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「桜田くん、なんだか急に遠くばかり見てる。
見すぎてる気がする……」
「は?」
「自分のことが手いっぱいで……
桜田くんの助けが必要な人達の事……忘れてないかな」
というわけで今日は麻生さんも読んでる引きこもり更生マンガ、ローゼンの 8 巻のインプレを一つ。
ってえらい薄い? ってあれ? ちょっ、打ち切りですかコレ??;
なんか実はコミックスを手に取ったときから「?」みたいな雰囲気は感じてたのですが、開けてみたら「うわー、やっぱり;」状態。もともとそんなに速度の速い連載ではなかったものの、ほとんど打ち切りみたいな感じでの連載終了。ストーリー自体はまだまだ膨らませる余地もあるし、伏線もいろいろ張ってありますが、ちょっとこれで終了は果たしてどーよ?みたいな感じの終わり方。うーん、激しく微妙;。
思いっきりネタバレですが、8 巻のストーリーラインの肝は、要するに引きこもりから一見脱却したかに見えたジュンがお外に出ていくものの、激しい思い込みに関しては全く解消されていない、という点。うつ病をはじめとする引きこもりから復帰しようとするときに、いきなり大きな仕事をしようとし、現実に打ちのめされて再び引きこもり、というのはよくある話らしいですが、ジュンの行動はまさにそんな感じ。
「た……助けってなんだよ。そんな奴いないだろ。
不登校で自分の世界しかなかった僕がいったい誰の助けになるっていうんだよ。」
ジュンは回りの人たちの思いや気持ちに気付くことによって扉(他者との関係性の扉)を開け、変わっていく……というのがストーリーの骨子で、ジュンの物語は理屈上は確かにそこで終わっているのですが、だからってホントに終わらせちゃダメだろ;;、という印象はあったりします。Wikipedia で調べたところ、実際は打ち切りというわけではなく中途半端な形で連載を続けていることに対する PEACH-PIT さんご自身の判断のようでしたが、半面なるべくしてなった結末、という気がしなくもありません。
まあ、確かに難しい問題ではあるんですよね。しゅごキャラ!や ZOMBIE-LOAN のアニメ化の話がなければ続けることもできたのかもしれませんが、そんなことは連載当初に推定できた話でもないだろうし、ただでさえ生活水準が不安定な漫画家さんであれば一つの作品に全力投球するのではなく、複数の作品をかけもちしてリスク分散する、という考え方は理にかなってはいる。とはいえ、ローゼンの作中で「人形も生きている」と語らせたように、作品もまた作者や読者に愛し愛されることで『生きている』。形式上、旬が過ぎた作品をこういう形でばっさりと切り落とさざるを得ないことになるのは、ご本人にとってもファンにとっても後味の悪い結果になってしまうんですよね。
ご本人の blog でもこの話には言及されており、いろんな苦渋の判断もあったでしょうが、なんとも「なるべくしてなってしまった不幸な結末」なだけに非常に残念でなりません。まあ今すぐとはいかないでしょうが、しばらくたってお仕事が一段落して第一線を退いた頃にでも、それこそ同人誌などで再びこの続きと物語の結末を見ていきたいものだとは思います。
しかし……うーん、返す返すも残念ですねぇ;。まあ今は他の 2 作品に全力投球すべき時だとは思うのですが。
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