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最近のトピック 3.アニメ&コミックス

マリア様が見てる〜くもりガラスの向こう側

 というわけで遅ればせながら新刊のマリみてについて。や、読んだのは随分前ですが、いろいろ準備が;。すでに瞳子が祐巳の妹になることは確定でしょうけど、いや〜、見事な一冊でした。というわけで、以下ネタバレですが軽く感想を。

 この一冊、要するに祐巳が瞳子のお姉さまになるために必要な通過儀礼というか、成長劇なんですね。前作「未来の白地図」のラストの一節ですが、

 あの時、本心から瞳子ちゃんを妹にしたいと思った。
 なぜ、そう思ったのか。瞳子ちゃんのどこが気に入ったのか。うまく口にできないけれど。でも、それは確信だった。
 志摩子さん流に言うなら。―――「何となく」。
 何となく、瞳子ちゃんが妹なんだって、そう感じたのだ。


 祐巳は瞳子を妹にしたいと思ったわけですが、それは同時に、瞳子以外の妹はあり得なくなってしまった、ということでもある。本編で、瞳子にフラれてしまった祐巳の気持ちを少しでも癒すためにお姉さまが企画してくれた新年会でも、祐巳はどこかに寂しさを抱えてしまう。それを、由乃はこう指摘するんですよね。

 幸せ、って思った瞬間、心の中にすーっと冷たい風が忍び込むのはどうしてなのだろう。
 楽しい気持ちも、幸せな気持ちも、偽りではない。百パーセント本物なのに。
「気持ちをしまっておく部屋が違うんでしょ、それは。」
「部屋を先に作っちゃったのに、住むはずの妹がいないから、今、祐巳さんの心の中ですきま風が吹いちゃってるんだよ。」


 けれども祐巳の本当の不幸、それは心の中に単に「妹」という部屋を作ってしまったことではなくて、「瞳子の部屋」を作ってしまったということなんですよね。だから、その部屋は瞳子によってしか満たすことができない。でも、祐巳は間違えてしまった。

「でも、自分の気持ちを偽ることは、良いこととは言えないと思います。」
「乃梨子ちゃんは、瞳子ちゃんが私のことを嫌いじゃない、って思ってくれているんだ?」
「はい」
「じゃ、きっと私が何かを間違えちゃったんだね。」
「間違えた?」
「時とか、場所とか、相手の気持ちとか、伝え方とか……かな」


 相手の事情、抱える悩み、心、気持ち。自分のことを話さない瞳子のことを少しでも知りたいと思う祐巳はどんどん追い詰められていき、最後には瞳子の抱えるものそのものを知っている柏木の手を借りようとしてしまう。けれども柏木の家の前まで来ていよいよとなったとき、最後の最後に祐巳ははたと気付く。それが、瞳子の気持ちを汲み取らない、一方的な自分の感情であることに。

 相手の気持ちを少しでも知りたいと思う心。それは相手のことがホントに好きなら当たり前に湧き上がってしまう感情だし、時としてそれがどうにもならなくなってしまうこともある。けれども、それは祐巳の身勝手な感情。それを振り回している限り、彼女は決して瞳子のお姉さまになることはできない。もともと祐巳は『お姉さま』としての資質に欠ける面があって、友達として瞳子と同列に並ぶことはできても、姉として瞳子に接することができない。そういうフランクさが祐巳の魅力であると同時に、『お姉さま』になれない理由にもなってしまっていたんですよね。しかしそこを超えることで、初めて祐巳は『お姉さま』としての資質を得ることができる。

 そんなことをする人は、お姉さまじゃない。
 そう呼んでもらう資格はない。
 祐巳は踵を返して歩き出した。


 いやー……さすがというか参りました状態。実は今回の一冊で瞳子がさくっと祐巳の妹になるのかと思ってたんですが、まさかこういう展開になるとは予想もしておらず。特に祐巳の精神的な追い詰め方が見事で、ラストの祐巳がとにかくカッコ良すぎる;。や、こういうのって頭で理解していても感情が追いつかなくて出来ないという類のモノだと思うんですが、この『どうにもならない恋愛感情』と、それを克服していくラストシーンの祐巳の姿を見事な筆致で描き切ったのは凄かったです。祐巳は感情先行型の行動を取ってしまうことが多かったわけで、確かにこのエピソードなくして妹選びに決着は付けられない。読み終えてみれば、そう思える一冊でした。

 それにしてもこれ、いったいどうやって話を収集つけるつもりなのか? すでにストーリーラインは出来上がってるんでしょうが、それにしてもよくこんなストーリー作るよなぁ……という印象。マリみての真骨頂は「いとしき歳月」のあたりだと思ってたんですが、ここ数冊の出来はそれと同クラスかそれ以上かも。いつもながら感心させられます。> マリみて

 で、それはともかくここからが本題。や、絶対やるだろうと推測されてるとは思いますが、やってみましたよ、ハムエッグに麺つゆ(笑)。えー、もちろん市販製じゃなくて自家製ですよ?^^ 麺つゆの作り方は非常に簡単で、しょうゆ:みりん:だし汁= 1 : 1 : 3 の比率で混ぜて、軽く煮立ててアルコール分を飛ばすだけ。ちなみに天つゆは 1 : 1 : 5、そうめんのつゆだと 1 : 1 : 7。うわー、めっちゃ簡単、暗記できますよこれww。

 

 そんなわけで試食……うーん、想像通りの味ですね;。や、基本的に味が薄いので結構大量にかけないとダメっぽいかも。どちらかというと、かけて食べるよりも、天ぷらみたくどぼっとつけて食べるの方が正しいような気がします;。うむむ。

2006/4/13 03:24 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
残りの新番組消化

 ふう、ようやく先週開始分の新番組は消化したかな? と思って今週のくるくるシャッフル!を見たわけですが、

 先週の風呂敷包みはそれかぁぁぁっっ!!(笑)
 や、すいません、見てなくて分からない人ごめんなさい;。いや思いっきり吹き出したんですが^^。

 というわけで新番についていくつか。

・涼宮ハルヒの憂鬱
 私は原作読んでないんですが、なんだか原作を読んでないとさっっっぱり楽しめない作りっぽい。第 1 話からダレるなぁと思ったんですが、原作マニアにはめちゃめちゃウケるみたいですね。コミックスは結構面白かった記憶があるので、評価は次回以降に保留。

・ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜
 う゛っ、かわいい……(ぉぃ)。というか、そこはかとなく昔ながらの古いキャラデザで、思わず面食いの血がうずいたりするというワナ;。しかし一見するとベタな萌えアニメっぽいですが、意外に話の芯がしっかりしてるんですよ。
 声優オーディションを受けた娘たちは、お子様丸出しの子たちばかり。あこがれの声優に会いたい桃子、なんとなく声優を目指した同人声優のりんか、とにかくアニメが大好きだからという祐理花、男の子役しかやらないと好き嫌いをいう翼、グラビアアイドルに息詰って声優に方向転換を図ろうとする天音。どの娘も、マネージャから見ると、ふざけるなとか、声優をナメるなとか言いたくなるような子たちばかり。
 声優養成所のマネージャである大門エリは、動機が不純だとか、実力が全然ないといった理由で不採用にしようとする。けれども、当たり前のことですが、誰もが皆、最初からプロフェッショナルというわけではない。最初から完成品の子なんていないんですよね。
 この話に出てくる女の子たちは、一般の会社でも典型的に『よくある』タイプのナメた新人君なのですが、最初はそんな子たちであっても、ほとんどの子は、適切な環境で適切なフォローを受けることでちゃんと成長していってきちんとプロになっていく。人間って、環境だとか周囲の人とかによって育てられていくものだと思うのですが、そういう物語を描いてくれることを期待させてくれる第 1 話だったのが印象的でした。
 ……や、カレイドスターみたいなアニメにはならないとは思いますが;、けれども『普通の人の普通のサクセスストーリー』にはなりそうな気配でちょっと期待。

・うたわれるもの
 猛烈に作画が良くて、なかなかに OP テーマはいいんですが、しかし内容自体はごくごく無難な手堅いアニメ化、という印象。しかし柚木涼香+沢城みゆきのコンビは強烈;;。やー、全然分からんかったです。この人たち、ホントに芸幅広いなぁ。

・いぬかみっ!
 すいませんなんですかこの下品なうる○やつらは;。実は先日買ったコミックスはめちゃめちゃ出来が良かったのでちょっと期待してたんですが、まるで違うんですけどこのアニメ版(涙)。アニメ版の方は昔のうる星やつらを彷彿とさせる……というかそのまんまうる星やつらなんですが、これはひどすぎ;。あまりにも下品で途中で耐え難くなってしまったり。
 コミックス版の方は設定からして違っていて、あまのじゃくだけどどこかに寂しさを抱えた犬神のようこと、一見するとワルだけど性根は優しさを持っている啓太のペアが非常にマッチしていて、読んでいて非常に心地よい。で、なんかどっかで見たような話そっくりなんだよなぁ……と思ってでじくま氏と Messenger で話してたら、なんのことはない、このコミックス版の作者の松沢まりさんって、ひなどり GIRL を描いた方じゃないですか。これにはめちゃめちゃ納得、というかテイストはひなどり GIRL と全く同じ。作者の方は女性の方だそうですが、なるほど納得できます。
 ……というわけでアニメ版は切りますがコミックス版は引き続きチェキします^^。

・NANA
 多分、今クールのイチオシ。実はしばらく前から人気を博しているという話を聞いてたのでコミックスは 4 冊ぐらい買っておいたんですが、絵柄があんまり好きじゃない上に今どきの乱れた(というか壊れた)作品なんで、少し読んだところで積んじゃったんですよね。がしかしアニメ版を見てびっくり。これ、とんでもない秀作じゃないですか。

「ねえナナ、あたしたちの出逢いを覚えてる?
 あたしは、運命とかかなり信じちゃうタチだから、これはやっぱり運命だと思う。
 笑ってもいいよ?」

 奈々とナナ。年齢も名前も同じだけれど、容姿も違えば雰囲気も性格もまるで違う二人。吹雪のせいで遅れた新幹線の中で出会ったゆきずりの二人。新幹線を降りた瞬間に別の道を歩みだすけれども、二人は住まい探しで見に来た物件で偶然の再会を果たし、そしてその 2LDK の物件をルームシェアして暮らしていくことになる……というそんな話。
 と、あらすじだけ書いてしまえばそんな物語でしかないし、それは物語の必然という名のただの偶然の積み重ねでしかない。けれども、二人はただのゆきずりの関係でしかないにもかかわらず、お互いの話にその瞬間瞬間に本気で共に笑い、お互いに共感を示すんですよ。これって、女性ならではの感性なんですよね。
 この点に限らず、この作品、第 1 話を見る限り、男性と女性の描写がイヤなぐらいリアル。ある種の女性の身勝手さや、男性の子供じみたイタさなんかも含めて、等身大のキャラクターたちが描かれている。少女漫画(といっても実際には少し上の年齢向けの Cookie とかいう雑誌)とは思えないほど、今どきの若者たちがリアルに描かれている。けれども、そんな中に『生きていることの充実感』みたいなものが漂っている。
 奈々とナナの生き方は、傍目に見ていると非常に刹那的な生き方に見えるけれども、その半面で、自分だけの人生を生きているという実感にあふれている。一般的に、男性に比べて女性は生活に対する『感度』(感性)が高い、と言われますが、そういう感性に直接的に訴えかけてくるものがごまんと盛り込まれている作品ですね。若い女性に大人気なのも分かるような気がします。
 ……でもまあ、私にはこんな生き方はとてもできないですけど;。← 平凡に生きたい臆病なヘタレでありますよ隊長;

・女子高生 Girl's High
 女子のいない男子校がひどいのと同様に、男性のいない女子高がいかにひどい生態かを描くギャグアニメ……なんでしょうか;。しかしちょっとテイスト合わないのでスルー;。

・ひぐらしがなく頃に
 全力で原作ネタバレらしいですが、あのテンポの悪くてダルい原作も、ちゃんとアニメ化で密度を高くすればこんなにキレイな作品になるのか、という印象。や、原作は 1 本目だけプレイしてるんですが、システムの出来の悪さにプレイを断念しちゃったんですよね。日常コントとかとっとと飛ばしたいのに飛ばせなくて時間かかりすぎだし。
 原作をプレイしてから見るのが筋でしょうが、プレイしてる時間もないし気力もないので、このままアニメ版で見てしまう予定。……やっぱりちゃんと原作をプレイしてからの方がいいんでしょうか;。

・吉永さん家のガーゴイル
 むっ、なにげにいい出来^^。特に何か明確で壮大なテーマがあるわけでもないんですが、ちょっとハートウォーミングなドタバタコメディという感じ。第 1 話では盲導犬をからめたエピソードで相手を信頼するっていうテーマをさらっと描いてきていて、非常にきれいな作品になってましたね。スタッフを見てみると、これ、HAPPY☆LESSON のスタッフ陣っぽい。あの作品も見た目はともかく中身は結構良かったので、本作もハートウォーミングな作品に仕上げてくれることを期待。


 というわけで整理すると、今期の続投は以下の通り。おすすめマークは★で。

吉永さんちのガーゴイル ★
おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ ★
アニマル横町 ★★★
ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜★
NANA ★★
ひぐらしのなく頃に
かりん
Fate/stay night ★
地獄少女 ★★
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜 ★★★
涼宮ハルヒの憂鬱
ARIA The NATURAL

 あとは今週開始分が何本残るかですねぇ。状況次第ではもう少し切り落としたいところ。しかし今日はいったい何本見たんだ自分;。加えてインプレまとめてるとやっぱり時間かかるし、溜まってた AT-X 放映の OVA もまとめて片付けたのでさすがに疲れたり……明日からまたがんばりまっしょい〜っ。

2006/4/10 00:29 | 3.アニメ&コミックス | コメント (4) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
新番組、鋭意消化中;。

 うなー、なかなか減らない;。> 未消化 微妙に仕事も忙しいし、片っ端から切らないとダメかも状態。とりあえず覚え書きがてらいくつかインプレをざくっと。

・ふたご姫 Gyu!
 第 1 話は佐藤順一氏によるコンテでしたが、完全に子供向けミュージカルアニメとしてのスタイルで行くってことかもしれないですね、これ。しかし冷静に見ると OP の作り込みが凄まじい。よく動く上にめっちゃハイクォリティ。

・マイメロくるくるシャッフル!
 お助けキャラ呼び出しといいその後の落とし方といい……なんつーか昔のタイムボカンシリーズを思い出すんですが;。それにしても第 1 話のしょっぱなからマイメロママの毒舌っぷりがたまりません。

「それより、あなたはうちの娘には似合わないわ。付き合うなら、人間の子にしなさい。」
「ミキちゃんもミキちゃんよ? ポエムちゃんを見習って、もう少しポエムの腕を上げなくっちゃね。あなたのポエムって、意味不明なの。」
「カケルくん? どうしてズバっと告れないの? うちのパパでさえ出来たのよ? 意気地なしね。そんなことじゃ、斑鳩先生の歳まで寂しい独身男になっちゃうわよ?」

 ど、毒舌すぎるw。さりげなく視聴者にまでケンカ売ってやがりますよマイメロママ;。しかし母親が母親なら娘も娘、アメをエサにしてお助けキャラを召喚するというのはいったいどういうことかと小一時間;;。いやはや、やってくれますねぇ;。

・Soul Link
 というかなぜ若本……; 一見すると何もかもがタクティカルロアの二番煎じみたいな感じですが、若本氏が出てきたとたんに萌えアニメからお笑い番組に変貌を遂げる作品ってのもいったい;。

・ARIA, スクラン二学期
 ……え゛ーと、前作と全然変わんないような気が;。ARIA は前作と同様にいい出来。

・きらりん☆レボリューション
 原作のテイストはそのまんまですが、テンポの悪さがどうにもならず。コミックスだと通常の 3 倍速で読み流せるので気軽な作品になるものの、アニメの等倍速再生だとかなりつらいかも;。しかしなにより強烈なのは主人公きらりの途方もない活舌の悪さ;。や、モー娘の子らしいので仕方ないっちゃ仕方なさそうですが。
 しかしこの作品、なんかの昔の作品を彷彿とさせるなぁ……と思ったら、そうそう、だぁ!^3 ですね。名塚さんも最初は途方もなく活舌が悪かった……あ゛ー、そういや満月をさがしてもそんな感じだったかも;。

 んー、とりあえず ARIA とマイメロは続投、あとはスルーかも。残りは明日見るかな;。
 しかし数は多いものの、どれもどんぐり状態で、悪くないけどよくもない、みたいな作品が多いですねぇ。うむむ。

2006/4/9 01:59 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Fate/stay night #14 理想の果て

 遅めのお昼ごはん食べながら今週の Fate 見てたんですが、ちょっwwww、これとんでもない神ストーリーじゃないですか;;。食事そっちのけで思わず食い入るように見てしまったり。これ、原作知らないと(というかエミヤの背景を知らないと)どこがいいのか全然分からないと思うんですが、原作のテーマとかを理解していると珠玉の出来という言葉に相応しい素晴らしい一作になるんじゃないかと。

 以下、思いっきり原作含めてネタバレなので、未見の方 or 原作未プレイの方はご注意を。

 この #14 のストーリーで描かれたものは、サブタイトルにある通り『理想の果て』、つまり自らの理想を追い求めた士郎(アーチャー)がその果てに行き着いた、彼の死に様なんですよ。

 原作プレイ済みの方はご承知でしょうが、士郎が目指したものは誰もが幸せであって欲しいという願い。そのために、彼は人に裏切られながらも果てには英霊となり、みんなの正義の味方であろうとする。彼は、人が傷つくよりも前にまず自らを犠牲にしてしまう。凛の言葉を借りれば「自分のことを勘定に入れていない」。それが士郎であり、それを貫き続けて英霊となったアーチャーなわけですが、そこには士郎本人にとっての救いがない、それが士郎というキャラの歪さなんですよね。(この辺は Fate のネタバレインプレにさんざん書きましたが;) そのことを意識しておくと、この話は分かりやすいと思うんですよ。

 事実上使い物にならないセイバーと、それをかばう士郎。イリヤとバーサーカーと対峙した 4 人が全滅せずに済む可能性のある唯一の方法。それは凛が言う通り、アーチャーにバーサーカーの足止めをさせ、そのスキに三人が逃げること。

「アーチャー、少しでいいわ。一人であいつの足止めをして。あたしたちはそのスキに逃げる。」
「バカな?! 正気ですか凛? アーチャー一人で、バーサーカーの足止めなど!」
賢明な判断だ。凛が先に逃げてくれれば、私も逃げられる。それに単独行動は、弓兵の得意分野だからな。」

 アーチャーのセリフは、常に凛の不安を打ち消し、彼女の背中を後押しするような形で投げかけられる。それは最初にアーチャーが凛に語ったセリフ(最強の魔術師が呼び出したサーヴァントが最強でないわけがない)などからも分かる。ヘラクレスと一騎打ちしてかなうわけがないことなど、アーチャーのみならず、凛もセイバーも分かっている。凛の言葉は一歩間違えばアーチャーの死を意味するセリフ。けれども、さらにアーチャーは言葉を紡ぐ。

「ところで凛。一つ確認していいかな? 時間を稼ぐのはいいが、別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?
「アーチャー……ええ、遠慮はいらないわ。」
「では、期待に応えるとしよう。」

