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やー、放置予定だった D.C.II ですが、結局なんだかんだでプレイ開始。や、ひぐらしに手をつけようかとも思ったんですが、まずは軽いこっちを旬のうちにざっくり片付けてしまうかな、と。そんなわけでまずは軽く白河ななかを攻略してみたり。1 st play で約 6 〜 7 時間ぐらい? まあざっくりとプレイ & クリアしてみたわけですが……
な、ななな、なんだそりゃああああっっ;;;。> ラスト
そこまでさんざん張ってためちゃめちゃ美味しい伏線をスルーしてどうするんですかいったい;;;。
え゛ー、ちょっとあまりのショックにかなり惚けてしまったのですが;。以下ネタバレありで。(未プレイの人は適宜スルーしてください。)
本作、基本的に前作 D.C. の白河ことりの設定を踏襲していて、相手に触れるだけで人の心が読めてしまう女の子、という設定になっている。で、ステージの上からみんなの前で告白したり、さらに前作同様に人の心が読めなくなって……というところまでまさに前作のオマージュなんですが、それでも前作とは違ったテイストにちゃんと仕上げてきてるんですよね。それが、小恋との話。
設定を再整理すると、もともとななかは幼いころ周囲から溺愛されていたが故に、他人に気遣いをすることなく育ってしまう。ところが中学ぐらいにもなるとそのルックスの良さから周りから疎まれるようになり、なぜそんな意地悪をするのかがさっぱり分からず、その気持ちを知りたいと桜の木に願いをかける。それによって彼女は他人の心が読めるようになり、他人が望むことだけを的確にやっていくことによって周囲との関係を保てるようになる。けれどもななかに接する人たちの心の中は、嫉妬や下心ばかり。それらが読めてしまうななかにとっては、純粋な好意で自分のことを心から大事に思ってくれる義之とゆずちゃん、そして小恋だけが、安心できる居場所になっていた。
けれども、ななかは小恋の想い人である義之を好きになってしまう。
「他人の心を読むことができる」という彼女の能力は一種の『ズル』のようなもの。なのに、彼女はそれを恋愛に使ってしまうんですね。つまり、小恋が「告白したら今までの関係ではいられなくなるかもしれない」と不安になって踏み出せずにいることも、そして義之が自分に対して好意を持ってくれていることも知った上で、義之に告白する。もちろん、ななかはその行動が小恋を傷つけることも理屈では理解していたし、それを受け容れる覚悟もしていたつもりだった。けれども、いざ二人が恋人同士になると、(義之の鈍感っぷりもあって)周りの人間関係があっさりと壊れていく。そのことに、ななかは戸惑ってしまう。
「わたしは……自分に素直になっただけだよ?
だって……だって……わたし……義之くんの彼女さんなんだもん。
義之くん、わたしのこと好きだよね?」
「ああ。好きだよ。」
「だったら……だったら、間違ってないよ。うん、間違ってない。」
ななかが、幼馴染の小恋を差し置いて義之と恋仲になること、それ自体は確かに間違ったことではないんですよね。なぜなら、恋愛にルールなんてものはないから。けれども恋愛って、背負う覚悟とそれを超えていく勇気が必要なもの。例えば、他人を受け容れて背負う覚悟、他人を傷つける痛みを背負う覚悟、さらにそれらをなお超えていく勇気。ななかが義之といっしょにいるためには、自分に対して純粋な心で接してくれた数少ない友人である小恋を傷つけなくちゃいけない。ななかは小恋を傷つけることでしか先に進めないし、小恋もまた、それを受け容れなければ前へ進めない、というのが基本的な構図。
だから、中盤で桜の木が枯れて人の心が読めなくなってしまったななかは、義之と一緒にいるために、そして小恋と本音で向き合うために、自分の想いと気持ちを自分の言葉で小恋にぶつける。それがたとえ小恋を傷つけることになったとしても。
……なんだけど、なんで自分の気持ちをぶつけただけで満足してるんですかっっ;;;。> ななか
ななかシナリオって、ななかが(能力に頼ってしまったが故に)他人の気持ちを感じ取ることができなくなってしまったという点がポイントになってますが、他人の気持ちを感じるにはまず自分の気持ちをぶつけることが必要だというのが義之のアドバイスだった。
「人の心なんて……初めからわからないものだろ?
