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えーと、今日もは ECO で忙しいので NANA 17 巻の書評を手短に。
あんまりだらだら書いても仕方がないので簡単にまとめますが(ぉ)、全体的にはいいかげん登場人物が増えすぎて「ぐちゃぐちゃ」している印象が拭えず。けれども、ある意味このカオスな人間模様こそがこの作品の醍醐味でもあるのでしょう。
「いや……ちょっと難しく考えすぎてただけでそれなら理解出来るよ。
形は違っても、思いやりと欲求に挟まれた矛盾は誰にでもあるもんだ。」
とはヤスのセリフですが、このセリフ、作品の肝を端的に表してるセリフかもしれないですね。確かに各キャラの動きや心理を追いかけるととにかく複雑怪奇というかパズルみたいな印象をぬぐえないものの、本質的なところは単純で、例えば主役の二人についていえば、
・ハチは「自分が一番かわいい」タイプ。
・ナナは「他人が思い通りにならないと気がすまない」タイプ。
という分かりやすい中核(欲求)があるけれど、それと相反する思いやりもあって、その結果としてやっていることに首尾一貫性がないように見える。こういう矛盾って当の本人の内側から見ると違和感がないけれど、周囲から他人のこととしてみると「よく分からない」人として映るんですよね。それは、普通人間って自分の枠組みの中からしか物事を見られないから。
作品にそのつど挟み込まれる未来の寸劇を見ていると、20 巻前後でケリがつくのかなという感じがしますが、ちょっと作品が難しくなりすぎていることと、引き伸ばし感が非常に強いこともあって、ぼちぼち奇麗に終わらせてくれないかなぁという気もします。や、あんまり引き延ばしすぎるとせっかくの作品も台無しになることだってありますからね;。
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