 聡明な凛であれば、彼のセリフの意味するところが分からないはずもない。アーチャーのセリフは、凛たちを逃がしきるまでは絶対に引かないという意思表明に他ならない。だから凛は城を出た後、ためらうことなく、後ろを振り返ることなく、絶対に逃げ切ろうとするんですね。

 しかし、アーチャーがたとえ宝具を駆使したところでバーサーカーにかなうはずもなく、いよいよというところまで追い詰められて自らの死を覚悟したとき、過去のフラッシュバックと共に、彼は理想を追い求めていたかつての自分と、そしてその想い人であった凛のことを思い出してしまう。

「振り払ったつもりだったんだがな……」

 彼が追い求め、そして行き着いた先で死を覚悟した彼が思ったものは、みんなの幸せでもそれを守ることでもなかった。たった一人のかつての想い人である凛を生かすこと。それが、英霊になってまで行き着いた理想の果てで、最後に彼が願った、彼のみの願いだった。

「あいかわらず容赦がないな、イリヤ……。
 こちらの敗北は動かないが、終わらせるのは手間だぞ、バーサーカー。
 せいぜい手を抜け、その間に、あと二つはもらっていく!!」

 原作の凛ルートでは、最後の最後まで結局アーチャーは救われることはなかった。けれどもアニメ版のこの話では、アーチャーは最後に自分だけの願いを掴み、自らの命を賭して自らの願いだけのために戦った。それが彼の理想の果て、彼の死に様だったと思うんですよ。いやもうカッコ良すぎとしか言いようがないんですが^^。や、こういうの見ちゃうと桜ルートの士郎っていったい何よ?状態になっちゃうんですけどね^^。

# というか、これって原作とほとんど同じはずなんですが、こんなに良かったっけか? 状態;。
# や、後で確認してみるか....

 アクションシーンのアツさに加えて BGM エミヤの使い方といい、いやもう素晴らしいとしか言いようがなかったり。士郎 vs アーチャー戦も見たかったけど、桜ルートがベースになっている以上仕方ないですね。にしてもカッコよすぎる;。Unlimited Blade Works も素晴らしかったです。いやはや、実に見事な神アニメでした。

 ……っていうか仕事しる〜。こんな長文インプレ書いてる場合じゃないだろ状態;。> 自分

2006/4/8 16:11 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
本日の収穫物

 というわけで本日の収穫〜。



 ……っていうか買うなら積むな、積むなら買うな状態;。> 自分 や、こたつさんが連日のように Messenger でお薦めしてくるので買ってきたわけなのですが、

夏のこたつ氏  「絶対可憐チルドレン、全力で駄目人間になりそうです(笑)>刊行済みまで」
まちばりあかね☆「や、買ってきましたよそれ。」
夏のこたつ氏  「1 巻?」
まちばりあかね☆「いや問答無用で 4 巻全部ですが何か?;」
夏のこたつ氏  「:-) まぁ堪能してください。では私はビデオ鑑賞に戻ります:-)」

 いやそれもどーよ?; > ビデオ鑑賞に戻ります

 で、絶対可憐チルドレン、ざっくり 1 巻を半分ぐらい流し見してみましたが……なるほど確かにダメすぎる。や、主に読んでる自分が;;。テイストとしてはこどものじかんにかなり近くて、マセガキが時おり見せる、あどけない女の子としての一面に萌えまくる、というタイプの作品。まあ、こどものじかんに比べると凶悪さはかなり薄いですが、それでもパッケージとしての収まりの良さは抜群。これ、GS 美神の椎名高志さんの作品なんですが、やっぱりさすがですね。

 しかし微妙に仕事が忙しい;。新番組があっっっっさりと積み上がってるこの状況なんとかならないものかと小一時間状態。よりによってこの 4 月の初めに忙しくなるのは勘弁してくださいご主人様〜っ(涙)。

2006/4/5 01:03 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
商品寿命とリードタイム

 そんなわけで今日はつらつらと校正作業やら溜まってた本の消化やらをぼちぼちしていたわけなんですが、この原稿って出版されるのはまだひと月以上も先。原稿書いたのが正月明けぐらいだったことを考えると、実にリードタイムが半年近くある計算になるんですが、いやそれってどう考えてもおかしいだろうと思ったり。や、理由は非常に簡単で、商品寿命が数年間ぐらいしかないのに、編集やらの作業に半年もかかってどうするのよ? と。

 私が 5 年ぐらい前からこの手のアニメやゲームのインプレを全部 Web 上でやるようになったのは、リードタイムの問題と手間の問題の二つなのですが、このリードタイムとコストの問題というのは、これから多くの業界で今まで以上に重大なテーマになるはずなんですよね。

 今クールのアニメ、ご存知の方も多いように、真の最終回は DVD で、という作品が多い。よみがえる空、かしまし、IGPX、SoltyRei、びんちょうタン、REC などなど。むろん、セル DVD の売り上げで制作の赤字を補填するビジネスモデルになっている今のアニメ業界では当然の流れといえばそうですが、問題なのは、DVD が出る頃にはすっかり興味が薄れている、という点。要するに、商品寿命が短い場合にはそれに見合うようにリードタイム(発売までの時間)を短縮しないと、販売の機会損失がものすごく大きくなっちゃうんですよ。

 ところが出版業界やメディア業界は、概してこの取り組みが遅く、未だ旧態依然としている。未放送分収録の DVD は放映終了から半年後、主題歌 CDS ですら作品が終わる頃になってようやく発売。けれども、放映直後から数百円でダウンロード販売されるとか、放映終了後 2 週間後に簡易パッケージで通販限定 2,000 円で発売とかの方が、今のアニメの 1 クール放映スタイルに合っていると思うんですよね。

 ヲタク業界的にこの取り組みが圧倒的に進んでいるのは、おそらく雑誌を初めとする漫画業界。週刊誌とかだと恐ろしいほどリードタイムが短いんじゃないかと思います。まあこれは商品寿命を意識したというよりも、多くの作家が締め切りギリギリまで原稿を上げられないために出版社側が鍛えられたというのが真因のような気もしますが;、これと似たような取り組みをしないと、セル DVD で赤字補填をするというビジネスモデルそのものが崩れかねないように思います。

 ……というかまだまだ先の発売になりそうなかしまし最終回がめっちゃ気になるんですが。やす菜エンドでいいんだよね? ね?;

2006/4/3 01:07 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニメ最終回の感想いろいろの続き

 そんなわけで最終回感想いろいろ〜。

■ おねがいマイメロディ

 まったく役に立ってないんですけど、この人;;。> マイメロ

 「もーっともっと、おねがい?」で柊センパイをキレさせるわ、タクト振る体力も根性もないわと、ここまで役に立たない主人公も久しぶり^^。加えてテロップつきでテレビの前の女の子にまで歌わせようとか、エンディングのリテイクとか、オーラスは全く脈絡のない温泉シーンのサービスカットで締めてくれるとか、いやー、最終回まで油断ならないとしか言いようのないぶっ飛びぶりにかなり感心。

 しかし、マイメロ見てると時代は変わったなぁと思いますね。や、ヒロインの歌ちゃんはイケメン柊センパイに恋しちゃうわけですが、すぐそばにはイケてないけど頑張り屋さんの小暮くんという、思いを寄せてくれてるクラスメイトの少年がいる。で、一応少女漫画というか魔法少女ものの定番あるいはお約束としては、なんだかんだで最終決戦に向けて小暮くんにひと花持たせてくれるのが普通じゃないですか。しかしそのそぶりがからっきしないというのには思わず苦笑;。おいおい歌ちゃん、小暮くんの扱いひどすぎるよ状態なわけですが、最後にダークパワーから解放された柊センパイが歌ちゃんに向かって一言。

「いろいろとごめんね、夢野くん。それに、ありがとう。
 君みたいな妹がいたら、僕も、こんな間違いは犯さなかった。」

 ってオイ、歌ちゃんのこと さくっとフッてやがりますよこの人;。> 柊センパイ ひ、ひどす(ry。そんな報われない小暮くんは沢城みゆき嬢でありました。……ホントにミラクルボイスだよな、この人;。

 それにしても最後の最後まで神アニメでしたねぇ。
 や、今日始まったくるくるシャッフル!もなにげに神なのですがwwww。ま、これはまた別途。

■ かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜

 前回を見たときにはもうひと波乱あって締めくくってくるかと思いましたが、随分あっさりと締めてきたのがちょっと意外。とまりの話の方は前回で片付いているのかと思いきや、さらに傷口をえぐるようなシナリオが続くとは;。振られ役のゆかりんめっちゃカワイソス;。しかし、ラストのあゆきが最高に良かったですねぇ。

「?! 覗きか? 趣味が悪いぞ。」
「………肩が必要かと思ってね。」
「お前の肩なんていらないよ。あたしには自分の足がある……。
 ……あゆき?」
「……あたしが代わりに泣いてあげる……」
「さんきゅ……あゆき……」

 はずむの背中を押すために自分の心を殺したとまり。せめて泣ければちょっとはラクになるだろうに、けれどもとまりは泣けない。傍目からすればそれは気丈な姿に見えるけれども、それは単に自分の心を殺すことで自分を維持してるだけなんですよね。そんなとまりを想って涙を流すあゆきの姿が印象的なラストでした……が、ちゃんと終わったんですよね、これ?; 微妙に思わせぶりな「あのね」なラストはなんなんだ状態なのですが^^。

 ……しかしある意味、ヒロインのはずのやす菜の方がかなーりぞんざいな扱いのような気がするのは気のせい?;

■ よみがえる空 -Rescue Wings-

 萌えはないけど出来そのものは今クールの一番の作品。っていうか最終回はこれまた神としか言いようが;。いやはや、素晴らしい出来でした。救難隊によって行われる、極限状態での救助活動。一縷の望み、そして失望と絶望の繰り返し。理性では分かっていても感情は思うようにいかず、しかし現実はただ淡々と、静かに事実を紡いでいく。本気を出さなければあっという間に飲み込まれてしまう環境。希望とは異なる部署に配置されたために腐っている内田三尉は、そんな環境の中で少しずつ成長していく……と、そんな感じの物語。ドキュメンタリー的な雰囲気を持つ作品で、見ていてシビれる描写も多かったです。

 素晴らしかったのはやはり最終話ですね。ここ一番というときに、一点の曇りのなく、ただ前だけを見続けてヘリの操縦を続ける内田三尉の姿がとにかく凛々しい。希望の F10 乗りを外されて救難隊のヘリに回されて腐っていた内田三尉、しかし極限状態の中で徐々に鍛えられ、そして最後にはプロとしての境地に手がかかる。

 物語の締めくくりで、本郷三佐は内田三尉に自分の過去を語る。空がオレを拒絶してたんじゃない、オレが空を拒絶してたんだ、と。それは結局のところ、自分が熱意を失ったことを他人のせいにしていただけという暗示なのですが、

「お前の腕だと、二回に一回は失敗する。」
「百回やって、百回成功するようになります。」

 という締めくくりがとにかくカッコいい。どんな場所であろうとも、どんなことであろうとも、本気で戦った者だけが辿り着ける場所がある。腐っていた青年の成長物語、それを見事に描いてくれたと思います。いやー、素晴らしい作品でした。

 えーと、ついでにちょいと書きたいことがあるのですが、それはちょっと長いので別エントリに分けてみたり;。って、blog って書いた順番と逆順に並ぶんだよな……; ま、いいことにしちゃいます。

2006/4/2 23:29 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニメ最終回の感想いろいろ

 あ゛ち゛ゃちゃちゃ;。しまった流しに流すはずの熱湯を自分の足にこぼすワナ。なんかちょっと疲れてるなぁとか思った矢先のミスなだけに我ながらアホとしか言いようが;。そんなわけで、今日は最終回の感想をいろいろ。例によってめっちゃ長いので、今日と明日の 2 回に分けて書いてみたり〜。

■ 灼眼のシャナ

 中盤の中だるみがちょっと厳しかったですけど、トータルすれば割といいお話だった気がします。要するに、機械として生きるフレイムヘイズが、自らの意志、すなわち『自分』というものを得ていくお話ですね。

「おまえを連れて帰ってくれって頼まれたから。
 あのふたりと、吉田一美に。
 でも、あたしが一番そうしたかった。


 ツンデレアニメ、と言ってしまえばそれまでですが;、フレイムヘイズである自分と、シャナである自分を両立していく様は、単なる『デレ』ではない清清しさがあって good。で、せっかくなのでシャナにあやかってお昼ご飯にメロンパンを食べてみたり〜。← や、今日じゃないですけどね;。



 硬い部分とやわらかい部分を交互に食べるカリカリモフモフが正統派ですよ〜……ってネタのための昼食としては不健康すぎる気がしました、自分でも;。全然関係ないですが、ここ数年、ちゃんとしたメロンパンを見かける機会が多くなりましたねぇ。ひと昔前はいわゆるカリカリ部分がないパチモンメロンパンが多かったような気がするんですが。……気のせい?;

■ ふしぎ星の☆ふたご姫

「泣くな! その悲しみも、ブラッククリスタルのエネルギーになってしまうんだ! 忘れたのか!
 あいつらもだ! 泣くな! いつまでも泣いてる場合じゃないっことが、どうして分からない!」
「シェイド、ダメだよ、怒ったらブラッククリスタルが喜ぶだけだよ……」
「?! そうか……すまなかった……」

 や、それって能天気なプリンセス二人だけが大丈夫ってことじゃないかと小一時間;。さらに加えてファイナルプロミネンスって……ちょっwww、それってまるでもーっともっとおねがいに近いものが;。

 プリンセスチュチュのスタッフ陣だったので、ある程度は濃い内容を盛り込んでくるのかと思いましたが、完全に子供向けに特化した作品にすることでうまく二年目以降に繋ぎましたね。なんつーか、とにかくどうやって踊らせるのかばかり考えてるような節がなかったわけではないですが;、こういう子供に安心して見せることができる人畜無害な作品ってアニメの全体数から言えば少ないわけで、こういう作品がきちっと続投してくれることはとても重要なことですね。会社でも、お子さんのいる同僚がふたご姫ショーに子供を連れてった、みたいな話を聞いたぐらいだし^^。

■ Rec

「仕事……楽しそうだな……」
「え? うん……。」
「いいよな、人気声優はっ! 忙しいって言えばなんでも許されて、
 自分でした約束もすっぽかして、女王様みたいだなっ!」

 ……この腐った野郎をなんとかしてください;。っていうかですね、ハートフルアニメなびんちょうタンと組み合わせないでくださいお願いですから;。

 これ、割とベタベタな作品で、ひょんなことから一夜を共にしてなりゆきで同棲を始めた二人の物語。主人公の松丸 文彦は売れないサラリーマンで、仕事でもまるっきり成果が出せないダメ男。対してヒロインの恩田 赤はどんどん実力をつけて出世していく若き売れっ子声優さん。そんな彼女を見て、平凡で失敗ばかりのサラリーマンの自分は不釣合いだとドン引き。がしかし、実は彼女の方はぜんぜんそんなことなんて求めていなくて……というお話。

 作品としての肝の部分は非常にオーソドックス。相手の心が見えなくて、思い込んでしまってすれ違い。自分のことに自信が持てず、相手の気持ちにも自信が持てず。そして追い詰められて、はじけてしまう。けれども離れればまた再び惹かれあって、元の鞘に戻っていく。そしてその繰り返しで、少しずつ絆が出来ていく。ある意味、非常に教科書的な物語。

 ……なんですが、ヘタレなのは百歩譲って許せるにしても、ヒロインに八つ当たりしまくりという腐った性根はさすがになんとかならないものか、と;。や、ある意味こうも不快感を煽る主人公を作り上げる脚本家の吉田玲子さんも徹底してるよなぁと思ったり。いくらでもキャラを丸めたりすることは出来るのに、こうも性格の悪さを前面に押し出してくる作りは珍しいですねぇ。

■ びんちょうタン

 で、もう一方のびんちょうタン。なぜこんなハートフルな作品がなぜ Rec のようなすさんだ作品とペアになってるのかはまっったく分かりませんでしたが、ホントに環境アニメでしたねぇ;。なんというか、ぶっちゃけびんちょうタン、不憫すぎ;と言いたくなるシーンがてんこもりな作品で、やりたいことは分かるんだけど、今ひとつカラ周りしている感がありましたね。

 個人的には、こういう作品は小学校など向けの教育作品の素材として生かして欲しいところ。例えば交通安全とか火の用心ビデオとか、そういうのに。いやーだって一歩間違うと、埼玉県健康福祉部医療整備課の監修による「おー・157章」とかが企画として通りかねないわけで;。この手のビデオ、その昔、花の魔法使いマリーベルで作られてたのは知ってるんですが、最近だとどんな作品が使われてるんですかねぇ?


 というわけで、続きはまた明日〜。っていうか明日はひきこもって原稿の校正作業しないとですよ;(涙)。

2006/4/2 02:06 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
春っぽい歌

 いや別にシスプリの春歌じゃなくて;、なんとなーく春を感じさせる歌の話。

 今日は会社に初校を印刷しに行くついでにチャリで往復しながら自宅周辺のスーパーとか探してみて回ったんですが、iPod Shuffle で聞いてたのはなんとなく春っぽい曲ばっかり;。えーっと、例えば。

・涙の誓い (とらいあんぐるハート3 OP テーマ)
・サクラサクミライコイユメ (D.C.S.S. OP テーマ)
・勇気の神様 (ときめきメモリアル2 OP テーマ)
・HAPPY FLOWER (だぁ!だぁ!だぁ! OP テーマ)
・HAPPY! SMILE! HELLO! (ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット 最終 OP テーマ)
・Heart to Heart (To Heart 2 OP テーマ)
・センチメンタル (美鳥の日々 OP テーマ)
・流れ星☆ (成恵の世界 OP テーマ)
・JUMP〜メイいっぱい抱きしめて (ハンドメイド・メイ OP テーマ)

 え゛ーと、分からない方のために、古いところで挙げてみると、ですね。

・陽春のパッセージ (アイドル天使ようこそようこ OP テーマ)
・夢色のスプーン (スプーンおばさん OP テーマ)
・メイプルタウン物語 (メイプルタウン物語 OP テーマ)

 っつーか古すぎるよ、と思わず自分ツッコミ;。でも、なんとなく分かってくれますよね? ね?(笑) なんつーか、こういう歌を聞いてると気分が前向きになれるから好きだったり。まあ普段が後ろばっかり見てる人なのでせめて気分ぐらいはw。他に春っぽい曲ってなんかありましたっけね?