もともと、誰も相手の気持ちなんて初めはわからないんだって、ななか。
どうしてななかの能力がなくなっちゃったのかはわからないけど……でも。
伝わらないことを、伝えるのが本来じゃないか。不器用でもなんでも。
相手の気持ちがわからなければ、聞けばいい。コミュニケーションを取って、理解しあえばいい。
初めから……人の心なんて読めないんだって。
ななかは自分のことをちゃんと相手に伝えようと努力をしてないだけだよ。
だから相手もわからないんだ。ななかのことが。」
けれども、「気持ちを伝える」という行為が一方的なものである限り、コミュニケーションには発展しない。自分の気持ちをぶつけ、相手からも気持ちをぶつけてもらうことで、初めて相手の気持ちを感じることができる。実際、義之は渉に殴り飛ばされることで彼の心の痛みを感じ取る。それがコミュニケーションであり、「相手の気持ちを理解する」こと、なんですよね。
「これが、人の気持ちを理解するってことだよ。
こうやってお互いの気持ちを言い合って、初めて互いのことがわかるんだ。
今回は殴られちゃったけど……俺は今すごく嬉しいんだ。
渉と喋れたから。渉の気持ちがわかったから。」
「心なんか読めなくったって、人の気持ちはわかるんだよ。」
自分の気持ちを自分の言葉で小恋にぶつけることは、確かにななかにとっての第一歩ではある。けれども、本当の意味でのななかの第一歩は、ななかの本音の(けれども最も聞きたくない)言葉に背中を向けずにはいられない、小恋の心中を察すること(=彼女の失恋の痛みに共感すること)だと思うんですよ。でも、その描写が非常に薄い(というよりほとんどない)んですよね;;。
「もういいよ、ななか。聞きたくないよ。」
「待って! 聞いて欲しいの! ちゃんと、聞いて欲しいの……
わたしも……小恋と同じくらい真剣に、義之くんのこと、好きだから!
譲れなくて……ごめんなさい!」
って、え゛え゛え゛、ぶつけるだけで終わってるよ状態;。これ、私の解釈ミスかな? とも思ったんですが、実際、ななかが告白して以来、ななかは小恋と触れ合っていない(=ななかは小恋の失恋の痛みを読み取っていない)という伏線も張られている(はず)。それを踏まえると、他人の気持ちを感じ取れないななかが初めて感じる「読めない他人の気持ちや感情」、それが小恋の失恋の痛みだったのなら、おそらくこのシナリオは(ビターだけど)かなりいいシナリオに仕上がってたんじゃないか? と思うんですよね。その描写がない状態でラストのバンド再結成の構図に繋がってしまうと、ななかが何も失わず、何も痛みを知ることなく、すべてを手にいれることにもなりかねない。でも、それはこのルートのテーマ設定(=桜の木の魔法という『ズル』の清算)と違うんじゃない?? と思うんですよ。
私は、ななかがあのシーンで小恋の痛みを感じ取るような描写があったらかなり高評価を下していたと思うんですが、完全に肩透かしを食らってしまった感が……っていうかなんでこんなにおいしいネタをスルーしてるんだよーっ、状態;。や、敢えて意図的にその描写を削るだけの積極的な理由も思いつかないだけに、なんでこういう形にしたのかホントに分からないのですが、やっぱり『こそばゆい』ゲームとしては、ヒロインが痛みを知ってひと回り成長する、という構図は好かれないのかもしれません。うーん、でもなぁ;。なんか腑に落ちません;;。
とはいえ、ステージ上からの告白シーンとか、桜の木の下での告白シーンから流れるように入っていく yozuca* さんの OP テーマなどなど、ベタベタだけどもいいシーンも結構あったり。ラストでは「そりゃ違うんじゃ;;」となってしまったものの、そこまでの流れは決して悪くないどころか割といいルートではありました。他のキャラのルートに期待。
で、まあそれはともかく、ですよ。
なんですかあの由夢の萌えっぷりは〜〜っwww。
ななかにベタベタされて嫉妬しまくりの由夢に萌え。くっ、これはホントにななかルートなのかっ?!(笑)
このキャラ、学園ではしゃきっとした可憐で清楚な優等生、ところが家に帰ればジャージにヲタメガネで毒を吐きまくりという、音夢の系譜を引く腹黒系超毒舌の妹キャラ。そんな彼女が、ななかといちゃつく義之にいちいちジタバタするわけですよ(笑)。やー、めっちゃかわいいんですがっ^^。
今回、メインヒロインは音姫姉さんと由夢の 2 キャラに分かれてるんですが、主人公いじり役が音姉さんの方に役割分担されているので、妹の由夢の方は前作以上に妹キャラしてる。いやこれはなかなか面白いキャラ配置。音夢もかなり強烈な個性でしたが、今回の由夢はさらに純度が高まった音夢という感じかも(ぉ)。
# がしかし、初回プレイでは攻略できないワナ;;。
とりあえず音姫+由夢まではなんとかクリアしたいとこなんですけどねぇ。いったいどれだけかかることやら;;。
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こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま〜す。よろしくお願いします
投稿者 グッチ 靴 : 2012年11月10日 04:44