったもののローンを組んでゾンビとして生き永らえている。ヒロインのみちるは人の死を見抜く特殊な目の持ち主で、ひょんな事から彼らと行動を共にするようになる。そんな少女と少年2人が紡いでいく物語なのですが、作品を通して描かれているのは「生きているとはどういうことなのか」というテーマ。

 ヒロインのみちるは居心地の悪さを感じながらも我慢して叔母さん夫妻のところに居候になり、学校でもいじめを受けながら、それでも現状を変えることができずに悶々と日々を過ごしていく。自分は要らない子、死んでも仕方がない子と自分の心を偽り、それが運命だとその人生を受け入れようとする。けれども本当に死に直面して、自分を騙しきれなくなる。

「仕方ない……きっとこれが運命……だから……」
「運命……そーかよ。……だったらなんでそんな顔してんだよ。
 忌の際だぞ。言いたいこと言っとけ。最期まで聞いてやる。」


 ああ……格好悪いな私。
 「死」なんて軽く口にしてたのに。
 でも知らなかった。
 こんなに痛くて、怖くて、悔しいなんて。


 「生きている」ってなんなのか? 身体が生きていても、心が死んでいたら生きていると言えるのか? 生きることへの渇望をごまかし、期待や希望、そして夢を先送りしている現代人たちに向けて送り出されるセリフの数々は、さすがと唸らされるものがあります。ひきこもり更生作品ローゼンメイデンとか、未来に希望を紡いでいく物語しゅごキャラ!なんかと非常に似ているテーマなのですが、結局これらの 3 作品の底に共通しているのは、頑張って『生きていく』ことに対するエールみたいなものですね。いやはや、ちょっと予想外の拾いものだったのでびっくりしました。:-)

 が、しかしひとこと言わせてください。あのアニメ版の第 2 話は激しく違うだろう、と;。

 や、ラストでみちるが死に瀕して上のセリフを語るのは、ホントに追い詰められた挙句に出てきた「彼女の本音」。そうだからこそ彼女はあのことを転機に、家を捨て去る覚悟を決める、んですよね。つまりあのシーンは彼女の底つき体験(どん底から這い上がってくる体験)という、作品上めちゃめちゃ重要な意味を持ってるんですよ。あの彼女のモノローグに込められた意味、心からの叫び。原作だと非常に重たく描かれていたシーンなのに非常に軽いセリフになってしまっていて、ちっがーーーーうっ、と ECO やりながら叫んでました。(ぉぃこら;) その後の家を出ていくシーンも重たさがなくて非常に残念;。

# 別に原作マニアというわけではないですが、全体的に消化試合になってるような感じがしますね。> アニメ版
# これって 1 クールものなんでしょうか?

 しかしスパイラルなんかもそうですが、この手の男性比率の高い作品に出てくる女の子ってどうしてメガネっ子とか三つ編みなのにこうもかわいいんだろうと思わずにはいられなかったりするわけですが;。この作品もみちるが妙にかわいすぎるわけなのですが;;。

 いずれにしてもそのうち 4 巻以降も買ってこよう;;。

2007/7/16 02:03 | 3.アニメ&コミックス | コメント (142) | トラックバック (3) | このエントリへ拍手
DEATH NOTE 最終回のお話。

 ふ〜、一昨晩と昨晩はえらい取り乱したような気がしますがいったんリセット(笑)。や〜、返す返すも冷静さを失わせるに足るイベントだったわけですが(ぉぃ)、あれのおかげでアニメの消化がえらい遅れていたり。そんなわけで DEATH NOTE のアニメ版最終回、かなり遅ればせながらようやく鑑賞。したわけです。……が。

 ……いやこのアニメ版って原作とは結構違う終わり方じゃ?

 と思ったものの原作が手元にないのでチェキできず;。少なくとも真っ黒シーン(死後の「無」を表現するためのページ)はなくなってしまっていて、イケメンらしくやたらと奇麗なラストシーンに(苦笑)。まあ要するに、一人称視点でのライトの物語では全くなくなってしまったということなのですが、これは配役などに配慮すれば仕方ないといえば仕方のないラストかな、という印象。

 が、ちょっとこれを改めて見て考え込んでしまったことがあったり、や、実は原作を読了したときにちょっとひっかかったものの考えるのを放置しちゃったのですが、ライトは結局のところ是か非かという点。せっかくなのでちょっと考えてみたりするテスト。

# デスノを知らないなんて人はさすがにここにきてないと思いますが;、一応軽く補足しておくと、
# 死神界から落ちてきた「書いた名前の人が死ぬ」という特殊なノートを拾った夜神 月(ライト)。
# 正義感に満ち溢れながらもこの腐った世の中に耐えがたい苦痛を感じてもいる彼は、デスノートを
# 利用して凶悪犯罪者を次々と捌いていく。しかしついにはエルと呼ばれる探偵たちに大量殺人者として
# 追い詰められ、最期にはノートを落とした死神リュークから引導を渡される、という物語。
# 形式上は理詰めの推理ゲームになってる作品なんですけどね。

 この作品のラストで、ライトは自分の振舞いで世界の犯罪が 7 割も減って戦争も止まる、そんな自分を追い詰めて捉えようなんて全人類の不利益だ、みたいな趣旨の発言をしたところを、お前はただの大量殺人者だと一刀両断される。確かに後半戦でのライトの非人っぷりはすさまじいのですが(高田の扱いなんかはその極致なわけですが)、ではそうしたものを除いて考えた場合、彼の行動は果たして是なのか非なのか。あるいは称賛されるべきものなのか。

 某所で見かけたものですが、2ch 板でこんな書き込みがあったらしいんですよね。

アニメ板「DEATH NOTE(デスノート) page.86」
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1182874846/
754 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2007/06/27(水) 09:51:59 ID: eAYzYZ5N
それにしても月の演説には心動かされるものがあったな
たった一人の仕事で全世界の犯罪が7割も減り戦争も止まるなら考える余地ないだろw
月を神にして統治させた方がいい

 読んだとき思わず吹いたのですが^^、おそらくこれは本質を突いている。この作品の中核ロジックは、

・ライトが目指している「善なる世界」そのものは正しい。(=ゴールは正しい)
・けれども、だからといって人が人を裁くことは許されない。(=手段は間違っている)

というもの(だから最後にライトを裁くのは死神リュークであってエルたちではない)。つまり上記の 2ch 書き込みにあるとおり、ライトが神だったらこれは正しいということになるので、ライトに超法規的特権を与えればすべては解決する、というのは限りなく乱暴だけど当たっている、という意味で思わず苦笑。

 確かに「人が人を勝手に裁くことは許されない」のは当然ですが、じゃあデスノートを、(核兵器などと同様な)完全な管理下に置いた状態で、人類の合議制の元に使うとした場合、それは是か非か。こうなってくるとかなりグレーどころかたぶんほとんどシロ。(実際、それに近いことは世の中にもあるわけで;)

 ライトの目指そうとした世界は間違っていない。そして、デスノートという道具自体に罪はない。
 だとするとライトの最大の問題点は、結局のところ「結論を急ぎすぎたこと」にあるんじゃないか、と思うんですよね。

 おそらくデスノートがきちんとした管理下に置かれて、みんなで悩みながら合議を図りつつ世界の平和と善なる世界を目指したら、その結果はおそらくライトがひとりで実現しようとした世界にかなり近いものになるのでしょう。けれども、実はそうした「プロセス」をすっ飛ばすと、結論がいくら正しくても、あるいはゴールが正しくても、あなたは間違っていると言われてしまう。

 私の過去の経験から言うと、概して、頭のいい人ほど一気に問題解決したがる傾向がある、と思うのですが、現実世界では「人」がボトルネックになることがしばしばあるんですよね。行動様式の変化、世界観の変化、価値観の変化などなど、様々な変化にはそれを受け入れるだけの時間が必要になる。「みんながちょっとでもやる気を出してくれればすぐにもっとよくなるのに」とか「みんながもうちょっとモラルを持ってくれたらずっとよくなるのに」とか思うことはしばしばあるでしょうが、ある側面だけ切り出してもそんなに簡単に世界が変わるわけじゃない。

 ライトの不幸の引き金は「デスノートと出会ってしまったこと」ではありますが、でもその不幸の原因は、おそらく「正義感が強すぎて頭が良すぎたこと」だったんじゃないか、という気がします。作品作りの妙にはいろいろと唸らされるものがあり、こういう骨太な作品はもっといろいろと見てみたいものだなーと思いますね^^。

2007/7/8 02:41 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
オトメン(乙男)

 おと−めん ヲトメン【乙男】
 乙女的趣味・思考・特技を持つ男性。乙女チック男子達(メンズ)。


 ええっと、わたしのことですか?orz
 ……というわけで今日はこちらのインプレを一つ。



 や、実は本郷氏から以前単語だけは聞いたことがあったわけですが、先日本屋を回ったら平積みされているというワナ;。表紙からしてなにげにヤバい雰囲気がぷんぷんと漂ってくるのですが、読んでみて思わず爆笑。いや〜、こんなのが花ゆめに掲載されていること自体おかしいだろとツッコミを入れたいわけですが、そういやしにバラも花ゆめなわけで、こんなところで奥の深さを見せつけるとはさすがとしか^^。

 ちなみにどんな話かというと、物語の主人公は剣道部主将の正宗飛鳥くん。剣道全国一、おまけに柔道・空手も段持ち。強くてクールで男らしくイケメンだけど、ところが実は、少女マンガにお料理にお裁縫と、乙女ちっく満載の趣味の持ち主。しかもその力量たるやそんじょそこらの女の子の比ではナイ。心の乙女を隠して男らしさを追求する飛鳥くんの恋愛ストーリー、それがこの作品。

「……母親みたいにりょーちゃんも……
 本当の自分を拒否するだろうって?
 俺だったら―――本当に好きな人には、嘘なんてつきたくないって思うけどな―――
 ……好きな人の前では、ありのままの自分でいたいデショ?」

 ―――たとえそれが受け入れられなくても―――


 大っぴらにできない恥ずかしい趣味を隠しながら、でもついそれが出てきてしまって……という構図。いやこれ読んでみたわけですが、うまいなぁというか実に巧妙だなぁ、みたいな印象もある一作ですね。これ、リアルでは絶対に成立しないけどマンガだからこそ成立するシチュをものすごく見事に扱ってます。端的にいえばこの主人公の飛鳥って、趣味は乙女ちっくでも根っこの本質が男そのものなんですよ。

 ええっと、どういうことかというと。リアルワールドの場合、あんまり大っぴらにできない恥ずかしい趣味としては例えばこんなものがあります。

・アニメ・漫画(特に少女マンガの類)
・料理とか家事とか
・EC○(ぉ

 ではなぜこういう趣味を大っぴらにできないのか? もともとこういう趣味というのは、ライフスタイル(コンテキスト価値)に重きを置いて生きている人たちとは相容れない文化であり、そういう人たちに知られることで余計な噂が立つとか面倒な説明をしなくちゃいけないとか心配ばっかりするわけですが、本質的には素の自分を all or nothing で拒否・拒絶されることに対する心理的な恐怖感が大きい

 実はこのポイントまでは前出の飛鳥くんも同じなのですが、問題はこの次。リアルワールドの男性の場合、こうした心理的な恐怖感が受容欲求の言葉や行動となって現れることが多いんですね。

例:「ええっと、私、実は料理とか大好きなんですよね。こんな人ってダメですか?

 この受容欲求や承認欲求は極めてよくある男性の本質的な一側面(ちなみに F&C の水月はこの点を見事に突いてきている)なのですが、半面それは女性から見ると『女々しい野郎ども』でしかない。(こういう男性に対する女性の評価は概して「キモい人」となるわけです;。女性側も承認欲求を持っているので、それが衝突する形になる、と;。)

 ……とここまで書けばお分かりでしょうが、この作品の主人公の飛鳥くんには、この受容欲求を匂わせる行動やセリフが皆無なんですよ。確かに主人公の飛鳥くんにも受容欲求や承認欲求があるのですが、そのカードの切り方がかなり巧妙なストーリーラインになっていて、上手いとしか言いようが;。

 とはいえこの受容欲求や承認欲求は、この作品では乙女ちっく趣味という形で描かれていますが、実際にはもうちょっと一般化することができて、

例:「ええっと、私、実はこんな仕事やったんですよ。こんな人ってダメですか?

 みたいな文脈は、実は世の中にはかなりあるんですよね。こうした受容欲求や承認欲求が強い人の中にはホントにただのダメな人もいるのですが;、実際には認められたいという潜在的な欲求からか、仕事をものすごく頑張るというタイプの人も結構多い。逆に、そういう人はうまく認めてあげることでさらなる力を発揮することがあるのですが、度量が小さいとなかなかそういう他人の承認欲求を受け入れるだけの心理的余裕ができないんですよね。

 こういう作品を読んでると、自律思考の強さと受け入れる度量の大きさの両面が必要なんだよな、ということを改めて考えさせられます。や、要するに需要欲求や承認欲求を振りかざすのは論外だし、他人がそれを見せたときにはそれを受け容れるだけの度量の大きさを備えていなくちゃいけない。承認されることにはみんな慣れているのですが、承認することには不慣れな人も多いわけで、うーん、要するに男を磨けってことですか、これは;。

 ……とりあえずお料理でもするかな、うん。(ぉぃ

2007/7/5 02:56 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Rozen Maiden ローゼンメイデン 8 巻

「桜田くん、なんだか急に遠くばかり見てる。
 見すぎてる気がする……」
「は?」
「自分のことが手いっぱいで……
 桜田くんの助けが必要な人達の事……忘れてないかな」


 というわけで今日は麻生さんも読んでる引きこもり更生マンガ、ローゼンの 8 巻のインプレを一つ。



 ってえらい薄い? ってあれ? ちょっ、打ち切りですかコレ??;

 なんか実はコミックスを手に取ったときから「?」みたいな雰囲気は感じてたのですが、開けてみたら「うわー、やっぱり;」状態。もともとそんなに速度の速い連載ではなかったものの、ほとんど打ち切りみたいな感じでの連載終了。ストーリー自体はまだまだ膨らませる余地もあるし、伏線もいろいろ張ってありますが、ちょっとこれで終了は果たしてどーよ?みたいな感じの終わり方。うーん、激しく微妙;。

 思いっきりネタバレですが、8 巻のストーリーラインの肝は、要するに引きこもりから一見脱却したかに見えたジュンがお外に出ていくものの、激しい思い込みに関しては全く解消されていない、という点。うつ病をはじめとする引きこもりから復帰しようとするときに、いきなり大きな仕事をしようとし、現実に打ちのめされて再び引きこもり、というのはよくある話らしいですが、ジュンの行動はまさにそんな感じ。

「た……助けってなんだよ。そんな奴いないだろ。
 不登校で自分の世界しかなかった僕がいったい誰の助けになるっていうんだよ。」


 ジュンは回りの人たちの思いや気持ちに気付くことによって扉(他者との関係性の扉)を開け、変わっていく……というのがストーリーの骨子で、ジュンの物語は理屈上は確かにそこで終わっているのですが、だからってホントに終わらせちゃダメだろ;;、という印象はあったりします。Wikipedia で調べたところ、実際は打ち切りというわけではなく中途半端な形で連載を続けていることに対する PEACH-PIT さんご自身の判断のようでしたが、半面なるべくしてなった結末、という気がしなくもありません。

 まあ、確かに難しい問題ではあるんですよね。しゅごキャラ!や ZOMBIE-LOAN のアニメ化の話がなければ続けることもできたのかもしれませんが、そんなことは連載当初に推定できた話でもないだろうし、ただでさえ生活水準が不安定な漫画家さんであれば一つの作品に全力投球するのではなく、複数の作品をかけもちしてリスク分散する、という考え方は理にかなってはいる。とはいえ、ローゼンの作中で「人形も生きている」と語らせたように、作品もまた作者や読者に愛し愛されることで『生きている』。形式上、旬が過ぎた作品をこういう形でばっさりと切り落とさざるを得ないことになるのは、ご本人にとってもファンにとっても後味の悪い結果になってしまうんですよね。

 ご本人の blog でもこの話には言及されており、いろんな苦渋の判断もあったでしょうが、なんとも「なるべくしてなってしまった不幸な結末」なだけに非常に残念でなりません。まあ今すぐとはいかないでしょうが、しばらくたってお仕事が一段落して第一線を退いた頃にでも、それこそ同人誌などで再びこの続きと物語の結末を見ていきたいものだとは思います。

 しかし……うーん、返す返すも残念ですねぇ;。まあ今は他の 2 作品に全力投球すべき時だとは思うのですが。

2007/7/4 02:30 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (1) | このエントリへ拍手
新番チェック

 今日は仕事行くつもりだったわけですが、なにげに某コミックスを読み始めたら止まらずに一気に読みふけってしまうワナ。結局面倒になって仕事行くのやめちゃいましたが;、冷静に考えたら 7 月になっていてそれどころじゃないじゃんということに気づいたり。や、なにげに新番チェックぜんぜんしてないじゃん状態;。そんなわけで今期のアニメをざっとチェックしてみたりわけですが。

・火曜日
 ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜
 ヒロイック・エイジ
 もえたん
 ひぐらしのなく頃に解
 ななついろ★ドロップス

・水曜日
 ドージンワーク
 ZOMBIE-LOAN

・木曜日
 アイドルマスター XENOGLOSSIA
 School Days

・金曜日
 ムシウタ
 スカイガールズ
 かみちゃまかりん

・土曜日
 ぽてまよ
 ロミオ×ジュリエット
 魔法少女リリカルなのはStrikerS
 風の少女エミリー

・日曜日
 アニメロビー おねがいマイメロディ
 ハヤテのごとく!
 レ・ミゼラブル 少女コゼット

 ……ってアレ? 少なくない?? と慌てて見返してみたものの取り立てて落としているものもなし。確か前クールなんかは 30 本を軽く越えてたはずなので、20 本を切るというのはここ数年を思い返しても驚異的な少なさだなぁという印象。や、これは ECO をやれという神のお告げでしょうか(違)。

 しかしまあ、来期についてはざっと見た感じ私にはイマイチ惹かれる作品がないかも。割と無難なタイトル揃いだとは思うんですが、期待しているタイトルは前クールからの引き継ぎタイトル(なのは、ロミジュリ、マイメロ、ハヤテ、コゼットあたり)だったり。

# ま、今クールは 7/27(金) にリトル・バスターズ!という超ビッグタイトル
# 控えているので(← これは ECO とか片っ端から停止して全力プレイする
# 予定ですが;)この布陣は助かるといえば助かるのですが。

 そんなわけで今日ひたすら本を読んだおかげで随分と積み本も減ったり。なんだかんだで最近土日のどっちかは会社に行ってるんですが、二日休めると全然消化速度は変わりますねぇ;。

2007/7/2 00:34 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
しにがみのバラッド。第 3 巻

 俺は怖くて……進んで綾を忘れるのも……
 けど思い出すのもつらくて……
 なんであいつのこと忘れないまま、なんで前に行けんだよ……


 というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。



 アニメはとっくに終了した、しにがみのバラッド。のコミックス版の第 3 巻。実はこの作品、原作(ラノベ)は未読でアニメとコミックスしか見ていないのですが、このコミックスがなかなかにすばらしい出来。前巻も見事な話でしたが、第 3 巻もこれまた素晴らしい。短編集が 4 本集まっていて、中でも連編になっている 2 本目と 3 本目がかなりの秀作ではないかと思ったり。