 しかし帰りがけに西友に寄って(全然会社と方向が違うのはご愛嬌;)冷凍食品 5 割引を買い込んできたわけですが……



 なー、しまった入りきらないよ状態;。Kanon ネタのためとはいえ体積大きすぎ(ぉぃ)。> たい焼き
 それにしても、冷凍庫はほぼ常に満杯状態なのに冷蔵庫の方はかなりスカスカなんですよねぇ。体積逆にしたい……;

 で、そんなわけで BS-i 版 Kanon ですが、なにげに 2 クールあるとかいう話が;。大丈夫かなぁと心配になるわけですがここからダウンロードできるプロモーションムービーはなんというか強烈な出来。や、別にどうということはないムービーなのに BGM を聞くと反射的に涙腺が緩むというワナ。うぐぅ、今年の TBS アニメフェスタは Kanon でえらいことになりそうですねー^^。

 と、ぼちぼちご飯が炊けるので夕飯の支度せねば……;

2006/4/1 21:37 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
きらりん☆レボリューション

 なんか今日は夜中まで原稿が上がってくるのを待ってたんですが、結局上がってこなかったのでやむなく終電で帰宅……がしかし、終電になると一部の出口が閉鎖されるおかげで、駅近徒歩 2 分のはずが 10 分近くかかるんですが(涙)。や、まさかこんな遠回りさせられるとは思ってなかったり;。

 というわけでふと気付けば 4 月……っておい、今日エイプリルフールじゃん;。でもすぐに思いつくネタは自虐ネタぐらいだし自分的にワンパターンすぎるので今回はスルーってことで;。それにしても 4 月からは新番アニメの本数が本気でシャレになってないっす。普通にピックアップしてったら軽く 30 本超えてるんですけど;。誰かエイプリルフールだと言って(違)。

 ま、そんな新番の中でも魔法少女 & 少女漫画 & 美少女アニメ系がプラットフォームの私としてはこの辺もチェキかな? というわけで、店頭で見かけたこれを先日 get してみたり。



 や、Kanon のいたる絵再来? とか言いたくなるぐらい目がでかい;。まあ私はイラスト的にそっちの方が好きなので全然 OK ですが、最近ではちょっと珍しいかも。ちなみにお話の方もなんというか今どき珍しいベタベタな作品。天真爛漫の美少女きららが、悩みもなにもかも持ち前の明るさとかわいさで全部吹き飛ばしていき、あっという間に芸能界デビューを果たしてしまう、という、なんともお気楽極楽、めっちゃ能天気なお話。

 実のところ、最近の少女漫画テイストはあんまり好きくないのでどうかなぁと思ったんですが、これは確かにアニメ化されても不思議じゃないほど素性のいい作品。そのまんま子供向けで、はっきり言ってアホ話で中身も薄すぎる……にもかかわらず、読後感が不思議といいんですよ。なぜかといえば、おそらく、キャラクター造詣にイヤみなところがまったくないから。ヒロインのきららって、一言で言えば、かわいいけど、おバカ^^。普通なら、羨望を集めて妬みや嫉みを一身に受けそうだけど、「まあこの子ならしょうがないよねぇ;」と言わせてしまう魔力がある、そんな愛されるべきヒロインなんですよ。一歩間違えると「何このヤな子は?」状態なのにもかかわらず、不思議と許せてしまうキャラなんですねぇ。

 そういやミルモも(少なくとも最初は)割と人畜無害な作品でしたが、ちゃおはこの手のお気軽作品って結構あるんですかね? この作品も果たしてどんなふうに料理されてアニメ化されるのかは見当つきませんが、この軽さがそのままアニメ化されるといいですねー。……といっても全 5 冊中の最初の 2 冊しか読んでないんですけど;。

2006/4/1 02:41 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Canvas 2 〜虹色のスケッチ〜 ネタバレ最終話インプレ

 かっ、神だ……神が降臨したとしか言いようが……。いや〜、完っ璧にノックアウトされたんですが;;。
 無難に締めてくるかと思ってたんですが、名塚さんの超名演技で強烈な最終回になりましたね、これ。

 えーと、まず作品を簡単に要約すると、学生時代にフラれた幼馴染と職場でバッタリ再会してヨリを戻して、おにーちゃんべったりな(血の繋がってない)妹がぼろぼろに傷ついてくというお話。いやだってそうとしか言いようが;。(ちなみにちゃんとしたあらすじはこっち;。)

 中盤(#13 〜 #20 あたり)では、主人公の浩樹がずるずると幼馴染の霧との仲を取り戻していく一方で、妹のエリスの方は浩樹に想いを伝えるもののフラれてしまい、それをきっかけになんとかおにーちゃんから自立しようともがき、そして少しずつけじめをつけていこうとする。

「春、夏、秋……冬になったね……
 あたし、この春から冬まで、おにいちゃんと一緒に過ごせてよかった……すっごく楽しかった。
 お兄ちゃんと過ごした季節を、わたし、ぜったい忘れない……。」

 そして迎えたクリスマスの最終回。果たして無難に霧エンドで物語を終わらせるのか、それともエリスの一発逆転劇にするのか? 後者という線もないわけじゃないけど、まあそれもそれである意味ベタというか無難すぎるよなぁ……とかでじくま氏と話してたんですよね。がしかし、すいません参りましたとしか言いようがなかったり。> 最終話

以下、思いっきりネタバレです。まだ未見の人はスルーしてください。

 最終話まで見て今さらながら気付いたんですが、Canvas 2 って、TV 版のエンディングテーマ曲にあるように、失われたモノ、なくしたモノをもう一度取り戻していく物語なんですよね。それは単に「絵を描く情熱」や「過去のトラウマから赤の色を使えないこと」といった話だけではなくて、「失われた恋心」、「失われた二人の絆」といったものも含まれている。

 けれども普通、失われてしまったものは取り戻せない。恋愛に対する恐れから浩樹を振ってしまった霧は、浩樹との幼馴染という関係すら失ってしまう。押さえきれない想いを打ち明けるもそれを受け容れてもらえなかったエリスは、浩樹との兄妹という関係すらも失ってしまう。浩樹がそれを望むと望まざると、霧もエリスも、浩樹から離れていくしかなくなってしまう。でも、それは本当に当人たちの望みなのか?

「エリスも俺も、前に進む時なんだよ。」
「わたしには……二人ともウソをついているように見えます。」

 浩樹は、霧との恋愛のもつれに加えて幼馴染の柳 慎一郎に絵のモチーフを盗まれたことから、絵を描く情熱を失ってしまう。かといって絵の他に才能があるわけでもない。そんな自分と折り合いをつけてどうにか生きていくために、彼は画家ではなく、美術の教師となる道を選ぼうとする。彼の持つ本質的な才能に惹かれているエリスや霧たちは、どうにかして浩樹に絵を描いて欲しいと願うわけですが、一度失われた情熱は、簡単に取り戻せはしない。

 その浩樹の情熱を取り戻すきっかけとなったのは、エリスが描いた一枚の絵。……なんですが、ここで肝になっているのは、この絵は、浩樹に情熱を取り戻してもらうために描かれたものではない、という点。

 エリスが描いた真紅の天使の絵。それはエリスが浩樹から自立して前に進んでいくために、自らのトラウマと向き合って描いた一作。それを描き切り、浩樹に別れのプレゼントとして贈ることで、エリスは浩樹とのけじめをつけるつもりだった。

「お兄ちゃんに褒めてもらえて……わたし、うれしい……
 その絵、おにいちゃんにあげる……わたしからの、クリスマスプレゼント。
 今までありがとう……これからは、お兄ちゃんに甘えないで、一人で頑張って絵を描いていく……
 だから、お兄ちゃんも霧さんと……幸せになってね……」
「エリス……」

 けれども、エリスは浩樹に対する気持ちを抑え切れなかった。

「お兄ちゃん……最後にもう一度だけ……言ってもいい……?
 お兄ちゃん……大好き……」

 このエリスがタクシーの中で泣き崩れるシーン、名塚さんの声も神ならコンテも神、さらには作画も演出も神としか言いようがないんですが、このとき初めて、浩樹はエリスの気持ちに本気で向き合うことができたんですよね。そしてそれは、人が人の心を動かした瞬間でもある。

「オレが……お前に贈ってやれるのは……
 お前が、一番喜んでくれるプレゼントは……」

 結局のところ、なぜ霧では浩樹の心を動かすことができず、エリスが浩樹の心を動かすことができたのか? 端的に言えば、無難な物語の積み重ねでは、なくしたものを取り戻す魔法や奇跡は起こらないから、なんですよ。自分の感情をコントロールできる ずるさを持つ無難な『大人』の霧では、浩樹の心を動かせない。

 けれどもエリスは違った。エリスは、コントロールしきれないほどの自分の感情に振り回され、浩樹に対してそれを隠し切れない。にもかかわらず、前に進もうと もがき苦しむエリスの満身創痍の想いが、弘樹の心を動かし、失われた情熱を取り戻させる。人が人の心を動かす瞬間を見事に捉えたのが、上のシーンだったと思うんですよ。

 そして、エリスと浩樹の二人が一度失った絆を取り戻せたのは、二人が失われたモノを取り戻そうとしたからじゃない。もがいて泣いて苦しんで、お互いがお互いのことを思って前に進もうとした結果として、新たな二人の絆を手に入れた。それはまさに、魔法かあるいは奇跡としか言いようがない物語。

「待って、エリスちゃん……覚えてる? わたしの本。
 ……最初は、自分で、自分の気持ちに気付かなかった。」
「でも、いつからか、あなたのことばかり考えてた。」
「「ずっとずっと、好きだったの。」」

 いやはや、こう考えてみて振り返ってみるとホントにとてつもなく良く組み立てられた物語で、『なくしたものをもう一度手に入れる奇跡の一瞬』を見事なまでに捉えた最終話は、本当に素晴らしいとしか言いようがなかったり。ある意味では無難な作りの原作が大化けしたとしか言いようのない作品で、特に第 2 クールのオリジナルストーリー部分は、原作のエッセンスを見事に活かしながらも、原作のテーマを二重にも三重にも膨らませた素晴らしい出来栄えになっていたと思います。小説家の可奈を初めとするサブキャラクターたち(← 可奈は CV 含めてかなりお気になキャラなんですが^^)も、振り返ってみればどれも非常にいい役回りを担ってましたね。

 いや〜……素直に感動^^。や、ベタといえばベタなんですけど、ベタという言葉だけでは言い尽くせない見事な作品作りに舌を巻きました。特に名塚さんのあのシーンの超名演技はグサリと心に突き刺さるほどの素晴らしさで、参りましたとしか言いようがなかったり。名塚さんはだぁ!^3 でのデビュー当時から知ってますが、当時を思えばこんな名演技が出来るようになるとは全く思いもよりませんでした。

 いやはや、ホントに素晴らしかったです。
 名塚さんをはじめとして超GJ!なスタッフの皆様、お疲れさまでしたっ!

2006/3/28 00:28 | 3.アニメ&コミックス | コメント (5) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Kanon リメイク??

 え゛ーっと、マジですか?^^

・『Kanon』京都アニメーションでTVアニメ製作決定
 http://www.animate.tv/nf/detail.php?id=0000000534&page=0&sea=&tid=&rid=

 や、要するにあのさんざんだった前回の TV アニメ版を、今度は京都アニメーションが再度作り直そう(しかも BS-i で)という企画らしい。いやはや、AIR に引き続いて Kanon も、というのは期待度大ですが、Kanon の方は CV がイマイチ好きではないので微妙にどうなることやら状態。

# しかし AIR の方って CV も大化け状態だったんですよね;。
# 演技指導ってすごいなぁと思ったり。

 秋からということで半年後。今年はアニメの本数多すぎでえらいことになってますが、クォリティという面で見るとなかなか大ヒットがないのも実際のところ。あの AIR の感動再びになることを期待せずにはいられませんです、はい。

2006/3/25 15:47 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 #11 その瞳から消えたもの

 いやー、今週分のかしまし、予想以上に素晴らしい出来ですねぇ。中盤でヘタレなはずむのハーレムアニメになったときにはいったいどうしようかと思ったんですが(っつーかラジオでも異口同音にはずむ叩きまくり;)、この #11 はなかなかに見事な展開でした。以下、ネタバレですが面倒なのでそのままで。

「中途半端に優しくするから……優しいから……いつも不安で……
 あなたの顔を見るたびに嬉しいけど……不安で……だから……!!」


 やす菜が男性の顔を認識(識別)できないのは、相手と本音で向き合うことができないことが原因。はずむのことが好きだけど、はっきりしないはずむの心が分からず、不安になり、その狭間で苦しめられる。彼女はどちらかというと自らの思い込みで自滅していくタイプなわけですが、はずむのために不安定になっていた心が一気に炸裂して壊れてしまうと、ついには女の子すらも認識できなくなってしまう、という展開。

 やす菜は端的に言えば対人恐怖症なわけですが、それが再発してしまった今、何かと理由をつけてはずむから離れようとする。でも、やす菜がはずむと向き合わない限り、問題は永久に解消されることはないし、とまりはそれが彼女の本心ではないことを知っている。

「だから……はずむ君を……
 はずむ君にこんな姿を見せたら……きっとわたしのそばにいようとする……
 きっと、離れようとしない……でも、そんなのイヤ……お互い辛いだけ。
 だから……」
「ウソ……言うなよ。」
「え?」
今さら痩せ我慢するな、って言ってるんだよ。
 お前ははずむにそばにいて欲しい。どんなに辛くても、見えなくても……だろ?
 ……はずむが必要なのは……お前だ。
 あたしより、ずっとずっと、必要なんだよ。はずむが……」


 ううっ、ゆかりん、GJ。(← そうじゃないだろ;)

 その一方ではずむの方はと言えば、二人を傷つけるのが怖くて、とにかくヘタレ一直線。結局のところ、やす菜ははずむとちゃんと向き合わなければならないし、そしてはずむは他人を傷つけて自ら選択することと向き合わなければならない。

 いやこれってギャルゲーでは食傷気味ともいえる、非常にオーソドックスなヘタレ主人公の王道シナリオそのもの。……にもかかわらず普通に見られるのは、無難ながらも実に綺麗にまとまっている上に、なんだかんだで女の子 3 人組のお話なので、かしましく見えてしまうから、なんでしょうね。や、これは企画の勝利と言えるかもしれず。とまりに後押しされるも、それでもうじうじしているやす菜が本当に一歩を踏み出す、というのが来週のシナリオになりそうですが、無難に終わりそうな気配ですね。さてはてどうなることやら?

 で、それはともかく、ですね。

・かしましらじお PC
 http://www.bandaivisual.co.jp/podcast/kasimasi_pc.php

 本家「かしましらじお」は、ヒロイン 3 人(植田佳奈、堀江由衣、田村ゆかり)が自虐トークを繰り広げる面白いラジオ番組ですが、その裏番?として、浅野真澄と新谷良子が繰り広げているのがこの「かしましらじおPC」。PodCast 対応なので、iPod shuffle に落としてちょっと聞いてみたのですが、めちゃめちゃ笑えるじゃないですか、これ^^。

 無難どころの表番組の本家「かしましらじお」と比べると、裏番組なのでやりたい放題状態。ダイエット話やモテ話で ますみんが新谷良子を持ち上げまくり、そして新谷良子の自爆発言にツッコミ入れまくり。視聴者おいてけぼりで繰り広げられる微妙な攻防戦、もといハイスピードな掛け合い漫才ガールズトークは凄いとしか言いようがなかったり。

 っていうか、ますみんが新谷良子をおもちゃにして遊んでるとしか言いようがないんですが^^。

 いや〜、ますみんは何回か TBS アニメフェスタでトークを見たことがありますが、ここまで見事なトークを展開できる人だとは正直思ってなかったり。や〜、思わずお腹かかえて笑ってしまいました。この二人のガールズトーク、めっちゃ面白すぎですよ〜、ホントに^^。iPod 持ってなくても iTunes をインストールすれば聞けるので、興味がある方は是非。

2006/3/25 00:47 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニマル横町 #47 どき☆どき およばれの巻

 なぁぁにぃ?! くーちゃんのうちにぃ?!
 はっ……しまったケンタと同じセリフをつい;。

 いやー、原作では絶対にお外に出ないひきこもり少女あみちゃんが、なーんとくーちゃんのうちにお呼ばれで遊びに行くっていうじゃありませんかっ^^。というか先週予告編で見たときからかーなり期待したんですが、ホントにくーちゃんのうちに遊びに行ってるし;。> あみちゃん

 で、その期待のくーちゃんのお部屋なわけですが、まず一言。こいつも金持ちだ;。
 っつーかですね、あみちゃんの部屋もそうですが、幼稚園児の部屋じゃないですよこれ。というか普通に私の自宅より広いぞ、幼稚園児のくせに。しかもですね、

くーちゃん「じゃあ、なにして遊ぼうか?」
あみちゃん「みんなで俳句を読むっていうのは? ほら、この前幼稚園で習った……」

 どんな幼稚園だよ、おい;。でもって、

ケンタ  「俳句はやめてもっと子供らしい遊びしようぜ?」
あみちゃん「子供らしい遊び?」
イヨ   「子供らしい遊びといえば、おいしゃさんごっこ〜!」

 どこが子供らしい遊びだよ、おい。ってしまったツッコミ入れた自分の発想が不健全すぎる(爆)。や、実は作中でもケンタがツッコミ入れてるんですが^^、この作りはあまりにも上手すぎ。毎週毎週ぶっとびまくってますが、完全オリジナルでもこうもぶっ飛んでる(というか前川さん本人のテイストと大差ない)ってのはどういうことかと小一時間。

 しかしまぁ、社交ダンスやら手作りクッキーやらと、今週もあんたいったいどこのお嬢様だよ状態の凄い趣味と知識を存分に披露してくれたくーちゃんなわけですが、そんなヤマナミさん嫌いのくーちゃんに一言言わせてください。

 ……君こそが本当のサラブレッドだよ、くーちゃん;

2006/3/23 00:25 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニ横増刊号

 そんなわけで今日は引きこもって、上がってきた初校の校正作業をやりながら今週分のアニメをぼちぼち消化してたわけですが……

 コスプレくーちゃんかわいすぎw。
 っつーかなんですかその凶悪なコスプレはっwww。

 いやアニ横食いって聞いた瞬間にスモールライトを思い出した自分は明らかに作者と同世代だろうと思ってしまったわけですが;、毎週毎週ぶっ飛ばしてますねぇ。いやはや。

# あんたはくーちゃんが出てれば満足なのかよ、とツッコミたい方もいらっしゃるでしょうが、
# まったくもって その通り ですが何か?w

 で、そういや今日はアニ横増刊号の発売日であることに気付いて、ついでに買ってきてみたり〜。



 っていうかなんで増刊号で \680 もするんだと思ったらふろくつきですか;。使えないから積極的に要らないわけですが、これ;。



 で、さっそくちょっと読んでみたわけですが……こ、細かすぎる;。コミックスの方もとんでもない細かい作り込みですが、増刊号も作り込みが激しい;。や、消費にしばらく時間かかりそうな気配かも、これ。とりあえずハヤテの方から消化しよう....

