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Fate/stay night #14 理想の果て

 遅めのお昼ごはん食べながら今週の Fate 見てたんですが、ちょっwwww、これとんでもない神ストーリーじゃないですか;;。食事そっちのけで思わず食い入るように見てしまったり。これ、原作知らないと(というかエミヤの背景を知らないと)どこがいいのか全然分からないと思うんですが、原作のテーマとかを理解していると珠玉の出来という言葉に相応しい素晴らしい一作になるんじゃないかと。

 以下、思いっきり原作含めてネタバレなので、未見の方 or 原作未プレイの方はご注意を。

 この #14 のストーリーで描かれたものは、サブタイトルにある通り『理想の果て』、つまり自らの理想を追い求めた士郎(アーチャー)がその果てに行き着いた、彼の死に様なんですよ。

 原作プレイ済みの方はご承知でしょうが、士郎が目指したものは誰もが幸せであって欲しいという願い。そのために、彼は人に裏切られながらも果てには英霊となり、みんなの正義の味方であろうとする。彼は、人が傷つくよりも前にまず自らを犠牲にしてしまう。凛の言葉を借りれば「自分のことを勘定に入れていない」。それが士郎であり、それを貫き続けて英霊となったアーチャーなわけですが、そこには士郎本人にとっての救いがない、それが士郎というキャラの歪さなんですよね。(この辺は Fate のネタバレインプレにさんざん書きましたが;) そのことを意識しておくと、この話は分かりやすいと思うんですよ。

 事実上使い物にならないセイバーと、それをかばう士郎。イリヤとバーサーカーと対峙した 4 人が全滅せずに済む可能性のある唯一の方法。それは凛が言う通り、アーチャーにバーサーカーの足止めをさせ、そのスキに三人が逃げること。

「アーチャー、少しでいいわ。一人であいつの足止めをして。あたしたちはそのスキに逃げる。」
「バカな?! 正気ですか凛? アーチャー一人で、バーサーカーの足止めなど!」
賢明な判断だ。凛が先に逃げてくれれば、私も逃げられる。それに単独行動は、弓兵の得意分野だからな。」

 アーチャーのセリフは、常に凛の不安を打ち消し、彼女の背中を後押しするような形で投げかけられる。それは最初にアーチャーが凛に語ったセリフ(最強の魔術師が呼び出したサーヴァントが最強でないわけがない)などからも分かる。ヘラクレスと一騎打ちしてかなうわけがないことなど、アーチャーのみならず、凛もセイバーも分かっている。凛の言葉は一歩間違えばアーチャーの死を意味するセリフ。けれども、さらにアーチャーは言葉を紡ぐ。

「ところで凛。一つ確認していいかな? 時間を稼ぐのはいいが、別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?
「アーチャー……ええ、遠慮はいらないわ。」
「では、期待に応えるとしよう。」

 聡明な凛であれば、彼のセリフの意味するところが分からないはずもない。アーチャーのセリフは、凛たちを逃がしきるまでは絶対に引かないという意思表明に他ならない。だから凛は城を出た後、ためらうことなく、後ろを振り返ることなく、絶対に逃げ切ろうとするんですね。

 しかし、アーチャーがたとえ宝具を駆使したところでバーサーカーにかなうはずもなく、いよいよというところまで追い詰められて自らの死を覚悟したとき、過去のフラッシュバックと共に、彼は理想を追い求めていたかつての自分と、そしてその想い人であった凛のことを思い出してしまう。

「振り払ったつもりだったんだがな……」

 彼が追い求め、そして行き着いた先で死を覚悟した彼が思ったものは、みんなの幸せでもそれを守ることでもなかった。たった一人のかつての想い人である凛を生かすこと。それが、英霊になってまで行き着いた理想の果てで、最後に彼が願った、彼のみの願いだった。

「あいかわらず容赦がないな、イリヤ……。
 こちらの敗北は動かないが、終わらせるのは手間だぞ、バーサーカー。
 せいぜい手を抜け、その間に、あと二つはもらっていく!!」

 原作の凛ルートでは、最後の最後まで結局アーチャーは救われることはなかった。けれどもアニメ版のこの話では、アーチャーは最後に自分だけの願いを掴み、自らの命を賭して自らの願いだけのために戦った。それが彼の理想の果て、彼の死に様だったと思うんですよ。いやもうカッコ良すぎとしか言いようがないんですが^^。や、こういうの見ちゃうと桜ルートの士郎っていったい何よ?状態になっちゃうんですけどね^^。

# というか、これって原作とほとんど同じはずなんですが、こんなに良かったっけか? 状態;。
# や、後で確認してみるか....

 アクションシーンのアツさに加えて BGM エミヤの使い方といい、いやもう素晴らしいとしか言いようがなかったり。士郎 vs アーチャー戦も見たかったけど、桜ルートがベースになっている以上仕方ないですね。にしてもカッコよすぎる;。Unlimited Blade Works も素晴らしかったです。いやはや、実に見事な神アニメでした。

 ……っていうか仕事しる〜。こんな長文インプレ書いてる場合じゃないだろ状態;。> 自分

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006/4/8 16:11 | 3.アニメ&コミックス

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コメント

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