 白い死神モモと使い魔の黒猫ダニエルの、哀しくて優しいストーリー。今回のお話は、再婚した両親の連れ子同士として知り合った、惺(さとる)と、綾・紗耶の双子姉妹の恋愛話。綾が惺のことを好きだと知って紗耶は身を引くものの、綾は肉腫に冒され命を奪われてしまう。そして綾がいなくなった喪失感から惺は変貌してしまう。振り返ることもできず、そして進むこともできず。そしてそんな惺のことを思いながらも体当たりでぶつかっていくことのできない紗耶。

 ……本当は知ってた。
 惺の傷を深くしてるのは、綾と同じ顔の自分。
 わたしを見るたび、綾を思い出す。
 楽しかったこと。
 悲しかったこと。
 わたしの全部が、綾がいないことを感じさせるだけ。

「こんな私に何かなんて……できるわけない……」


 でも、そんな紗耶に対峙したモモが語る言葉。

「……本当に?
 あなた……もう何もできない?」


 記憶という名の足枷。でも今もなお生きているという現実。死を描くことによって対極にある生を描き出そうという手法は確かによくあるのですが、それでもそこに命の力強さを感じられる物語というのはそんなに多いわけではない。この作品の良さは、死神モモの物語を通して、哀しさと優しさを併せ持った「生きること」を描き出している点。主義主張を押し付けてくることなく、淡々と描かれる繊細な物語は相変わらず非常に素晴らしいです。

# この作品、花ゆめでコミックス化されているわけですが、これが見事にヒットした形ですね。
# 女性作家さんらしい繊細な描写が琴線に触れてくるものがあって非常にいいです。

 しかし惜しむらくは作品がこの巻で終了してしまったこと。オムニバス形式の話なので継続できないこともなかったのでしょうが、もともとアニメタイアップから来ている企画なだけに続けることはきっと難しかったんでしょう。けれどもこのコミックス版は一見の価値ある作品であることは確か。特に予備知識なく読めるので、興味のある方にはぜひ手を伸ばしてほしいです。

2007/6/27 02:09 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
人類は衰退しました

 というわけで今日はこちらのインプレをひとつ〜。



 えーと、作者名で検索するといろいろと問題のあるらしい(笑)田中ロミオ氏の一作。CROSS†CHANNEL、I/O などの秀作を手がけた田中氏がラノベ界に進出! ということで Web 拍手なんかでもタレコミいただいてたわけですが、購入したのは先月なのになかなか読めずようやく読破。や、読み始めるまでは時間がかかったものの読み始めてしまうと一気に読めてしまうというのはラノベならでは、と思うわけですが、いや〜、これはさすが田中ロミオ氏、と唸らされてしまうラノベですね。

 どんなお話なのかというと、人類が何かのきっかけで衰退し、地球はいつの間にか妖精さんたちの世界になりました、というフシギ系ファンタジー小説^^。田中ロミオ氏というととにかく重厚なストーリーを書くシナリオライターとして名高いわけですが、本作はそれとはうってかわって超トンデモロジックを振り回すという、まさにラノベ中のラノベともいうべき一冊。や、どんな雰囲気かというと、こんな感じ。

「いったいこれは?」
 住人も落ち込んでいます。
 人口もだいぶ減ってしまっているようです。
「……せいぞんきょうそうに、まけたです?」
「負けたんですか?」
「かほう、うばわれまくりですよ?」
「家宝なんて持ってたんですか?」
「あったんですなこれが」
「とおっしゃいますと?」
「ぼくら、おかし、てばささぬです」
「おやつのことですか?」
 妖精さんはうなずきます。


 ……というようなゆるゆるの会話が延々と一冊続くという本(笑)。いや〜、読んでる途中で激しく面倒くさくなって思考を停止してしまうような本で;、派手な伏線もなにもなく、ただただゆる〜い世界を堪能できる一冊だったりします。……なんて書くと、ホントにそれが田中ロミオ氏の一冊なのかというツッコミを受けそうなのですが、その一方で謎だらけな設定であることは確かでもあったり。

・旧人類はなぜ衰退したのか?
・妖精さんたちの持つ超高度な魔法みたいな技はいったいなんなのか?
・妖精さんたちはなぜそこに現われて増殖し、そしてなぜ離散して消えていくのか? 楽しい度パラメータとは?

などなど。いろんな意味で謎だらけの作品なんですよね。ちょろっと調べてみたところ、どうもこの世界のルールはライフゲームをモチーフに使っているようで、そこから読み解こうとする面白い試みもある様子。ああ、なるほど設定関連はだいたいこの筋で読み取れそうですが、ではこの作品の全体として意味するところはなんなのか? ぶっちゃけ作品中のヒントが少なすぎるのでなんとも言えないのですが、とどのところつまりこれは、

 こんな作品ばっかり読んでると、物事を考えなくなって頭がゆるくなって人類は衰退しますよ。

という最大限の皮肉ではないか、とか思ったりするのです(笑)。というのも、この作品中の基本ロジックの一つに「場の楽しい度」パラメータがあるのですが、これは端的にいえば、事物に対する興味を失っていくと、結果として消滅する(衰退する)ということを意味している。それってこの本そのまんま、なんですよね。

 で、その筋から読み取ると彼女や調停官という職が暗に意味するところも読めてくる。この主人公の女の子って、一見怠惰そうに見えて実は未知の事物に興味を持つことができる稀有な女の子。そんな彼女が就いた調停官という職業は、まだ未知である妖精さんたちの生成・消滅則(=この世のルール)を解き明かすこと。彼女は(旧)人類最後の学者である、ということを鑑みれば、要するにこの主人公の女の子は、

 旧人類の滅亡を回避することができる、旧人類最後の希望である。

と読み取れるんですよね。もっと端的に書けば、彼女が妖精さんたちのルールを読み解ければ人類の滅亡は免れ、逆に前任者と同様に「妖精さんたちの魔法のような技術」への興味を失って退廃すれば人類は滅亡する、ということを象徴しているのではないか、と。

 ま、もちろん彼女が妖精さんたちのルールを読み解いたら急にこの世界の旧人類が復活する、なんてトンデモ物語にはならない……と願いたいですが;、なんとなくそんなふうに解釈すべき作品なのかなー、とか思いました。……っつーかですね、ヒントが少なすぎて分かりませんよこれ;;

 えーと、とりあえず第2巻以降に期待します、はい;。

2007/6/21 00:56 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
魔法少女リリカルなのは StrikerS #7 〜 #9

「や〜だよ、あたしとティアはコンビなんだから。一緒にがんばるの!」

 というかスバルかわいいよスバル。個人的にはティアナより断然にスバル派。
 でも本命は当然のようにキャロですが。(← 聞いてない;)

 というわけでなのは SS #8, #9 を鑑賞したので軽くインプレを。……というかですね、先日のエントリに対してこんな Web コメントがあったので;。

> まちばりさんの管理者論などを読んでいると『なのはStrikerS』#8,9を見て
> どのように感じられたのか非常に興味があります(笑
> 今のところ学生やフリーターはティアナ擁護(部下を管理できていない、
> フォローできてない隊長が悪い)、社会人はなのは擁護(上の命令に逆らって
> 独断行動をとった部下が悪い)と真っ二つの意見が。どちらかが一方的に
> 正しくてどちらかが一方的に悪い、というものではないと思いましたが
> まちばりさんがどう見られたか凄く興味あります。

 なるほど Web 上ではそんな話になってるのですか;。確かこの話はでじくま氏も過去にエントリしてたよな、と思ったわけですが、んー、なるほどそう見ますか。

 ええっと、どんな話かざっくりまとめると、上司であるなのはのヌルく見える教導訓練に対して、凡人卑下の著しい部下であるティアナがフラストレーションを感じてこっそり隠れて親友のスバルと一緒に夜中に必殺技を猛特訓。そして模擬戦で無茶をして、なのはにこっぴどく叩きのめされるという展開。けれども実はなのははかつて自分が無茶を繰り返して身体を壊して死にかけた経験があって、同じことを絶対にさせたくないという思いから、最も安全で効率のよい訓練を模索してやっていた、というウラが明かされてティアナが猛烈に反省し、みんなが仲直りしていく、というストーリー。それぞれにそれぞれの思いがあって、誰かがはっきりと間違っているわけではない。そのねじれとすれ違いから話を展開させていくその手腕にはさすがと唸らされました。ベタベタな展開ではありますが、よくまとまってるなという印象で、シャーリーの言うとおり、「ホントにみんな不器用で」という言葉がピタリと当てはまるストーリーですね。や、ラストでティアナが泣き崩れるシーンはやっぱりちょっと涙腺が刺激されます^^。

# というかこの凡人認定しているティアナの姿って、心情が分かるだけに辛いものがありますね。
# や、私はティアナのようにはなれず適度に妥協しちゃいましたが;、絶対に勝てないものがあるという現実ほど痛いものはないわけで;。

 っと、まあそれはさておき、これを見てどう思ったか、ですね。
 ええっと、端的に一言。

 なのは、若い、若いよ^^
 いや〜、19 歳でもまだまだ若い、という感じ。(おいこら^^)

 実はなのは SS を見ていて、なのはが完璧超人のように描かれていることがずーっと気になっていたのですが、このストーリーでようやく歳相応の行動を見せた感があって非常に好感が持てました。要するにこの一連の話って、上官としてのなのはの初めての失敗談なのですが、逆にそれがなのはの人間としての魅力を引き出す形になっていて非常によかったです。って、どこが失敗なのか? という話になるんですが、これ、もしなのはがもうちょっと上の歳のリーダだったら、この行動はちょっとリーダとしては失格なんですよね。細かく言うと、なのはの行動には 2 つの問題点があるのですが、それらを集約して一言で言うとこうなります。

 人は育てるものではない。育つものである。

 もうちょっと突っ込んで説明すると、なのはは完璧超人であるが故に、何もかもを飲み込んで「なんとかしてしまう」力を持っている。そうすることでフェイトを救い、そしてはやてたちをも救ってきた。この「完璧超人」像はシリーズを通してのなのはのキャラクター像なのですが、それが今回の話ではかえって悪い方向に働いてしまう。それは、ティアナやスバルのひたむきな向上心を軽視してしまって、自分の考える「最も安全で効率のよい訓練」を優先させてしまったこと。なのはは、彼女たちにとって最もよい「育て方」を選択して彼女たちを「育てよう」とするのですが、なのは自身が言うように、なのはの訓練は一線級のポテンシャルの持ち主たちを教え導くもの。それは、何かを教え込むということではなくて、彼女たちが自主的に何かを感じ、理解し、学び取っていくことのサポートをすることなんですよね。

 これは特に優秀な部下や生徒であればあるほど言えることですが、ぶっちゃけ優秀な人たちには何も教えることなどない;。そういう人たちは、何かを教えずとも自分たちで学び、実力をつけていく術を持っているから。じゃあそういう人たちにとって最も致命的なことはなにかというと、やる気を削ぐこと、向上心を否定することなんですね。それは、上官や教師として絶対に決してやってはいけないこと。(これはスバルが猛烈にシグナムに反発していた点ですが、これ自体は正しい。) もちろん彼らの持つ前向きな意欲や向上心が行き過ぎて、無意味な無茶をするようでは意味がない。だからこそ歯止めは必要だけど、彼女たちのやる気を削いでしまうのでは宝石の原石を握りつぶすようなもの。つまりなのはの行動(育成方法)には、彼女たちの向上心に関する心理的なフォロー(配慮)が少し足りなかった。これがなのはの陥った一つ目の誤り。(もちろんこれはなのはの過去があったから、という形で理由づけされており、彼女がその行動を取るのもやむなし、と言えるのですが、純粋に上官の指導として見た場合には問題がある。)

 そしてもう一点、なのはの陥った誤りは、「最も安全で効率のよい訓練」をしようとしたこと。や、どういうことかというと、これは優秀な上司や先生が陥りがちなワナなのですが、「最も安全で効率のよい訓練」というのは概して身に付かないものなんですよ。

 これに関しては非常にいい例があるのでちょっと書いてみますが、例えば子供に包丁を扱えるようにしたいと思ったとき、子供を溺愛する親はつい包丁は危ないからと取り上げてしまったり、あるいは訓練を先送りにさせてしまったりする。しかしチベットだかなんだかでは(忘れた;)、意図的に最初に極めて切れ味のよいナイフを一回だけ持たせるんだとか。当然、子供は結構なケガをするわけですが、そのケガをすることで子供は二度と刃物で無茶をしなくなるそうです。(切れ味のよいナイフなので治りも早い。)

 これと同様の話は子供の自転車でもスケートでもなんでも言えることですが、要するに人が育っていくのを手助けするには、致命的ではないシチュエーションで、致命的ではない小さな失敗経験を積ませることが必要なんですね。意欲や向上心のある人間の場合には、成功体験よりも失敗体験からの方が学ぶことが多い。骨身に染みて分かるというのは概して失敗経験のときの話なわけで、失敗しないといつまでたっても育たない。シグナムは今回の一件に関してティアナに「そこは無茶をする場面だったか?」と問い詰めるわけですが、でも全体を振り返ってみれば、こういう一件を通して失敗を犯したからこそ、ティアナはもっと強くなるのです。

 無茶をしてもよいときに適度に無茶してもらう、失敗をしてもよいときに適度に失敗してもらう。
 それは一見遠回りに見えるけれども、取り返しのつかないシチュエーションで致命的な失敗をしないようにするための訓練なんですね。

 部下の人たちの向上心を育みながら、小さな成功体験と小さな失敗体験をいかに積んでもらうのか、またそういうシチュエーションやそういう体験ができるような仕事や訓練をいかにして割り当てるのか。それに腐心し工夫するのが上官や上司の役割ではないか、と思います。……や、えらそうなこと書いてますがもちろん私はさっっっぱりできませんが;。まぁそこはほら、なのは同様自分もまだ若いので許してください。(ぉ^^

# ちなみに見方によっては、要するにこのキャラたち(StrikerS)は、なのはでは抱えきれない
# キャラ
という描かれ方をしている、とも取れます。完璧超人だったなのはたちを越えていく
# ポテンシャルを持つ逸材だからこそ、こういう描かれ方をしているんじゃないか、とも思いますね。

 けれども、そういう(上官としての)失敗をしたなのはも、結局のところはティアナたちに対する深い思いやりからミスを犯したわけで、非常になのはらしいエピソードでよく出来ているなぁと感心……しながら #9 を見ていたわけですが。

 9 歳児のちっちゃななのはとフェイトちゃん、やっぱりカワユスですよwwww

 というかやはりかわいいは正義。いやこれに尽きる、と^^。
 あ゛あ゛、あの頃はよかった……(遠い目) しかし回想シーンで出てくる敵キャラがいまや全部なのはとその一味と化しているのには思わず苦笑;。や、なんだかなー;;。

# というか気づいたらえらい長文エントリになってしまった……;。

2007/6/14 00:56 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
少女まんが家になろう!

 というわけで今日はこちらの本のインプレを一つ。



 や、私が少女まんが家になろうと思ってるわけでは当然ありませんが(笑)、昨年末あたり?に本屋で見かけてせっかくなので買ってみた本。なのですが、いやこれはなかなかに志の高いいい本じゃないですか。簡単にいえば、編集側から見た、漫画の描き方のアドバイス集。道具を揃えたりするところから始まり、ストーリー作りやネーム作り、下絵やペン入れなどについて、初心者が陥りがちな過ちや落とし穴をまとめたものになっている。当然、細かい中身は私にはさっっぱり分かりませんが(笑)、160 ページほどの中に編集部の基本的なノウハウが詰め込まれている感があって、いやはやよくまとめたなぁと感心したり。(ちなみにタイトルは少女まんが家に、とあるけれども、中身は漫画家一般のノウハウで、少女漫画固有の話はほとんどないですね;)

 この本の巻末からちょっと抜粋。

「編集部に届く多くの投稿作品を見て思うのは、『なぜ、調べてから描かないの?』そして『なぜ、練習してから描かないの?』の二つです。そのたった二つのことを中心にこの本を作りました。
 この本は、『少女まんがの描き方』ではありません。『少女まんが家になる』ことを目的とした投稿作品を描くためのガイドブックです。楽しく描きながら、ほんのちょっと意識を変えるだけで、少女まんが家プロデビューへの夢にグッと近づけるのです。
 楽しく描いた作品が多くの読者の目にふれることは、さらに多くの楽しみや喜びを与えてくれます。この本が、そんな夢の実現に少しでも役に立つことを願います。」


 いやこれ読んでちょっと感動。少女まんがに限った話ではないでしょうが、漫画家さんという職業はかなり若い時期(特に中学生ぐらい)の子たちが夢見る職業なわけですが、それだけに子供なりの甘さと甘えがあるはず。そうした「夢見る子供たち」を食いものにするような下品な仕事は世の中に数多とあると思うのですが、そんな中で自分たちのノウハウをきちんと形に整理し、幅広く伝えていこうという心意気は、ものすごく素晴らしいことじゃないかと思うんですよね。

 こうした『良心のかたまり』みたいな本は、中身が分からなくても読んでいて刺激を受けるものがあります。や、まあ自社に投稿作品を誘導したいという商売っ気がゼロというわけではないでしょうが、少なくとも「夢見る子供たち」に高い意識付けを行う本としては非常に良著ではないかと思ったり。仕事は全く違うジャンルですが、自分もこういう志を持って本を書き続けていきたい、と思わせてくれるような一冊でした。

2007/5/29 01:49 | 3.アニメ&コミックス | コメント (19) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
無限リピートちう。

 というわけで今日は一日遅れでなんとかこちらを get。



 や、入手できなくてどうしようかと思いましたが;、幸いなんとか入手。こういうのは祭りに乗り遅れるとなんですからね;。
 現在無限リピート中ですが、ええっと、一言。

 こんな歌詞、ぜったいに聞き取れないと思う;;。(苦笑)
 いや〜、しょっぱなのところからして「そんなきゃー」と「きゃーっち & Release」をひっかけてるのなんて絶対に聞き取れないってばですよ^^。

 それにしてもこれ、強烈な洗脳系電波ソングですね^^。聞いてるだけで無駄に頭の中でリピートしてしまう系。歌詞の長さも折り紙つきで、こんな長くて凝った歌詞はなんか久しぶりに見たような感じ。いたるところで電波ジャック状態っぽいですが、はたしてこれ、オリコン何位まで行くのか。かなりのお祭りモードになるとは思いますが、久しぶりの上位食い込みを期待したいところです。

2007/5/25 01:25 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
きゃらめるキッス 第 1 巻

 というわけで昨日は結局エントリさぼっちゃいましたが;、今日はこちらのエントリを。
 なんか買ったのは数ヵ月前なんですが;、ようやく読みましたこれ;。



 や、本屋さんで見かけて思わず表紙買いしてしまった一冊。この手の表紙買いはハズれることが多いのですが、読んでみてびっくり。いやこれかなり良いじゃないですか^^。

 お話の中身は、魔法使いの女の子 める が、なぜか結婚式の当日に、謎の魔法使いに偶然魔法をかけられて、小さな女の子にさせられてしまう。で、元の姿に戻るべく逃げてしまった魔法使いを探して、恋人のオオカミ男リクと一緒に出かけていく、というそんな感じの物語。基本路線はラブコメで、かわいくてちっちゃな女の子たちが駆け回るコミカルな漫画なのですが、これがびっくりするほどよく出来てるんですよ。

 その良さを一言でいえば、バランス感覚がいい。……ってなんか漠然とした言い方ですが;、例えばこの作品の良さを要素単位で挙げると、「かわいい」「楽しい」「一生懸命」「ちょっとエロい(笑)」などなど、最近の少女漫画であればどれでも持っているような当たり前のものばかり。さらには見た目の路線自体もファンタジー系ラブコメ少女漫画で、これもまた非常によくあるもの。……なんだけれども、一つのトータルパッケージとしてみた場合のバランスの良さが抜群なんですね。だからすらすらと読めるし、読んでいてなんだか楽しくなってくる。トータルの作品のトーンも不必要な『重たさ』がなく、気軽に楽しく読めるところも素晴らしいし、なにより子供に安心して読ませることができる作品なのが良い。こういう良作ってすでに商業の少女漫画誌では死に絶えたんじゃないかとすら思ってたんですが、いやいややっぱりあるところにはあるんだなぁ、という印象。

 きらレボにしろ先日書いた恋するプリン!にしろ、こんなレベルの良作が普通に集まってるちゃおは、正直なところ恐るべしとしか言いようがないかもしれず。最近ってちゃおが圧倒的な状態になっているとは聞いていたのですが(なかよし・りぼんの合算よりも上の一強状態に)、こういう作品群が掲載されているのであれば推して知るべし、という気がします。その昔、「今の女の子たちは附録の充実度で購入する雑誌を決めるものだ」とかいう話を聞いたことがあって、その時はなるほどそうだろうなぁとは思ったのですが、こういうのを見ていると、やっぱり企画モノだけでは(長期的には)メインストリームに勝つことはできない、という感じがしますね。当たり前のことですが、優れたマーケティングと良い商品の両方がなければ継続的にビジネスが拡大していかないのと同じことで、結局は付録と中身の両輪が必要、ということなんですよね。

 いずれにしてもこういう良作が存在するのは素晴らしいとしか言いようがなかったり。表紙買いで拾いものを引き当てると嬉しくなりますね^^。この作家さん(八神千歳さん)は初めて知りましたが、これからもがんばって良作を描き続けてほしいものです。

2007/5/16 00:48 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
エントリは。

 明日の朝に投稿します。っつーか連日の ECO 疲れがたたったせいか微妙に調子が;。
 今日はちょっと早めに寝ます。おやすみなさい〜;;。

# というかこれはちょっとは自重しろという神のお告げ?(笑)
# や、自嘲はしても自重はしませんよ〜?(ぉぃ)

 あ゛、とりあえずほちゃの持ちネタは見ました^^。> HEY!^3
 やっぱりスタジオサイズだと微妙にというかかなり浮きますね〜;。コンサートだと面白そうですが。

2007/5/14 21:58 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
プラチナチケット?