 ちなみに結局きょうのばんごはんですが、



 なー、値下げされてるのはお刺身だけでした(涙)。しかし冷静に考えたらお刺身買ってくるのは初めてだったり。や、お刺身って加工の余地がないので面白くないじゃないですか;。とりあえずサイドメニューに凝ってみましたが(ほうれんそうのごまよごし+鶏肉と里芋の煮っ転がし)、ごまよごしって簡単に作れる割においしいですねぇ。同じパターンで他にも作れるっぽいので try してみようかなー、と^^。

2006/3/19 01:35 | 3.アニメ&コミックス | コメント (9) | トラックバック (1) | このエントリへ拍手
決まらん;。

 ……西友に行ってから考えることにしよう;。> メニュー
 っと、それはともかく。舞台探訪アーカイブの方に早速ひとつ追加してもらいました。

・舞台探訪アーカイブ
 http://legwork.g.hatena.ne.jp/
 → カレイドスター
 http://legwork.g.hatena.ne.jp/keyword/%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc

 そういえばすっかり忘れてましたよ、これ。我々の聖地訪問も海外進出を果たしていた、と^^。
 素早い対応ありがとうございましたー。> 舞台探訪アーカイブ 管理人の GenOishi さん

2006/3/18 20:13 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Galaxy Angel II 絶対領域の扉

 というわけで、ちょっと遅ればせながらこんなものを買ってきてみたり〜。



 や、店頭の Galaxy Angel II の OP デモで流れてた曲が耳に残ってたので買ってきてみたんですが、聞いてみるとこれがめっちゃ良い。実際、Galaxy Angel って飯島真理さんとか佐藤裕美さんとかかなりいいボーカルさんを引っ張ってきていて、今回もこれがなかなか良い。Angela なんかに雰囲気ちょっと似てるんですが、この富田麻帆って人、他に何出してるんだろう……とか思って調べてみたわけですが。

 ぐ、ぐらびああいどる〜っ?! お、おいおい;。
 ちょっ……普通に歌、うまいんですけど;;。なんつーか、天は二物を与えるんですか状態;。

 いやはや、これにはちょっと普通に驚き。ブロッコリーもよくこんな人見つけてきたなぁ状態。声優としてはほぼ無名でしょうけど、もしかしたら金の卵(いろんな意味で;)かもしれないですねぇ。……にもかかわらずこのジャケでの扱いはどーよと小一時間;。



 よく見ると分かりますが、プラケース側はアニメ絵で、帯の方が本人の写真になってます。プラケース側が本体前面の扱いになるので、普通は逆なんですよね;。や、グラビアアイドルなのにこの扱いはどうなんだろうかと思わず苦笑;。

 しかしさらに苦笑してしまうのはやっぱり Galaxy Angel II のサブタイトル;。っつーか絶対領域の扉ってなんだよそれ状態。それ、一般ギャルゲのサブタイトルとしていいのかよと小一時間;。そしてさらに笑ってしまうのが、この「絶対領域」という単語、バンプレストが登録商標出願中らしい;。その昔、コナミがビジュアルノベルを登録商標出願しようとして祭りになったことがありますが、「絶対領域」は祭りにならないのか??;

# ちなみに「絶対領域」の初出は『何か。(仮)』らしいですね。懐かしい。

 ……いずれにせよとんでもなくアホなタイトルに思えてしまうのは気のせいですか、教えてえらい人;。

 で、それはともかく、でじくま氏から教えてもらって現在こんなのに参戦中なわけですがw。

・田村ゆかり *Cutie Cutie Concert* 2005実況2 その1
 http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/livesaturn/1142604916/

 これ、毎週土曜日 00:00 きっかりに DVD を回し始めてみんなで鑑賞 & 実況しようという企画らしい。や、さすがに書き込む気力は起こらず横で BGV がわりに流してる……つもりなのになぜ両手にサイリューム握ってやがりますか自分;。おかげで Sweetest Love のミラーはようやくなんとか形になってきたり(ぉぃ)。

 それにしてもホントにこの人、トーク上手すぎ。二重三重にネタを絡めながらも臨機応変にステージの状況を見ながらトークを組み替えていく機転の良さというか頭の良さは超一流としか言いようが。すでに 3 度目の鑑賞なのに思いっきり笑っちゃいましたよ^^。

2006/3/18 00:53 | 3.アニメ&コミックス | コメント (4) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
聖地訪問まとめページ

 なー……夕方になってお客さんから出てきた資料を見て茫然自失。や、なんつーか、一歩進んで三歩下がるっつー感じなんですが;。さてはてどうしたものやら状態ですが、こんなときは Canvas 2 のエリスでも見て少し和みますかw。(← っていうか仕事しろ;)

 ま、それはともかく、サイトのログ解析ツールのリファラを見てたら、面白いページを発見w。

・舞台探訪アーカイブ
 http://legwork.g.hatena.ne.jp/

 要するに聖地訪問ページをとにかく片っ端から集めよう、というページ。いやはや全国津々浦々、こうも大量の聖地訪問&聖地巡礼が行われているとは驚いたり。なにげにこのサイトも捕捉されているようで、

・舞台探訪アーカイブ I/O
 http://legwork.g.hatena.ne.jp/keyword/I/O

 ……I/O で捕捉されてるのか;。いやうちの自信作はなんといっても虹のツインズなんですけどねぇ。残念(違)。

 しかし予想はしていましたが、閑静な住宅街や小学校を舞台にしている作品の聖地巡礼はなにかとトラブルも出るようですね。前述のおねツイの聖地である木崎湖とかの場合には、いい町興しなるのでお店側もかなり協力的ですが、さすがに普通の住宅街ともなれば話は別。挙動不審なヲタが枚挙して聖地巡礼でうろうろしてりゃ、住民の方々が過敏になるのも無理はないです。いやはや、これだけ聖地訪問が一般化してくると巡礼者も結構気をつけないといけないですね。

 さてはて、まだもうちょい作業が残っているので続きに戻……ろうかと思ったら、ちょっ……な、なにげにとんでもない展開に;。> Canvas 2 そ、そーゆー展開で来ますかっっっ。や、眠気が一気に吹っ飛んだんですが;;;。

# 結構油断ならないなぁ……ただの萌えアニメかと思いきや結構よく出来てます。> Canvas 2

2006/3/7 01:26 | 3.アニメ&コミックス | コメント (7) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
本日の収穫

 やたっ、壁紙 get でありますよ〜っ^^。



 ……って、実はえらいあっさり取れますねぇ、これ。最初にプレイしたケンタおてだまはどうしようかと思ったわけですが;。ま、それはともかくホントの収穫はこちら。



 さくっと立ち寄ったとらのあなで get。まずは半分の月がのぼる空。アニメ版の展開そっくり……って当たり前;。まあ普通によく描けてはいるんですが、アニメ化連動にして、アニメ版終了時にはコミックス版も終わっていたらよかったんじゃないかと思ったり。……多分 2 巻は買わないです;。こういうのって買うのにもそれなりに勢いがいるわけで。

 で、一方の鍵姫物語 OP テーマの「Little Primrose」。最初にアニメ版を見たときから気にはなっていたんですが、微妙にスルーしてたんですよね。理由は単純で、微妙に編曲がヘンだから;。実は私、子供の頃にエレクトーンを習っていたせいもあってか、和音とかリズムに少しでも違和感があるとやたらと敏感に反応しちゃうんですよね。でもどこがどうおかしいのか指摘できないので妙な地団駄を踏むワナ;。とはいえこの一曲、サビ部分のメロディラインとボーカルがめっちゃ綺麗で引きこまれる。ボーカルの霜月はるかさん、そんなに特徴的な歌い方をしてるわけでもないし、ある意味「ごくごく普通」なんですが、そこがいい一曲、という印象。そんなわけでサビだけ聞いてます(ぉ)。

 それにしても喉が一向に復活せず。やむなくスキーは見送って明日はおとなしくお仕事ですよ;。
 なんとか土日に頑張って平日休むか……うむむ。← 休めるわけないだろと微妙に自分ツッコミ(涙)

2006/3/4 01:46 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
懐かしき 90 年代少女漫画テイスト

 う゛〜、喉が痛い(涙)。や、講習会の講師とかお客さん周りとかでず〜〜っと喋りっぱなしなんですが、休む間もなく連日ずーっとなので治るものも治らず;。仕方ないので今週末も諦めるか……(涙)。

 そんなわけで、お客さん周りの途中でふらっと立ち寄った本屋で get した本日の収穫物〜。



 というか店頭で見かけて「え゛?」となってしまった一冊。これ、懐かしい新井葉月さんの短編集コミックスじゃないですか。……といってもおそらくこのサイトを読んでる方は名前すらご存知ないと思うのでちょっとフォローしますと;。

 新井葉月さんは 1990 年代になかよしで活躍されていた少女漫画家さん。中学 3 年生でデビューを果たした若き天才作家さんで、独特のイラストタッチで感性に訴えかけてくるような作品作りをするのが特徴。絵そのものの技術レベルはと言われれば、ものすごく見栄えのする絵ではないんですが、琴線に触れる独特な印象を持つイラストを持っていて、そのストーリー作りの上手さと相まって、リアルマイシスターがかなり気に入っていたんですよね。

 で、中学 3 年でデビューを果たしてそのまま少女漫画家一本で生きてきたかというとそうではなく、デビュー後に薬剤師の資格も取っていて、今や調剤薬局の主任さんなんだとか。少女漫画家との二足のワラジ(しかもどちらもかなりの実力;)というのも凄まじい話ですが、そのせいもあってか掲載のペースは当時からかなりゆったりめ。最近では増刊号でも名前を見かける機会も減ってきて、すっかり私も失念していた作家さんだったんですが、まさか別雑誌で短編ものを描かれていたとは想像もよらず。しかもこの 1 冊目、なにげに 1 年も前に出てるんですけど;。やはりこの手の本はとらのあなでは取り扱いが弱いのか;。

# といいながら、実はこれ、青年誌らしいんですけどね。中身はまんま少女漫画なのに;。

 そんなわけで早速読んでみたわけですが、うわー、懐かしい昔ながらの少女漫画だなぁ、という感じw。や、少女漫画といってもいろいろありますが、例えば先日のエントリで紹介した「かみちゃまかりん」は作品の設定そのもので魅せる部分がかなりある作品ですが、それに対して新井さんの作品の場合には、どちらかというと、モチーフであるとか小ネタの使い方とかで魅せるタイプの、1990 年代によくあった、昔ながらの少女漫画作品なんですよね。

 加えて、ストーリーの組み立て方も上手い。例えば伏線を少しずつ積み上げていって、最後の最後に溜め込んだネタを一気にバラすことで、ばーん!と感動を作り上げようとするタイプの作家さんもいますが、新井さんはそうではない。静かなんだけれども、小さな「波」を重ね上げていくことによって、心の中にじわじわっと染み入ってくるものを作り上げてくるタイプの作家さんなんですよね。1 巻の最初の短編「四月の魚」という作品では、4/1 のエイプリルフールのネタをうまく使って小回りの効いたシナリオを作り上げているのですが、ラストに向かってパタパタパタと小さな変化を積み上げていくのがめちゃめちゃ上手いんですよ。

 今回の 2 冊の短編の中で群を抜いて素晴らしかったのが 2 巻の「やさしいひと」。自分の想い人が、実は他の女の子のことを好きなのにもかかわらずその子に素直になれない様子を見て、ついにアドバイスしちゃって失恋する、というお話。……と、あらすじだけ書くとたったそれだけの話にもかかわらず、これがホントに素晴らしい。「女のコなんて単純にできてるんだから」という呪文のような言葉の意味が、複雑な感情を伴いながら作中で二転三転していく様子は凄いとしか言いようがなかったり。あとがきによれば「何の苦労もなく出来た作品」らしいですが、こういうのがすっと作れてしまうというのはさすが。いやはや、素晴らしい短編を読ませていただきました。

 しかし微妙に青年誌向けにチューニングしようとしている作品がいくつかありましたが、無理にチューニングしなくてもいいんじゃないかと思う今日この頃。全体的に触れ幅が大きいなぁという印象はあるものの、総じて言えばクォリティの高い短編集ですね。個人的には、上で採り上げた 1 巻の「四月の魚」と 2 巻の「やさしいひと」がお気に入り。

 それにしても、まさか再び新井さんの新刊を読めるとは思ってなかっただけに嬉しいですねぇ。短編集なので気軽にさくっと読めるのも good。ぱっと見た感じ、完結してるっぽい? のですが、またどこかで新作を読みたいものです。

# しかしつい一気読み & 一気エントリ書きしたわけですが、微妙にもったいなかったかも;。> 一気読み

2006/3/3 00:58 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
ゆかりんツアー 2006 spring concert tour *fancy baby doll*

 ようやくスケジュールが決定した様子。や、臨戦態勢を固めねばですよ〜。

・東京(東京厚生年金会館)
 5/4(木) 18:30〜、5/5(金) 17:30〜
・大阪(大阪厚生年金会館 大ホール)
 5/13(土) 18:00〜
・名古屋(愛知厚生年金会館 大ホール)
 5/19(金) 18:30〜
・福岡(メルパルクホールFUKUOKA)
 5/27(土) 18:00〜

 北海道があるかと思いましたが、今回は残念ながらなかった様子。とはいえついに地元凱旋公演ですか(← ゆかりんは福岡出身らしい)。スケジュール見てると、6/4 or 11 あたりに東京で追加最終公演がありそうな感もありますが、いやはやなかなか凄いなぁという印象。確かに過去最大規模というだけのことはあります。

 そんなゆかりんも 27 日には永遠の 17 歳になったらしい。……喜久子おねーさん、これからどんどん信徒増やしそうな気配っすねぇ;。あ゛、出身地がお花畑に変わったので凱旋公演じゃなくなるのか?w

# 一応補足しとくと、井上喜久子さんは自称「永遠の 17 歳」、そして 17 歳教の教祖様、出身地はお花畑。
# でもって、田村ゆかりんは 26 日まで 29 歳で、27 日に永遠の 17 歳になったらしい;。

 しかしはてなキーワードの解説、信者によるエントリっぽいですがなかなかよくまとまってますね。……っつーか情報早いな;。

2006/2/28 10:50 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
読書日和な続きのお話

 うなー、微妙に調子悪い & 頭いたい〜;。なんか土日に自宅でぐだぐだしてたら一気に最近の疲れが出てきた模様。や、漫画の読みすぎとかゲームのやりすぎとかツッこむ人嫌いです。いや分かってるからそんなこと状態;。

 そんなわけで昨日のコミックスインプレの続きを書いてみたり〜。← だからこれがまずいわけですが;。

・地獄少女
 毎週、能登さんの決めセリフを聞くためだけに見ている人が多そうな予感がする地獄少女のコミックス版。一応、エピソードそのものはアニメ版と同じ……なんですが、かなり印象が違いますね。コミックス版の全体的な印象を一言で言えば、微妙に根明な地獄少女、とでもいうべき感が。えーっと、全然ホラーっぽくないんですが;。多分、画面が全体的に明るい(白が多い)せいなんじゃないかと思うんですが、なかよし本誌に載せるのだとこれぐらいライトな方がいいのかも? 加えてコミックス表紙、めっちゃセンスはいいんですが、これも別の意味でとてもなかよしの KC とは思えません;。他のなかよし KC と並べてみると異色っぷりが凄いというか^^。
 しかしアニメ版の方は、マンネリ化しそうなストーリーにきちんとバリエーションを持たせ、オムニバス形式でありながらも連続性を持たせるなど、いろいろ工夫してますね。今週分ではいよいよあいの過去話に繋がってきたりと、見ていて結構普通に楽しめる作品なんですよね。2 クールと知ったときには果たしてどうなるものかと心配したものですが、なかなか面白い。果たしてこれからどうなるのか楽しみ。コミックス未掲載分の本誌連載分も、基本的には同様に連動してるんですかね? んー、他にもいくつか読みたい作品あるし、今度本誌もチェキしてみるか……
 ところで調べてませんが、アニメ版の「いっぺん、死んでみる?」のセリフ、もしかして水戸黄門と同様に毎回ピッタリ同じ時刻になってるとかいう話ってないですよ……ね? ちょっと気になった;。

・少女少年 GO! GO! ICHIGO
 少女少年シリーズといえば小学 5 年生でかなり長期(実に 7 年間)に渡って連載されていた漫画ですが、なにやらちゃお DX でも掲載されてた様子。このシリーズは割と好きなので、たまたま書店で見かけたコミックスを久々に手に取ってみたり。……やぶうち優さん、あいかわらずめちゃめちゃ映えるイラストを描く方だなぁと感心。ストーリーといい作画といい、安定感は抜群。年季入ってる方は違います。さすが。
 がしかし、ストーリーの方はかなりとんでもないような気が;。や、もともと少女少年シリーズって、基本的には(いろいろな成り行きで)女装せざるを得なくなった男の子と、幼馴染の女の子との恋愛話で、結果的にその男の子の女装がバレて……という展開だったと記憶してるんですが、なにげにこの作品の場合、女装が趣味で、しかも女装をやめない男の子というとんでもない展開 & ラストに;。い、いいのかこのラスト??(^^;) 最近は少女漫画誌もなんでもアリアリなんですかねぇ?

