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書評:ZOMBIE-LOAN 〜 ゾンビ・ローン

「チカくんもシトくんも、なんでもう死んでるのに、
 そんなに一生懸命になれるのかなって。
 私だったら、死んだら死んだでそれで仕方ないや、って……
 だから別に死にたいというわけじゃないです。
 毎日それなりに楽しいし、私けっこううまくやってる方だと思うし。
 ただ、別にどうしても行きたいって程じゃないっていうか……」


「……死ねば?
 最悪だな。死にながら生きてる。」


 というわけで最近やたらと ECO 率の高いこの blog ですが;、今日はこちらのインプレを〜。



 ええっと、最近アニメ化も始まったゾンビローン。アニメ版の 1 話を見てこれは?!と思ったのでさくっとコミックスを 3 冊ほど買ってきてみたり。男性比率が妙に高い作品……だけどたぶん女性向けってわけでもないんですよねこれは;。や、どうもこの辺のジャンルはどうなってるのかよく分からないので;;。ま、別に男性向けだろうと女性向けだろうと作品が面白ければまったく問題ないわけですが、

 さすが。
 っつかーこの人たち、本気でいい作品描くなぁと感心。ローゼン、しゅごキャラ!、ZOMBIE-LOAN と当たり作品ばっかじゃないですか。

「本当に死に値する傷を、痛みを、お前がどれだけわかる?
 ただ生きてるだけなら、ゾンビでもできるんだよ。クズ。」


 陸橋陥没事故から奇跡の生還を果たした二人の同級生、チカとシトは一度死んでしまったもののローンを組んでゾンビとして生き永らえている。ヒロインのみちるは人の死を見抜く特殊な目の持ち主で、ひょんな事から彼らと行動を共にするようになる。そんな少女と少年2人が紡いでいく物語なのですが、作品を通して描かれているのは「生きているとはどういうことなのか」というテーマ。

 ヒロインのみちるは居心地の悪さを感じながらも我慢して叔母さん夫妻のところに居候になり、学校でもいじめを受けながら、それでも現状を変えることができずに悶々と日々を過ごしていく。自分は要らない子、死んでも仕方がない子と自分の心を偽り、それが運命だとその人生を受け入れようとする。けれども本当に死に直面して、自分を騙しきれなくなる。

「仕方ない……きっとこれが運命……だから……」
「運命……そーかよ。……だったらなんでそんな顔してんだよ。
 忌の際だぞ。言いたいこと言っとけ。最期まで聞いてやる。」


 ああ……格好悪いな私。
 「死」なんて軽く口にしてたのに。
 でも知らなかった。
 こんなに痛くて、怖くて、悔しいなんて。


 「生きている」ってなんなのか? 身体が生きていても、心が死んでいたら生きていると言えるのか? 生きることへの渇望をごまかし、期待や希望、そして夢を先送りしている現代人たちに向けて送り出されるセリフの数々は、さすがと唸らされるものがあります。ひきこもり更生作品ローゼンメイデンとか、未来に希望を紡いでいく物語しゅごキャラ!なんかと非常に似ているテーマなのですが、結局これらの 3 作品の底に共通しているのは、頑張って『生きていく』ことに対するエールみたいなものですね。いやはや、ちょっと予想外の拾いものだったのでびっくりしました。:-)

 が、しかしひとこと言わせてください。あのアニメ版の第 2 話は激しく違うだろう、と;。

 や、ラストでみちるが死に瀕して上のセリフを語るのは、ホントに追い詰められた挙句に出てきた「彼女の本音」。そうだからこそ彼女はあのことを転機に、家を捨て去る覚悟を決める、んですよね。つまりあのシーンは彼女の底つき体験(どん底から這い上がってくる体験)という、作品上めちゃめちゃ重要な意味を持ってるんですよ。あの彼女のモノローグに込められた意味、心からの叫び。原作だと非常に重たく描かれていたシーンなのに非常に軽いセリフになってしまっていて、ちっがーーーーうっ、と ECO やりながら叫んでました。(ぉぃこら;) その後の家を出ていくシーンも重たさがなくて非常に残念;。

# 別に原作マニアというわけではないですが、全体的に消化試合になってるような感じがしますね。> アニメ版
# これって 1 クールものなんでしょうか?

 しかしスパイラルなんかもそうですが、この手の男性比率の高い作品に出てくる女の子ってどうしてメガネっ子とか三つ編みなのにこうもかわいいんだろうと思わずにはいられなかったりするわけですが;。この作品もみちるが妙にかわいすぎるわけなのですが;;。

 いずれにしてもそのうち 4 巻以降も買ってこよう;;。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2007/7/16 02:03 | 3.アニメ&コミックス

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