 というわけで今朝はちょっと早起きしてこちらを get してきてみたり。



 毎年恒例の TBS アニメフェスタ 2007 のチケット。今回も昨年に引き続いて近場を避けて立川アニメイトまで入手しに行ってきてみたのですが、予想外にチケット配分枚数が少なくて 8:30 到着でギリギリ購入というワナ;。あと 30 分遅れていたらアウトだっただけに微妙にヤバかったです;。おかげでほぼ最後尾列の席になっちゃいましたが、例年座席を気にせずまったり楽しむイベなので、今年ものんきに参戦してみようかと思っていたり。

 でもって今回はチケ枚数を確保するために本郷氏と共に行ってきたわけですが、終了後に本郷氏のお薦めでこちらのお店にも行ってきたり〜。

 

 ええっと、陳健一麻婆豆腐店とかいう直球勝負の名前のお店。なんとメニューは麻婆豆腐のみで、選択肢はオプションとして杏仁豆腐をつけるかどうかだけ;。いやはたしてこれってどうよ? と思ったのですが、お味の方は抜群にうまい。美味い辛味、という表現をするのが最も的確なのでしょうが、まさに文字通り「辛さの中に甘味がある」という感じで、とにかくご飯が進む味(笑)。ライスおかわり自由というのもフレンドリーで good。や、なかなかにいいお店の紹介をありがとうでした〜。> 本郷氏

 しかし今日は結局その後、お仕事に行く → なぜか会社帰りに会社関係の知人にトラップされて飲み会に連行される; → 帰ってきて ECO、とかいう謎な一日を過ごしてしまいましたが;、突発とはいえ気軽に飲み会に誘ってもらえるのはちょっと嬉しかったりしますね。や、普段会社の飲み会がほとんどないので;。(← みんな企画するのがおっくうでぜんぜんやらないというワナ;;)

 というわけでなんか妙にバタバタしてた一日でしたが、明日はゆっくり休めそうな気配なのでのんびり ECO することにしますよー?^^

2007/5/13 05:03 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
いもばななや

 かなり今さらですがこちらを聞いてみたり〜。



 や、PINSIZE さんの RO の同人ドラマ CD なのですが、実はずーっと放置状態でようやく聞いてみたり。

「ごめんなさいごめんなさいって……ごばく?」

 思わず爆笑。わかるわかるwww。私もやりましたですよええ;。

 というか、RO と ECO って基本的なシステムが結構似てるのでだいたいネタが判るんですよね^^。リログで逃亡とかアーチャで後ろから間違って攻撃とか引退とかエモ出しとか SP 切れとか(笑)。結婚システムとかはさすがに ECO にはないですが(というかこれだけ女性キャラ率が高い ECO の世界で結婚システム導入しようものなら確実に男性買い手市場にw)、ホントにいろいろよく似てるなぁ、という印象。

# というかこれ聞いていて初めて分かったのですが、ECO でもメッセージ打ち込んだあと、Ctrl キー押しながら
# リターンで Party チャットに、Alt キー押しながらリターンで Ring チャットになるんですね〜。よくできてる^^。

 エモーションシステムをうまく題材にしたちょっと恋愛ドラマ仕立てなドラマ CD でしたが、なんとなくイメージが沸くとこれがなかなかに面白い。私は RO には手を出してないですが、こういうの聞いてると人口的には RO の方が多い & システム的にも進んでいるので、ちょっと興味は出てきますね〜。まあ Lv10 ぐらいにならないとお座りすらできないシステムはさすがに ECO に慣れた自分にはつらそうではあるのですが;。いずれにしてもなかなかよくできたドラマ CD でした^^。

2007/5/12 00:34 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
苺ましまろ Vol.5

 や、発売されたのはしばらく前なのですが、もったいなくてちょっとずつ読んでたり;。



 いや〜、まずは一言。これヤバすぎ^^。でじくま氏と本郷氏が電車の中では読めないと言ってましたがまさにその通り(笑)。ネタ的には輪ゴムネタが最強でしたが、ボスって感じ?なんかも腹抱えて笑いました^^。っつーかですね、

 茉莉ちゃんとアナちゃん、かわいすぎ(笑)。

 いやもう完全にマスコットキャラ以外の何者でもないのですが^^、この抜群のギャグセンスはさすがとしか言いようがないです。ばらスィーさんは仕事の遅さで有名(?)ですが、クォリティの高さは折り紙つき。私としてはこの粗製乱造時代にはルーチンワークとして作品を作るのではなく、量より質の逸品ものを作ってほしいと思っていて、それを十二分に満たしてくれる作家さん、という印象があります。とにもかくにも作品の作り込みは見事としか言いようがなくて、巻が続いても決してクォリティが落ちないあたり、個人的には嬉しい限り。これからも遅筆でもいいからクォリティを保って長く続けてほしいところですね。

2007/5/10 02:24 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Days

 というわけで今日は先日購入したこちらの CD の感想を一つ〜。



 ええっと、ながされて藍蘭島の OP/ED テーマ曲、Days と Say cheese! のカップリング。どちらもなかなかの名曲で、特に後者はイベントでコール入れたらかなり最高だろうと思われる曲(ぉぃ)。思わず心の中でコールを入れながら聞いてしまったり。OP/ED テーマともこの手の編曲はかなり好きなので、結構聞いてて楽しくなりますね。

 がしかし、激しく微妙……というか問題だったのが初回特典でくっついてきた DVD;。や、実写ほっちゃんの Days のイメージ映像がついてきてるんですよね。ホントは通常版が欲しかったのですがなかったのでとりあえずこちらを購入……したものの、うーんこれってどうよ??状態;。中身は要するにカラオケ屋さんでよくありそうな、デートビデオ風味の映像。Days の CD の CM でも一部が引用されているのですが、CM で引用されているのはかなりいいカット。全体的にコンテの斬り方があまりにも上手くなくて、ちょっ、これはあんまりじゃ?? みたいなものも;。いいカットはめちゃめちゃいいだけに、もうちょっと考えて撮ってくれないものだろうかと思ってしまったり。

 ただ、これを見ていて別の話として考え込んでしまったのは、ほっちゃんはいつまでこの路線で売っていくんだろう?? ということ。や、確かに最近の女性(特に永遠の 17 歳入りしたぐらいの年齢層)って、ひと昔前に比べて実年齢よりも見た目も心も圧倒的に若いとは思うのですが、(非常にキツい言い方をすると)どんなに若作りしても、物理的に時間が止められるわけではないんですよね。幸い、今の 20 代の女性声優陣には同様のライン(清楚で可憐で奇麗なお嬢様)で売り出して成功している子がいない(=ライバルがいない)ためにこの路線でもうまく行っていると思うのですが、この路線は一品ものの路線ではないために、いずれは世代交代されてしまう路線ではないか、とも思うんですよね。この点、例えば 17 歳教の教祖さまである井上喜久子さんなんかが分かりやすいのですが、「お姉ちゃん」みたいな唯一無二の立ち位置(かつ加齢とはあまり関係しないような芸風と立ち位置)をそろそろ確立しに行かないと、早晩行き詰ってくるんじゃないかという気がしてなりません。

# や、まあ現実問題として 30 代っていろんな意味で自分の人生の立ち位置を固めて
# いかなくちゃいけない年代なんじゃないか、と思うのですが、そういう意味では
# いろんな意味で自分の方がよっぽとヤバいだろう;と思ったのは秘密(ぉ。

 それにしても、女性にとって若さ(というか見た目の美しさ)とは永遠のテーマなんでしょうね;。先日、深夜番組で美容整形手術の話をやっていましたが、良し悪しは全く抜きにして、業が深いなぁ……と思わずにはいられなかったり;。それが前向きに生きるための原動力になるのであればいい話ですが、半面、そういう前向きに生きる活力(=心の拠り所)は、現実に負けたときに反動で大きな挫折にもなるわけで、「それだけではない何か」を身に付けていくことも必要なのだろう、と思う今日この頃。別にこれは女性に限った話じゃなくて、男性でも裏返しの話で必ず付きまとう話なわけで、常に一歩引いた視点で冷静に考えなければいけないのかもしれません。

2007/5/8 00:26 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
colorless wind

「ごめんね。太陽、ダメなの……。
 すごいでしょ? 何百年も生きてきて、本物の青空の下に、一度も立ったことがないの。
 あの光を……どこまでも広がる空間を……透き通る青を知らないの。」


 というわけで今日は全力でひきこもり中ですが、さすがに ECO ネタだと怒られそうなのでこちらの感想を;。



 先日買ってきた sola の OP テーマ曲「colorless wind」なんですが、なにげに超ヘビーローテ中。というかこのメロディラインと編曲はあまりにも自分的にツボすぎる;。聞いているだけで空の広がりを感じさせられるような曲で、しかも編曲がとにかく奇麗。コード進行もそうだし、サブメロディラインの重ね方がものすごく美しい。最初から最後まで、まさに文字通り雲が流れるかのように奇麗に進んでいく曲なんですよ。いったい誰の作曲&編曲かと思ったら、大久保薫さんでものすごく納得。有名どころだとハピマテの編曲なんですが、秘密ドールズとか 1000%SPARKING! とかディアノイア(最終試験くじら)とか未来パラソル(極上生徒会)とか、かなりいい曲を手がけられるお方なんですよね。今回も実にGJ!でした。

 ちなみにアニメ本編の方は、最初見たときは微妙によくあるギャルゲアニメかと思ってましたが、やはりなんだかんだいっても久弥氏だな、という印象。ヒロインの茉莉は夜禍人と呼ばれる存在で、数百年の時を太陽の日差しの当たらない世界のみで生きてきた少女。その彼女に青空を見せてあげたい、というお話なんですが、単純な設定なのに琴線に触れてくるなぁと感心。『空』というキーワードっていろんな意味で自分たちの心にとってものすごく特別な意味を持っている。それを刺激してくれる作品になりそうな予感があって楽しみです。

# AIR なんかもそういう側面を持っていましたが、ちょっと設定が複雑すぎるのが難。
# sola という作品は逆に余計なものを奇麗に切り落としていて、すっきりしてる感があります。

 それにしてもこの作品だけではありませんが、結構よい作品が多そうな気配ですね。ECO クエ消化しながら今クールのアニメをぼちぼち見ていたのですが、「ながら見」ができない作品が今期は意外に多いです。

・sola ← 安定軌道に乗るまではちょっとちゃんと見ないとダメそう。
・桃華月憚 ← 意外に設定が複雑っぽい。そういやヤミも叙述トリックものだったような。
・らき☆すた ← 気を抜くと笑えるポイントを見逃す(笑
・ロミオ×ジュリエット ← 今期の一押し?
・ヒロイック・エイジ ← これも結構設定が複雑。

 逆に適当に流し見できそうなのは、エル・カザド、藍蘭島、アイマス、かみちゃまかりん、エミリー、BLUE DRAGON、マイメロ、ハヤテ、コゼットあたり? 意外に魔法少女リリカルなのは StrikerS あたりも予定調和展開が多いのでながら見できますね;。しかしちゃんと見なければならない作品に限って視聴が遅れるのは仕様ですかね?;

2007/4/30 01:53 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
狼と香辛料 IV

「だとしたら、どうするんじゃ?」
「場合によっては、危険な橋を渡らないでもない。」

 ……というわけで、今日はこちらの書評を一つ。



 狼と香辛料、現在の最新刊である 4 巻を読破。今回は教会などの宗教がらみのお話で、前巻までとガラッと趣を変えてきた感がありましたが、それでもやはり素晴らしい一冊でした。

 このシリーズ、とりあえず 4 冊読破した形になるのですが、確かに夏のこたつ氏が強力プッシュするのも当然、という作品ではありますね。素晴らしい点は数々あれど、私が一番素晴らしいと感じた点は、構築された緻密かつ精密な世界。この作品、いわゆる「詩的」な描写や表現はあまりなく、いかにも理系の人が理詰めで書いた文章なのですが、ここまで精密な描写ができるのは、なにより「世界をちゃんと構築しているから」なんですよね。

 ここで重要なのは、構築しているのは「世界観」ではなく「世界」である、という点。普通の作品では、作品の世界観を構築したり維持したりすることで手一杯になるのが普通なのですが、構築された世界観の上で、全く異なるロジック(違う思い)で動く人々を見事に動かしきっているんですよね。いわば MMO みたいな世界^^がそこに構築されている。特に今回の4巻目はそれが顕著で、エルサなどの動きが非常に映えていたように思います。

# 4 巻はイーマなんかもキャラ的には良かったですね。
# 要するに肝っ玉母ちゃんキャラなのですが、この作品には出てこないタイプのキャラだったので新鮮。

 それにしてもとにかくよくできたシリーズ作品です。まだ読んでないという方にはぜひお薦めです。

2007/4/27 02:06 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
本日の収穫物

 ちょっと遅ればせながらこちらを購入。



 魔法少女リリカルなのは StrikerS OP テーマ曲、SECRET AMBITION。あいかわらずなのはシリーズはいい曲もらっているなぁという印象。特に奈々さんは声の伸びと声量があいかわらず素晴らしいので、こういう曲は非常に映えますね。加えて今回はカップリング曲もなかなかに良い。私は実はカップリング曲を聴くことがあまり(というかほとんど)ないのですが、2 曲目の "Heart-shaped chant" がなかなかにいい曲。CM で結構耳に残っていたというのも一因しているのですが、全くブレない歌声が非常に素晴らしいです。

 ところでなのはの OP テーマ曲はどれも名曲揃いですが、半面イベントだと飛びにくい & コール入れにくい曲でもありますね。ゆかりんの曲は基本的にファンがコールを入れて完成するみたいなところがありますが、奈々さんの曲はどれも単体で完結している。それだけに曲の運びも結構トリッキーで、メロディラインも非常に面白いのですが、最近体がコールを入れることに慣れてしまっているせいか微妙に物足りなさ?を感じるときもあります。

# ……なんか自分でもちょっと間違っているような気がしなくもありませんが;。

 ところで確か今週が CDS ラッシュなんでしたっけね。いろいろ出るようなのでチェキせねば、ですよー。

2007/4/24 01:37 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
恋するプリン!

 というわけで今日はこちらの感想を〜。



 ちゃお FC の「恋するプリン!」。なぜにこのコミックス?という感じですが、作者の篠塚ひろむさんは「ミルモでポン!」を描かれたお方。ミルモの方は 3 冊ぐらい読んでそれっきりだったんですが、店頭でこのコミックスを見かけて、最近はどんな作品を描いているのかなー? と思って購入してみた次第だったり。実は大昔に某掲示板上でのトラブルで一度メールをいただいたことがあるのですが(← 調べてみたら 2000 年の 4 月;)、非常に義に厚い方だなぁと思った記憶があったんですよね。で、そんな方がミルモという大作を経て今はどんな作品を描かれているんだろう? とちょっと興味を持って手に取ってみた次第だったり。

 で、結論から書くと、なんというかめっちゃ安定した作家さんになってしまったなぁ、という感じだったり。
 いい意味でも、悪い意味でも^^。

 その昔、最初にミルモを読んだときに、なんか妙に道徳的な作品を描かれる方だなぁ……と思ったんですよね。もともと子供向けのファンタジー作品なんですが、どこか説教くささがあるというか、尖ったところがある。当時それを読んだときに、良くも悪くも尖った若さと力強さに魅力を感じたものなのですが、半面、こちらの作品は、設定は妙に尖ったところがあるのに、話自体は非常に無難。イラストは以前にも増して安定しているし、全体的にとにかくすっきりしていて読みやすい。端的に言えば、作品に「無駄がない」。にもかかわらず、一方で作品の「魅力」という意味では微妙に物足りないものもあるんですよね。

# なんというか、すっと楽しく読み流せる作品なんだけども、それで終わってしまうというか;。

 まあおそらく私自身が天の邪鬼なせいなのですが^^、これを読んで改めて思ったのは、作品としての出来の良さと(自分の感じる)作品の魅力というのは別物なんだよな、ということ。や、この作品、よくできているのですが、なんというか優等生すぎる無難さとでもいうべきものがあります。当たり前と言えば当たり前なのですが、どうしても万人受けする「出来のいい作品」を目指していくと、どうしてもカドが取れてしまって「当たり障りのない良作」になってしまう、という側面はあるのかもしれません。

# そういえば、以前なぜほっちゃんがゆかりんに比べて売れるのか? という話をしたときに、
# 某氏が「色がないからでしょ」と話していたのを思い出しましたが、どうも私の場合は
# 味の濃い食べ物の方が口にあってるのかもしれません;。毒とか薬とかが好きというか;。

 子供向けのギャグマンガを追及していくと必然的にこういうところに落ち着くのかもしれませんが^^、デビューから 8 年? 経った今でも第一線で活躍されているのはなによりですね。これからも第一線の作家さんとして活躍し続けてもらいたいものです。

2007/4/20 00:55 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
本日の収穫〜。

 というわけでゆかりんの夏のコンサートチケ申し込み。なにげにチケ代だけでとんでもない額になっているような気がするわけで、まさに文字通り真夏の悪夢(ぉぃ。少なくとも前回のトラウマ経験を払拭するようなコンサートになることを期待してたり。

 それにしても最近 ECO のやりすぎでコミックスがろくに消化できていないわけですが、にもかかわらずさらに追加で購入してくるワナ;。



 というか天広さんってコミックスまったく出してなかったのか;、状態。で、このコミックス、開いてみてびっくり。なにげに全ページフルカラーじゃないですか;。まだぜんぜん読んではいませんが、ページをめくってみて仰天してしまったり。その割に 1,000 円超えていないのだからたいしたものです。

