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というわけで今日の収穫〜。
……ってあれ?; この人、なかよしじゃなかったっけか;;。征海未亜さんってご存知ない方も多いでしょうけど、スーパードールリカちゃんとか東京ミュウミュウとかのコミックスをかなり長い間描かれてた作家さん。私の場合はミュウミュウが受け付けなかったのでスルーしてた作家さんなんですが、以前、この人はオリジナルものがいい! と聞いてたので、この機会に積まれっぱなしになっていたこちらを先に読んでみたり。
こちらはなかよし増刊号に掲載されてた作品みたいなんですが、まず一言。
凄い。
おいおい、この凄まじいクォリティの高さはいったいなんなんだと小一時間。
ストーリー自体は地獄少女みたいな感じで、空から降ってきた「天使のケータイ」を使って願いをかけると、たった一つだけなんでも願い事がかなえられてしまう、けれどもそれで幸せになるか不幸になるかはその人次第、というよくあるホラーものの設定。……なんですが、ストーリーラインがむちゃくちゃ上手いんですよこれが;。しかも 4 本収録されているのにどれ一つとして『決まったフォーマット』がないというバラエティーに富んだストーリー群。ハズレが一本もないというのは凄いとしか言いようが。
子どもってきらいなの。
夢見がちで自分勝手で……
だけど……
あの子はほんのすこし、おとなになったみたいね。
少女漫画の醍醐味の一つは、少女たちの心の繊細さだと思うんですが、そうした壊れやすい繊細な心の機微が描ける作家さんというのは実際問題として非常に少ない。恋する気持ち、わがまま、妬みや嫉み、思いやり、そうした様々な感情が入り混じった「存在感」のある少女たち。それが見事なストーリーラインの中でほんのちょっとだけ成長していき、『恋する心』を身をもって理解していく。それはいわば、思い出に残る『非日常的な体験』。
どれもかなりの逸品なんですが、個人的には Wish 2 と Wish 3 あたりがお気に入り。特に 3 本目の作品は「泣いてホントの恋を知る」タイプの作品で、こういうのはやっぱりぐっと来るものがある。また作品全体を通して言えることですが、作品そのものがものすごく緻密。や、絵そのものは決して上手いわけじゃないし(微妙にデッサン狂いぎみとかもある)、「華」のある絵ではないんですが、イラスト全体でストーリーを作り上げてる感があるんですよ。服装のセンスや髪型をストーリーラインと併せて効果的に変化させていったりする様子は、オーソドックスながらも実に見事。計算立てられた緻密な作品作りは、立川 恵さんの短編ものなんかを彷彿とさせるところがあります。や、こういう「感性と計算」とを併せ持った作品って非常に少ないんですよね。
いやはや、予想以上の快作だったのでとにかく驚きました。少女漫画が嫌いじゃない人にはかなりお勧めできる一冊です。本屋で見かけたら是非。
で、最初に書いた恋きゅーの方も読んでみたんですが……んー、個人的にはイマイチかなぁ、こっちは;。ベタベタなロリ萌え作品なんですが、なんというかフォーマットがお約束すぎて味気のない作品、という印象。読者ニーズには合ってるのかもしれないんですが、自分的には激しく微妙。すでになかよし増刊号での Wish の連載は終わってるようですが、Wish みたいなセンスのある作品を描ける人は少ないし、こういう作品も少ないので非常にもったいない感じがします。うむむ。
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