・かみちゃまかりん
 前作のぴたテンのコミックス版ラストが素晴らしかった、コゲどんぼさんの一作。なかよしに移籍(?)してからかなりになりますが、最初(2002 年頃?)に見たときには、こんなテイストがなかよしで通るのか?とも思ったものですが(← そのまんま少年誌の男性ヲタ向けなノリだったので;)、ふと気付いてみれば、短編単発で終わるどころかコミックス 7 冊に。いやはや、コゲどんぼさんを引き抜いてきた編集部の先見の明と手腕は、結果論から見れば凄かった、ってことでしょうねぇ。
 で、いつの間にか第一部完結してたようなんですが、実はコミックスを封すら切らずに溜め込んでいたというワナ;。すっかり話も忘れているのでこの機会に 1 巻から全部読み直してみたり。
 ……しかし微妙にやる気ないコミックスのような。本誌連載時の柱とか全然埋めてないし埋める気すらなさげ;。加えて、「よーし、プールだ!!」→本日プールお休み→「うわー、これでサービスシーン総カットですか」……いやこんなところで落とさなくても;。少女漫画誌でしょこれ;。

 と、最初に読み始めたときにはどうしようかと思ったんですが、3 巻あたりからは直球勝負ど真ん中のベタ少女漫画に化けてる……というか凄いんですが、これ;。いやちょっとコゲどんぼさんの旧作を知ってる人間からすると、これは驚きとしか言いようが。

 ざっとあらすじを書くと、幼くして両親を亡くし、たった一人の仲間だったペットのしーちゃんまでをも失って途方に暮れていた少女 花鈴。ある日出会った不思議な少年 和音とのめぐり合わせで、彼女は母親の形見である指輪を使って、神様に変身する能力を得る。神様としての彼女の能力は、「何かを守るための力」。和音の従妹である姫香を狙う人たちから、花鈴と和音は神様になって彼女を守っていく、といった感じのストーリーライン……なんですが、これがとにかく上手いんですよ。

 相手のことをホントに信じていいのかどうか。話してくれない相手の心が見えなくて不安になる少女の気持ち。
 その一方で、不安や秘密を強がりで抱え込んで苦しみ、癒しを与えてくれる少女に惹かれていく少年の気持ち。

 和音の言動ひとつひとつに振り回される花鈴、秘密を一人で抱えながらもせいいっぱい強がってみせる和音。恋愛に不慣れな二人が、誤解したりすれ違ったりしながらもお互いを知り合っていくことで絆を作っていくという、思いっきり直球勝負ど真ん中の典型的な恋愛少女漫画。いや、今さらそんな少女漫画なんて食傷気味なはずなのに、上げ方・落とし方などを含めた見せ方が上手いので、めちゃめちゃ惹き込まれる。ドキっとするようなセリフをいつ、どこで、どういうタイミングで、どういう流れの中で切り出すか。これが上手い。お約束アイテムやお約束シーンも満載で、ものすごく古典的な少女漫画のエッセンスをきちんと持ってる作品なんですよ。

 それでいながら全体の設定も上手い。姫香を助ければ助からなくなってしまう妃路。神化をすればするほど弱って死に近づいていく和音の体。和音とは血がつながっているかもしれず、もしかしたらどんなに好きでも恋仲になれないかもしれないという花鈴の不安。そして花鈴の出生の秘密。ギャルゲではよくある設定のオンパレードと言えばその通りなんですが、これらをうまく組み合わせた土台をちゃんと作っている。上っ面の表面的な部分だけで話が進むのではなく、きちんと伏線を張ったりカードを綺麗に切っていくことで、恋愛ドラマとストーリードラマを両輪として回していくあたりはさすがとしか言いようが。

 けれども設定主導の作品かといえばそういうわけでもなく、最後には理屈も見栄もなにもかも全部投げ出して仲直りして、そこから最終戦に雪崩れ込む……という展開もお約束そのまんまだけど、このベタベタな展開がすっと心に響くんですよね。いやはや、よもやコゲどんぼさんの作品でドキドキするようなベタな少女漫画を読むことになろうとは思いもよらなかったです。これにはちょっとびっくり。

 とりあえず第 1 部完で、新シリーズ化して再スタートするようですが、正直なところ、予想外の拾い物。や、さすがは KC デラックス(← 普通のコミックスよりちょっと装丁が立派^^)を名乗るだけのことはありますね。ぴたテンに引き続き、なかなかのGJ!でした。

 とはいえ、やっぱりコゲどんぼさんの作品はまとめて読むに限りますねぇ。ぴたテンがまさにそうでしたが、作品全体に仕掛けられた設定が生きてこないうちに中盤の中だるみで飽きてしまうとホントにもったいない作品。連載ものの宿命なんでしょうけど、読むのであれば全部まとめて一気に読むことをお薦めしたい一作ですね。


 というわけでコミックスのインプレ書き終わり。……っつーかこの blog 読んでると、ホントに漫画ばっかり読んでますね、自分。や、活字がホントに苦手な人なので;。

2006/2/28 00:32 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
読書日和



 ふう、やはり雨の日は籠もって読書に限るということで、ようやく溜め込んでいたコミックスをいろいろ消化。さすがにこの分量は簡単には消化できないっすね;。意外に良作が多くて楽しめたので、ざっくりいくつかインプレを書いてみたり。……といいつつめちゃめちゃ長くなりそうなので、今日と明日に分けて書いてみたり。

・コミックス版 魔法少女リリカルなのは A's
 ……っていうか読み終えてみて、思わず「これはダメでしょ;」と呟いてしまった一作。や、これ、都築さんが直接ストーリー作ってコンテまで切ってるみたいで、コミックスとしては素晴らしい出来なんですが、どうしてアニメ版本編に入れなかったのかと言いたくなるエピソードがいくつかあるんですよね。確かに戦闘アクションはアニメで見せたいという気持ちは分からなくもないのですが、特にはやて関連のエピソードはやはりアニメ版に入れて欲しかったところ。メディアミックス前提の作品なのだろうとは思いますが、アニメ版本編に入れていたら、作品の全体の完成度が全然違っていたように思えるだけに非常にもったいない気がします。うーん。

・ぷちモン
 随分前に出たコミックスのような気がしますが、放置していたのでついでに読破。中身はかなりライトですが、あいかわらずイラストは超一流。しかしこの系統のイラスト描く人ってかなり増えちゃったので、なんか目新しさはなくなっちゃいましたね。なにげにかなり長いこと続いているシリーズものでつい購入してましたが、ぼちぼち潮時かも;。

・マリア様がみてる
 いやはや、このコミックス版マリみて、驚くほどよく出来てますね。原作の肝となる部分をきちんと掴んでいて、硬軟併せた展開を見せてくれるあたりには非常に感心。小説と違って、コミックスの方だと全体を俯瞰しやすいこともあって、以前とは違った視点でもう一度初期エピソードを振り返れる、というのが非常にいいですね。5 巻のびっくりチョコレートのエピソードもこれまた素晴らしいとしか言いようが。

「大丈夫だよ。祐巳ちゃんならできる。
 祥子と本音でぶつかることさえできれば、何があってもきっと乗り越えていける。」

 うわー、なんていいセリフ^^。改めて読み返してみるとすごくよく分かるんですが、マリみてって、ホントにものすごくピュアな、恋愛の基本エッセンスを詰め込んでいるんですよね。紅薔薇ファミリーって自己表現が上手くないし不慣れなので、お互いに相手に気後れしちゃって、本音をぶつけることができない。で、思い込みとすれ違いが重なってどんどん泥沼化していって、ついに本音をぶつけたときには二人の仲は破綻してしまう。けれども、そういう不器用な祥子と祐巳が、周囲の暖かい気遣いやアドバイスで、ちょっとずつ絆を作っていく……それがマリみての基本エッセンスなんじゃないか、と。それは、ある意味では今どきの記号的な作品には見られない、めちゃめちゃピュアな恋愛ドラマのような気がするんですよ。
 原作では、すでに焦点は祐巳と瞳子に移っていて、祥子と祐巳の絆は壊れそうにない磐石なものに見えるけれども、こうやって前半戦を再び振り返ってみると、こんなにも二人の絆が脆そうに見えるというのはものすごく新鮮というか、驚かされますね。や、伊達に 20 巻近い冊数を重ねているわけじゃない、ってところでしょうか。小説版だとなかなか読むのが大変という人でもコミックス版ならさくっと読めると思いますので是非。

・ながされて藍蘭島
 いわゆるガンガン系ハーレムコミックス(ぉ)。しかし最初っから中身はあんまりなかったですが、巻数が進むにつれて薄い中身がさらに薄くなっているように思えるのは気のせいなのか何なのか;。さすがに読むのがつらくなってきて最近は放置気味だったり。うーん。

・アニマル横町
 まず 1 巻を読んで思ったこと。……え゛ーと、これ商業誌クォリティじゃないですよ;。というかまるっきり同人誌レベル。いや絵もストーリーも背景もなにもかも;。
 これ、読み始めてみて果たしていったいどうしようかと思ったわけですが、しかし 1 巻の後半あたりから独自の芸風を固めてからは全く違う作品に大化け。いやもー読めば読むほどひどすぎ。や、もちろんいい意味で(笑)。毎年繰り返される同一の季節ネタ、どう見ても作者と同年代としか思えない永遠の 5 歳児あみちゃん;。細かい作り込みといい、ときどき織り交ぜられる強烈な毒っけは、とにかく読んでて面白い。おかげで読むのにめっちゃ時間がかかるかかる(笑)。積み本の消化時間の 7 割ぐらいはアニ横なんですが状態。なるほどこれはりぼんの作家陣がこぞって推薦するのもよく分かります。
 しかしコミックス 6 巻のアニメ化記念の寄稿イラストの中に篠塚ひろむさんの原稿が混じってたのには思わず吹き出したり。ってゆーか篠塚さんってちゃおでミルモ書いてた方じゃないですか^^。いいんかこれ?;

# 関係ないですが、ちょっと調べたらミルモ原作、中盤で結木と楓の仲が壊れたとかゆー書き込みが;。
# ……いったいどんな展開になってたんだ;。途中で見るのやめちゃったので知らないんですが。

 それにしても くーちゃん、特進クラスだったのか……;。っていうかなんなんですかその幼稚園は;。

 ……というわけで続きはまた明日に。
 そういや今日は寝間着から着替えなかったような気が……。← ダメすぎですな;。

2006/2/27 00:06 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
漫画賞

 アニ横どっとこむに書かれてましたが、アニ横が今年の小学館漫画賞の児童向け部門を獲得したみたいですね。や、あの漫画のどこが児童向けなのかは全力でツッコミたいところですが;、なにはともあれおめでとうございます〜。

# きっとこの漫画賞受賞すらも作品のネタになるに違いない;。

 ところで今日のアニ横どっとこむの日替わりゲームのおてだまケンタ、これ単純なゲームの割になかなか面白いですねぇ^^。途中でイヨが玉を追加してくるのには思わず吹き出しましたが、こういうソリティア的なゲームって好き。で、なんかゲームをクリアするとポイントがもらえるらしくて、ポイント次第で景品が引き換えになるとか。何かなぁと思って調べてみると。

 くーちゃんの壁紙があるじゃないですか
 しかもなにげに 500 ポイントも必要とか書かれてますよ;。そんなポイント、いったいどうしろと状態。

 ……しばらくやりこみますか、これ(汗)。

2006/2/26 11:18 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
半分の月がのぼる空 ネタバレインプレ

 うわわ、あぶなかったでありますよ、隊長;。実は今日はスキーに行こうかどうしようか迷って結局やめたんですが、なんでも強風のせいでガーラ湯沢のゴンドラが止まってしまったんだとか。行ってたらなにげにえらい目に遭っていた可能性大だったかも。しかしガーラ湯沢のあのゴンドラでこんなことが起こるとはちょっと驚きだったり。まだ取り残されている方もいるようですが、早く帰れるといいですね。

 そんなわけで WOWOW で放映されてた「半分の月がのぼる空」、取りだめしておいた分を一気鑑賞。超ベタな作りではあるんですが予想外にいい出来で、素直に心に響く一作ですね、これ。

 ざっとあらすじをまとめると、突然の肝炎で入院することになった裕一が、東病棟に入院している心臓病を患う少女の里香と出会って恋に落ちていく、という典型的なボーイミーツガール話。作品の最初では生きる気力を失っているかのような二人が、恋愛を通して少しずつ強くなっていく様子が描かれている。手術を受けなければ回復の見込みはない里香、そして里香に惹かれて周りがどんどん見えなくなっていく裕一。裕一と共に歩んでいくために、里香はついに意を決して手術を受ける。しかし……というストーリーライン。

 最初の数話を見ているときには、やりすぎなほどの裕一の青さが鼻についたものですが、逆にそういう青くささこそがこの作品の魅力にもなってますね。以下、軽くネタバレで。(← Ctrl + A でまとめて反転)

 この作品の展開の軸になっているものは何かといわれたら、それはおそらく『生きる気力と心の支え』ではないかと。「命を懸けて、君のものになる。」というのは里香が物語に託して裕一に贈った言葉でしたが、なぜ彼女は命を懸けた手術に望む気になったのか。そばにいてくれる人のために頑張れる、頑張ろう。言葉にするとめちゃめちゃチープで陳腐。なのに、そういうベタな内容がよく描き込まれている作品だったと思います。

 でも、それだけで終わらなかったのがこの作品のいいところでしたね。結局、最終話では里香の手術は成功したけれども、その先行きは長くなかった。つまり、すぐさまバッドエンドというわけではないけれど、バッドエンドに至ることが確定したような状態。これこそが、この作品の一番の肝になっているんですよね。

 里香の主治医である夏目は、自らの奥さんを里香と同じような心臓病で亡くしているわけですが、そんな夏目が、元ヤンキーの看護婦の谷崎にグチるシーンが、この作品の全てを表している。

「出世の道を捨て、その子と生きる道を選んだが……結局なにもかも消えちまった……
 戎崎(裕一)もそっくり同じ目に遭うことになる。里香の病気に完治はない。
 どんな犠牲を払っても、いつかすべて消えちまうんだ……」
「ふっ……それがなんだよ?」
「?」
「祐一にとっちゃそうだろうけど、里香にとっては違うんだよ。
 いつか死んじゃうのかもしれない。
 だけど、ろくに笑わないまま死ぬのと、今みたいに笑いながら死ぬのと、どっちが幸せだと思う?
 女ってのは、例え短くても……いや、短いからこそ、
 思いっきり幸せで、思いっきり笑える瞬間があれば、それだけでなんか納得できるんだよ。
 里香は、今、幸せだよ。」

「……残される方はどうなるんだよ?」
「……耐えるんだね。」
「ちっ……あっさり言いやがって。」
「じゃあ、一番大切だったのは何? 自分の幸せ? それとも大切な人の幸せ?」

「ホント、男ってバカだよ。自分で気付かないうちに、すべてを手に入れてるのにさ……」

 結局、裕一は先行きが短いと知りながらも、彼女の幸せを願って、里香の元へと戻っていく。その裕一がいずれ辿り着く先は、『生きる気力と心の支え』である里香を失うことでしかない。それは絶望以外のなにものでもないけれども、それでも裕一はそこに戻っていく。

 傍から見ると、裕一の選択は賢いとは言い難いように思えるし、だからこそ周囲はそれを止めようとする。けれどもそれは違う、というのがこの作品の主張なんですよね。この作品では、たまたま里香が心臓病を患っているからこそ「短い」と考えてしまうけれども、どんな人間だって病に伏せるし、死から逃れることはできない。「長い」か「短い」かでは、人の幸せを測ることなんてできないんですよね。そうではなく、谷崎の言うように、たとえ一瞬であっても、二人の間に思いっきり幸せで、思いっきり笑える瞬間があったとしたら、それほど幸せなことはない。だから、そんな瞬間を作るために里香の元に戻った裕一がこれから紡ぐのは、きっと、儚いけれども幸せな、愛の物語そのものなんですよね。

 それを踏まえると、ラストのこの決めゼリフは実に見事。砲台山の頂上に登って、二人で空の半月を見上げて、裕一はこう語るんですよね。

 そのとき、空には半分の月が輝いていた。
 満月のように明るくはないし、世界は闇に溶けているけど、
 でも確実に、今を照らして、輝いていた。


 半分の月。それは端的に言えば、辛さも不幸もある現実の象徴。けれども、そんな現実にも確かに幸せがあり、輝きがある。砲台山の頂上の二人を照らすのが「半分の月」である、というのが、ものすごく象徴的なシーンなんですよね。

 このテーマ設定は某ゲームと思いっきり被ってるんですが、それをおしつけがましくなく、すっと描いてきたあたりは非常に上手かったです。

 12 話ぐらいはある 1 クールものの作品が多い中、なぜか 6 話しかない作品でしたが(……だから「半分の月」なのか?;)、テーマ的に重要なポイントをきっちり押さえつつも無駄のない作りになっていて、ちょうどよい尺だったように思います。原作は 6 巻あるそうですが、もし原作通りにやっていたら少し中だるみしちゃっていたかもしれないですね。いやはや、なかなか面白い作品でした。

2006/2/26 02:20 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
のび太の恐竜

 フィギュアスケートの荒川選手、見事に金メダル get しましたねぇ。今朝、出社前にテレビで見てましたが素晴らしい滑り。や、ルールとか全く分からない人ですが、それでも美しい滑りというのは見ていて清々しいし魅入ってしまうもの。技が決まったときに非常にいい表情をしている様子を見ていて、あ゛ー、やっぱり世界の頂点に立つような凄い人は違うもんだなぁと思ったり。なにはともあれおめでとうございました〜。

 さてさてところで、全然知らなかったんですが、今年のドラえもんの劇場版ってあの超名作「のび太の恐竜」のリメイクなんですね。

・のび太の恐竜 2006
 http://dora2006.com/top/

 うむむ、映画なんて全然見に行かないヒッキーですが、これは微妙に見に行きたいかも……というか、多分私ぐらいの世代の人にとっては、ドラえもんのこの劇場版って思い出の一作だと思うんですよね。さすがに物語の細部については忘れてしまったものの、子供の頃に受けた衝撃だけははっきりと記憶に残っていたり。いやー、これの予告編ムービーとか見てると泣ける泣ける^^。懐かしすぎ。

# 乾電池は休ませながら使うと寿命が延びる、というのはドラえもんの知恵ですw。

 考えてみれば昨年には声優さんも全入れ替えになったことだし、確かに新生ドラえもんの劇場版第一作としてはこれほどいい作品はないのかもしれないですね。

 ……で、それはともかくまたしても今週末は冷凍食品 4 割引ですか。>西友 これは是非買出しに行かねばですよー……というかチラシ見てるとあれこれ買いたくなるワナ。あ゛ー、なるほどだから主婦の知恵の本にはスーパー行くときにはお金を一定以上持っていくなとか書かれてるわけですね。いわゆるコミケ会場の法則、と(違)。

# しかし一歩間違うと積みゲーならぬ積み食材がえらいことになるのは確か。
# さすがに最近は適度に自粛できるようになりましたが。……これだからヲタってヤツは;。

 と、今日もまとまりのないエントリを書いたところでぼちぼち寝よう....
 とりあえず明日は積み上がっている本をなんとかせねば;。

2006/2/25 00:13 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
マルチタスク

 というわけで手前のエントリを上げてから、コミックス版マリみてと、なのは第1クールのリピート鑑賞の続きを見ていたわけなんですが……この組み合わせ、思いっきり失敗なんですが;。や、要するに名作を組み合わせてマルチタスクするのは無理;。おかげで途中からシングルタスクになって全然進まないワナ。うぐぅ。

 なんか見返してたらついエントリ書きたくなったので、つらつらと書いてみるテスト。

・ リリカルなのは 第1クール

 #11 あたりから最終話に至るあたりのストーリー、ぶっ通しで見ると本当に素晴らしいですねぇ。というか、A's との出来の差にあまりにも愕然としたり。確かに A's の方が明らかにお金はかけていて、戦闘シーンなどの作り込みは圧倒的に A's の方が上。がしかし、物語としての純度でいえば、無印の方が圧倒的に高い。結局のところ、無印は「フェイトが自分を取り戻していく物語」にすべてが収束していくのですが、その一点に絞り込まれているが故に、テーマの描き込み、そしてキャラクターの描き込みがものすごく丁寧に出来ている。それゆえにキャラクターにも感情移入できるし、物語にも説得力があり、見ていてめちゃくちゃ惹き込まれる。

「捨てればいいってわけじゃない。逃げればいいってわけじゃ、もっと、ない。
 わたしの……わたしたちのすべては……まだ、始まってもいない……。
 そうなのかな……バルディッシュ……わたし、まだ始まってもいなかったのかな……?」

 こういう、血の通った、セリフの中に「命」が感じられる作品は稀有だし、貴重。限られた尺で伝えられることは限られているのだから、結局のところ、ギミックが凝っていたとしても、物語とかテーマは単純で分かりやすい方がいいんですよね。A's の敗因は欲張りすぎて、物語としてそうした『分かりやすい』構図を作れなかった点に尽きるのかもしれません。

・ コミックス版マリみて

 すでに小説版も 20 冊ぐらい出ているわけで、最初の方のストーリーなんてすっっっかり忘れてたんですが、1 巻の祐巳と祥子の出逢いのシーンを見返すとなかなかに感慨深いものがありますね。先日発売された原作マリみてでは、祐巳と瞳子の妹話が盛り上がっているわけですが、なんというか、芯の部分が祐巳と祥子のときに非常によく似てるんですよ。温室で祥子に泣き付かれた祐巳は、情にほだされて祥子に「ロザリオをください」と言い出すけれども、これを祥子はきっぱりと断る。そして同じように、瞳子の弱みを見てしまった祐巳は、瞳子にロザリオを渡そうとするけれど、きっぱりと断られてしまう。どちらも、祐巳というキャラクターの性格がものすごくよく出ているエピソードなんじゃないか、と。