 ところで私の生活のあらゆるところに悪影響を及ぼしている ECO ですが(ぉぃ;)、今日ようやく3アカ目が全キャラ Lv30 突破。採集クエ消化しかしていないはずなのになぜりゅうくんさんのアカウントのキャラを超えているのかが不明なのですが;、なんとかさくらもちイベントには間に合ったので手作り和菓子を回収。で、ライギョー汗が不足してきたので Lv33 突破までに必要な個数を計算してみたところ、1,500 個必要という計算に;。とりあえず買取ゴーレム出したわけですが、Lv34 到達までに必要な日数も計算してみたら、なにげに 21 日かかるという計算に;。これにはちょっとびっくり。というのも3アカ目を作り始めたのが 3/15 頃なのですが、Lv1 → 19 が約 5 日、19 → 30 が約 25 日、そして30 → 34 が約 21 日という計算になるんですよね。いやはや、Lv が上がるとこんなに Lv 上げ効率が悪くなるのかとちょっとびっくり。

# の割に先日のフォトン狩りによるブレマス育成は異常だったわけですが;。
# や、ECO 達人の知人さんいわく「もう追いつけない」そうですが、絶対にアリとキリギリスになるよなー、状態。
# というか絶対すぐに追いつかれるよ……間違いなく(苦笑)。

 と、ここまで書いて思ったわけですが、アリとキリギリスじゃねーよ、おい;。> 自分
 素で間違える自分;。orz とっとと寝よう....;

2007/4/19 01:36 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
新番いろいろ

 ぐあー、なんで平日からこんな時間まで飲み;。さすがに超ぐったりモードですよ;。というわけでぼちぼち今期の新番組も出そろってきたのでざっと感想を。数が多いので目に止まった作品だけ拾い書きしてみたり。

・エル・カザド
 NOIR 系統の作品。この女二人組のガンアクションものってのは根強い人気があるんですかねー;。パターンにヒネリが感じられないのでやや食傷気味の感あり。一応続投予定。

・かみちゃまかりん
 事前から結構期待してたんですが、1話を見る限り作画はともかくいろんなものが噛み合ってない、という印象。ALI PROJECT の OP もちょっとイメージ違うし、全体的に垢ぬけていない。「アイアムゴーッド」は字面ですら間が抜けてましたが、アニメ化するとさらに間が抜けてるし、原作のあのイラストだからこそ味の出る(?)崩したイラストも、今一つうまくアニメ化できていないような感がありました。もともと全体を俯瞰してみないと良さが出てこない作品ではあるのですが、1話の掴みに関してはイマイチ。なかよし原作では久しぶりのゴールデン枠、そして中原麻衣とか沢城みゆきといったベテラン声優陣を投入する気合いの入れようなだけに、もうちょっと頑張ってほしいなと思うところではあります。今後に期待。

・おねがいマイメロディ〜すっきり♪〜
 サブタイトルが意味不明ですが、作品自体は結構いい。最初は歌ちゃんなどが全く出ないかと思われてましたが、フタを開けてみれば逆召喚システムで普通に前作までのキャラも参戦。30 分枠ほどしっかりした作りが期待できないのが残念ですが;。

・ながされて藍蘭島
 この作品の原作、毎度毎度実にくだらないと思いながらもついついコミックスを手に取ってしまうのですが;、アニメ版の方は原作に忠実かつ無難なアニメ化、という印象。ヒロインにほっちゃんを当てたのはなにげに正解ですね。頭をカラっぽにして見られる気軽な作品。きっと ECO やりながら声だけ聞(ry

・魔法少女リリカルなのは StrikerS
 リリカルパーティ参加時から期待してましたが、やはりいい出来で、新番の中では唯一数回繰り返し視聴した作品。オーソドックスではあるものの、他作品と比べると脚本レベルのクォリティが頭一つ飛びぬけているような印象があります。都築さん、すっかりシナリオライターさんになっちゃいましたねー;。

・BLUE DRAGON
 実はあまり期待してなかったんですが、なにげに普通に面白い作品。古き良き時代のベタな RPG 作品を彷彿とさせますね。ちょっと原作ゲームやりたくなりましたがさすがに時間がないので保留;。

・ハヤテのごとく!
 っつーかなんで若本 KOTOKO なのか小一時間ほど問い詰めたいのですが;、作品の出来はかなり素晴らしい、という印象。原作のネタをうまく使いながら上手にアニメ化してますね。

・sola
 の、能登さんヒロインか〜〜〜〜っっっ^^。ま、それはともかく久弥さん原作ということでかなり期待して見てみたわけですが、よくあるギャルゲっぽい感じでイマイチ掴みが悪い、という印象。この手の作品って主人公のダメさ加減(というか芯のなさ)がどうにも自分的につらかったりします;。久弥さんの作品って毒がなさすぎるのが問題のように思えるのは私の気のせいでしょうか?

・らき☆すた
 OP がなにげに。や、実は ECO やりながららき☆すたを流し始めたら思わず手を止めて TV 画面に目が釘付けになるワナ;。曲も良ければ画面も凄いのですが、見事だなぁと感心したのは文字を縦書きにして和風仕立てにしてきたところ。正直これは予想つかなかったです。こういう柔軟な発想があるからこそ京アニクォリティ!と言われるんでしょう。ちなみに巷では本編いらねーとか言われてるようですが、本編も普通に面白いです^^。OP のようないわゆる超ハイテンションアニメではなく、むしろひだまりみたいなまったり4コマアニメですが、クォリティは普通に高い。今期はハヤテの OP が一番かと思ってましたが、超ダークホースの出現、みたいな感じですね。

 というわけで上記の中ではハヤテ、らき☆すた、なのはSS あたりは通常鑑賞、他は拾って見るぐらいかな? という感じ。しかし今クールはとにかく数が多いので全部見るとかはさすがに無理ですね。この辺、もうちょっと別の四半期にバラつかせられないものかと思うわけですが;。

2007/4/11 05:16 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
NANA 17 巻

 えーと、今日は ECO で忙しいので NANA 17 巻の書評を手短に。

あんまりだらだら書いても仕方がないので簡単にまとめますが(ぉ)、全体的にはいいかげん登場人物が増えすぎて「ぐちゃぐちゃ」している印象が拭えず。けれども、ある意味このカオスな人間模様こそがこの作品の醍醐味でもあるのでしょう。

「いや……ちょっと難しく考えすぎてただけでそれなら理解出来るよ。
 形は違っても、思いやりと欲求に挟まれた矛盾は誰にでもあるもんだ。」


 とはヤスのセリフですが、このセリフ、作品の肝を端的に表してるセリフかもしれないですね。確かに各キャラの動きや心理を追いかけるととにかく複雑怪奇というかパズルみたいな印象をぬぐえないものの、本質的なところは単純で、例えば主役の二人についていえば、

・ハチは「自分が一番かわいい」タイプ。
・ナナは「他人が思い通りにならないと気がすまない」タイプ。

という分かりやすい中核(欲求)があるけれど、それと相反する思いやりもあって、その結果としてやっていることに首尾一貫性がないように見える。こういう矛盾って当の本人の内側から見ると違和感がないけれど、周囲から他人のこととしてみると「よく分からない」人として映るんですよね。それは、普通人間って自分の枠組みの中からしか物事を見られないから。

 作品にそのつど挟み込まれる未来の寸劇を見ていると、20 巻前後でケリがつくのかなという感じがしますが、ちょっと作品が難しくなりすぎていることと、引き伸ばし感が非常に強いこともあって、ぼちぼち奇麗に終わらせてくれないかなぁという気もします。や、あんまり引き延ばしすぎるとせっかくの作品も台無しになることだってありますからね;。

2007/4/4 00:05 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
狼と香辛料 III (★×6)

「商売ではなく、勝負のために黄鉄鉱が必要なのです」
「誰との勝負?」
「それは……」


 というわけで今日はこちらの書評を。



 ……っていうかごめんなさい、これ必修科目化させてください;。いやもう2巻まででも十二分すぎる出来なのですが、この3巻はの名に相応しい、とんでもない出来栄えじゃないですか。★×6を進呈させていただきますよ、ええ。

 このシリーズ、ネタバレが致命的なのでなにげにインプレで下手なこと書けないわけですが、五歩ぐらい先の思考を行くストーリー展開がいつものことながら見事。基本的にデウス・エクス・マキナが絶対にない作品で、配置されてる駒を洗い直せば選択肢は自ずと絞り込まれるので、今回の III 巻のラストも想像がつく。にもかかわらず最後の大一番の勝負の手に汗握る攻防戦は、やっぱり読んでる自分も緊張してしまうというもの。思わず時間を忘れて読みふけってしまう吸引力があります。

# 広げた風呂敷だけでちゃんと畳んでいる、というのは当たり前のことなんですが出来てる作品は少ないですね。
# アマーティが言った「腹に据えかねること」というのもちゃんと見当がつくようにしてあるあたりもさすが。

 それにしてもとにかくこんな作品が存在しているというのはびっくりしますね。いや1巻と2巻だけでも白眉の出来なのですが、3巻はそれを上回る見事な出来。知略を尽くして裏を掻き合う商人同士の争いに、ホロとロレンスの関係が見事に重なる。しかもこのシリーズの見事なところは、ホロとロレンスの思考ロジックの違いをうまく使っているところ。最初は小さなズレなのに、それが致命的な破綻につながり、にもかかわらず見事なまでの逆転劇を見せる。この3巻で問われたテーマは、二人の関係を問い詰める意味で非常に象徴的な一作だった気がします。

 っつーかとにかく読め、としか言いようがない一作。ラノベといいつつぜんぜん軽くない作品ですが、それに見合った中身であることは間違いないです。こんな作品そうそう出てくるものじゃないので、ぜひ大人のファンタジーとして読んでみていただきたいです。

2007/4/3 00:55 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
魔法少女リリカルなのは StrikerS リリカル☆パーティIII

 というわけで今日はこちらへ参戦。



 や、ゆかりんが主役を務めるリリカルなのはのファンパーティ。今回は東京ビックサイトに場所を移して、参加者なんと 7,000 人の超巨大パーティに。チケットをゆかり教のでじくま氏が確保してくれたので見に行ったわけですが、当の本人は直前でアイドルマスターのイベントに浮気;。おいおい自他共に認めるゆかり王国臣民がそんなことしていいんですか状態ですが、そんなわけでけろっちゃ氏と共に二人で参戦してきたり。

 で、感想。いや〜、めがっさ面白かった(笑)。
 前半戦はちょっと微妙かなーと思ってたんですが、後半に行くにつれてテンションアップ、最後の方は結構おなかいっぱいモードになってたり。

 ざっとまとめてみるとこんな感じ。

・オープニング
 なんと総勢 10 人という超豪華ゲストの顔ぶれ。ゆかりん、奈々さん、佳奈さまあたりはデフォとして、中原麻衣さんやら柚ねえとかまで呼ばれていたあたりはなかなかすごいな状態。特に柚木さんは随所随所で光を見せていて、うまくイベントを盛り上げていてさすがだなぁという印象。うたわれをあそこまで盛り上げただけのことはあります。そしてさらにレイジング・ハート役のドナ・バークさんのビデオレターが紹介されて会場大盛り上がり^^。いやこれは見事なサプライズでした。(ちなみにドナ・バークさんはなにげにすごいお方です。結構いろんなところに出てますね。)

・ほんとの気持ちなの StrikerS
 ゲスト 10 人に匿名で「そう思う/思わない」スイッチを押してもらって、人数だけをモニタに表示するというミニコーナー。最初の「この作品に出演できてとても嬉しい」あたりはまあ普通の質問でしたが、「正直、魔法少女ものといいつつ 19 歳になったなのはたちは少女とはいえないと思う」の質問には 10 人が同意。その後の「じゃあどのぐらいまで?」というみっしーの振りに「17 歳」と答えるゆかりん、さすがに上手い^^。その後も「アフレコ現場でからみにくい人がいる」(1 人)「なのはが一番力を入れている仕事である」(2 人)「次回作があったらまた出たい」(3 人)「ギャラが倍になったら出たい」(8 人)などなど上手い展開。質問がうまいとこのコーナーはめちゃめちゃ盛り上がるなぁと感心。

・機動六課緊急総合演習
 ま、なんのことはなくてミニゲームコーナー。とりあえずゆかりん率いるなのはチームと、奈々さん率いるフェイトチームに分かれたわけですが、なのはチームが全員アイム所属の声優さんに偏るという事態に;。一瞬シナリオかと思いましたが、モニター上へのキャラの割り振りに手こずっていたことを見るとチーム編成についてはランダムだったのかも。それにしてもキャロ役の高橋美佳子さんが全力でいじられまくっていたのはやや微妙でした。いや確かに今回は末席参加とはいえちょっといじりすぎな気もしたり;。
 ちなみにミニゲームは 6 種類のルーレットでしたが、ゆかりんがルーレットを止めるときに「承認!」とか言ってたのは GGG のパロだよなぁ、きっと;。今回はブロークンファントム打ってるキャラもいるし;。> スバル

 一つ目のゲームコーナーは連想ゲーム。「なのは以外の魔法少女は?」などのお題に対してみんなが書いた答えが一致してるかどうかというゲームだったわけですが、セーラームーンは魔法少女じゃないですよ;(あれは美少女戦士ね;)。そして二つ目のゲームコーナーはお絵かき伝言ゲーム。こちらはイラストでの伝言ゲームだったわけですが、崩れまくった女の子(リインフォースII)の絵をラムちゃんに描きかえてしまうという柚ねえの機転で場内大盛り上がり。この辺はさすが柚姉さん、という感じ。しかもイラストもうまかったです(笑)。

 3つ目は Wii ボーリングコーナー。Wii コントローラを握っていきなり「せ〜の、めろ〜ん」……って、ここ FC イベじゃないんですけど状態;。しかし投げ方そのものはかなり上手くてスペアも取っていたり。見ていた感じ、半分ぐらいの人たちはやったことがあるようで、方向調整したりしてかなり気合入れて投げてました。が、StrikerS なのにストライクは一本もなし;

 そして最後の4つ目のシャッフルアフレココーナーが(笑)。1本目はAs1話のラストのシャッフルアフレコでしたが、見事だったのは奈々さんチームのセリフ。「ごめん、なのは、お金貸して。」⇒「ゴメーンクダサーイ」⇒「……NHK です」の流れは。いやもう涙出るぐらい笑いました^^。そして2本目の5話(だったかな?)のなのはとヴィータ戦のアフレコ(平和の使者は槍を持ってなんか来ないのシーン)ではガンダムネタ(ガルマザビは死んだ)を持ちだして会場全体で「ジーク・ジオン!」コールの嵐^^。みんなノリよすぎです^^。

 で、さんざん笑い転げたあと、いよいよ本編に突入したり。

・魔法少女リリカルなのは StrikerS 第1話
 結論。素晴らしい出来。いや〜、これは正直参りました;;。実は事前情報を一切知らずに見に行ったんですが、うまい具合に世代交代させて新たな作品の流れを作り出すあたりは、本作の原作であるとらいあんぐるハートを彷彿とさせるものがあります。今回はスバルとティアナという二人のキャラが昇級試験を受けるストーリーで、ひたすら迫力あるアクションシーンだけで 30 分見せ続けるというすさまじいお金の使いっぷり作品でしたが、それだけに見ごたえのあるものになっていました。ドラマ的にはちょっと弱かった気もしましたが、2クール作品なので期待できるでしょう。

 それにしてもスバルとティアナを見ていて、晶&レンコンビ(とらハ3のキャラ)を思い出したのは私だけですかね?^^ 特にスバルの方はキャラデザもそうですが、まっすぐなあたりが実にキャラ造形として近いなーと思いました。

・ライブコーナー
 そして最後のライブコーナーは佳奈さま→奈々さん→ゆかりんの順で持ち歌を披露。佳奈さまはキャラソンなのでよく分かりませんでしたが(ぉ、奈々さんは無印→As→SSの順、そしてゆかりんは無印→SS→Asの順に曲を披露。会場内のサイリュームが水色からピンクに奇麗に切り替わる様はさすがみなさん手慣れたものだと思いました;。でも奈々さんの曲に比べるとゆかりんの曲のコールの揃い具合は普通じゃないのですが、もともと奈々さんの曲はコール入れに向いてる曲じゃないですね;。
 しかし 7,000 人規模のイベントで歌うのはゆかりんも初めて?じゃないかと思いますが、緊張していたのか奈々さんの水を飲んでしまうというハプニングも発生;。しかし誰もこのネタに食いつかなかったですが;。

・大抽選会
 最後は大抽選会で締め……といってもポスター 10 枚の抽選だけなのでかなりおまけ感が拭えませんでしたが;、さすがに 7000 人規模のイベントになるとこんなもんかな?という気がしなくもなかったり。

 ちなみにスターターブックと呼ばれるブックレットが物販で発売されていたので、でじくま氏の分と合わせて自分の分も購入してみたり。A's のときには周辺設定が分からずイマイチ楽しめなかったので、初期設定ぐらいは押えておこうかな、と。(← ホントはこういう作品作りのスタイルは私はあまり好きくはないのですが。しかしいつ読むんだ自分;。)

 というわけで駆け足でざーっとまとめてみましたが、イベントの値段設定はちょっと高め(4,500 円)でお決まりコースだったものの、なかなか良かった 3 時間だったなぁ、という印象。特にシャッフルアフレココーナーで大笑いした自分としてはこれだけで元を取ったような印象も^^。いやホントにウケました、あれは^^。絶対に媒体収録はできないとは思いますが;。

 半面で自分的にかなり微妙だったのは、いろんなところでのゆかりんの立ち振る舞いとかライブコーナーでの曲順。ボーリングで「めろ〜ん」とやってみたり、ライブコーナーで SS 新曲をラストに持ってくるのではなくメカリルを最後に持ってきたりしていたわけですが、ここはゆかりんの FC イベじゃないでしょ? とは思いました;。や、実質的にゆかりファンが相当数参加しているイベントだし、それがあるからこそビックサイトで開催できる規模にもなるわけですが、ここはあくまでなのはのイベントなのであって、ゆかりんのイベントではない。この辺、ちょっと意識的に自嘲して欲しいなぁ……とは思いました。もっとも本人の意志ではどうにもならない類のものだとは思いますが;。

 まあなにはともあれ、StrikerS、予想以上に期待できそうな感じの作品であることは確か。2クールという長丁場、ぜひうまく乗り切ってもらいしたいものです。

2007/4/2 00:57 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
本日の収穫物〜。

 や、今日はほとんど一日 ECO やってましたけどね;。(← またか;)
 とはいえ食糧買い出しとかは必要なわけで、ついでにいろいろ査収してきてみたり〜。



 そんなわけでコミックス類いろいろ。NANA とかは冊数も多いのでどれが新刊なのかぶっちゃけ分からず一度は店頭で見かけながらもスルーしていたワナ;。マリみてもこれでようやく積まれた 3 冊も含めて一気読み予定……ってただでさえ大量に積まれてるのにこんなに買い込んでどうするよ自分;。

 ところで全然関係ないですが、ECO やりながらスゴ録の地引網にひっかかったあしたのジョーのラスト 9 話一気放送をつらつら見てたんですが、なにげにめがっさ面白いじゃないですかこれ^^。実は見たことは一度もなかったんですが、いや確かにこれは名作と称されるだけのことはあるなぁと感心。何が素晴らしいのかというと、端的に言えば作品自体がものすごく「リアル」なところ、だと思うんですよ。

