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というわけで、先月末からぼちぼちアニメ最終回が立て続いているので、ざっくり最終回の感想をまとめてみたり。や、今クールはウサギアニメ(アニ横、マイメロ、ぱにぽに)が面白いですねぇ(^^;)。
・魔法少女リリカルなのは A's
開始前は一押しの期待作品だったんですが、終わってみれば今一歩、という感が残るもったいない作品。作品としての軸の置き方がふらついている感があって、結果的に断片的な「見せ場」を力技で繋いだ感が残っちゃったのがもったいなかったですね。例えば、なぜ暴走した闇の書プログラムは "4 層" の防御壁を持っていたのか。なぜそこではやてが倒れるか。なぜリーンフォースは消えるのに、他のキャラたちは消えないのか。リーンフォースだって被害者なのに、なぜなのはやフェイトの心の葛藤が十分描かれないままに最後の手を下すのか。要するに理詰めの展開と伏線張りが甘くて、シーンありきのご都合主義な展開が目立ってしまっている。
加えて、作品のテーマが単純明快でなくなってしまったのも惜しい。前作の良さの一つに、テーマ的な分かりやすさ(=ボクの名前を呼んで)があったと思うんですよ。あれもこれもと詰め込んだ結果、こういう『心に響く単純明快なテーマ』がなくなってしまい、結果的に方向性を見失ってしまったような気がしてもったいなかったです。うーん、返す返すも惜しいです。なにしろフェイトは一押しキャラ萌えなので^^。
・ぱにぽにだっしゅ!
第 1 クールは方向性に迷っている感のある作品でしたが、第 2 クールからパロディものとしての作りこみパターンを確立したところから一気に面白くなりましたね。ネタが半分も分からなくても十分に楽しめるあたり、たいしたものだなぁと感心。……そういやぱにぽにの監督さんて、なのは第 1 期の監督さんなんですよね^^。
・ARIA The ANIMATION
すでに第 2 期の制作が決定しているそうですが、第 1 期は全体を通してとにかく上手い作品作りでしたね。
この作品作りって、『感じさせる』ことを主体として作られていると思うんですよ。つまり、作品そのものが何かしらのテーマを語りかけるのではなく、ただ淡々と事実を描き、それによって視聴者の心の中に広がる感情を楽しむように作られている。
この作品を見ていると、いろんな過去の出来事を思い出したり、今の現実に思いを馳せたり、日常をいとおしく感じたりする。おそらく、視聴者の胸に去来する想いは視聴者ごとに違うんだろうけれども、でも確かに何かを感じさせてくれる作品であり、そういう、自分の中に湧き上がる感情を楽しむアニメだったように思います。特に #11 「その オレンジの日々を…」のラスト(灯里が橋の向こうに渡っていく二人を見送るシーン)は素晴らしかった。挿入歌と相まって、心に残る名シーンの一つですね。
全体通すとグランマの回がかなりもったいなかった印象がありますが、一歩間違うと上滑りしかねない内容をよくこれだけ作りこんだな、という印象。非常に良かったです。
……しかしこれだけ贅沢にネタを使いまくってしまって、第 2 期は大丈夫なのか?^^
・To Heart 2
全 14 話というえらい中途半端な話数でしたが、しかし思い返してみるにいったいこの作品はなんだったのかと小一時間;。なんというか、原作と全く同じ展開であるにもかかわらずどうしてこうもシラけるのかと首をひねってしまうような間の悪い作品だったような気がしたり。せめてコンテレベルではもうちょっと頑張って欲しかったところ。
それにしてもなんつーか、ゆりしー萌えとしか言いようがない素晴らしい CV でしたねぇ^^。原作ゲーム版もそうでしたが、どうしたらこんなとろけるような声が出せるのかと感心。……というかそこしか見どころがなかったような気がしなくもなかったり;。
・SHUFFLE!
おそらく前・今クールでは一番面白かった作品。第 1 クールを見ているときは想像もつきませんでしたが、後半戦でこれほどまでに面白い作品に大化けするとは;。魔界の姫も血のつながってない妹すらもすっとばして、どう考えてもバッドエンドな非メインヒロインをメインルートに持ってきて、しかも死亡フラグ立ててるというのが凄い。この展開にはさすがにビビったり。思いっきり油断してました。
ただ、要するにこれって失恋物語の方がドラマになる、ってことなんですよねぇ。D.C.S.S. のことりもそうでしたが、傷口をさらに抉り続けることによって切なさ爆裂な展開に持っていくパターンは、最近の新たな潮流のような気がします。楓の壊れていく様はさすがに凄かったです。……もっともあれでなぜか丸く収まってしまうのは、でじくま氏に言わせると「ファンタジー」だそうですが、いやまったくもって;。
とはいえ評価ポイントはその点ぐらいで、オーラスの 2 話はダメすぎる、という印象。筋書きそのもの(凛がリスカに走る)は悪くないのですが、心情描写やそこに至る過程の描き込みが絶対的に足りなくて、最終的な二人の行動に説得力がないんですよね。中盤のリアや楓あたりの描写が良かっただけに、このラストはもったいない。というか前半であれだけ話を無駄にする暇があったらもっと気合を入れて亜沙先輩を描けと小一時間。……っつーかやはりスタッフの愛が足りないのか?;>亜沙先輩
しかし、ゲーム原作のアニメ作品としてはかなり頑張った、という印象。正直、非常に感心する一作でした。
えーと、他にもいくつかあったような気もしますが覚えてないので割愛;。
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なのはの後半は惜しかった。息切れ感強し。
もう少し複雑な人間関係が絡むかと予想していたが案外だった。
他はこれから消化かな?
投稿者 夏のこたつ : 2006年1月10日 23:39