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……(← 惚けているらしい;;)
いやなんというか、語る言葉を失うというのはこういうことなのか、と。このゲーム、実は今から 7 〜 8 年前ぐらいに一度プレイしているはずなのですが、こんなとんでもない神ゲーだったのかということに衝撃を覚えたり。なんつーか、昔はアホじゃなくて正真正銘のバカだったんだなぁと痛感させられるほどに、全く違うゲームをやっているかのような感覚。
本当の名作たるゲームやアニメというのは、受け手の成長と共に作品自体が変わっていく、と言われますが、幻想水滸伝 II はまさにその言葉に相応しい一作。ただの RPG としてプレイしちゃうと筋書きのいいゲーム、ぐらいにしか思えないかもしれませんが、行間からにじみ出てくるもの、そこに籠もった想いを読み取れるようになると全然違った印象になる作品なんですよ。っつーか私も枯れてきたってことですか(ぉ)
このゲーム、何を差し置いてもとにかくやれとしか言いようがなくて、逆にプレイしてもらいたいからこそ予備知識なしで(できれば攻略も見ないで)楽しんで欲しいんですよね。RPG としての難易度は低めなので、特に攻略を見なくても十二分にクリアできるはず。PSP を持っている人であれば必修科目にしたいほどによく出来てます。
がしかし、このやり場のない感動^^をぶつけたいのも確かなので、以下、軽くネタバレありで。
「その強さがあれば、全てを守れると思った。
誰をも傷つけることのない、やさしい世界が手にはいると思った……」
このゲームって、凡百の RPG とはホントに一線を画しているんですよねぇ。なにより『分かりやすい悪』がいない。善悪という概念を持ち出すのもなんですが、少なくともあの血に飢えた凶皇ルカ・ブライトですら、ああなってしまった理由がきちんとある。それぞれの人々にそれぞれの物語があり、義があり、目指すもの、守りたいもの、想うものがある。そしてそれらを得るために、代償として支払われる犠牲がある。それは友情であったり、正義であったり、人としての心であったりする。
そして、そうしたミクロスコピックな人々の想いと物語の連なりが、一つの大きな歴史を作り上げていく。
当たり前のことなんですが、人類の歴史ってそういうものの積み重ねで作られていくんですよね。小さくてちっぽけな、けれどもとても大切な物語。その積み重ねが大きな流れを作っていく。大きな歴史の流れの中では一人一人の人間なんてちっぽけな存在だし、全ては泡のように消え去っていくもの。ですが、その実、その大きな流れを作り出しているのはちっぽけな人間たちでもある。大きな流れに翻弄される人々と、それでもなお未来を目指して生きていく人々の生き様が、確かにこの作品の中にはある、と思えるんですよ。
この作品のセリフって、ビジュアルノベルのような冗長なセリフがだらだらと続くわけではなく、ほんの短い数行の歯切れのよいものばかり。にもかかわらず、そこに確かに魂が感じられるのは何故なのか。セリフだけ切り出せば、ゲームではありふれた、使い古されたかのごときベタなセリフばかりであるにもかかわらず、これほどまでに心に響くのは本当に不思議です。それはきっと、すべての要素が噛み合っており、一部の無駄もスキもないからこそ為し得た奇跡。神ゲーの名に相応しい一作、と言っていいと思います。
けれども、あれこれ理屈っぽく言葉を弄しても決して届かない真理がある。
とにかくこのゲームはこれに尽きる。
ナナミ萌え。とにかく萌え。超萌え。
もうそれしか言いようがないですよこれ;;。
なんとゆーか、とにかくこれほどまでに魅力的な女の子キャラってホントにいたっけか? 状態なんですが;;。いじらしさなどのかわいさはギャルゲなどでよくあるキャラ造詣ですが、ナナミのような懐の広さを持った女の子って、ギャルゲではなかなかないんですよね。弟思いの姉としての暖かさが、とにかく心に染みる。あー、こんなお姉ちゃんがいたら絶対に萌えます(ぉ)。
このゲーム、実に今から 8 年前(1998 年)に発売されたわけですが、今、改めてプレイしてもナナミを初めとしてこれほど魅力的なキャラクターたちはいないわけで、全く色あせることなく輝きを放つこのゲームはやはり快作としか言いようがないと思ったり。108 星という大量のキャラクターたちを登場させながらも、多彩さを失うことなく、けれどもみんな誰一人して埋もれることなくちゃんと存在を自己主張しているというのも凄い。
後半は一気にプレイするために自宅でプレイしましたが、それに十分見合うだけの『何か』をプレゼントしてくれた一作のように思います。このゲームをプレイし、そしてエンディングのイラストを見て、なんとも言葉にし難い感動を味わったのは間違いありません。いやー……参りました;。とにかく PSP がありながら未プレイという方は、是非プレイして欲しい一作……というか絶対プレイしましょう。プレイするのであれば、(消化の流しプレイでいいので)1 作目も是非。攻略本は不要なので、サクサクっとプレイしてみるとよいと思います。(ちなみに PS 版であればベスト版があるので安く入手可能^^)
いやー……とにかく感動。リプレイした価値は十二分にあった、素晴らしい一作でした。
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Gamer's Network : 2006年6月6日 23:59
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はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
投稿者 グッチ バッグ 人気 : 2012年11月10日 09:08