 や、「リアル」という単語を使うとこんな荒唐無稽なシナリオのどこがリアルなんだと言われそうですが、リアルさ(実在感)というのはそういうところからは生まれてこないんですよね。リアルさというのは、おそらく細部の小さなリアルな描写の積み重ねによって生まれてくるものだと思うんですよ。例えばこの作品の場合、あるシチュエーションにおけるそれぞれの人の反応や仕草などに非常に説得力がある。力石の訃報を聞いて固まってしまい、そしてずり落ちてしまうような描写。過剰演出といえなくもないですが、「気持ち的に」よく理解できるリアルさがそこにはある。

 確かに昨今のアニメは、作画も動画も音響もなにもかもがグレードアップして、どの作品も「そこそこ見栄えのよい」ものになってしまっている。けれどもなんだか「トータルとして及第点である」ことに甘んじてしまっていて、そこから先に突き詰め切れていないような印象を受けます。いわゆる「なんちゃって」作品(なんちゃって魔法少女とか、なんちゃってファンタジーとか、なんちゃってロボットものとか、そんな感じ;)。その点、古い作品であっても今の作品であっても、名作と称される作品はやはりそういう甘えがないような印象を受けます。

# 先日紹介した「狼と香辛料」なんかはまさにその好例とも言える作品ですね。
# そこに本当の世界があるかのごとき見事な描写は、制作者がその世界を細部にまでリアルに掴んでいてことできるもの。

 いかにストーリーラインが荒唐無稽でも、あるいは絵が古臭くても、リアルさというのは小さなものの積み重ねがあってこそ生まれてくるものなんでしょうね。「小さなホントを積み重ねて大きなウソをつくのが作劇の基本だ」とは誰が言った言葉なのか忘れましたが;、まさにそういうことなのかもしれません。や、いろいろと面白かったです。

2007/4/1 04:07 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
配給物資

 っていうかこんな時間まで何やってますか自分;;。そんなわけで今日は夜中の 11 時過ぎからでじくま氏と合流して Kanon 鑑賞会;。や、平日にそんなものやるなよという話もあるわけですが、ちょっと急ぎで引き取りが必要なブツがあったりしたので急遽という話になったり。で、それのついでということで投入された配給物資がこちら。



 つい先日発売された(らしい)ゆかりんのベストアルバム。今までの 11 枚のシングル CD の Side-A だけをかき集めた CD なんですが、おまけ特典として昨年 5 月に行われた fancy baby doll のコンサートツアーのダイジェストの DVD がついていて、これがなんと 1 時間ちょっとの豪華版。で、Kanon を見る前にいきなり鑑賞会となったわけですが。

 素晴らしい。
 というかこの前のクリスマスの悪夢はいったいなんだったんだ……orz

 コンサートツアーのおいしいところだけを切り出してつなげて作られた DVD なんですが、特に良かったのが最終公演となった福岡の凱旋公演の模様。コンサートツアーは回数を重ねるごとにだんだん追っかけファンの側のスキルがアップしていくという特徴がある(らしい)のですが、最終公演のオーラスの曲の全員での合唱、そして一カ月間を戦い抜いた(?)みんなとの別れを惜しむファンへの挨拶など、最終公演ならではの素晴らしさが満載の映像で、なるほどコンサートツアーのラストはこうなるのかと感心させられるものでした。

# ……いやだからって行きませんけどね;。> 夏のゆかりんコンサートツアーの福岡公演

 それにしてもこの CD、ゆかりんのミニ写真集とかがついているんですが、個人的にはなんか微妙;。や、別についていて困る類のものではないのですが、アイドル声優とはちょっと違う立ち位置の声優さんだと思っていただけになんとなく違和感を覚えます。以前のエントリにも書きましたが、事務所が変わったせいもあってか商売っ気が強くなりすぎてきて結構無茶して仕事してるような気がしなくもないだけに、倒れないで頑張ってもらいたいものだと思います。いやホントに;。

2007/3/30 05:22 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Kanon 聖地巡り @ 北海道ツアー Part 2

 昨日は BS-i 版 Kanon のエントリを書いたわけですが、細かいところはまだまとまってないので、今日は一昨日に引き続いて北海度 Kanon 巡礼ツアーの写真をアップしてみたり。や、せっかくなので Kanon づくしで行こうかとw。

 まずは琴似周辺にあるマンションのあたりから。この辺は実は聖地密集地帯で、琴似4条シティハウスと呼ばれるマンションの周辺のカットがかなり使われています。最初の 1 枚が #1、残りは #17 より。写真を撮ってみて分かりましたが、構図的に車道からでないと仰角が足りなかったりするカットもあり、この辺は車で回りながら撮影したものも結構ありそうです。4 枚目のカットは最終話でも使われてましたね。

 
 

 引き続いて山鼻9条周辺。この市電のカットは何回か出てくるのですが、ピッタリ一致する場所はなし。複数の写真の合成らしいですね。また橋のカット、アニメの方を見ると結構大きそうな橋に見えるのですが実はかなり小さい橋。油断すると見落としそうな感じです。

 

 さらに真琴とのデートシーンのカットをいくつか。ちなみに山鼻さとう歯科さんの周辺で使われているカットの中に学校などを見下ろすカットがあるんですが、京アニいったいどこから撮影したのだろうか……;

 
 

 引き続き 13 話冒頭で、名雪と祐一が北川から舞の話を聞くカット。南16西6あたりの市電を降りたすぐのところですね。



 そしてオーラスはものみの丘入口。円山大師堂というちょっとした丘の入口のところです。

 

 ちなみに上の鳥居は入口からちょっと上がったところにあるので割と楽なのですが、さすがに山頂までは行けず;。ちょっとだけ登っていきなり断念(というか登った人はかなり根性あると思います;)。なので入口のお地蔵様に供え物してきました。っつーか気付く人いるかな?^^

 

 あと、ものみの丘の山頂からのカットについて。ものみの丘の山頂からのカットはこちらのページでは円山あるいは旭山公園からのカットじゃないか? という指摘があったのですが、実はもっと話は単純で、市街地中心部のホテルの最上階から西の方角を撮影したものなのではないか? と推測。下の写真は自分たちが泊まったホテル(全日空ホテル)の最上階から撮影したものなんですが、雰囲気的にはかなり一致。駅前の JR ビルだとさらに高いので、実はそこから撮影するとほとんど構図も一致してしまうような気がします。誰か検証よろしくお願いします。(ぉぃ



 でもって、最後におまけ〜。っていうかこれひとつ作るのにもめちゃめちゃ疲れました;。や、粉雪って握ってもぜんぜん固まらないんですよ;。おかげでえらいいびつな形に;。ごめんよ名雪;;。



 そんなわけでさんざん遊び転げた Kanon 北海道ツアーのエントリもこれで一段落。しかし聖地訪問ツアーとしてはこの札幌ツアーはちょっと大変だなぁという印象。や、実際 Kanon の場合には聖地がいろんなところに点在しているので(横浜元町とか玉川上水とか)、まわる効率もイマイチ。加えて今回は(写真を見てわかる通り)雪が少なかったからいいようなものの、雪なんかが降ってたら話にならない危険性大;。実際、実は 3 日目はあまりにも風が強くて途中で戦略的撤退を余儀なくされたりとか、思ったよりも大変です。夏場に行くとかなり雰囲気が変わってしまうので行くなら冬場に、とは思いますが、行かれる方は十分に注意して楽しんできてください^^。

# というわけで、残りの細かいフォローとか追加情報についてはけろっちゃ氏よろしくですw。

2007/3/17 01:25 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
BS-i 版 Kanon 最終回

「祐一……わたし、強くなるよ……
 がんばろう……祐一……約束、だよ……」


 GJ!!!!
 いや〜、問答無用に見事すぎる出来栄え。夜中の 11 時過ぎから追いかける形で 19 話から一気見して 2 時過ぎに見終わりましたが、よくぞこれだけの作品に仕上げたものだと感心しました。ファンタジー作品として多少(?)の矛盾も無視して力押ししていた原作シナリオを見事なまでに再構成。しかもその再構成が、

 原作のテーマを全く崩していないどころかむしろより一層強く描いている。

という方向に作り上げられている点には感心しました。(AIR のときにはテーマ解釈の部分にかなりボロがありましたが、Kanon に関してはおそらくかの有名な源内語録という秀逸なテーマ解釈テキストがあったこともあって、作品の方向性や機軸が最後までブレなかった、というところが大きいんでしょうね。)

 や、細かい書き込みはまた明日にでも譲りたいと思いますが、ちょっと原作テキストを調べようと思って HDD あさっていたら 1999 年当時に official 掲示板に書き込んだ過去ログが出てきたので、せっかくなのでアップしてみます^^。

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■ 月宮あゆのシナリオに想う……
No.962 by まちばりあかね☆ [ppp89.tokyo-ap5.dti.ne.jp] at 1999/6/12(土) 02:10 削除(コメントを含む)
ここ一週間ほどあゆのシナリオとかをずっと考えてました。
まだちょっと疑問符は残るのですが、だいたい自分なりに結論が出せたような気がします。

こんなのは人それぞれいろんな見方や想いがあるはずなので、そゆのがイヤな人は
無視しちゃってください。こゆ書き込み、嫌いな人も多いと思うし....
ただ、私は他のキャラのシナリオをやればやるほど、ライタの方は何かしらの明確な意志を
持って描かれたのではないか、という気持ちがどうしても強くなり、知りたくなりました。
もし他にもそういう人がいたら、是非とも意見を交換してみたくなり、書いた次第です。

それと、他キャラのシナリオからの引用もあるので、全キャラをクリアしてから読んでください。

書き方で混乱を招かないよう、
あゆ  … 今現在、病床に伏せて意識不明の状態にいる、あゆ本人。
「あゆ」… 祐一が街で出会った、赤いカチューシャをして羽根付きかばんを背負ったあゆ。
と書き分けることにします。

◇7年前に起こった出来事は?
祐一とあゆが「学校」、つまり大木の元で遊んでいたときにあゆが樹から転落して事故を起こした、
という点については異論がないと思います。
問題はいつのタイミングで心が思い出を閉ざしたのか、ですが、名雪が祐一のために雪うさぎを
作ってあげていること、秋子さんがあゆを知っていることなどから、事故のあと、おそらく祐一は
死んだ(と勘違いした)あゆを背負って山を降り、その後で現実を記憶から閉ざして幻に生きる
ことにしたのではないでしょうか。
1/19に「あゆ」と名雪が初めて会うシーンでは、名雪が「あゆ」のことを知っていたかどうかが
はぐらかされていますが(……。というふうに意図的に削られている)、少なくとも1/21の
名雪の台詞(「悲しくて、心が潰れてしまいそうなくらい悲しくて…心が、思い出を閉ざしてしまう
くらい、辛いできごと…そんなことが、あったのかもしれないね」)や、祐一がこの街を嫌って
いると知っていることなどから、名雪は何らかの形で事故のこと自体は知っていると思います。

◇祐一の前に現れた「あゆ」は誰だったのか?
あゆが7年前の事故に遭ったとき、あゆの意識(魂)が2つに分裂したのではないでしょうか。
一つは病床に伏せるあゆ。夜明けを待ち、明日を求めるあゆ。
もう一つは祐一と遊びたい、この街に居続けたいという想い。
あゆの意識が7年間戻らなかったのは、あゆの魂の半身である「あゆ」が街に居続けたからではないかと。
前者のあゆの意識(雪の降る中で「夢…夢を見ている…」から語られるすべてのモノローグ)は
事故の記憶を持っているにもかかわらず、後者の「あゆ」の意識は最初、それを全く持っていません。

しかし、祐一の前に現れた(羽根つきの)「あゆ」は、単純にあゆ本人の魂だけではないと思います。
あゆ本人は、自分が赤いカチューシャをプレゼントされたことを知らないからです。
このことは、エピローグ最初の(夢の中で)駅前で祐一を待つあゆが赤いカチューシャをして
いないことからも分かります。
きっと、「あゆ」はあゆ本人が街に残した想い(=ボクも、この街に住みたかった…)と、
祐一の想いとが重なり合って起こした「奇跡」なんだと思います。だからこそ、あゆが消えても
かばんは消えず(=祐一の想いが起こした奇跡だから)、あゆを抱くこともできたのでは、と思います。

実際、あゆのシナリオで「奇跡」という言葉が使われているのはたったの2個所だけです。
一つは1/30のモノローグの「あゆは、確かに存在していた。たとえそれが、どんな奇跡の上に
あったとしても、俺はこの街であゆと再会した。」というところ、そしてもう一つはEDの
エピローグの最後だけです。

◇願いを叶える天使の人形
あゆとの思い出の中で、あゆはこんなふうに語ります。
「大丈夫。きっと見つかるよ。この人形を必要とする人がいれば、必ず…」
名雪、栞のシナリオではあゆがこの人形を見つけて、そしてあゆは最後の願いを祐一の幸せを叶える
ために使っています。(それは結果としてあゆの魂の消滅、「夢の終わる日」を意味していますが)
これに対して、あゆのシナリオの中では「あゆ」が探しても『見つからなかった』のがちょっと
暗示的な気がします。祐一がこれを見つけて、「あゆ」との再会を願う....
きっと、「あゆ」があゆ本人の魂の半身だけから出来ているのではないから、つまり祐一の想いが
合わさっているからこそ、「あゆ」と再会できたのでは? と思います。
ただ本当の意味での最後の願いについては、祐一が「あゆ」の本当の願い(「もう1回…祐一君と、
たい焼き食べたいよ…」)を「あゆ」に強く思わせることで、祐一が少女の3つ目の願いを叶えた
(「あゆ」を元の肉体に戻らせた)と考える方がいいような気もします。

あゆのシナリオにおいて、「あゆ」があゆの願いを叶えた、と考えるのはさすがにどうか、という
気が私はします。もしそうだとすると、人間は想いさえ強ければ生き返れる、ということになって
しまうからです。他のキャラ(名雪、栞のシナリオ)で奇跡を起こす対価としてあゆの自己犠牲が
ある以上、「あゆ」の願いが叶うためにも何らかの対価が必要になるはず。
でも、あゆのシナリオでそれがないのは、きっと「あゆ」があゆの元に戻るだけであゆは意識を
取り戻せるから、だったのではないかと思うのです。つまり、「あゆ」の願いを叶えたのは「あゆ」の
持つ力ではなく、祐一だったのではないでしょうか。

一点だけ上記の考えを揺らがせる台詞が栞のシナリオの中にあります。
それが夢オチ説とでも言うべき、次の台詞ですよね。
「私の、私たちの夢を見ている誰かは、たったひとつだけ、どんな願い事でも叶えることができるんです」
「もちろん、夢の中だけですけど」
でも、私はこれは単純に、栞が純粋に幸せすぎて考えた「妄想」なのではないか、と思います。
栞シナリオでどうして栞が助かったのか、の解釈にもよりますが、栞が助かったのは、なによりも
栞自身が生き続けたいと思い(「私、本当は死にたくなかったです…っ」)、手術などを受けて
奇跡的に生き返った、それを陰から支えていたのが「あゆ」だったのではないかと。
栞のシナリオのラストや名雪のシナリオのラストがあゆの夢の中の話であると解釈できるような
台詞はここ以外には特にないですし。


……とりあえず超長文になってしまいましたが、書き込んでみました。
完全にシナリオを追い切れているかどうかは分かりませんが、今現在の私の想いです。

#真琴シナリオと舞シナリオは基本的には独立ですよね。雪の降るシーンがないですし....

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No.1036 by まちばりあかね☆ [ppp24.tokyo-ap5.dti.ne.jp] at 1999/6/12(土) 14:30 削除
RES、ありがとうございます。>わーにんぐさん、MIDOさん、紫楽さん、Maokuさん
やはり掲示板でいろいろなご意見を頂けると、考えが深まりますね。

◇わーにんぐさん
>あえて、突っ込ませてもらいますが、これでは病院に行った時に、
>主人公はあゆが生きていることを知るはずです。
実はここは私もいろいろ考えたのですが、祐一はあゆのことを死んでしまった、または
もう助からないと思い込んだのではないでしょうか。
問題は、木から落ちたあゆを、果たして誰が病院まで連れて行ったか、ということだと
思うのですが、小学生の足とはいえ、駅から歩いて30分かかるような『秘密の場所』に
そんなに人がぞろぞろ来るとは思えないのです。つまり、あの時点であゆを病院に連れて
いけたのは祐一以外には有り得ないのではないかと。

名雪のシナリオとあゆのシナリオを見比べてみると、おそらく7年前の事故の日の一日は
こうなっていたのではないでしょうか?
・当初、祐一が自分の街に帰る予定だった日の午前中に、あゆの事故が起こる。
 1/27祐一「それにだ、まだ今日と明日があるだろ?」
 1/28あゆ「明日…まだ、会えるよね?」祐一「そうだな、午前中だったら大丈夫だ」
 1/29「でも…。そんな時間も、今日で終わる。」
   「だから、少しでもたくさんの思い出を、残しておきたかった。」
 などの台詞から、祐一はこの日の午後に帰る予定であったことが分かります。
・あゆの事故が起こり、祐一はあゆをおぶって山を降り、病院へと運ぶ。
 このあと、病院に名雪と秋子さんや祐一の家族が駆けつけますが、意識不明の重体に
 なっているあゆのことに耐え切れなくなり、祐一は病院から飛び出してしまう。
 この時点で、この日のうちに帰ることは不可能になり、帰るのは翌日に延期されます。
・このあと、祐一は夜中まで駅のベンチで泣きつづけ、そこに名雪が雪うさぎを持って
 なぐさめに来てくれる。名雪が祐一にここで告白したのは、名雪がずっと好きだった
 祐一を、悲しみの底から何とか救いたかった、その想いの一点に尽きると思います。
 (1/23名雪「…家に帰ってなかったから…ずっと探してたんだよ…」
      「…祐一……さっきの言葉、どうしてももう一度言いたいから……明日、会ってくれる?」
  そして、約束の日…。ひとりぼっちで佇む少女の元に、俺は最後まで姿を見せることはなかった…。)
 この背景があることを考えると、名雪の告白の台詞ってめちゃめちゃ重たいです。
・そしてその翌日、祐一はあゆの記憶を幻で上書きし、記憶の底に閉ざしたのだと思います。
 これだけのことがあれば、祐一の普段の行動は急激に暗くなったはずで、祐一に非がない
 (というか、不幸の事故であったことを知っていた)家族も秋子さんも名雪も、事故の
 日の出来事に関する一切の話題を封印したのではないでしょうか。名雪は7年前のことを
 知っているにもかかわらず、祐一に質問をぶつけられたときにとぼけます(1/22)。
 とはいえ、秋子さんはまさか祐一が7年前の事故を忘れてしまっているとは思っておらず、
 そこで祐一に「7年前の冬に、この街で何があったか…ご存じですか?」(1/21)という
 質問をぶつけてみたのだと思います。

>ただ、それなら何故主人公にそのことを教え無かったのでしょうか?
>名雪が主人公に記憶を取り戻して欲しいと思っていた(名雪の台詞の随所にそういう台詞があります)のは、
>自分が教えるのではなく、自分自身で思い出して欲しいと思っていたからでは無いでしょうか?
>つまり、もしかしたら、主人公はあゆが生きていることを知っていた、あるいは
>少なくとも、名雪は主人公があゆが生きていることを知っていると思っていたのではないでしょうか?
ああ、なるほどです。私は祐一があゆの生死のことを知っていたことはないと思うのですが
(上記の7年前の事故の1日のことを考えると)、名雪があゆの生死のことを知っていた
可能性は確かに十分有り得ますね。名雪からその話題を出すことは絶対にタブーだったはずと
思いますが、あゆの生死のことを知らなければ祐一に「思い出せ」とは言えないはずですからね。
うーん、なるほど。

