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懐かしき 90 年代少女漫画テイスト

 う゛〜、喉が痛い(涙)。や、講習会の講師とかお客さん周りとかでず〜〜っと喋りっぱなしなんですが、休む間もなく連日ずーっとなので治るものも治らず;。仕方ないので今週末も諦めるか……(涙)。

 そんなわけで、お客さん周りの途中でふらっと立ち寄った本屋で get した本日の収穫物〜。



 というか店頭で見かけて「え゛?」となってしまった一冊。これ、懐かしい新井葉月さんの短編集コミックスじゃないですか。……といってもおそらくこのサイトを読んでる方は名前すらご存知ないと思うのでちょっとフォローしますと;。

 新井葉月さんは 1990 年代になかよしで活躍されていた少女漫画家さん。中学 3 年生でデビューを果たした若き天才作家さんで、独特のイラストタッチで感性に訴えかけてくるような作品作りをするのが特徴。絵そのものの技術レベルはと言われれば、ものすごく見栄えのする絵ではないんですが、琴線に触れる独特な印象を持つイラストを持っていて、そのストーリー作りの上手さと相まって、リアルマイシスターがかなり気に入っていたんですよね。

 で、中学 3 年でデビューを果たしてそのまま少女漫画家一本で生きてきたかというとそうではなく、デビュー後に薬剤師の資格も取っていて、今や調剤薬局の主任さんなんだとか。少女漫画家との二足のワラジ(しかもどちらもかなりの実力;)というのも凄まじい話ですが、そのせいもあってか掲載のペースは当時からかなりゆったりめ。最近では増刊号でも名前を見かける機会も減ってきて、すっかり私も失念していた作家さんだったんですが、まさか別雑誌で短編ものを描かれていたとは想像もよらず。しかもこの 1 冊目、なにげに 1 年も前に出てるんですけど;。やはりこの手の本はとらのあなでは取り扱いが弱いのか;。

# といいながら、実はこれ、青年誌らしいんですけどね。中身はまんま少女漫画なのに;。

 そんなわけで早速読んでみたわけですが、うわー、懐かしい昔ながらの少女漫画だなぁ、という感じw。や、少女漫画といってもいろいろありますが、例えば先日のエントリで紹介した「かみちゃまかりん」は作品の設定そのもので魅せる部分がかなりある作品ですが、それに対して新井さんの作品の場合には、どちらかというと、モチーフであるとか小ネタの使い方とかで魅せるタイプの、1990 年代によくあった、昔ながらの少女漫画作品なんですよね。

 加えて、ストーリーの組み立て方も上手い。例えば伏線を少しずつ積み上げていって、最後の最後に溜め込んだネタを一気にバラすことで、ばーん!と感動を作り上げようとするタイプの作家さんもいますが、新井さんはそうではない。静かなんだけれども、小さな「波」を重ね上げていくことによって、心の中にじわじわっと染み入ってくるものを作り上げてくるタイプの作家さんなんですよね。1 巻の最初の短編「四月の魚」という作品では、4/1 のエイプリルフールのネタをうまく使って小回りの効いたシナリオを作り上げているのですが、ラストに向かってパタパタパタと小さな変化を積み上げていくのがめちゃめちゃ上手いんですよ。

 今回の 2 冊の短編の中で群を抜いて素晴らしかったのが 2 巻の「やさしいひと」。自分の想い人が、実は他の女の子のことを好きなのにもかかわらずその子に素直になれない様子を見て、ついにアドバイスしちゃって失恋する、というお話。……と、あらすじだけ書くとたったそれだけの話にもかかわらず、これがホントに素晴らしい。「女のコなんて単純にできてるんだから」という呪文のような言葉の意味が、複雑な感情を伴いながら作中で二転三転していく様子は凄いとしか言いようがなかったり。あとがきによれば「何の苦労もなく出来た作品」らしいですが、こういうのがすっと作れてしまうというのはさすが。いやはや、素晴らしい短編を読ませていただきました。

 しかし微妙に青年誌向けにチューニングしようとしている作品がいくつかありましたが、無理にチューニングしなくてもいいんじゃないかと思う今日この頃。全体的に触れ幅が大きいなぁという印象はあるものの、総じて言えばクォリティの高い短編集ですね。個人的には、上で採り上げた 1 巻の「四月の魚」と 2 巻の「やさしいひと」がお気に入り。

 それにしても、まさか再び新井さんの新刊を読めるとは思ってなかっただけに嬉しいですねぇ。短編集なので気軽にさくっと読めるのも good。ぱっと見た感じ、完結してるっぽい? のですが、またどこかで新作を読みたいものです。

# しかしつい一気読み & 一気エントリ書きしたわけですが、微妙にもったいなかったかも;。> 一気読み

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006/3/3 00:58 | 3.アニメ&コミックス

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コメント

 実はずっと前に「とらのあな」で見かけてから(笑)、気になっていた作品でした。
 あちこちの本屋さんでも積んであるのでそれなりに評価されている作品&作家さんなのだろう…と考えていたのですが、私向きではなさそうなのでスルーしっぱなしでした。
 今度読んでみるかな…。

投稿者 で・じ・くまっちゃ : 2006年3月3日 17:07

今度貸して〜!! ホワイトデーのお返しでもいい!(笑)

投稿者 ゆき : 2006年3月4日 00:54

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