 しかし原作自体が素晴らしい作品ではありますが、コミックス版もその肝となる部分をきっちり掴んだ上で、見せるべきところをきっちり見せてきているのが素晴らしい。読んでいて、原作のエッセンスがきっちりと入っているのはさすがという感じ。名作のアニメ化やコミックス化というのは概してなかなか成功しにくいものですが、これはかなりいい線行ってるんじゃないかと。や、まだ 3 冊目までしか読んでませんが、この先も楽しみでありますよw。


 ……とそれはともかく、エントリ書きながらでじくま氏お薦めのゆかりんラジオを聞いてたわけですが、ゆかりん姫、5 月にライブツアー らしいんですが。はいはい、どこまでもついていきますでありますよ;。 ← と書いてからこんなこと書くと本気で危険であることに気付くワナ;。えー、東京だけで勘弁してください(笑)。

 しかし official 日記とか見てると、ゆかり姫もホントに激務っぽい。さすがにアイドル声優(微妙に古い言葉;)は違うっつーかなんというか、凄いですねぇ。

 というわけで今日は思ったより消化が進まなかったような。……っていうかやっぱり 2 週間分の behind のリカバリは簡単ではないですな;。うむむ。

2006/2/19 00:56 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
お仕事な呑み会

 というわけで今日の戦利品〜。



 や、多分フライングだと思いますが^^、とりあえず 3 枚げと。というかどれもアニメ本編そのものは激しく微妙なんですが;、どれも OP テーマそのものはめっちゃいいのでさくっと購入してみたり。

 というかですね、今日はお客さんの中締め飲み会に誘われたので参加してきたんですが、さくっと終わるかなーと思ってたらつい話が盛り上がってこんな時間に;。なので今日は I/O はプレイできず。ま、仕方ないですね;。CD だけはどさくさ紛れで飲み会前に get しましたが。……や、ヲタの鑑と言っていただければ(違)。

 で、それはともかく、なんか最近の飲み会って、萌えネタが出ることが妙に多いんですよねぇ。

お客さんA「いやここ、秋葉原も近いし一度あそこで打ち上げやってみたいんだよね。」
お客さんB「最近の萌えブームに乗って、ってヤツですか?」
お客さんC「ご主人さまとか言うヤツですよね?」
お客さんD「いやでもそんなことしたら、○○さん(←私の本名)絶対に来てくれないですよ?」

 そんなところ行き飽きてるので行きたくありませんとはさすがに言えませんでした(ぉ)。っつーか、最近の萌えやらメイド喫茶やらの一般浸透率の高さはいったいなんなんだと小一時間。や、用語の使い方やら語源やら、いろいろ正したくなることはしばしばあるわけですが^^、まあそこはそれ、ということで。

 そんなこんなでこのエントリ書きながら CD 聞いてるわけですが、CooRie の新曲「いろは」、さすがにいい感じ。まさかびんちょうタンの OP に CooRie を持ってくるとは全く想定してなかったんですが、いつもながらの優しいメロディーラインが心を癒してくれますねぇ。や、めちゃめちゃありがちな雰囲気のある曲なんですが、こういう暖かい曲はかなり好みだったり。

 で、マジカノ OP 「もっっと!」。これ、影山ヒロノブの一曲ですが、この人の書くメロディラインって、どこか激しく違うような印象があるんですよね。や、編曲はそれっぽいし、いかにもギャルものなんですが、根底に影山ヒロノブの漢気を感じてしまうのは私だけ?; そういやΦなるアプローチの OP もそんな感じだったような;。

 そして最後の yozuca* 「たったひとつだけ」。なんか普段とちょっと雰囲気違う一曲のような気はしますが、yozuca* さんの力強いボーカルが印象に残りますね。や、実を言うと別に買うつもりはなかったんですが、なんか耳に残っていたのでつい購入。そういう不思議な一曲かな、という感じ。

 というわけでリピートは通勤途中にでもゆっくりと。しかし 3 次元プロマイド激しく要らないんですが;(ぉ)。

# しかしなんでここ最近、こんなにも忙しいんだ....(涙)
# よりにもよって I/O という超大作が出ているこのタイミングで;。

2006/2/8 01:32 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
ふたりはプリキュア Splash Star

 もはや完全に惰性で流している(敢えて「見ている」とは書かない;)プリキュア、今朝から新シリーズ……なんですが、なんつーかシリーズ変える必然性が特に見当たらず。というかむしろ改悪?;

・タイトルロゴの文字比率がヘン。っていうかなぜ「プリキュア」の文字がこうも小さくなってる??
・主人公の名前がキュアプルームとキュアイーグレット。名前、さすがに難しすぎるよ;。
・画期的なシステムのおもちゃが導入されるかと思いきや、かなり地味。
・OP はむしろ前作の方が良かったような? というかこれまた地味。(← 前作がおかしかっただけ;)

 んー、唯一良かったのは敵の名前ですかねぇ? 前作もジャアクキングという斜め上を行ってる名前でしたが、今回はアクダイカーン。……って名前聞いたとき迂闊にも吹き出してしまいましたよ^^。しかしさすがに今回は潮時のような気も……や、前作も事実上 BGV として流してるだけで見てはいないんですけどね;。

 というわけでさっそくこれから I/O にログインしてきますでありますよ、隊長^^。
 ……っていうかこれ、完全に IC だよな自分(苦笑)。

※ IC : I/O 用語。Imaginary Children、現実世界に適合できずにゲームばっかりやってるひきこもりヲタの総称(ぉぃ)。

2006/2/5 13:04 | 3.アニメ&コミックス | コメント (9) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニマル横町 #33 どき☆どき 対ヤマナミ戦の巻

 (爆笑) こ、今週のアニ横、面白すぎなんですけど^^。A パート、なにげに神じゃないですか〜。

 いやもうあいかわらずくーちゃん最高^^。天然系くーちゃんと悪ノリ系イヨが噛み合わさるとこうも強烈なストーリーが出来上がるのか、と。しょっぱなのスケートネタを軽くスルーするとこから始まり、何事もなかったかのように客人にケーキを取りに行かせ……っておいこら、くーちゃんになんてことさせるんですかっ^^

 ネタバレになるので細かい話は書けませんけど、次から次へと矢継ぎ早に飛び出すギャグといい、そのテンポの良さは超一流。や、回によってバラつきも大きい作品なので一概にいいとも書けないんですが、くーちゃんが出てくる回がこうも出来がいいと嬉しいですねぇ^^。や、思いっきり笑……いそうになりました、電車の中で;。

 そんなわけで現在 I/O プレイ中。なにげに地味に神ゲーの予感かも、これ。
 なんつーか、Ever 17 + R11 + CROSS†CHANNEL + ……みたいに、今までの作品の積算になってる感が。今週末になんとか進められるといいけど、やはり AVG は時間かかりますねぇ;。

# ついでにこれからは IC まちばりあかね☆ とか名乗ろうかと思ったとか思わないとか(違)。

2006/2/3 01:10 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
……え゛?

 ち、ちょっとこれ、意味不明なんですけど;。

ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!

 マイメロが 2 年目に入るのも、プリキュアが 3 年目に入るのもよく納得できるんですが、よもやふたご姫が 2 年目に入るというのには本気でびっくりしたんですが;。や、だってこのアニメ、正直いつ打ち切られるのかヒヤヒヤしながら見てたんですよね。

 方向付けが正しいと作品って成功するんだなぁと思う今日この頃。イヤイヤダンス効果、恐るべし……としか言いようが;。(← や、それだけが原因じゃないですけどね^^)

2006/2/2 09:43 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
サツキとメイの家

 すでに愛知博が終わってかなり時間も経ちますが、結局去年はなんだかんだで愛知博には行けず。行ってみたかったサツキとメイの家にも結局行けずじまいだったんですが、親族の新年会で、従兄がなにげにサツキとメイの家に行ってたらしいという話を聞きつけ、で、そのときの写真を送ってみてもらったり。





 っておいおい、人っ子一人も映ってないじゃないですか。これはある意味ではめちゃめちゃ貴重な写真かも;。

 聞いたところによると、なんか万博会場の中で仕事してたらしいんですよ。当然、開場中は仕事が出来ないので、閉場後の夜から朝にかけて仕事をするらしいんですが、そのときにさくっと撮影したらしい。や、なんつーかめっちゃ羨ましいのですが。こんな間近で見られて、しかも人一人居ないとは;。

# もっとも、業務関係者は 8:30 になるとサイレンが鳴って強制退去らしいですが^^。

 まあ、サツキとメイの家そのものは 3 〜 5 年ぐらいに渡って公開し続けるらしいので、仕事か何かで名古屋に行ったときにはちょろっと立ち寄ってきたいですねぇ。……名古屋駅からはとんでもなく遠いですけど;。

2006/1/26 00:08 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
スパイラル 〜推理の絆〜 ようやく完結

 というわけであいかわらずお仕事中なわけですが、明日は朝が早いので、さくっと先日発売されたコミックスの感想を書いてみたり。っつーか疲れた……眠い……;

「確かなものは何もない。ただのやせ我慢さ。
 大層な理屈や悟りを開いたわけじゃない。
 倒れそうで泣きわめきそうなのを思いっきり無理してるんだ。
 ……そうするって決めて、どうにかやれてるだけだ。」


 なんつーか、展開そのものは荒唐無稽以外のなにものでもないんですが、にもかかわらず最後の読後感は悪くなかったですね。テーマは作品中で饒舌に語られているので今さら繰り返すまでもないでしょうが、絶望のどん底でもなお意志を強く持つ姿を描き出そうとしたあたりは悪くなかったんじゃないかと思います。テーマ設定の落としどころとして、歩が清隆に勝利した理由付けを、意志の強さ、そしてその裏づけとして、清隆と歩の信じるものの違い(清隆は自分を信じ、歩は夢を信じた)を持ってきたあたりは、愚直なテーマ設定ながらも悪くなかったんじゃないかと思います。

 ただ、作品全体として見てみるとやはり無理がありすぎましたね。というか、それは推理でも論理でもないでしょとしか言いようのない無茶な展開が多くて、作品全体に説得力がない。ブレードチルドレンの設定にしても、(理解できなくはないにしても)説得力としてどうかと言われれば、疑問符がつくものばかり。特に後半戦は理屈ばかりが増えすぎて語りが多くなりすぎたのも問題でしたね。「他に抜け道がない」ということをきっちり押さえながら、読者の思考速度に合わせて論旨を展開していかないと、誰も納得してくれないと思うんですよ。そこがちゃんとしてないと、せっかくテーマ設定が良くても作品としての説得力がなくなってしまう。

 このテーマを描くのに、ここまでやたらと複雑な設定や展開が本当に必要だったのか? 推理モノとしての面白さのみを追求するにしても、読者がついていけなくなるようなストイックすぎる展開も、それはそれで考え物のような気が。スパイラルの場合、もともと推理モノのみを目指していたわけでもないでしょうから、もっと単純な展開でも良かったんじゃないかと。いやむしろその方が読者の共感を得られたのではないか? と思えてなりません。その辺がもったいなかったですね。

 それにしてもこの作品、アニメやってたのってどれだけ昔なのやら状態ですね;。いつものことながら、最新刊が出たときには前巻の内容をすっかり忘れているというのも……^^。

2006/1/25 00:11 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
飛んでも Nothing 〜どき☆どき アニマル横町のうたの巻〜

 そんなわけで、今日は朝っぱらからゲーマーズとビックカメラに立ち寄ってみるダメ社会人(ぉ)。



 っつーか出社がてらでもないととらのあな以外には立ち寄ってる暇がないワナ;。他にもいくつか買わなきゃならんものもあるのですが、暇ないよー状態。まあ一過性の忙しさなんですけど、ここしばらくお料理してないのでストレス溜まってるんですが;。っていうか西友行きたい……お米買ってきたい……;

 というわけで今日買ってきたのはアニマル横町 OP テーマの「飛んでも Nothing」。や、これ、すでにカラオケ屋に入っていて先日 try してきたわけなんですが、繋ぎ部分を歌えなかったので悔しくて購入してきてみたり^^。しかし Geneon というだけでも業が深いのに、しかも作曲は田中 公平氏ですか;。この人なんでも書くなぁ……^^ B 面カップリング曲が 「オーレ!ヤマナミさんバ!」とかいう寒すぎるタイトルというのも輪をかけてなんだかなぁ状態;。

 しかし amazon のレビューでも書かれてましたが、ちょっとエフェクト類のかかり方が弱くてハチャメチャっぷりがイマイチ。確かにこれは TV サイズの方がいいかも。くーちゃん出てないし ま、そうはいってもこれからリピートして覚えるですよ〜? 次回カラオケでリベンジ予定でありますよ、隊長^^。

2006/1/24 01:32 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (2) | このエントリへ拍手
りぼん全プレな CD

 っつーわけで結局今日は会社でお仕事。ずーっと本を書いてたわけですが、我ながらお金にならない仕事をよくもまぁやってるよな状態。前回本を書いたときもそうなんですが、実は印税もらってないんですよね;。や、もらうための社内手続きが面倒なのでもうどうでもいいやとスルーしてたんですが、以前書いた本の売れ行きがそこそこ良かった様子。で、印税を仮に全部もらえてた場合はいくらになるかざっと計算してみたわけですが……ちょっとマテ、250 万円ぐらいになるんですけど;。しまった全額もらえないにしても、ちょっとは頑張っておけばよかったかも。

# というかよくまああんな本がこれだけ売れたなと思う今日この頃;。

 そんなわけでショックを受けつつ自宅に帰ってきたわけですが……。



 おおお、これ、昔に出した全プレじゃないですか。さすがに 2 ヶ月も前に出したものなんですっっっかり忘れてましたが、忘れた頃に届くワナ。でもって開封してみたわけですが。



 おいおいおい;。めちゃめちゃ豪勢じゃないですか;。

 でもって早速聞いてみたり。いやなんつーかめちゃめちゃいい声優使いまくってるんですが;。ゆかりんはともかくも、石田 彰とかなばためさんとか小清水さんとか野中さんとかいろいろ;。りぼんお金持ちだなぁ……うむむ。

# それにしてもゆかりんが出てるラブ・ベリッシュってこんなアホな作品なんですか;。
# まるっきりギャルゲーそのまんまなんですけど;。アスラン石田 彰が出てる一点を除けば;;;。

 それにしても全プレ出すのなんて何年ぶりかさっぱり分かりませんが、たかだか 500 円ぐらいでここまで豪華なものがやってくるというのにはびっくり。まあ制作費を別のところから捻出しているからこそ出来る技でしょうけどちょっと驚きますねぇ。いやはや。

 ま、それはともかくアニ横トラック、なぜにくーちゃんが出てこないんですか
 納得いかーんっ(涙)。

2006/1/22 00:32 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニマル横丁 #29 どき☆どき くーちゃん初登場の巻

 っつーかですね、仕事がプチ忙しかったりする今日この頃。や、ちょっとばかり仕事に谷間が出来たので、このスキにちょいと無茶して本でも一冊書こうかと画策していたり。んなわけで、ここ 2 日半ほどで 130 ページぐらいの原稿を書いてるんですが(でもまだ半分ぐらい)、さすがに倒れそうになりますねぇ。blog のおかげで執筆速度は悪くないんですが、心がくじけそう;。そんなわけで精神安定剤としてアニ横なんぞを見たわけですが。

 く、く、くーちゃん、めっっっちゃかわいい^^。
 っつーかちょっとマテ、なんですかその凶悪なかわいさはっっw。

 幼稚園児にしながらなかなか家の外に出ようとしないプチひきこもり、にもかかわらずとんでもなくだだっ広い部屋を持ってる超セレブ(?)なあみちゃんが、どう見てもぬいぐるみもどきの動物 3 匹と繰り広げる毒舌コント、アニマル横丁。いや〜、これまでも十分面白かったんですが、くーちゃんが出てきて俄然面白くなったじゃないですか。まさかイヨとは別タイプの天然ボケキャラを入れるとこうも面白くなるとは^^。

 しかも今回はやりすぎとしか思えない凄まじい見事なノリ。天然くーちゃんと悪ノリなイヨの見事なまでのコラボ、どこまでも的確にツッコミを入れてくるあたり、思いっきり笑い転げてしまったり。っていうかくーちゃんかわいい……お持ち帰りしたい……(違)

 いやー、今週はマイメロもぶっ飛んでたしアニ横も凄まじいし、笑いには事欠かない週ですねぇ。電車の中で見ていて思いっきり吹き出しそうになってヤバヤバでしたよ、ええ^^。

2006/1/21 01:56 | 3.アニメ&コミックス | コメント (4) | トラックバック (1) | このエントリへ拍手
マリア様がみてる 〜 未来の白地図

 発売されたのは随分昔の気がしますがようやく読破。というかなかなか暇がないっす;。そんなわけで軽くインプレ。

「どうしてなんだろう。私は、別に同情なんかで渡したわけじゃないのに。」
 あの時、本心から瞳子ちゃんを妹にしたいと思った。
 なぜ、そう思ったのか。瞳子ちゃんのどこが気に入ったのか。うまく口にできないけれど。でも、それは確信だった。
 志摩子さん流に言うなら。―――「何となく」
 何となく、瞳子ちゃんが妹なんだって、そう感じたのだ。
 けれど、それは伝わらなかった。
 祐巳の独りよがりでしかなかった。


 久しく消化試合の強い感の多かったマリみてですが、ようやく話が動きましたね。いやはや、上記のラストシーンには思いっきりノックアウトされたり。めちゃめちゃいいシーンじゃないですか。久しぶりにマリみての本領を見た感が。

 このストーリーの鍵になっている点は 3 つあって、プライド、感性、そして姉としての祥子の存在ですね。

 まずプライドについて。マリみてに出てくるキャラって、良くも悪くもみんなプライドが高いんですよね。プライドといっても、それは見栄のことじゃなくて、誇りのこと。どのキャラもきちんと通すべき筋を通していて、どんな結末になっても、絶対に曲げてはいけないところを曲げない『誇り高さ』を持っている。例えば前半で、祐巳は乃梨子に瞳子を誘って欲しいとお願いするわけですが、乃梨子はそれをきっぱりと拒絶する。そしてラストでは、自分の弱みを見せてしまったことで妹にと言い出した祐巳に対して、瞳子はこれをきっぱりと拒絶する。どちらも、『流されてしまえばラクなのに、そのまま突き進んでいたら絶対に後で後悔する』ようなことをきっぱりと拒絶する誇り高さを持ってるんですよね。

 次に感性について。先に引用したセリフの「何となく」という言葉が象徴的ですが、これ、めっちゃいいセリフですよねぇ。なぜ祐巳が瞳子を妹にしたいと思ったのか。それは後から第三者が見ればあれこれ理由をつけることは出来るかもしれないものですが、それは理屈の世界でしかない。一般に、男性作家が書いた恋愛ものって、誰かが誰かを好きになるのに、明確ではっきりと言語化できる『理由』が用意されるものですが、女性って、理屈ではなく『感性』(直感と言ってもいい)で恋愛するんですよね。これが下手な作家だと、「どうしてこいつを好きになったのか全く分からない;」という話になりかねないんですが、一流の女性作家になると、感覚的な説得力があるんですよ。つまり、(うまく言葉では言えないけれど)これ以外にはあり得ないんだ、という確信にも似た説得力がある。もちろん作品の作りという意味では、それなりの理由があって、その理由を言葉ではなくシチュエーションで作り上げているだけなんですが、読者の中に湧き上がる「感情」を作り上げることに関してはこの作品は超一流で、それを見事にやって見せたのがあのシーンだったと思うんですよ。