>つまり、あゆ以外のエンディングでは「あゆ」は「最後の願い」をして街を去ります。
>どのEDに行くことになっても、あゆ結局は目を覚ましたのだと思います。
いえ、多分「あゆ」以外のEDではあゆは死んでしまうのだと思います。おそらく、「あゆ」が
あゆの元に戻り、そして自分の命と引き換えに、栞や秋子さんを救ったのではないかと。
というのは、栞シナリオや名雪シナリオに出てくる最後の雪のテロップである
「今…。永かった夢が終わりを告げる…。最後に…。ひとつだけの願いを叶えて…。」
は、(病床の)あゆの夢であり、そして、あゆのシナリオとは違い「終わり」という言葉が
使われています。あゆのシナリオでは、あゆの覚醒を
「ボクは、ずっと待っていた。来るはずのない夜明け。だけど…。」
「夢の中で同じ風景を眺めながら、明けない夜に身を委ねながら…。だけど…。ゆっくりと、夜が白み始めていた。」
など、「夜明け」という言葉で代替しています。決して「終わり」という言葉は使われて
いません。意図的に使い分けられているのは、あゆが死んでしまうから、ではないかと。

かなりキツい解釈ではありますが、栞・名雪シナリオのあゆの最後の夢のテロップの
「夢。夢が終わる日。雪が、春の日溜まりの中で溶けてなくなるように…。
 面影が、人の成長と共に影を潜めるように…。思い出が、永遠の時間の中で霞んで消えるように…。」
の「雪」「面影」「思い出」とは、おそらく「あゆ」のことを暗示的に指していると思うのです。
「あゆ」はあゆの魂の半身とはいえ、7年間の月日を経て消滅しかかっていた。
しかしそれでも祐一の想いがあったからこそ存在し得たものなのではないかと。
祐一が栞や名雪のことを想い、「あゆ」のことを忘れてしまった場合、それは結果として
あゆの死をもたらしてしまうものではないでしょうか。

多くの方々もおっしゃっていますが、栞や名雪のシナリオのEDはあゆの犠牲の上に立って
いる、と考えると素直に喜べない部分は確かにあるかもしれません。

>すいません、この辺りの論理が我にはちょっとわかりにくいです。
>できれば、もう少し噛み砕いて解説して欲しいです。
>あと、赤いカッチューシャを知らないはずの「あゆ」が何故、赤いカッチューシャをしていたのでしょうか?
祐一の目の前に現れた「あゆ」が、単にあゆの魂の半身であるのなら、祐一が作り出した幻で
ある赤いカチューシャをしていることはないはずです。ということは、「あゆ」はあゆの魂だけで
存在しているのではなく、祐一の想いが重なって(奇跡によって)具現化したのだろう、と。
だからこそ「あゆ」には少なからず祐一の願望が具現化されている部分があるのではないかと。
赤いカチューシャ、「あゆ」がいなくなってもなくならないかばん、そしてその面影。
名雪の面影が全くないのに、「あゆ」には面影が残っている。でも、EDでのあゆは必ずしも
面影が残っているとは言えないですよね(髪型を差し引いて考えても)。

>第三者から見れば全然「奇跡」じゃありません。
>でも、本人たちにとって大切な「奇跡」なのだと思います。
それは確かにそうですね。「奇跡」ということ自体が言葉のアヤ、というのは同感。

>>一点だけ上記の考えを揺らがせる台詞が栞のシナリオの中にあります。
>これはNo923の「あゆの命、栞の命」の臓器移植ネタを一押しなのですが・・・
私はこれもどうかなぁという気がします。というのは、もしそうだとすると、栞はあゆのことを
知っていて、あゆのことは祐一に黙りつづけて......って栞ちゃん、とんでもない子かも(^^;)。
ということになっちゃうような気がするからです。わーにんぐさんも書かれておられますが、

>蛇足・・・秋子さんの「奇跡」
>秋子さんがたかが車にぶつけられた程度で死ぬはずないじゃないか(笑)
秋子さんにしろ栞にしろ、絶対に助からないと思っていたのは名雪や当人の思い込みだと
いう考えもあるのでは、と思います。(現代の最高峰の医学を以ってすれば治る可能性が
0ではなかった、という。)
栞や秋子が助かったのは、「あゆが起こした奇跡」とも考えられれば、「必然的に医学的に
助かるものだったが、当人たちはそれを『奇跡』と呼んでいる」とも考えられるのではないと。
まあ、前者と考えた方がロマンチックではありますし、私はそう思っているのですが。

◇MIDOさん
>運んだのが、主人公なら生きていれば連絡くらいはいってる
>と思うんですよ・・・・・・
>でも来なかったんですよね・・・・・
多分、連絡自体は入っていたものの、両親や秋子さんが話を止めていたのではないでしょうか。
上記した私の推測を元にすると、祐一が深い悲しみを乗り越えて、なんとか普通の生活を取り
戻せるように、両親や秋子さんは可能な限りの万策を尽くしたと思うのです。
その策が、当人にその悲しみを直面させることではなく、その話自体をタブー化することで
あったのではないかと。(腫れ物には触らない、っていう考えですね。善し悪しはともかく。)

>あゆは主人公と共に生きることを望みます
>7年間眠り続けて、それを克服していかなければいけないのに
そうですよね。でも、あゆと共に幸せになっても、きっと名雪は祐一のことを想い続けると思う。
この3人は、みんなが幸せになることが難しい3人ですよね。うーん。

◇紫楽さん
>物語をより感動的なものにするためにアンフェアな手法を使ったと言ってしまえば、それまでですが。
難しいところですが、私の解釈であってもアンフェアな手法と思われる場所がないわけでは
ないですし。うーん......まあ程度問題なんじゃないですか?

◇Maokuさん
>秋子さんは商店街で「あゆ」を見たときからすべてを悟っていたんでしょうね。
>だから主人公の記憶がもどり、あゆの意識が戻るまでまで伏せて
>置いたんだと思います
秋子さんが「あゆ」を見たとき、あゆのことを思い出したのは間違いないと思いますが、
秋子さんがどこまで気づいていたか、については難しいですよね。
これについては.....うーん、もうちょっと考えてみます。
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 この過去ログ、懐かしいですね。確か当時は電車通勤してたんですが、会社への通勤の最中に、シナリオテキストを印刷してマーカー引いてテキストチェックしていた記憶があります……っていうか昔からやってることが変わらないな;。当時は解釈力があんまりなくて、この作品から「現実逃避とその受容と克服」というテーマを読み取ることはできなかったですね。昔から設定解釈の方ばっかりがんばる、というのが癖だったりするわけですが;。

 しかし当時掲示板で激論を交わしていたあの人たちは今ごろどうしているのだろうか……^^

2007/3/16 03:06 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Kanon 聖地巡り @ 北海道ツアー Part 1

 と、いうわけでなかなかまとめる時間が取れなかったのですが、京アニ Kanon の聖地訪問で撮ってきた写真をぼちぼち整理してみたり^^。実は今回はこちらのページなんかをずいぶん参考にさせていだいたりしたわけですが、ぶっちゃけですね、

 聖地の場所が固まってないので、とても新たな場所を発見するのは無理;

だと思いました;。や、例えばこれがおねツイとかだったりすると木崎湖周辺に聖地が密集しているのでチャリで走っていれば聖地にぶつかるのですが、さすがに 30km 四方ぐらいに聖地がバラけているととてもじゃないけど新たな発見は無理です;。とはいえ集めてきた写真をぺたぺたと貼り付けてみたり^^。あまりにも長いので 2 つに分けます;。

 まずは駅前の映画館、シネマフロンティア。ホラー映画でもやっていないかと確認しましたがぜんぜんやってませんでした;。orz



 続いて 8 話冒頭の肉まん日常会話より^^。長栄橋の近辺には似たようないくつかの階段があるのですが、該当箇所は一か所だけ。1 枚目の写真はアニメでは左右反転して使われており、また壁面の熱帯魚の絵は実際には左右逆の場所に描かれてました。ちなみにこの通路の向こう側に見える壁面はなにげにラブホです。どこから出てきたんだ祐一;。

  


# どうでもいいことですが、ここで思いっきりすっ転びました;。日陰の場所は普通に凍ってるので危険ですね;。巡礼者の方々はご注意を。
# あと、#10 で水瀬家一家で食事をしに行く時に渡ったのがこの長栄橋ではないかという指摘があるのですが、あんまり似てない気もします;。夜景なのでちょっとわからないですね。

 そして肉まん会話の続きは、長栄橋から少し離れた場所にあるラーメン屋すみれの真横。ちなみに前のエントリに書きましたが、すみれのラーメンはかなり美味しいです^^。カップラーメンですみれ銘柄のものを食べたときはかなり NG でしたが、さすがに本家は訳が違います。聖地訪問に行くのであれば是非ご賞味を。(混雑してるのでちょっと時間ずらしていくといいかも? 我々のときには 1 時半頃に行って、待ち時間 15 分ぐらいでした。)

 

 続いて市電を使ってすすきの方面に戻りつつ栞病院というかあゆ病院?こと中村記念病院を訪問。……っつーか撮影してたら街中の人に思いっきり怪しまれてましたよ;。ちなみにこの病院、作品中では病院の手前に広場があるんですが、そんなものはどこにもない;。しかも建物がかなり高いので広角のカメラじゃないととても建物全体は撮影できないですね。

 

 そして今度は #9 でよろける真琴を祐一が支えるカットで道立近代美術館より。



 ……なんですが、これ、柵の形がアニメ版と違うんですよね。で、ちょっと違うんじゃ??とか言ってたら、翌日のスキー場に行くバスの中で休んでる最中にけろっちゃ氏にたたき起こされるワナ;。車の中から撮影したのでアングルとか違いますが、確かにこっちの方が似てますね。慌てて場所だけ確認しておきましたが、北4西10でした。誰かさらなる検証を^^。



# っつーかけろっちゃ氏、バスの中でも油断なしですか;(笑)。

 続いて地下鉄で琴似駅へ移動。駅から出た直後の場所が #1 で名雪&祐一が北川&香里ペアに出会うところだったり。ちなみにアニメ版では市電が走ってますが、実際には走ってません;。結構人通りや車の多いところですね。



 というわけで続きはまた明日;。

2007/3/15 01:12 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
納税とかなんとか。

 というわけで確定申告 & 納税してきましたが、あいかわらずめんどいなー状態;。まあひたすら医療費関係のレシートと格闘していたわけですが、さすがに 1 年分となると結構な量ではあったり。こういう細かいレシートも塵積もですね;。

 で、納税といえばこちらについても納税してきたり。



 あ゛あ゛、もう一年経ってしまったのか、と思わず苦笑。確か昨年のライブツアーの名古屋会場で強制入信入会したような記憶がありますが、月日が経つのは早いもので;。しかし会報の写真を見た瞬間にトラウマ炸裂になるのは気のせいですかそうですか;。

# 返す返すもあの Pinkle Twinkle Party は……orz
# いやあれについて書くと不満しか出てこないわけですが;。

 ところでゆかりんと言えば、昨日襲撃したパセラの歌本がとんでもないことに。



 月末に発売予定のベストアルバムの宣伝を兼ねた表紙になってましたが、ついにこんなところでまで宣伝するようになったのか、状態;。確かに事務所的にはそろそろ年齢的な無理もあるので今の自分に一気に稼いでしまおうみたいな発想なんでしょうが、個人的にはかなり微妙。さらには写真集まで発売されるらしいですが(← でじくま氏には申し訳ないですがこれは思いっきりスルー予定)、うーん、激しくどうなんでしょうねぇ? もともと外見で売り出してる人(アイドル声優)ではなかったはずなのにこういうものが出てきてしまうとちょっと違うよな、と思わずにはいられなかったり。堅実なファン層を培ってきた人であるだけに、この人も過去の人たちの二の舞として使い古されてしまうのか、という気がしてなりません。まあ、そういうものなんでしょうけれども;。

 先日、たまたま深夜にやっていた BS の番組で山寺宏一さんが声の演技を実演したのですが、まさに七変化のヴォイスで、これを見たとき声優ってこうあるべきだよな、と思ったんですよね。まあこんな超ベテラン声優さんと比較するなよ、という話もあるのですが、昨今の声優さんって「一つの声しか出せない、トークもそんなに上手くないけど、ちょっとかわいい『なんちゃってアイドル声優さん』」が多いと思うんですよね。だから(と言ってしまうと乱暴ですが)旬がとにかく短いし、今でもゆかりんやほちゃなどに続く「売れ線」声優が出てこないのは特徴が弱いが故に「埋もれてしまう」からだと思うんですよね。

 ゆかりんの場合もすでに「破滅への序曲」はスタートしてしまっているように思えますが、適当なところでソフトランディング……はたぶんないな;。奇麗な形でお別れコンサートとかやってくれることを望みたいと思います。……ってそりゃ気が早すぎるよ状態ですが;;。

2007/3/13 01:10 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
狼と香辛料 II (★×5)

「性格、かな」

 というわけで、今日はしばらく前に読破したこちらの書評をひとつ。



 以前のエントリで紹介した「狼と香辛料」の 2 巻。経済をテーマにした稀有なファンタジー小説で、1 巻も実に見事な出来だったのですがこの 2 巻はそれをさらに上回る出来栄え。いやー、これは見事です。

 おおまかなあらすじを書けば、信用取引で含み損を抱えて破産寸前に追い込まれた主人公ロレンスが、ホロと共にどん底から見事なまでの逆転劇を演じていくという作品……なんですが、そのストーリーラインが実に。どん底に叩き込まれたことによって崩れかけた二人の仲、そしてロレンスたちを取り巻く謀略の数々、それらが折り重なっていって最後には大団円を迎える。借金の返済方法自体は予想がつくのですが、そこからの展開が実に見事。ロレンスの「行商人」としてのけじめのつけ方があまりに素晴らしい。

 加えてやっぱりこう言わざるを得ない。
 ホロかわいいよホロ。(笑) ← またか^^

 1 巻でも見られた、老獪な狼と行商人の頭脳戦のような見事な掛け合いがさらに純度を高めていて、思いっきりクラクラ来そうな素晴らしいやり取り。ラストの名前のエピローグもまたスパイスが効いていて、この作者(支倉氏)のセンスの良さに脱帽せざるを得ません。

 扱っているネタといいこのやり取りといい、電撃文庫とは思えないほどのクォリティの高さ。というかこれ、ライトノベルと言われてますけどどちらかというと大人のファンタジー。萌え系でもなければ爽快系でもない、けれども胸にじわっと来るものがある、そんな感じの作品ですね。雨降って地固まる、という月並みな表現が見事なまでにしっくりくる一冊で、叩き落されたどん底の絶望感と、そこからの逆転劇、そして最後に残る爽やかな読後感が素晴らしかったです。

# いやー、これは必読書にしたい作品ですね。
# もったいないので 3 巻以降はゆっくり読んでます。:-)

2007/3/1 00:06 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Kanon 鑑賞会 @ 17 歳パーティ

 というわけで今朝は早起きして朝の 11 時から自宅でけろっちゃ氏&でじくま氏と共に Kanon 鑑賞会。や、当初は昨日に予定されてたわけですがスケジュール順延で今日にシフト……したのはいいけど、私のようなダメ人間には早起きはつらいっす;。

 ……といいつつもけろっちゃ氏自身、今日はなにげに誕生日。や、誕生日からなにやってますか状態ですが、パーティ企画は別途なので今日は軽くランチでも取りながらタカノでお祝いしようかなぁ、と思っていたらしっかり自ら持ち込み;。しかも、ですよ。

 

 思わず爆笑^^。当然ろうそくの本数は 17 本。その自らを勘定に入れない自作自演芸人魂に感服w。ちゃんと大台に乗っても他人を楽しませようというエンターテイナーな心意気には感心します。さすが。

# というわけでお誕生日おめでしたw。公式パーティは後日別途ということで。

 そんなわけでケーキを食べながら今日は Kanon #19〜#21 を一気に鑑賞。
 いよいよ名雪 vs あゆの骨肉の争いがスタートするわけですが。

 見事。
 いや〜、残りの二人をどう片づけてくるのか心配半分期待半分だったんですが、素晴らしいの一言に尽きます。#20 であゆシナリオが先に進展したときにピンと来たんですが、ああ、なるほどそういう構成にしたのか、と。

 この作品、5 人のパラレルストーリーをどうやってうまく構成するのかが一つの焦点だったと思うんですが、おそらく残りの話数では、名雪 → 秋子さんと、祐一 → あゆという二つのシナリオを並列で進める、という構成にするつもり、なんでしょうね、これ。以前にも書きましたが、この作品の基本構成は「挫折」→「現実逃避」→「克服(または受容)」→「現実回帰」。名雪は秋子さんの交通事故を、家族である祐一の支えによって乗り越えていくわけですが、それと同時に祐一はあゆの事故を受け入れ、乗り越えていく、という構図にするつもりなんだろう、と思います。(なので、秋子さんの事故とあゆが消えてしまうことは同時に進行する。名雪にいい場面を持たせるのなら、立ち直りは名雪の方が早くて、名雪が祐一を引っ張る形にするのかもしれません。)

 で、この構図を可能にしているのが、祐一の立ち位置。つまり原作における祐一は五人の恋人だったので並列ストーリーにならざるを得なかったのだけど、このアニメ版における祐一は、

・真琴の飼い主。(=真琴はペット)
・舞のおさななじみ。
・栞のお兄ちゃん。
・名雪の家族。
・あゆの恋人。

 というふうに立ち位置をはっきりさせていて、その立ち位置を変えることが決してない。この点が首尾一貫しているので、名雪は決して報われない祐一が浮気性の男に見えなくて済むし、また作品としての主軸をぶれさせずに進めることができるのでしょう。や、フタを開けてみればなるほど非常に自然で当たり前の構成のように思えますが、その当たり前と思えるような構成を作り出せるのが素晴らしいし、実力のなせる技、ということになるでしょうね。

 構成としては見えてきたので、あとはこれをどれだけきちんと演出含めて見せてくれるのか、ということになると思いますがそこはきっと京アニだから心配ないでしょうね。いやはや、残りが非常に楽しみです。

# それにしてもあのあゆあゆとのキスシーンの回り込みカットはかなり素晴らしかったです。
# シーンにはちょっとクラっと来ましたが、ビジュアル的にはどう見ても大人と小学生……(苦笑)

 しかしそれはともかくなにげにめがっさ眠い;;。
 やはり連日の ECO 疲れがシャレになっていないよーですが、これはまた明日にでも;。

2007/2/26 00:39 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
いろいろ調べ物。

 というわけで昨日今日とこんなものをいろいろ見ていたり。



 ……えーと、何を狙っているのかは言うまでもないと思いますので;(ぉ。

 しかしいろいろ下調べ中ですが、なにげに結構シャレになってない面積に聖地が点在していることに気付くワナ。や、碁盤の目の地図ってなんとなく割と狭いような錯覚がするのですが、普通の広さじゃないじゃん、状態。ということは現地で聖地を探し当てる、なんてのはとてもじゃないけど無理な気がしなくもなかったり;。

 まあ今年行かないともう二度と行かないだろう、という気もするので、来週に休暇を取ってけろっちゃ氏と襲撃予定。どうなるかは不明ですが、ものみの丘はぜひ行ってみたいですねー。

 なにはともあれ、じっくり計画立てましょうw。> けろっちゃ氏

2007/2/23 01:33 | 3.アニメ&コミックス | コメント (7) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
こどものじかん 3 巻

 い、いかん、リ○ちゃんハウス遊び、楽しすぎるwwww。めちゃめちゃお金かかるんですが、これどうしてくれよう状態(笑)。
 ……廃人とかいう単語が頭をかすめる今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか;(爆)。

 というわけで、今日はこちらの書評を〜。



 や、こどものじかんの新刊の 3 巻。某氏から薦められて 1, 2 巻についてしばらく前にエントリ書きましたが、久しぶりの新刊ですね。……っつーかすっかりキャラを忘れているワナ;。

