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「商売ではなく、勝負のために黄鉄鉱が必要なのです」
「誰との勝負?」
「それは……」
というわけで今日はこちらの書評を。
……っていうかごめんなさい、これ必修科目化させてください;。いやもう2巻まででも十二分すぎる出来なのですが、この3巻は神の名に相応しい、とんでもない出来栄えじゃないですか。★×6を進呈させていただきますよ、ええ。
このシリーズ、ネタバレが致命的なのでなにげにインプレで下手なこと書けないわけですが、五歩ぐらい先の思考を行くストーリー展開がいつものことながら見事。基本的にデウス・エクス・マキナが絶対にない作品で、配置されてる駒を洗い直せば選択肢は自ずと絞り込まれるので、今回の III 巻のラストも想像がつく。にもかかわらず最後の大一番の勝負の手に汗握る攻防戦は、やっぱり読んでる自分も緊張してしまうというもの。思わず時間を忘れて読みふけってしまう吸引力があります。
# 広げた風呂敷だけでちゃんと畳んでいる、というのは当たり前のことなんですが出来てる作品は少ないですね。
# アマーティが言った「腹に据えかねること」というのもちゃんと見当がつくようにしてあるあたりもさすが。
それにしてもとにかくこんな作品が存在しているというのはびっくりしますね。いや1巻と2巻だけでも白眉の出来なのですが、3巻はそれを上回る見事な出来。知略を尽くして裏を掻き合う商人同士の争いに、ホロとロレンスの関係が見事に重なる。しかもこのシリーズの見事なところは、ホロとロレンスの思考ロジックの違いをうまく使っているところ。最初は小さなズレなのに、それが致命的な破綻につながり、にもかかわらず見事なまでの逆転劇を見せる。この3巻で問われたテーマは、二人の関係を問い詰める意味で非常に象徴的な一作だった気がします。
っつーかとにかく読め、としか言いようがない一作。ラノベといいつつぜんぜん軽くない作品ですが、それに見合った中身であることは間違いないです。こんな作品そうそう出てくるものじゃないので、ぜひ大人のファンタジーとして読んでみていただきたいです。
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Pastel Gamers Blog 〜Pasteltown Network Annex〜 狼と香辛料 III (★×6)
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投稿者 バーバリー かごバッグ バッグ ショルダー 肩かけ 手提げ レディース : 2013年10月21日 01:55