新刊やっと出ましたよ;;。というわけで今日のインプレはこちら。
えーと、眠杜文庫さんの同人誌、プーの一族の最新刊 #6。なかなか新刊が出なくてどーしよ、状態だったのですが、ようやく今回の夏コミで新刊登場。実に 2 年ぶりだそうですが、中身はいわやる少女恋愛もの。夢を追い求める少女たちが集まるアパート(通称プー荘)で繰り広げられる少女たちの夢物語、なのですが、今回の話は自分の紅茶屋さんを持つことを夢見て様々なお店のバイトで修業を積む、菜摘さんの物語。……なのですが、これが実にイイのですよ。
「私もシャーロットみたいに素敵なお店を作りたいなぁ……」
「菜摘ならきっとできるさ」
「本当? 私にもできる?」
「ああ、きっとできる。菜摘は紅茶とケーキの神様に愛されているもの」
幼い頃、不幸な事故で両親を亡くした菜摘が出会った、心温まる紅茶館シャーロット。そこでいただいた心温まる素敵なミルクティー。そんなミルクティーを出すお店を作るという夢を目指して頑張る菜摘。けれどもそんなに現実は甘くなく、自分のお店を持つための開業資金だってままならない。そんな中、彼女はあるアルバイト先でその腕を見込まれて、新しいお店の店長に抜擢されるのですが、ところがそのお店は菜摘がキライな珈琲のお店。あくまで自分の夢を貫くか、それともこのチャンスをものにするのか。そんな選択を突きつけられる、という物語。
この物語の素晴らしいところは、なんといっても紅茶館シャーロットのエピソード。両親を失ってもぬけの殻になっていた心を満たしてくれたミルクティーは、彼女にとっての心のよりどころ。そんなミルクティーを入れてくれたおばあちゃんのエピソードがまた実に見事で、心にしみわたってくる暖かさはさすが小山たまきさん、と思わせるものがある。展開はある意味ミエミエなところもあるのですが、それでもこの暖かい空気はやはり味わっていて楽しいところ。いつもながらいい作品を書きますねぇ。
少女恋愛もの、といっても実態としてはその毛色は非常に薄いので、割と万人にお勧めできるタイプの作品。心温まる作品が好きな方にはお勧めできる一作ですね〜。とらのあなとかでもそのうち委託されるはすずなので、興味がある方は手に取ってみてください。
べっ、べつにアンタのためじゃないんだからね!(人・ω・)☆ ttp://www.64n.co/
投稿者 age : 2012年2月11日 22:29
自身のある方は「美沙」までメールください。(´-ω-) http://b8y.in/
投稿者 博美 : 2012年5月9日 17:03