 それにしても表紙の帯がろくでもないわけですが(苦笑)、中身の方はといえばあいかわらず見事な作品。見かけ上、萌えエロ漫画を標榜しつつもその中身は今どきの学級崩壊問題を上手に扱っていて、読んでいると(直接的ではないにしても)間接的に何か重なったり感じたりするものがある、という不思議な作品ですね。

「あなたは……今まであまり抱きしめられたことがないようだ。」

 背伸びしたい自分と、愛されたい自分。それぞれの立場の違いと思考の違い。どちらも大人でどちらも子供。そんな不思議なものが交錯しあう作品。一歩間違うと道徳臭さが漂う作品になってしまうのに、それをコミカル要素とうまくミックスしながらコントロールして、非常に後味のよい作品に仕上げてきている印象がありますね。

 それにしてもこの作品、見た目も売り方も萌えエロ漫画なのに、全くエロさがないというのが面白い。もちろんマスコット的な描かれ方をしてるとか、コミカルさが強調されてるとかいった理由もあるんですが、一番重要な理由は、要するにこの作品ってどこまで行っても大人からの視点が保たれている、ということなんでしょうね。目線の高さが決して揃うことがないからそういう要素があってもそういうふうに受け取れない。当たり前なんだけれども、この手の萌えエロ漫画にしてはその点が徹底されている。まあ、だからこそ良作と称されるんでしょうね。

 だからってアニメ化はどうか、という気もしなくもないですが。(苦笑)
 ……大丈夫かなー;。かなり心配かも。

2007/2/21 00:25 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (1) | このエントリへ拍手
レ・ミゼラブル 〜少女コゼット

 この前リアルマイシスターにもらったチョコを食べてたんですが、これが超激ウマ。ピエール・エルメ・パリとかいうお店のトリュフチョコだったんですが、口の中で溶けるように広がる、苦すぎず甘すぎないチョコの味わいに驚き。今年は手作りできないからちょっと高いのを買った、と言ってましたが、よく食べてる定番ゴディバなんかよりも遥かに美味しい。いやはや、有名なお店なのかもしれませんがちょっと驚きました。や、めがっさ thanks でありますよ〜。> リアルマイシスター

 と、まあそれはさておき、今日のインプレはパリつながりで、復活したハウス名作劇場、レ・ミゼラブルのインプレをひとつ^^。や、昨日 ECO やりながら溜め込んだ 7 話分を一気見したんですが、これなかなかいい出来じゃないですか。いや何がいいって、

 コゼットかわいいよコゼット(6歳、CV:名塚さん)。
 ……いやすいません、またかと思われるでしょうが、実際かわいいんだからしょうがない。(笑)

 や、公式サイトを見てもらえるといいんでしょうけど、コゼットってどう見ても深夜時間帯の魔法少女ものとしか思えないようなキャラデザなんですよ。だが、それがイイ。……ってそうじゃなくて^^。

 実は私はレ・ミゼラブルって知らなかったのですが(ここで無知が露呈(笑))、生まれ育ちによる格差、妬みや嫉みといった人間の負の感情などが入り乱れる世界。努力しても報われない、そんな虐げられた人々が生きていく様を描いたドラマなんですね。その辺のテーマ性がさっと視聴者に伝わってくるあたり、さすがは桜井監督作品だなぁと感心します。

# 鼻につきすぎない程度の「分かりやすいいじめ」の演出もいいですね。
# 適度に表現を緩めて描いている感があります。

 娘を預けっぱなしで信頼しきって養育費を送り続ける母親とか正直どうよ? と思ったりもしましたが;(原作だと違うのかもしれませんけど;)、主人公をコゼット側に設定して描いたのは正解かもしれませんね。いや、些細な矛盾とクサさはなぜか許せる気になれますから(ぉぃ)。

 全体的にベタな作品とはいえ、やはり名作と言われるだけの作品、ということなんでしょう。展開がダラダラしているのが微妙につらいところですが、それでも #7 あたりまでは一気見できてしまうぐらいの作品。BS FUJI なので見られる人が少ないだろうことが残念ですが、この先も楽しみにしたいものです。

2007/2/20 01:19 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
栗林みな実 1st Tour 2007 fantastic arrow 東京追加公演

 というわけで今日はこちらへ参戦してきてみたり。



 栗林みな実さんのライブツアー fantastic arrow。や、実は以前からゆかりん以外のコンサートってどんな感じなんだろうねぇ? という話をしていて、何か機会があったら参加してみよう、という話になってたのですが、DD認定の姫一筋のでじくま氏がチケットを入手してくれたので参加してみたり。幸い、栗林さんの楽曲はアージュのゲーム関連で結構押さえているので門外漢でもそこそこなんとかなる、という印象。

 で、感想。一言でゆーと、人によってずいぶんと変わるもんだなぁという感じ。> ライブ^^
 ゆかりんのコンサートとはぜんぜん趣きが違っていて、非常に新鮮なライブでした。

 このライブ、参加するまで知らなかったんですが(ぉ)、栗林さんにとってのご自身の最初のツアーライブだった様子。それもあってか、栗林さん本人も、また参加しているファンの人たちもどこか初々しい(笑)。サイリュームの色はもちろん振りもコールもそれなりにバラけているし、全体的に飛びも大人しい。(内心「もっと飛べる」などと意味不明なことを思ったのは秘密(ぉ)) 衣装替えも実質 1 回(+アンコールでの 1 回)だけだし、凝った演出もこれといってなし。

 ……なんだけれども、トータルとしての満足度はかなり高かったです。
 というのもセットリストがとにかく上手い。最初に適度にテンションを上げ、バラードゾーンでまったり。そしてソロでのピアノ弾き語りという素晴らしいパフォーマンスを見せつつ、ラストに向けて一挙に追い込み。アンコールの Rambling hearts はとにかくシビれるとしか言いようがなかったり。

# この曲、とにかくイントロがいいのでアンコール曲にはピッタリですね。
# 今聞いてもこの曲はやはり名曲です。もう 6 年も前の曲なんですけどね;。

 全体的に、お金はかかっていないけれどもセンスがよい演出が多かったのが良かったですね。特にバックスクリーンとライティングの使い方が上手で、シンプルなんだけれども曲に合っているのが good。また、生のライブ演奏に負けない栗林さんの張りと伸びのある声量が光っていて、改めてその技量の高さを感じさせられました。特にピアノ弾き語りはかなり素晴らしくてなにげに思いっきり聞き入ってしまいました^^。や、たいしたものです。

 さすがに 1st ということもあって、場数をこなしてきているゆかりんのコンサートなどに比べるとどうしても力量不足なところがある感は否めないし、特に MC なんかはまだまだ改善の余地があるでしょう。積み時代が長くて遅咲きの桜という感もありますが、けれども栗林さんにとってはここが最初の第一歩、でしょうね。最後の MC で感極まって涙を流していましたが、その涙をひとつの契機にしてこれからさらに羽ばたいていってほしいものだと思います。

2007/2/18 03:51 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (1) | このエントリへ拍手
Kanon 鑑賞会 #16〜#18 栞編

 というわけで今日は家に引き篭もっていろいろ片付け処理とかしていたわけですが、夕方になってちょっと横になろうと思ったらそのまま値落ち;。← やはり最近の無理がちょっとたたったらしい;。で、夜からけろっちゃ氏に合流してもらって Kanon 鑑賞会とシャレこんだわけですが、せっかくなのでちょっとケーキでも買ってきてみたり〜。



 や、最近むしょうにタカノ分が足りなかったので;。バレンタインの 2 つケーキセットとかあったんですが、さすがに自粛(ぉ)。二人でホールケーキ 1 個ってどうよ? と思ったら上げ底だったので助かりました;。ま、それはともかく、ケーキ食べながら二人で Kanon の舞編 → 栞編と鑑賞してみたわけですが。

 神だよ、神っ。超GJ!! > 栞編
 や、正直参りました;。もちろん舞編も十二分な出来ではあるのですが、それを圧倒してしまうようなとんでもない出来

 栞編は、香里と栞の姉妹の物語なわけですが、仲の良過ぎる二人ゆえの微妙な関係と距離感をどう描出するのか。今回の場合、脚本もコンテも作画も声優も何もかもが神。原作シナリオを消化した上でさらにそれを昇華させた見事なリメイクシナリオ、さらにアニメーターとはドラマにおける俳優であるということを久しぶりに想起させてくれる見事な作画、そしてそれらを見事に声で演じきった声優さん。映像効果や音響など、目に付きにくいところも含めて何もかもが見事な一作でした。

# ある意味、舞編の方は麻枝氏のシナリオを消化しきれていない感があったのですが、
# こちらは見事に消化した上できれいに行間を埋めてきた感がありますね。

 以下、軽くネタバレしつつもう少し突っ込んでみたり。

「それは栞の強さだ。」

 Kanon のすべてのシナリオに共通するテーマは、逃避をやめて過酷な現実と向き合うこと。栞編の場合には、栞が病を患うことによって、栞と香里の二人が現実逃避をしていくのですが、この二人のそれぞれについての描写がものすごく丁寧に行われていますね。

 栞は生きている辛さから逃避するために、どうしようもなくなってリスカで自殺を試みるわけですが、あゆと祐一のたわいもないやり取りを思い出して死ねなくなってしまう。彼女にとってのその光景は生きる希望であり、恋する心は過酷な現実と向き合う力を与えてくれるもの。目の前の死まで追い詰められて、彼女は生きることを知り、立ち上がって歩き出していく。(← このリスカのシーンは彼女にとっての転換点なのですが、その描写がまさに文字通り秀逸でした)

「奇跡でも起これば治るかもしれませんけど……
 起きないから、奇跡って言うんですよ。」


 彼女のそのセリフはせいいっぱいのやせ我慢かもしれないけれど、それでも彼女はめいいっぱい頑張って残された時間を前向きに生きていこうとする。一方の姉の香里は栞が死ぬことを受け入れられず、栞から逃避し続ける。自分のことを受け入れられない姉に対して栞ができることは、彼女になるべく迷惑をかけないこと。

 けれども百花屋の誕生パーティにやってきてくれた香里に対して、栞はまっすぐな目線を向ける。それは二人が超えていかなければならない壁でもあり、栞が香里から逃げないという意思表示でもあり、栞が(自分が仮に死ぬとしても)現実を受容して前に進んでいくという決意表明でもある。それは、現実を受け入れるという栞の強さそのもの、なんですよね。香里はすぐにそれを受け入れることはできなかったけれども、百花屋を出るときにはその一歩を踏み出していく。

「余計じゃないわよ……だって、栞は……
 栞は……わたしの、妹なんだから……!」


 ……と、言葉で書けばこれだけ冗長な物語を目線といくつかの言葉のやり取りだけで完璧に描出していて凄いとしか言いようがない作り。絡み合う視線の作画は文字通り神なのですが、確認してみたらこの辺って全部アニメ版オリジナルじゃないですか。事実上、栞シナリオについては全面的に書き直されているような感があるのですが、にもかかわらず作品のテーマの部分については完璧なまでに原作に忠実なんですよ。

 改変されているポイントをちょっとざっとまとめてみましょう。

■ 栞の病気に関する設定
 原作では歩くのもやっとなほどの厳しい病状(ラストでは公園で寝そべってしまうという詩的な描写もある)なのを、少なくとも普通に歩きまわれる程度の病気(外見的には分かりにくい難病?)という設定に変更。「次の誕生日を越えられない」という設定についても、「医者からそういわれた」という設定に留めて(医者は最悪のケースを想定して話しているという設定にしているのでしょう)、確定情報ではないような扱い方にしている。

■ 祐一の栞に対する接し方
 原作では基本的に「彼氏」としての立ち回りをしているのですが、文字通り「お兄ちゃん」としての立ち回りに変更されている。(これは真琴に対する接し方がペットに対する接し方に変更されていたのと同様) また祐一のキャラ造詣自体が基本的に変更されているので、原作では「ラスト一週間で栞とデート三昧」(ぉ)だったものが、「消え去り行くものに何が出来るのか?」という考え方に変更されている。真琴編を受けるような形になっているあたりも、単にシナリオ構成を変更した以上の練り込み方になっていて、実に見事。

■ 百花屋の誕生パーティ
 原作では百花屋でデートしていた二人がたまたま香里と名雪に出会った、という設定になっていましたが、前述のように「栞と香里の仲を戻すための場」に大幅変更されている。

■ 公園でのラストシーン
 原作では、そもそも自分の力では立つこともできなくなっていた栞の体を公園に横たえて、にもかかわらずいつの間にか祐一が寝てしまって栞が消え去るというありえない描写があって解釈に頭を悩ませた記憶がありますが;、ここは原作を無視するほど大幅に修正して、メモを残してそっと消え去るという描写に変更。(その結果として似顔絵を残して立ち去る描写が欠けることになるので、それを前日のデートのときのエピソードに前倒ししてますね。) ちなみに不意打ちのキスもアニメ版オリジナル。

 これだけさんざんストーリーが改変されているにもかかわらず、まったくといっていいほど違和感がない。それは何故かといえば、シナリオで最も大切なテーマの部分が修正されていない(どころかストーリーラインによってより一層強化されている)から、なんですよ。

 先に書いたとおり、この話は二人の現実受容の物語
 まず、香里にとっての物語は、消え去り行く栞から逃げずに妹として受け入れること。だから、香里の物語は栞へのセリフで締めくくられる。

「……栞!
 あの……あとで、いっぱい話そうね!」


 そして栞にとっての物語は、現実を受容した彼女が最後まで精一杯生き抜いていくことによって成就する。だから、栞の物語は祐一への問いかけによって締めくくられる。

「私……たぶん、死にたくないです。
 本当は、だれかとこんなふうに仲良くなってはいけなかったのかもしれません。」
「そうかな……」
「だって、その人にお姉ちゃんみたいな思いをさせるだけですから……」
「……俺は栞と会えて、良かったと思ってるぞ。」
「本当ですか……?」
「本当だ。嘘じゃない。」
 ← この 3 つのセリフはアニメ版オリジナル

「私、笑っていられましたか?
 ずっと、ずっと、笑っていることが、できましたか?」
「ああ、大丈夫だ……」
「……良かった……」


 追加されているアニメ版オリジナルのこのセリフは見事。要するに、Kanon のメインテーマが「過酷な現実を受容して生きていく」ことであるのなら、栞と出会ったこと、そして彼女と仲良くなったことは後悔することではなく感謝すべきことなんですよ。当たり前のことですが、このセリフがあることによって、作品のテーマがより一層強調されてる。そして栞の不意打ちのキス、そしてメモを残して去っていくこともまた、彼女が最後の最後まで強く生きた証になっているんですよね。

 いやはや、ひとこと言わせてください。
 京アニ、神だよ神っ。

 正直に言って、AIR とか舞編なんかを見たときシナリオ解釈面では京アニもどうかなぁ? と思っていたのですが、この栞編については参りましたとしか言いようがなくて、まさに文字通り

 うぐぅの音も出ない

です。さらには栞の声優さんである佐藤 朱さんの演技も素晴らしいの一言に尽きる。原作マニアの自分がリメイク作品でここまで褒めずにはいられない、これほどまでに見事なリメイク作に仕上げてきた手腕は、脚本、コンテ、作画などすべてのスタッフの尽力の賜物でしょう。

 いやー……感動しました。こんな化け物みたいなシナリオを組み上げてくるスタッフ陣が、果たして残りの名雪シナリオとあゆあゆシナリオについてどのように組み立て上げてくるのかは正直予想もつかないのですが(なにしろこの二人は排他ですがここまでを想定すると両方ハッピーエンドにしてくる可能性が高い気が)、ちょっと残りのシナリオがホントに楽しみになってきましたよ。

 いや〜、今後がホントに楽しみ。これからも頑張ってほしいです。

# と、思わず熱の入ったエントリを書いてしまった;。(笑)
# や、それほどまでに素晴らしい作品だったんですよ^^。

2007/2/13 00:54 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
片付かない;

 なんか今朝もえらい早くに目が覚めてしまったので、やらなきゃいけなかった PC の位置の入れ替えと配線の調整作業をやってたわけですが、1 時間ぐらいで終わるかと思ったらぜんぜん終わらず;。っつーかやっぱり見えないところはとんでもない配線になってるわけで、こういう機会にきっちりやっておかないと後で後悔するのでがんばって作業してみたり。で、さらに先週購入した S2411W の建て付けが悪くてディスプレイ面が傾いてしまうので、こちらもやむなく交換しに秋葉原まで出撃。……で、ようやく夜になって一段落;。

 

 ……って、しまった今日やるはずだった校正作業、ぜんぜん終わってねーよ状態;。
 夜になってからようやくぼちぼち着手したんですが、まあ幸いにして 2 時間ぐらいで半分近くは片付いたり。や、版下の作り方を今回から全面的に変更してもらったおかげでケアレスミスのチェックぐらいに作業が緩和されたのが大きい。以前の方法のままだとこの 3 倍ぐらいの時間はかかっていたはずなので、やり方そのものの見直しってのはやっぱり重要だなぁと思った今日この頃。

# ……っつーかですね、出版社側の校閲作業のミスでバグが埋め込まれることがあるんですよね;。
# でも、それこそ Word の編集履歴を取って校閲かけてもらうだけで校正作業ってぜんぜん軽減されるわけで、そういうことができるような作業フローにやり方を変えてもらうことって重要なんですよね。書く側も作る側もお互いがラクをするために;。

 というわけで秋葉原に行ってきたのでついでにこちらも購入してきたり〜。



 や、こどものじかん 3 巻と、狼と香辛料の 4 巻目。前者は以前にエントリを書いたことがある作品ですが、見かけのロリっぷりとは裏腹(ぉ)な超良作。とはいえ 1, 2 巻でも教師と生徒の成長ドラマについては十分見せてくれているので 3 巻でマンネリ化してないといいんだけどなー状態。狼と香辛料のほうは実は 2 巻まで読んでますがインプレはまだ書けてないですすいません;;。ま、そのうちに。

 ちなみに Vista の方はぼちぼち環境整備中。そのうちこちらもインプレ(?)を書く予定ですが、かけたお金の分だけ確実に見返りのある OS、というのが一番的確な評価のような気がしなくもなかったり;。特にモニタのサイズはムチャクチャ効くなぁという印象で、頑張って S2411W を買ったのは大正解、という印象。実は先週一週間は XP に繋いでましたが、Vista に繋ぎ変えて結構感動するワナ^^。

 ……しかし環境移行は毎回大変っす;。なんとか今週一週間ぐらいで片付けたいものなわけですが;。

2007/2/12 02:24 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
謎じゃむ

 というわけで今日は会社で一日おしごと。や、ちょっと仕事が詰まっていて会社に行かざるを得なかったわけですが、先日買ってきたセルフなおみやげの話とかを一つ。



 ……や、単にデパートの安売りで買っただけなんですけどね、24 本入りで \1,500。なにげに 1 本あたり \70 ぐらいなので結構お買い得? えーと、とりあえず適当に冷やしておきますのでうちに来たときに飲みたくなったら適当にどうぞ〜。> でじくま氏とかけろっちゃ氏とか(謎)

# でじくま氏やけろっちゃ氏がうちに遊びに来た場合、飲み物はすべてセルフサービスです。(ぉぃ

 ま、それはともかく、秋子さんの謎ジャム見つけましたよっ!(違)



 や、ビジュアル的にやや色味が薄い気がしますが、なんかちょっと似てるかも(笑)。ちなみに正体はただの白桃のジャムなんですが、実は食べるのは初めてだったり。実家では基本的にイチゴジャムしか食べなかったんですが、たまーに西友で他の食材にもつらつらと手を出してみていたり……けどやっぱり自分には合わないかも;。