 そしてそれに続く最後のシーンが素晴らしい。全体を通してみれば、瞳子がなんとなく祐巳に惹かれて家にやってきて、その後、逆に祐巳が瞳子のことをなんとなく意識して妹にしたいと言ったにもかかわらず、瞳子はそれをきっぱりと拒絶する。その一連の流れは不幸なボタンの掛け違いとしか言いようがない。けれども、少なくとも祐巳は瞳子に全力で『ふられた』。……こういうシチュエーションに陥ったとき、おそらく無関係な第三者だったら、祐巳に対して「一度振られたら諦めろ」と言うのが普通だと思うんですよ。ところが、祐巳の姉である祥子はそうは言わない。祐巳の心の内を完全に理解した上で、涙を流しながら、瞳子のことを諦めるな、って言うんですよね。それは単に、祥子自身の過去の経験から言ってるわけではなく、祐巳の本当の気持ちを察した上での言葉。涙を流しながら気持ちを共有する二人の姿が、切ないけれど非常に温かい素晴らしいシーンですねぇ、これ。

 それにしても、いったんハードルを上げる展開にしてきたのは凄いとしか言いようが。確かにひと波乱なければこの二人は決して姉妹になることはないでしょうが、意地っ張りで見栄っ張りな瞳子がいったん拒否した相手をどう受け入れる展開にしてくるのか。祐巳の場合と同じく、瞳子の側から妹にしてくれと申し込んでくるシナリオが濃厚とはいえ、そこに至る過程でどういうマジックを見せてくれるのか。伏線を張りまくっていることからももうストーリーラインは完成してるんでしょうが、いやはやめっちゃ楽しみですねぇ、これは^^。

 ……で、それはともかく、次の巻はいつ発売なんですか;。いつも忘れた頃に発売になるんですよねぇ;;。

2006/1/17 00:46 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
アニメ最終回ラッシュ

 というわけで、先月末からぼちぼちアニメ最終回が立て続いているので、ざっくり最終回の感想をまとめてみたり。や、今クールはウサギアニメ(アニ横、マイメロ、ぱにぽに)が面白いですねぇ(^^;)。

・魔法少女リリカルなのは A's
 開始前は一押しの期待作品だったんですが、終わってみれば今一歩、という感が残るもったいない作品。作品としての軸の置き方がふらついている感があって、結果的に断片的な「見せ場」を力技で繋いだ感が残っちゃったのがもったいなかったですね。例えば、なぜ暴走した闇の書プログラムは "4 層" の防御壁を持っていたのか。なぜそこではやてが倒れるか。なぜリーンフォースは消えるのに、他のキャラたちは消えないのか。リーンフォースだって被害者なのに、なぜなのはやフェイトの心の葛藤が十分描かれないままに最後の手を下すのか。要するに理詰めの展開と伏線張りが甘くて、シーンありきのご都合主義な展開が目立ってしまっている。
 加えて、作品のテーマが単純明快でなくなってしまったのも惜しい。前作の良さの一つに、テーマ的な分かりやすさ(=ボクの名前を呼んで)があったと思うんですよ。あれもこれもと詰め込んだ結果、こういう『心に響く単純明快なテーマ』がなくなってしまい、結果的に方向性を見失ってしまったような気がしてもったいなかったです。うーん、返す返すも惜しいです。なにしろフェイトは一押しキャラ萌えなので^^。

・ぱにぽにだっしゅ!
 第 1 クールは方向性に迷っている感のある作品でしたが、第 2 クールからパロディものとしての作りこみパターンを確立したところから一気に面白くなりましたね。ネタが半分も分からなくても十分に楽しめるあたり、たいしたものだなぁと感心。……そういやぱにぽにの監督さんて、なのは第 1 期の監督さんなんですよね^^。

・ARIA The ANIMATION
 すでに第 2 期の制作が決定しているそうですが、第 1 期は全体を通してとにかく上手い作品作りでしたね。
 この作品作りって、『感じさせる』ことを主体として作られていると思うんですよ。つまり、作品そのものが何かしらのテーマを語りかけるのではなく、ただ淡々と事実を描き、それによって視聴者の心の中に広がる感情を楽しむように作られている。
 この作品を見ていると、いろんな過去の出来事を思い出したり、今の現実に思いを馳せたり、日常をいとおしく感じたりする。おそらく、視聴者の胸に去来する想いは視聴者ごとに違うんだろうけれども、でも確かに何かを感じさせてくれる作品であり、そういう、自分の中に湧き上がる感情を楽しむアニメだったように思います。特に #11 「その オレンジの日々を…」のラスト(灯里が橋の向こうに渡っていく二人を見送るシーン)は素晴らしかった。挿入歌と相まって、心に残る名シーンの一つですね。
 全体通すとグランマの回がかなりもったいなかった印象がありますが、一歩間違うと上滑りしかねない内容をよくこれだけ作りこんだな、という印象。非常に良かったです。
 ……しかしこれだけ贅沢にネタを使いまくってしまって、第 2 期は大丈夫なのか?^^

・To Heart 2
 全 14 話というえらい中途半端な話数でしたが、しかし思い返してみるにいったいこの作品はなんだったのかと小一時間;。なんというか、原作と全く同じ展開であるにもかかわらずどうしてこうもシラけるのかと首をひねってしまうような間の悪い作品だったような気がしたり。せめてコンテレベルではもうちょっと頑張って欲しかったところ。
 それにしてもなんつーか、ゆりしー萌えとしか言いようがない素晴らしい CV でしたねぇ^^。原作ゲーム版もそうでしたが、どうしたらこんなとろけるような声が出せるのかと感心。……というかそこしか見どころがなかったような気がしなくもなかったり;。

・SHUFFLE!
 おそらく前・今クールでは一番面白かった作品。第 1 クールを見ているときは想像もつきませんでしたが、後半戦でこれほどまでに面白い作品に大化けするとは;。魔界の姫も血のつながってない妹すらもすっとばして、どう考えてもバッドエンドな非メインヒロインをメインルートに持ってきて、しかも死亡フラグ立ててるというのが凄い。この展開にはさすがにビビったり。思いっきり油断してました。
 ただ、要するにこれって失恋物語の方がドラマになる、ってことなんですよねぇ。D.C.S.S. のことりもそうでしたが、傷口をさらに抉り続けることによって切なさ爆裂な展開に持っていくパターンは、最近の新たな潮流のような気がします。楓の壊れていく様はさすがに凄かったです。……もっともあれでなぜか丸く収まってしまうのは、でじくま氏に言わせると「ファンタジー」だそうですが、いやまったくもって;。
 とはいえ評価ポイントはその点ぐらいで、オーラスの 2 話はダメすぎる、という印象。筋書きそのもの(凛がリスカに走る)は悪くないのですが、心情描写やそこに至る過程の描き込みが絶対的に足りなくて、最終的な二人の行動に説得力がないんですよね。中盤のリアや楓あたりの描写が良かっただけに、このラストはもったいない。というか前半であれだけ話を無駄にする暇があったらもっと気合を入れて亜沙先輩を描けと小一時間。……っつーかやはりスタッフの愛が足りないのか?;>亜沙先輩
 しかし、ゲーム原作のアニメ作品としてはかなり頑張った、という印象。正直、非常に感心する一作でした。

 えーと、他にもいくつかあったような気もしますが覚えてないので割愛;。

2006/1/8 00:36 | 3.アニメ&コミックス | コメント (1) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Comic Market 69 Day-2 : Mission Completed

 つわものどもが夢の跡……?



 というわけでようやくコミケットも終了。や、今回もサークル入場のおかげで完勝としか言いようのない戦績。東方もひぐらしも CUT A DASH もぽえM も PINSIZE も創作少女系の同人誌も一つ残らず揃っているってあり得ないんですけどw。しかも自分はサークルでゆる〜りと売り子してるだけで自動的にバッグの中の本が増えていくという素晴らしい状況。

 ……すすす、すいません、全部、買出し部隊のみなさんのおかげです^^。

 ま、それはともかく今日はほぼ一日ずっと売り子してたんですが、割と温かくてやりやすかったですね。ただ、10 時になって一般入場者がなだれ込んできたときに一気に会場の温度が下がったのにはびっくり。要するに人間保冷剤なわけですが、や、みんな殺気立ってる割には熱気は発していなかった、と^^。ようやく今しがた会計処理も完了。今回は会計誤差ゼロには残念ながらなりませんでしたが、それでも誤差 300 円なので極めて優秀。get した大量の 1000 円札と 500 円玉は次回のコミケに投入でありますよ、隊長w。

 そんなわけで、今日はこれから大学時代のアルバイト先の忘年会に参戦。……体力持つのか私;。

2005/12/30 22:27 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Comic Market 69 Day-2 : Mission Start

 というわけで本日のスケジュール。

06:00-07:00 会場へ移動
07:00-10:00 サークル設営
10:00-16:00 サークル売り子
16:00-17:00 撤収
17:00-18:00 移動
18:00-22:00 打ち上げパーティー
22:00-23:30 つかの間の休息
23:30-27:00 昔アルバイトしていた塾の忘年会;
27:00-29:00 多分パセラか喫茶店でうだうだ
29:00-30:00 自宅へ移動
30:00-40:00 仮眠
40:00-43:00 片付け
43:00-44:00 移動
44:00- 年越しイベント参戦

 ……どうするよこれ;。24 時間耐久レースじゃ済まないんですが;。
 えーと、なにはともあれがんばりまっす^^。最終日、みなさんがんばりまっしょい!

2005/12/30 06:07 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
もえたんリスニング CD

 というわけで今日のばんごはん〜。



 っていうかこのクソ忙しい最中になにやってますか自分;。や、ついついフライパンを握り締めたくなるんですよねぇ。もっともさすがに今日は根性がなくて、冷凍庫に余ってた肉を使ってすでに経験済みのレシピを再度作っただけに留めたり。

 でもってそれはともかく、もえたんリスニング CD をつらつらと聞いてるんですが……ヤバい、これヤバすぎるぐらいGJじゃないですか;。いやもう、英語のリスニングってなんて難しいんだと痛感させられる一枚。ネイティブスピーカーの比じゃないぐらい難しい。しかも日本語になったとたんに突如滑らかに滑り出す口がもうステキすぎとしか言いようがなかったり。さすがですよ、ゆかりん GJ! ですよ(ぉぃ)。

 というわけでさんざん笑い転げたので明日に向けて今日はぼちぼち。さすがに貫徹なので疲れたとしか……明日ヘマしないようによく寝ておかねば;。

2005/12/29 22:06 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
Comic Market 69 Day-1 - Mission Completed



 というわけで今日はコミケット 1 日目。や、もう毎年毎年なぜここに並んでいるんだろうかと疑問に思うような寒さでしたが、今年は厳冬も祟ってまさに凍て付くような寒さ。ま、終わってしまえばどうってことはないんですけどね(ぉ)。

 そんなわけで今日の収穫をぺたり。



 意外に少なめですが、目当てなものは概ね買えたのでよしとしたり。っつーかもえたん CD ですよ、もえたん CD。ちょろっと聞いてみましたが、ちょっ……こ、これ面白すぎなんですけどww。しょっぱなから大笑い。いやー、やってくれるじゃないですか三才ブックスGJ!^^

 とはいえちょっと聞いてる時間もないので後回しにしてとりあえず売り子委託を受けてるサークルさんの物品準備。一通り荷物をきちんとチェキしてみましたが全く問題なしというあたり、さすが手馴れたサークルさんだなぁと感心。や、こういうちゃんとしたサークルさんだと受ける方もホントにラクですよw。

 そんなわけで明日はサークル参戦、しかも私は売り子に徹する予定なのでまさに寒さ知らずでありますよ、隊長w。そんなわけでファンネルな皆様、よろです〜^^。

# っつーかさすがに眠い……夕飯作って食ってとっとと寝よう(^^;)。

2005/12/29 16:53 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
おねがいマイメロディ #39 お母さんに会えたらイイナ!

 す、すげぇ……;。クリスマス話だったんですが、バランスいい脚本書きますねぇ。以下ネタバレありで。

 マイメロディって外見のゆるさとは裏腹に、実は母子家庭という現実的にシビアな設定だったりするんですよね。で、今回はそんな家庭のサンタさん話だったわけですが、末っ子の奏ちゃんがサンタさんに願ったのは「お母さんに会いたい」。

 結局、クロミちゃんの「夢を見せる」という設定をうまく使って綺麗にこなしたわけなんですが、感心したのは「どの層にもウケる要素がバランスよく綺麗に盛り込まれている」という点。幼稚園生の視聴者には「サンタさんなんていない」なんていう話にはできないけれど、かといって小中学生の視聴者に「サンタさんじゃ無理だけど、魔法でお母さんに会えました」なんていう安直なシナリオにするわけにもいかない。そこのバランスをとりながら、でも実際にお母さんが出てきたら、しっかりものの長女の琴や次女の歌ちゃんがやっぱり泣き出してしまう。

 この辺の、ちょっとほろりとさせる要素を盛り込みつつも、我々ヲタ向け爆笑ポイントもちゃんと織り込んでいるあたり、見事としか言いようが。ある意味、全方向型の作りをしながら特に破綻することもなく綺麗に一本のストーリーに組み立てているのはたいしたものです。いやー、お見事。

 そんなわけで、来週は 1/2(月) AM8:00-8:30 の放映だったり。時間帯変更なので気をつけましょう〜。

2005/12/25 17:00 | 3.アニメ&コミックス | コメント (127) | トラックバック (2) | このエントリへ拍手
今日の収穫

 うわーん、洗濯機の排水溝が詰まってこの寒い日の夜に極寒の水をいじらなければならなくなるワナ;。単に排水溝にゴミが詰まってただけなんですが、や、こういうのは一度経験してみないと分からないもんですねぇ。というわけで今日の収穫〜。



 今さらですがコミケカタログ get。というか昨日は西友での買出しに夢中になってカタログを買い忘れるというワナ;。ですから西友ってまるでコミケ会場なので我を忘れるわけで(ry

 しかしそれはともかく、今回はとらの特典が湯のみだったのでスルーして、らしんばんとかいう店で買ったんですが、企業スペースのカタログがついてきてくれるのは有難いですねぇ。や、確かとらでも貰えたはずなんですが、いつも貰ってくるのを忘れてしまうので;。

 で、それはともかくですね、ついでに西友に立ち寄って調味料を買い足してきたんですが、店頭でプーさん片手鍋を見かけてかなり迷ったり。や、実は並行魔術するのに鍋が足りないんですよ;。今持ってる鍋はちょい大きめなのでなかなかお湯が沸かないし……と迷ったものの見送り。だってこれ、鍋のくせにフッ素加工じゃないんですよ? Disney Quality とはいえないじゃないっすか(違)。ホントは T-FAL の鍋が欲しいんですが、ちょうどいいサイズのがなくて困ってたり。……や、普通の小さな鍋を買えばいいだけの話なんですがね;。

 そんなわけで早速 scarlet を聞いてたり。これ、先月発売なんですが、なかなか普通の店だと取り扱ってなくて今頃ようやく入手。もうちょっとベースラインを効かせた方がいい曲になりそうな気もしますが、メロディラインが耳に残っていい感じかもw。

 ……と話題が発散しまくったところで今日は寝るです。(翠星石風味ですが意味不明;)

2005/12/19 01:34 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
カレイドスター 〜レイラ・ハミルトン物語〜

 先日、AT-X で放映されたカレイドスター番外編「レイラ・ハミルトン物語」。さすがに予想に違わぬ素晴らしい出来で、前回の OVA (笑わない すごい お姫様)はいったいなんだったんだと小一時間。というわけで早速ですが軽くインプレを。さすがにまだ見ていない人も多いと思うので、ここは反転ネタバレありで。

 この物語、簡単に言ってしまえば、レイラ・ハミルトンという自己完結型スーパーマンの心の解放劇ですね。本編ではあくまでスーパースターとして扱われ続けたレイラが、感情を持った人間としての『自分』を取り戻していくという素晴らしい物語でした。

 レイラというキャラ、分かる人には分かるんですがピンとこない人もいるかもしれないので簡単にまとめてみると。本編 #42 で、レイラはキャシーとの会話の中でこんなセリフをあっさりと言ってのけました。

「メイのことはどう思ってるの? あたしはむしろメイに同情するけどね。
 メイはあなたに憧れる気持ちのやり場がなくて、無理矢理レオンやそらにぶつけてる。
 目標となって、自分の力を引き出してくれる誰かが、今の彼女には必要なのにそれがいない。」
目標なら、未来の自分の姿が一番の目標になるはずよ。私はそうしてきたわ。」
「誰もが、貴方のように強いわけじゃないのよ?」

 レイラの生き方は、誰にも負担をかけず、自らで自らを高めていくことができる、タフで超人的な精神力の持ち主。彼女はなんても一人で抱え込んでしまうが、それでもなおそれをこなしてしまうタイプの人間。そらのように、父親や母親の愛情を十二分に知りつつも、それでも自らの我がままで一人身で家を飛び出すような無茶は決してできない。(レイラがそらに惹かれたり、フリーダムというショーに惹かれた理由はそこにあるのでしょう。だからこそ、レイラにはフール(=愚か者)の姿が見えなかったわけですが。)

 しかしそんなレイラも、そらと出会ったことによって変わっていく。そして最後にはそらに道を譲り渡し、新たな道を目指し、自らはカレイドスターを離れ、ブロードウェイでキャシーと共に新たな人生を歩みだすことになった……これが、カレイドスターの本編の筋書き。あくまで全 4 クールの本編では、レイラは自己完結型のスーパーマンとして扱われ続けている。そんな彼女のために用意されたのが、今回の OVA といえるんじゃないかと。

 そらと別の道を歩き始め、そしてブロードウェイで一人で役作りをしていたレイラは、ここで初めて行き詰ってしまう。自分が演じるべきフェニックスの役作りが出来ずに道に迷い、そこで気付くんですよね。彼女は自ら道を切り開き続けてきたつもりだったけれども、実はそらという『他人』の影響を受けていた、ということに。

 レイラが道に迷った理由は、「寄りかかること」と「影響を及ぼしあうこと」の区別がついていなかったため。でも、それは本人の心の持ちようの問題なんですよね。彼女は過去のトラウマ経験から、「寄りかかること」に対して強い罪悪感と抵抗感があり、他人を遠ざけていたところがある。けれども人間同士がそばにいれば、良くも悪くも影響を及ぼしあうのは至極当然なことだし、それは決して寄りかかることを意味するわけではない。もっと気軽な気持ちで他人と接すればそれでよい。レイラにとって、そうしたかけがえのないパートナーとなる存在が、そらだったんですよね。

 本編中ではレイラの涙と、レイラが髪を切るシーンが印象的でしたが、後者は非常に象徴的でした。どこかで髪の毛を切って心機一転するだろう、とは思ったんですが、そらに髪を切ってもらう(=他人の影響を受けて人は変わっていく)というシーンが、フラッシュバックのカットと相まって描かれるシーンは白眉の出来。これをきっかけに、レイラはまた新しい一歩を踏み出していく……という象徴的なシーンでした。

