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D.C.II 〜ダ・カーポ II〜 雪村 杏ルート

 ふー、ようやく 3 キャラ目。な、長い;;。さすがに微妙に飽きてきたわけですが、うーん、このシナリオは結構微妙かもしれず;。や、この前の小恋ルートではななかがやたらと輝いて見えたわけですが、こっちの杏ルートでは小恋が輝いて見えるというワナ;。おいおい非ヒロインの方が輝いて見えるというのは果たしてどういうことかと小一時間;。ざっくりとネタバレありで。

 この杏というキャラ、CLANNAD のことみに近い雰囲気を持ったセクハラ大魔王……じゃなかった;、トンデモ腹黒キャラ。立ちキャラ CG の中でもジト目の杏がめちゃめちゃかわいい(というか笑える^^)というあたりからも想像が付くように、見た目のかわいさ、そしてその実の毒のある親父系セクハラ発言、そしてさらにその背後にある女の子としての内面という三重構造こそが魅力という、典型的なタイプのキャラですね。

 で、キャラ造詣が典型的なだけかと思いきや、シナリオのストーリーラインもこれまためっちゃ典型的な、いわゆる記憶喪失モノ。桜の木の魔法が失われたことで、主人公の義之は存在を奪われていき、ヒロインの杏は記憶を失っていく。これ、AIR の観鈴シナリオなんかと全く同じパターンで、杏の笑顔を守るためには自分が離れていくしかない、というあたりもお約束な展開。まあ、展開そのものは別にお約束というかパターンそのままでもいいのですが(こういう定石は素性がいいからこそ定石になるわけですから)、問題だったのはラストの説得力のなさ、でしょうね。

 杏はもともと記憶障害を煩っており、すべてのことを忘れずにいられるようにと桜の木に願いをかける。ところがその願いは叶ったものの、遺産相続のゴタゴタに巻き込まれたときのイヤな記憶すらも忘れられなくなってしまって、決してよいことばかりではないことを知る。でも、義之との思い出を積み重ねていくうちに、忘れたくない思い出がどんどん出来ていき、失いたくない大切な記憶を手に入れていく……で、そこに桜の木の魔法が失われたことによる記憶喪失が襲い掛かる、という筋書き。

 ……なんですが、ラストで杏の記憶を取り戻す最後の決め手になっているのが、なぜか彼女への誕生日プレゼント(しかも小恋と一緒に選んだオルゴール)なんですよ;。別に杏のゆかりの品物であるわけでもなく、ごく普通のオルゴール。お、おいおい、それはいくらなんでも説得力ないだろ状態;。っていうかですね、中盤にはこんな伏線みたいなセリフまであるんですよ?

「目に見えない心の絆も大事だけど……
 今、こうやって身体が辛い時に義之がいてくれて、抱きしめてくれる……キスしてくれる……
 触ることができるから安心できる……。身体の繋がりって大事だなぁって思ったの……」


 って、そこまで振っておいてなぜに誕生日プレゼント;。わ、ワケわかんないんですけどっ;;。

 このシナリオ、杏が記憶を取り戻すきっかけはもっと単純なものでよかったんじゃないかと思うんですよね。例えば、その直前に杏が義之に告白した公園で、義之が杏を後ろから抱きしめるシーンとかあるんですが、もうこれで十分じゃんみたいなところがある;。要するに、たとえ記憶を失っても、その安らぎを覚えている、というシーンが描出できればそれだけで十分だったし、説得力があったと思うんですよ。なのになぜ最後の決め手が誕生日プレゼント;。(← しつこい;)

 仮に誕生日プレゼントが決め手になって記憶を取り戻すという話にするなら、それなりに説得力のあるアイテムを選択するべきですが、ルートテーマから考えると、彼女を後ろから抱きしめても効果がなかったのに、誕生日プレゼントといった『モノ』で記憶を取り戻す、っていうのではいずれにしても説得力がないでしょうね。……というかまたしても伏線張ったけど有効活用されずですか;。

 まあでも、こういうルートテーマって、ライトなギャルゲで扱うにはちょっと重たいテーマではあるんですよねぇ。要するに、辛かった記憶を忘れることは是か非か、ということですが、そんな簡単に言えるものじゃないと思うんですよねぇ。例えば私だったらイヤで忘れたくなるような記憶もどちらかというと忘れずにいたい。私がそんなふうに思うのは、きっと忘れちゃった方が気がラクになることも多々あるけれども、つらかったことや悲しかったこともそれは自分の一部だし、消化できなくても抱えていかなくちゃいけないものだと思うから、ですけど、それは決して正しいかどうかなんて話で割り切れる簡単な問題じゃない。要するにそういう重たいテーマだと思うんですよ。この杏ルートでも、実際に杏が感じた『忘れたいような記憶』についてはドロドロした描写を完全に避けて、言葉で簡単に触れる程度に留めてますが、この辺についてまともに描き出すと D.C.II のようなライトなギャルゲには向かないものになっちゃう。それだけになかなか落としどころが難しいんですよね。

 ……もっとも実際問題として、忘れたいと思うような記憶って、(忘れたくないと思うような)嬉しかった記憶と同じぐらい鮮明に覚えてるものなんじゃないかとも思いますが。や、きっとそんなもんですよ;;。

# というわけでようやくメニューが夕焼け画面になって音姫+由夢が攻略可能に。
# んー……せっかくなので美夏も消化プレイしちゃいますかね;;。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006/6/20 00:50 | 1.ゲーム(Windows)

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コメント

正確には抱きしめられたときから
思い出してたんじゃありませんでしたっけ・・・?

投稿者 ダッカッラ : 2008年8月27日 13:00

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