# 自分であれこれと手を出してみることができるのは一人暮らしの利点ですね^^。
# 実家にいると台所は母親のテリトリーの立ち入り禁止区画ですからねぇ;。(苦笑)

 っと、この前けろっちゃ氏からいただいたイチゴジャムにも今度 try してみよう……^^
 や、ごはんにはかけませんけどね、さすがに。(当たり前だ;)

2007/2/11 03:03 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
狼と香辛料 (★×5)

 怒りにゆがんでいた顔が、すねたそれに変わっていく。
 世界を股にかけてどれほど金を積んだとしても手に入らないものがそこにはあった。

 「無事でよかった」


 ……というわけで今日はこちらの書評を一つ。



 や、夏のこたつさんから猛烈にお薦めされていて、年末あたりから積読状態だったのをようやく読破。というか文字メディアってめがっさ苦手なので、このライトノベル 1 冊を読むのに 4〜5 時間もかかっちゃうのですよ;。

 ええっと、まずはひと言。
 ホロかわいいよホロ。(笑) ← またか;

 ……と、こんなことを書くといつもながらのゆるいキャラ萌え小説のように見えるかと思いますが、いやはやこれはとんでもない逸品。硬めの文章が苦手な自分が思いっきり読みふけってしまうほどに見事な作品でした。

 この作品、ひと言で言えば「超王道のファンタジー作品」。物語の基本構成要素はものすごく単純化して言えば、世界観とキャラクターとストーリー展開の 3 つだと思うんですが、この 3 つすべてがオーソドックスながらもものすごくよくできているんですよ。

・世界観
 基本的には中世ヨーロッパを意識しているものの、決して「なんちゃってファンタジー」になっていない。領主制、協会権威、土俗信仰と自然科学の境界など、様々な要素を見事にバランスさせた確固たる世界観を持っていて、その在りようが実にリアル。主人公のロレンスは行商人なんですが、この設定はバックグラウンドの世界観がしっかりしていないと全く生きてこない設定なんですよね。中世ヨーロッパの歴史や風土をものすごくよく勉強しているだけでなく、それを冷静に、かつシステマティックに捉えている、その分析力の鋭さも伺えるような世界観が凄いです。

・キャラクター
 主人公ロレンスしかり、ヒロインのホロしかり、なんといっても二人のキャラクター造詣が見事。ホロに手玉に取られてからかわれるロレンス、それでありながら少女のような可愛さを見せるホロのコンビは昨今よくある電波なセカイ系の二人組とは訳が違う。表面上は距離感を取りながらも、心の底では互いを問答無用で信頼し合っているという、そんな二人の関係にクラクラ来る^^。しかしこのホロの造詣は実に見事ですが、年増お姉ちゃん系だだ甘キャラとでも言うべきなのかこれは(笑)。

・ストーリー展開
 腹の探り合いと騙し合いが基本の行商人、その設定にたがわぬ見事なストーリー展開。裏の裏の裏をかくような、張られた伏線の回収とどんでん返しはオーソドックスながらもさすがと唸らされました。それぞれがそれぞれのロジック(思惑)で動きながらも、それがひとつのストーリーを組み上げていく。そしてその導き手となるのが賢狼ホロという構図もまた見事。

 や、要するにひと言で言うと、「すべてのピースが見事なまでにうまくかみ合わさっている」、そういう作品なんですよね。最後の最後まで展開は『お約束』そのもので、ある意味では 80〜90 年代テイスト(笑)みたいな古さを感じさせる部分もあるのですが、骨格がしっかりした作品は読んでいてものすごく読み応えがある。いわゆるライトノベルが「薄っぺらい小説」ではないこと、「読みやすいながらも読み応えのある小説」もちゃんと存在するということを証明しているような素晴らしい作品、という印象を受けます。これは夏のこたつさんが推すのもよく分かる、という印象。

 でもって、ちょろっと書評を調べてみたわけですが。

・第12回 電撃大賞 入賞作品 銀賞「狼と香辛料」
 http://www.mediaworks.co.jp/3taisyo/12/12novel3.html

 ちょっ;、というかなんですかこの選評は;;。田園ファンタジーっておいおいそれはありえない書評だろうと小一時間;。電撃文庫編集長の鈴木氏の書評は割と分かってらっしゃるという印象ですが、これだけ分かりやすい文章を捕まえて我流のわかりづらい文章表現って意味不明なんですけど、状態;。

 上の書評ではイマイチみたいなこと書かれてますが、全力でお奨めできる一冊です。現在 3 巻まで発売で、もうじき 4 巻が出る様子ですが、こたつさんによれば 2 巻以降はさらにこなれてくるらしく、惜しみ惜しみ読むべきらしい^^。もったいない作品なので、ちょっとゆっくり読みたいところです。

2007/2/7 00:28 | 3.アニメ&コミックス | コメント (6) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
本日の収穫物

 というわけで今日は一日引き篭もって溜まったものの消化……と言いたいところでしたがさすがに食料買出しに行かないわけにもいかずに外出;。で、さくっと回って買い出してきたのがひだまりスケッチの OP とヴィーナスヴァーサスヴァイアラスの OP。どちらも耳に残るいい曲なのでさっと買ってきてみたり。もちろんまだ聞いてませんが;。



 で、部屋の片付けとかしてる最中に AIR の BD-BOX を昨日購入した S2411W と PS3 で流し始めたら……

 と、と、止まらない;。つい #6 あたりから最終話まで一気見;;。
 や、溜まったゲームとか片付けようかと思っていたのにすべて予定ぶち壊しになるワナ;;。

 というかですね、なんですかこの圧倒的なクオリティの高さは;。や、現在やってる Kanon もかなりとんでもないクォリティの高さのはずなんですが、そんなの目じゃないクォリティという感じでショックを受けるワナ。

 おそらく「アニメ化」という意味でのクォリティは Kanon の方が凄いのですが、そもそもの原作が AIR の方がやっぱり圧倒的なんですよね、これ。なにしろ神セリフ連発、神曲連発な作品だし、そもそもの原作自体、結局のところ恋愛ゲームの化けの皮を被った母娘ドラマじゃないですか;。そこそこ歳を食ってから見ると突き刺さってくるセリフやシーンがとにかく多くて正直参ってしまう。Kanon は基本的には恋愛ゲームだし、テーマが過去のトラウマからの脱却という割と小さなところに収まっているところに比べると、やはり原作の器の大きさの違いはどうしても出てしまう、という印象。

# 最終 2 話の #11, #12 はかなりぐったりモード。見ていて力が入っちゃうのでかなり体に来ますね;。

 ところで S2411W の 1080i 入力で見ていると、確かに AIR の SD 映像には物足りなさを感じますね。AIR の BD-BOX って SD 画像を HD 画像にアップコンバートしてるんですが、S2411W のようなフルスペックモニタだとジャギだとか細かいところのアラなどが見えてしまう。もちろん特典映像の方は HD 画像で作られているのでさすがにそんなことはないのですが。

 ま、なにはともあれやはり素晴らしい作品なんだなぁと思ったり。せっかくなので #1 から鑑賞すればよかったかとも思いましたが、でも十二分に満足満足w。このサイズのモニタだと普通にテレビとしても使えますねー^^。

2007/2/5 00:13 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
シンボルフード大会

 今日は夜にけろっちゃ氏と自宅のプロジェクターの大画面で Kanon 鑑賞会。や、近場のピザハットのこんなのを頼もうかと思ったわけですが、残念ながら配達圏内にない;。道路一本隔てた向かい側なのでなんとか持ってきてくれないか? と頼み込んだわけですがやっぱり無理;。

 ……というわけでありあわせのものを使って腹いせにこんなことをやってみるテスト。



 うわ、めがっさ不健康極まりないとしか言いようがない食事;。や、実は自宅の備蓄の材料で牛丼とたいやきは調達できる上に、ちょうどマックでイチゴサンデーを販売していることをリサーチ済みだったので、ここぞとばかりにやってみたり。シンボルフードの中では昔から言われているようにイチゴサンデーが結構鬼門で、イチゴパフェはあってもイチゴサンデーがなかなかないんですよね。

 ちなみに牛肉はなにげにグルメ会仕様で、グラム 900 円のお肉を 240 g ほど使っておりますw。



# といっても半値引きにされてるときに買って冷凍しておいたものですが;;。
# ちなみに当然すき焼き用です。なかなか消費できなかったのでちょうどよいタイミング。(ぉ

 で、食べてみた結論としては。
 スーパーカップが鬼門。(笑)

 えーとですね、攻略順としては、牛丼 → 肉まん → たいやき → アイスクリーム → イチゴサンデーと行くわけですが、当然アイスクリームはスーパーカップなわけで、これがかなりキツい;。ほどよくお腹に溜まってきたところで単調な味のアイスクリームを一つまるごと攻略するというのがめがっさ厳しい;;。

 まあでも自分的にはシンボルフードを同時コンプなので満足でありますw。
 ちなみに牛丼はめっちゃ美味かったです(笑)。

# しかしネタのためとはいえめっちゃ不健康極まりないな、これ;。

2007/2/3 01:49 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
ひぐらしのなく頃に 祭×祭 @ 九段会館

 というわけで今日はこちらのイベントに参戦してきたり〜。

 

 ひぐらしのなく頃にのイベント、祭×祭。今月頭のでじくま氏からのメール「チケット押さえておいたから」のひと言で今月はえらい追い詰められるハメに陥ったわけですが(← ゲームやるまで封印してるつもりだったアニメ版 26 話を一気鑑賞するハメに;)、や〜、なんとかアニメ版全話を昨晩の深夜に鑑賞し終えてその流れで一気参戦w。

 私はぜんぜん押さえてなかったのですが、アルケミストが主催していた = PS2 版発売の連動企画だった様子で、声優さんたちやゲームの曲を歌っているボーカリストさんたちを一同に介して、総勢 20 人ぐらいの豪華キャスティングで送るイベントに。や、これはなかなかすごいなぁ状態。

 内容面についてはきっとでじくま氏が詳細なレポートを挙げてくれると思うのでいくつかトピック書き。

・ええっと、ナゼにゆかりん主賓扱い?;
 まあでじくま氏がこのチケットを押さえたのも確実にゆかり効果だと思うんですが、それにしてもあの T シャツ抽選会の当選決定順はかなり微妙;。(かないみか → 雪野五月 → 中原麻衣 → ゆかりんの順に抽選) 確かに観客席からの歓声もどう聞いてもゆかり一押しみたいなところがあったので間違っちゃいないんですが、基本的には脇役なのでどうかなぁ……と思わなくもなかったり。
 ……というかぶっちゃけで話せば、中原麻衣に比べてゆかりんの方が格上扱いされてしまうのか、ということに衝撃を受けたんですけどね;。や、個人的には(純粋な)声優としての力量は中原麻衣はトップクラスだと思っていたので。(← 私はトルタにやられたクチですが;)

# しかし、かないみかさんが今でも現役なのはすごいですね。
# よっきゅんとか言っても周りはぜんぜん知らないんだろうなぁ、状態^^。

・プロデューサーって大変なのね;。
 や、PS2 版ひぐらしのプロデューサーさんがレナの女装させられて、観客席から「東京へ帰れ!」とツッコミ受けたのには笑いましたが、そのあと司会による「いやみんなね、プロデューサーって大変なんだよ?」のフォローの声に「嘘だっ!!」のツッコミが入ったのには大笑い^^。横にいた女の子のツッコミだったんですが、上手すぎ^^。(← ちなみにこの子も王国の子だった様子;)

・PS2 版ひぐらし、果たしてどーなんだろう?;
 実はアニメ版を一気鑑賞したので、引き続きアニメ化されていない第 7, 8 話を Windows 版でプレイしようかと思ってたんですが、PS2 版は CG とかがかなりパワーアップされているような気配でちょっと迷うところ;。ただ、2/22 発売らしいので今のうちに一気にやらないと忘れる可能性も大なわけで、うーん、状態。

 この PS2 版、OP/ED はもちろん変更で、各編ごとに ED テーマも全部変えてるみたいなんですが、今日のイベントでいろいろ聞いた感触で言うと、どれも「なんか違う気がする」という印象。まだコンプしたわけではないので断言はできないんですが、アニメ版を全話見た感触で言うと、この作品のテーマって、

 人間の「影」や「闇」の部分までひっくるめて、相手のことを愛せますか?

というものじゃないかと思うんですよ。アニメ版の OP テーマである「ひぐらしのなく頃に」はこの部分をものすごくよく捉えているような印象があって好きなんですが、今回のイベントで聞いた曲はどれも表層部分しか捕まえていないような感じを受けました。……でも全話プレイすると印象がぜんぜん変わるのかもしれませんが;。

 ……とまあつらつら書いてみましたが、総じて言えば \4,500 というお値段の割には出演者も豊富でかなりがんばってるイベントでしたね。九段下会館、席数は 1,000 席程度だそうですが、ステージとの距離が近かったことも好印象。一ヶ月で詰め込み勉強したような気がしますが、無理をして参戦しただけのことはありました。はい。

# でもホントに 7, 8 話はどうしよう……(笑)

2007/1/29 00:36 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Kanon #14・#15 ひびわれた協奏曲〜concerto〜 & かくれんぼの小奏鳴曲〜sonatine〜

 というわけでようやっと今しがた Kanon #14 & #15 の佐祐理 & 舞ルートを消化。
 なかなかいい出来だなぁととりあえず初見で思ったわけですが、久しぶりに Kanon のゲームのテキスト(を抜粋してあったもの)を読み返してみて思ったこと。

 う゛〜あ゛〜、原作、素晴らしすぎる;;
 くっ、これは AIR のような尺の問題ではないのではないかと思わざるを得なかったり。

 ……やっぱりこれゲームをリプレイしよう;。
 今から実に 7 年以上も前のゲームなわけですが、実は恐ろしくよく出来ているのでは、という印象。まあ幸いにしてゲームも Ys ORIGIN が終わって一段落したし(※ ECO は定常負荷なので計算外)、せっかくの機会なのでちゃんとリプレイしてみたいところではありますね。

 で、ついでに一言ツッコミですが。……ゆかりんの舞、ダメだこれは;。
 や、某氏には申し訳ないのですが、ダウナー声はともかくも子供時代のときの声がダメすぎる;。この人が子供を演じると、見た目は子供、中身は大人なキャラになっちゃうんですよねぇ。毒のある子供キャラにはフィットするんですが、舞みたいなキャラには本質的に合わない、と思わざるを得なかったり。もうちょっと素直な子供声が演じられるようになってくれるといいんですけどねぇ。うぐぅ。

 ……とか書いてたらとんでもない時間に;。さすがにもう寝よう;;。

2007/1/22 03:10 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
新番組とか旧番組とかざっと感想もろもろ

 というわけで今日はぼちぼちお仕事モード。っつーかビジネスプランを2日間で練り上げろなんて無茶ゆーな状態なわけですが、いかにも「お前最近サボってるだろ」みたいなこと言われたのでちょっとムッとして頑張り中。

 ……や、指摘自体は間違ってないよーな気もしなくもなかったり。主に ECO とか ECO とか以下略;。
 なので会社に行ったあとふらっとヨドバシに浮気しに行ってみたわけですが、なにげに捕獲w。



 うーおー、Wii ですよ Wii^^。たまたま入荷したものを速攻で get。100 台ぐらいしか入荷してなかったみたいですが、たまたま運が良かったみたいな感じですね。ちょろっと実家に立ち寄ってみたら速攻で引き取り確定;。そんなわけで自宅に貸し出した Wii が戻ってきたとかなんとか。

 と、そんなネタを書いても仕方がないので今日は最近書いてなかったアニメネタで感想をざっくりいろいろと。

・ウィンターガーデン 前編/後編
 最初っから最後まで完膚なきまでに昔ながらのベタベタな少女漫画;。この手の少女漫画はホンモノの少女漫画では絶滅しかかってますが、それがこういう形で男性向けアニメに受け継がれているというあたり、個人的には激しく微妙。いや少女漫画でこういうのを読むのは好きだけど、男性向けアニメでこういうのやられると私的にはかなり微妙;。ちなみに一緒に放映されていたローゼンメイデン・オーベルテューレ 前編/後編もそうですが、「なぜ今さら?」感もあったり。どちらも良い作品なんですが、うーん。

・カレイドスター スペシャルセレクション
 ただの再放送なのについ見てしまうあたりが自分の業の深さだと思ったり思わなかったり。#3 は久しぶりに見ましたが、やはり名作はどこまで行っても名作。セリフの一つ一つに反応している自分がいて、やはり熱は冷めてないのだなぁと思ったり。

・SHUFFLE MEMORIES
 これもすでに2年前の作品ですが、楓ちゃんが怖すぎ;。や、こういう超一途なキャラは好きなんですけど^^、改めて見ると病巣の濃さが強く出ていて強烈です。名雪の比ではナイ^^。
 そういえば楓ちゃんを演じるゴトゥーザ様こと後藤邑子さん。最近、blog でご自身が ITP(突発性血小板減少性紫斑病)という難病であることをカミングアウトされていましたが(このエントリこのエントリ)、猛烈に尊敬しますね。昨年、東大のトークショーに行ったときに初めて本人を見たのですが、そのときなんとなく感じた、人間としての幅の広さと奥の深さのルーツはこういうところにあったのか、と納得するエピソードでした。挫折経験は自ら望んでするものではない、とは思いますが、挫折から立ち直った経験を持つ人は本当の強さを持つ人だ、と改めて感じさせられます。もっともっと、羽ばたいていって欲しい声優さんですね。

・Saint October
 ええっと、歌ちゃんがゴスロリでコスプレして喋ってるようにしか見えない作品(ぉぃ)。作品として何をやりたいのかというコンセプトについて、「ゴスロリ」というキーワード以上のものが見えてこない感が。もうちょい頑張って欲しいところ。

・レ・ミゼラブル 少女コゼット
 ECO しながら視聴しようかと思ったんですが、実は桜井監督作品であるということに気付いて急遽中断。とりあえずしばらく溜める予定;。

・がくえんゆーとぴあ まなびストレート!
 ぷにロリ元気いっぱいアニメ(……としか言いようがない;)。第 1 話を見て作画 & 動画 & 彩色のクォリティに感動しましたが(っつーか凄い;)、果たしてどこまでこのクォリティが続けられるのか;。掴みの良さが強みの作品だけにそうそう長くは続かないだろうなー、という気がします;。

・ひだまりスケッチ
 4コママンガのアニメ化ってなかなか難しいですが、割とうまくアニメ化しているな、という印象。なんにも考えずに見てられる環境アニメとしては good。

・Venus Versus Virus
 見るからにベタベタなアニメ;。最近、木村監督作品がピンと来ないケースが多くなってきてるのでどうしようか迷い中;。

 ……といろいろ書いてて思いましたが、ECO やりながら環境アニメとして流しておくのに都合のよい作品が多いような気がします;。で、今さらながらに見ているのがこれ。

・ひぐらしのなく頃に
 ホントはゲームできちんとプレイしてから鑑賞したかったんですが、28 日のイベントに向けてやむなくアニメ版で消化、現在 #14 まで。一通り問題提起編を見て思いましたが、やはりこの作品、謎を紐解いていくミステリー作品じゃないような感じですね。提示されている内容やヒントが少なすぎるので、それを元に問題を紐解いていけるような作品ではないな、と。なので何も考えずにこのまま突き進んで消化してしまう予定。ホントは解決編の #7, #8 もプレイしたかったんですが、この土日が仕事でつぶれてしまったので無理っすね。うぐぅ(涙)。

 そんなわけで明日もちょっと会社でお仕事予定。
 っつーか ECO やりたい……乱獲したい……(← 病気ですこの人;)

2007/1/21 02:53 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
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