 そしてその一方で、そのレイラの姿を見てそらもまた影響を受ける。ラストのそらは一見するとレイラを目標としている過去のそらに逆戻りしたかのように見えますが、そうではない。そらにとってのレイラという存在は『刺激』。レイラとそらは互いに互いを高めあっていくことの出来る、人生の最大のパートナーなんですよね。

 本作で描かれた、原点回帰を通した成長劇は素晴らしいの一言に尽きますが、サブキャラの使い方、作画の妙、素晴らしい BGM の数々、テーマ曲の使い方、TV 版からのカット挿入など、どこを取ってもスキがない一作で、まさに会心作といってもいいんじゃないかと。この年末に素晴らしい一作を見せてくれたスタッフにとにかく感謝、ですね。ホントにいい作品でした。

 ……とまあこの作品を先日の日曜日にでじくま氏とリアルタイム鑑賞(ぉ)していたわけですが……

まちばり 「まあこんなパートナーと出会えたら幸せだよねぇ。」
でじくま氏「いやだから三次元と二次元を混同しちゃ……(^^」

 いやまあそうなんですけどね;。(苦笑)

2005/12/16 00:42 | 3.アニメ&コミックス | コメント (5) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
だぁ!だぁ!だぁ! 再放送

 さすがに見ている人は少ないかもしれませんが、今週月曜日から BS2 の早朝帯枠で、子育て倦怠期アニメの だぁ!^3 が再放送中。このアニメ、なにげに DVD を全部持ってたりするんですが(^^;)、思わず見返してしまってたり。

 久しぶりに見返してみた感想……え゛ー、未夢がエリスにしか見えないんですが(違)。

 というかですねぇ、今でこそ萌えキャラヒロインの声優を演じている名塚さんですが、デビュー当時の演技はこんなにもヘタだったのかと痛感させられる声;。確か彷徨役の三瓶由布子さんと未夢役の名塚佳織さんはどちらも中学生でしかもデビュー作だったと思うんですが、とにかく初々しさが際立ってたり。普通に考えれば「なぜこんな素人が;」的な声優さんなんですが、振り返ってみると未夢ってこの声意外には考えがたいというベストキャスティングと思えるんですよね。赤ずきんチャチャに鈴木真仁が登用されたときも思ったことですが、ぱっと聞いた感じではヘタだと思うのに、声質的には完璧にフィッティングしているこういう人を見つけてくるというのは凄いなぁと思ったり。

 しかし振り返って久しぶりに見てみてもめちゃくちゃ面白い。日常劇としてのテンポの良さやキレのよいギャグ、ころころ変わる表情や心情、ちょっとした仕草などの細部にまで手の込んだ作り、でありながら全体としては心温まるハートウォーミングなストーリー。脚本・演出レベルで見ると、この手の作品としては歴代トップクラスの出来といってもいい。

 この作品ってメディアミックスが見事に成功した好例なんでしょうね。ご存知の方も多いでしょうが、だぁ!^3 って史上稀に見る低予算アニメと言われながらも、原作を大きく超えた世界観を見事に作り出したアニメだったんですよね。結果として、原作側がアニメにうまく引っ張ってもらって成功した(ようにすら見える)ほど、原作とアニメの両輪が上手く噛み合った事例のような気がしていたり。こういうアニメ化の機会に恵まれたというのはホントにめちゃめちゃ幸運だったんじゃないかと思えます。

 少女漫画の原作ではありますが、ぶっちゃけアニメ版は表情といい行動といい少女漫画原作とはまるっきり思えないデ・ジ・キャラットなノリの作品なので、BS2 を視聴できる方には是非おすすめ。だいたいガニ股歩きして地面に思いっきり顔をぶつけて突っ伏す少女漫画のヒロインなんてあり得ないだろう、みたいな世界(^^;)。しばらくはちょっとかったるいかもしれませんが、慣れてくるとこの倦怠期っぷりがヘンに中毒になってくる、そんな不思議なアニメです。はい。(^^;)

2005/12/9 02:01 | 3.アニメ&コミックス | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ

 おジャ魔女どれみと言えばもう随分と古いアニメ、という印象がありますが、その OVA シリーズであるナ・イ・ショがつい先日まで UHF 局のテレビ神奈川で放映されてたり。実は TV 版本編は無印を少し見たぐらいでほとんど見てなかったんですが、この OVA シリーズ、なにげにとんでもなくよく出来てますね。しばらく前についに終わってしまったんですが、いやはや予想を遥かに超えた良作でした。これで終わるのはもったいないよなぁ、という印象。

 ナイショシリーズで取り扱われたテーマは非常に多岐に渡るんですが、どれも琴線に触れるような繊細な作り。背伸びする息子と父親の後姿とか、子供の頃の結婚の約束とか、好きなクラスメイトの女の子の話とか。そういう昔の懐かしい気持ちをふっと思い起こさせてくれるような丁寧な作りなんですよね。(OVA なので、視聴対象年齢層を上げているからこういう作り方が出来たんだろうと思いますが。) 特にラスト 2 話が素晴らしい。#12 が死を扱っていて、#13 が対比的に生を扱っているという構成。どちらも非常にベタな作りなんですが、どれみという長期シリーズを締めくくるエピソードとして非常に印象的な 2 作でした。

 それにしても、tvk で放映してくれなかったら多分一生見ることがなかったと思われるだけに、こういう作品に出会えるとちょっとハッピーな気分になりますね。レンタルショップなどにあるかもしれないので、興味がある方はちょっと見てみてもいいかもしれません。

2005/11/29 00:20 | 3.アニメ&コミックス | コメント (5) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
恋の魔法な物語 〜 ハウルの動く城 ネタバレインプレ

 というわけで、先日ようやく DVD でハウルを見たわけですが、いやはや、これ、めっちゃ面白いというか、興味深い一作ですねぇ。思わずネタバレインプレを書きたくなってしまったので、ちょっと気合を入れて書いてみたり。(って、こんなもん書いてるから CLANNAD のリプレイが一向に進まないわけですが;。)

 「ハウルの動く城」、この作品って要するに、「恋の魔法物語」だと思うんですよ。

 冴えない外見でさしたる取り柄もなし、ちょっとひがみ症で自分に対する自信もない。帽子屋の小さな窓から見える世界を眺めること、つまり「夢に憧れる」ことで今の地味な生活に挫けそうな自分の心を支えている少女ソフィー。彼女はいわばシンデレラ(灰被り娘)なわけですが、そんな自分を外の世界に連れ出してくれたプリンス、イケメンボーイなハウル君にソフィーは一目惚れ。物語はそんなベタすぎるシンデレラストーリーから始まります。

 ……がしかし、問題はその後。ハウルの「イケメンな外見」を取っ払った中身はというと、全力でこれでもかというぐらいのダメ男。しかし恋愛で盲目になったソフィーにとっては、そんな彼のダメっぷりすらも、母性本能をくすぐる『痘痕も笑窪』な恋愛のエッセンス。周りからハウルのダメっぷりを指摘されれば全力でそんなことはない! と否定し、どんどん泥沼式にハウルへの恋心を深めていく。ハウルに対する悪い噂すらも、ソフィーにとっては「私だけが彼の本当の姿を知っている」という自信に繋がっていく。お婆さんになることで自分の容姿や生き様などへのこだわりから解放されたソフィーは、逆にどんどん周囲が見えなくなっていき、「本当の自分の気持ち」(っつーかただの恋心^^)を強めていくんですね。

 でも一歩引いてみて、例えば両親とか友人の視点からソフィーの恋を評すると、いやそれは絶対にやめといた方がいいよ;な後ろ指刺されまくりな恋であること間違いなし。いやもちろんハウルにだっていいところはたくさんある。けれども例えばハウルは本当に一生を託せるような男なのかどうか? 恋の魔法が解けちゃったらソフィーはいったいどうするのか? そもそも「動く城」という設定自体が、ハウル=街中の浮浪者、という暗示的な設定を持っている。そういう冷静な視点で物事を考え出すと、ハウルに必要以上に入れ込んでいくソフィーの恋愛はまさに「恋は盲目」としか言いようのない有様で、周りからすると全力で頭を抱えたくなるようなものなんですよね。

 それでも当の本人たちからすれば、あのエンディングはハッピーエンドに他ならない。なぜなら、きっかけや経緯はともかくも、エンディングを迎えた二人の間には、間違いなく『絆』があるから。どんなに周囲から後ろ指を指されても、あの二人にとっては確かにハッピーエンド以外の何物でもない。

 おおまかに言うとこんなストーリー展開なわけですが、凄いのはこのハッピーエンドに至る展開なんですよね。というのも、物語を振り返ってみると、そこに至る展開は奇跡としか言いようがないんですよ。

 きっかけは二人の夢のような邂逅であり、奇跡のような物語を経て、ハッピーエンドに至る……んですが、二人の仲が進展していく様子って、ちょっとでもタイミングや手順がズレるとあっさりと破綻しかねないストーリーラインになっている。例えば、しょっぱなからハウルの男としてのダメっぷりを見せ付けられてたら絶対にソフィーは彼に惚れ込まなかったろうし、ソフィーがお婆さんにならなければずうずうしくもハウルの元で世話焼きなんかしなかっただろうし、母性本能を発揮しまくってハウルの内面へのお節介をすることもなかったはず。逆にイケメンなハウル君の方も、冴えない女の子のソフィーをあんなに大切にすることはなかったはず。すべての物事が、絶妙な偶然の積み重ねによって、二人の絆を深めていく方向に働いていき、最後にはお互いが、お互いにかけられた呪いを解いて絆が出来上がっていく。

 その薄氷を踏むような、そして魔法のようなストーリー展開は、第三者的には 「うわー、ソフィーってば泥沼にどんどんハマっていってるよ;」 な展開にもかかわらず、当のソフィー本人の視点では もうめちゃめちゃドキドキな恋愛体験。それは恋愛のよい面も悪い面もひっくるめて、まさに『恋の魔法』としか言いようがない。それがこの「ハウルの動く城」の真の姿だと思うんですよ。

 Web 上での評価をいくつか見たり、仲間内からの評判なども聞きましたが、これは男性と女性とで評価が真っ二つに分かれるのも無理はない、と思います。その理由を「この作品は説明不足だから」というところに求めている評価も結構見かけたんですが、それは明らかに違う。男性と女性で評価が真っ二つに割れるのは、物事の見方が、そもそも男性と女性とで全く違うからだと思うんですよ。

 例えばハウルのダメっぷり。男性の冷静な視点では「こいつはダメ男」と一刀両断されるでしょうが、女性の視点では、ハウルの評価が時と状況に応じて大幅に変わってしまう。例えば、しょっぱなから彼のダメっぷりを見せ付けられれば恋愛対象になることなどあり得ない。けれども本編のように、彼の別の面の良さを知った上でダメっぷりを見せ付けられれば、「私がいなくちゃダメなのね」と、むしろ彼への想いを強める材料になる。つまり、女性は『客観的事実』ではなく、『流れの中での価値』(コンテキストの中での価値)を見ているんですよ。ここを理解できると、ストーリー展開がいかに見事かが分かる。ソフィーがお婆ちゃんになるという設定の使い方とか、各要素をどういう手順で見せていっているのかとか、まさに神業としか言いようがない。映画が終わったあと、見終わった女性たちがおしなべて魔法にかかったかのごとくハウルに恋してしまうのも無理はない、と思えます。

 しかし半面、世の中の多くの男性たちがこの作品で居心地悪く感じるのも無理はない。なぜって、このストーリーラインって、ぶっちゃけ『内面を頑張って磨くことになんて何の価値もない』、中身がダメでも外見がキムタク イケメンで、まずベタ惚れさせて上手く騙せれば 見せれば全然 OK、って言ってるようなものだから;。『真面目に頑張ったって、あなたの努力なんて実は女性にとっては全くの無価値・無意味ですよん♪』って言われれば、そりゃ居心地悪くなるのも当然でしょう。2ch では「結局キムタクなら何をしても許されるのかよ」とか言われてるようですが、これ、ハウルの評価としてはめちゃめちゃ的確です。要はその通りなんですよ、なぜなら彼は女性に「恋の魔法」を見せてくれるから。や、切ない話ですな(涙)。

 私は居心地悪く感じたというよりは、むしろ「まあ無理もないよなぁ」と思ったクチですが(女性が夢のような恋愛に憧れるのは当たり前;)、それよりも何よりも、私はこの「ハウルの城」の巧妙な作りにも感心したんですよね。先にも書いた通り、この作品は、ちょっとでも要素がブレたり枝葉がくっついたりすると、一瞬で二人の仲は崩れ、恋の魔法が解けてしまう。ある意味、作りとしてはベタベタな少女漫画と言ってもいい。さらには「老婆になる」という設定が、女性特有の身勝手さや都合の良さをうまく隠蔽して、自らと向き合うことすらなくその恋を成就させてしまう。こうした完璧なまでに『女性にとって都合のよい』物語を作り上げられる宮崎監督は、女性的な感覚・感性を完全に理解し、把握している、っていうことなんですね。要するに、宮崎監督はキムタクなんかよりよっぽど凄い(爆)。

 しかしその一方で、宮崎監督がこんなベタな大衆アニメを平然と作っている、って事実にもショックを受けるんですよね;。確かにこれは一般大衆(特に女性)にはウケる作りだし、よくこの小さな針の穴を通しきるようなストーリーラインを作り上げたものだとは思うんですが、おそらく原作(児童文学)が持つ教育的な側面などは「ごっそりと」切り捨てられちゃっている。私は原作を読んでませんが、おそらく、この作品はちっぽけなプライドにすがって生きているソフィーが本当に大切なものを取り戻し、そして逆に外見ばかり取り繕うハウルが心の優しさを得ていくストーリーラインだろうと思うんですよ。でも、そんな部分はほとんど痕跡程度にしか残っていない。DVD 特典映像の原作者インタビューで、原作者が微妙に言葉を濁していたのはその辺が原因なんじゃないか? と思うんですよ。

 例えば、私は宮崎監督の「天空の城ラピュタ」が大好き……っつーか あの作品のおかげでアニヲタになった といっても過言ではないんですが;、私があの作品に子供心に引かれたのは、不器用ながらも大好きな女の子のために頑張ろうとするパズーの姿だったり、シータとパズーがそうした冒険を通してかけがえのないものを掴んでいく姿だった。作品を見終わったあとに、前向きな気持ちで頑張ろうという気にさせてくれる、そういうおみやげをプレゼントしてくれる冒険活劇だったと思うんですよ。

 しかしこの「ハウルの動く城」という作品で、宮崎監督は、いったい何をおみやげにプレゼントしてくれるのか。「恋愛のドキドキ感」こそが、宮崎監督が子供たちや後世の人たちに伝えたい『想い』なのか。ディズニー映画は大衆映画だと豪語して貶めた宮崎監督自らが、こんなベタな大衆作品を作っているという事実が私には納得できない……というか、良くも悪くも大衆作家になってしまったというのが非常に残念に思えて仕方がないんですよ。(← まあその考え方そのものが男性的だ、と言われればそれは否定できませんけどね;。)

 いや、良い悪いを議論してどうなるもんでもないんですが、ある意味これほど世相を反映したアニメ作品も珍しいし、それゆえに興味深い作品ではありました。けれども総じて言えば、目指す志が低いという意味において、激しく微妙 としか言いようがないのも事実。なんつーか、ラピュタに感動した人間としてはちょっと残念な作品ではありますね。同じ城なのにこうも違うのか、みたいな;。

 でも非常に興味深い作品ではありましたねぇ。思わずこんな長文 blog を書いてしまう程度には。(^^;)

2005/11/27 00:04 | 3.アニメ&コミックス | コメント (3) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
コミックス版 ARIA

 先日の ARIA The ANIMATION のエントリへの Web コメントで、原作コミックスが良かったという話があったので読んでみたり。原作読んでみると、なるほどと腑に落ちる点が多いですね。アニメ版では作品舞台に関する設定がほとんど出てこなかったこともあって、どういうふうに見ればよいのかさっぱり分からなかったんですが、コミックスを見たら、ど真ん中直球勝負な設定じゃないですか、これ。

 この作品のテーマは、「すぐそこに当たり前のようにある、けれども気付きにくい幸せ」なんでしょうね。

 作品の舞台になっているアクアは、開拓された火星。すでに地球は合理化が進んでいて、日常生活の作業はすべて自動化されていて面倒なことなど一つもなくなっている。そんな地球の最先端の科学で開拓されたはずの火星では、なぜかそうした自動化が一切排除され、古き時代の地球のように、すべてのことを自分でやらなければならない。それは明らかに「不便」なはずなのにもかかわらず、そこに住む人々は皆、幸せそうな顔をしている。地球(マンホーム)からやってきた主人公の灯里もまた、そうした「不便」の中に当たり前のようにある幸せに気付き、それを楽しんでいるんですよね。キツネの嫁入りといった古典的なお祭りや、昇格試験での寄り道といったネタを利用しているのも、テーマを考えれば納得がいくというもの。

 そう考えると、アニメ版 #06 のエピソードも、作品テーマそのものを描いていたものだったんでしょうね。#06 で語られていた「左手」=「不要なもの」=「効率性の名の元に切り捨てられたもの」、そうした中にも実は大切でかけがえのないものがある、というのは ARIA の作品テーマそのものでしょう。効率や利便性の名の元に、一緒に切り捨てられてしまった幸せを思い出させてくれる、それが ARIA という作品なんじゃないかと。

 火星がアクア(水の惑星)という、本来地球が冠するべき名前を引き継いでいるという設定も、上記のようなことを考えればなるほど腑に落ちる、というもの。確かにこれは原作読んでる人からすると、アニメ版の評価が高いのも頷けます。……設定紹介がほとんどなかったので私にはまるっきり分からなかったですけど;。

 しかし名ゼリフ連発な作品だなぁ……と思ってたんですが、最後の 7 巻まで読破してみたらそのまんまのセリフが出てきてますね。っていうかでっかいいいセリフですよ、ホントに。

「今日は素敵なものを、いっぱい、いっぱい見つけちゃいました。
 もしかしたら、当たり前すぎて普段気が付かない素敵なものって、
 まだまだいっぱいあるのかもしれませんね。」


 アニメ版に比べると、原作はやや密度が薄い感もありますが、そうはいってもやはり非常に良い出来。すでに中盤を折り返してますが、最後までこの密度で行って欲しいとこですね〜。

2005/11/25 01:43 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
カレイドスター 〜レイラ・ハミルトン物語〜

 おおお、ホントにやるのかっ? というかホントに作ってたのか……(^^;)

・カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜
 http://www.at-x.com/program_detail/index.html?pid=1920&from=new

 しかもこれ、本編が 50 分もあるじゃないですか。Extra Stage の「笑わない すごい お姫様」はホントにファンサービスな作品だったのでイマイチでしたが、こっちは本気で期待してしまうかも。しかも AT-X で 12/11 に先行放送。いやー、期待しちゃいますねぇ。年末の楽しみがこれで一つ増えたという感じw。

ネット先行版も発売されるっぽいですが……うーん、これは買うべきなのか買わざるべきなのか;。

 しかし現行アニメではなのはA'sが群を抜いているとはいえ、カレイドスタークラスの名作はなかなか出てきませんね。来年あたりには超大型ヒットが出てくれるといいんですが。

2005/11/23 04:00 | 3.アニメ&コミックス | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリへ拍手
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