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コードギアスR2 #8 のお話

 なんか巡回先でちょっと気になったエントリがあったのでトラバしてみるテスト〜。

[アニメ]コードギアスR2 8話

 えーと、要するに今回スザクがルルーシュを見逃したっていうことは、罪を許したってことじゃないのかという話なのですが、個人的にはちょっと違うんじゃないかなぁと思ったり。

 今回の話は、見掛け上「罪を許してよいのか?」といった問いかけがなされるわけですけど、たぶんポイントは、スザクの中でのプライオリティ付けをはっきりさせたところであって、別にスザクはルルーシュを許したわけでもなんでもない、と思うんですよね。

 スザクの場合、「ユフィに関するルルーシュへの復讐」、「内政面からの立て直し」など、やりたいことがいろいろある。けれども究極的なシチュエーションにおいては、すべての「目的」を同時に達成できないこともある。ルルーシュへの復讐もユフィーへの愛によるものなら、ユフィーが目指した夢を取ることもユフィーへの愛によるもの。今回のストーリーの肝は、ルルがスザクに対して「結局お前にとって一番大切なものは何だ?」ということを突きつけたところにある。そしてスザクは結局、自分個人の感情に基づく「復讐」よりも、ユフィーが目指した「夢」を大切にすることを取った、というのがポイントだと思うんですよ。

 これはルルーシュの場合とは対極的な行動で、スザクはこういうシチュエーションで大義を取る。けれども、ルルーシュは迷わず個人の感情に基づく復讐を取る、と思うんですよね。ナナリーがスザクの手によって殺められたら、何があってもどんなことをしてもスザクを葬る。それがルルーシュだと思うんですよ。

# だから私は最終的にはナナリーがスザクの手によって殺められる、あるいはスザクが
# ナナリーを守りきれなくなる、というシチュエーションがどっかで発生するのでは、と。
# ルルーシュはスザクを葬りにかかるけど、スザクにかけたギアスが邪魔になる、みたいな。

 だから今回の一件は、スザクがルルーシュを許したのではなくて、スザクがユフィーを優先させた結果として、単に「スルーされた」だけなんじゃないか、と。

 まあそれにしてもこのアニメ、もう意味不明というか超見かけ倒しまくりな展開が呆れてものも言えなかったりするわけですが、それでもついつい見てしまうのがなんともはや、という感じですね。ガンダム SEED といい、この時間帯はムチャクチャなアニメが多いというかなんというか;^^。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2008/5/31 03:29 | 3.アニメ&コミックス

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コメント

どうも、こんにちは。
いつも楽しみにしています。

んと、僕としては、ユフィを殺した、ルルーシュの「罪を許してよいのか?」
という意識を持っている下で、その行為を受け入れるということは、
少なからず許すという意味を持たざるを得ないという感じです。
プライオリティの話で言うと、二番ではなく一番を取るってことは、
同時に取ることができない場合には多かれ少なかれ、
二番を諦めざるを得ないですし。

「そうだよな、ユフィもナナリーも許すつもりだった」
で、だから自分も、ということではないかと思います。


それはさておき、まちばり☆あかねさんのデスノートの感想はとても面白かったのですが、コードギアスが最終的に辿り着く倫理(作品の最終的な答えとでも言うか)
が気になります。個人的にはナナリーが死んで、っていうのは嫌すぎる
と思いますけど(笑)。
ルルとスザクの選択基準の置き方の対比なんかも面白いですし。


いい機会かなと思ってついでに聞いちゃいますが、
http://pasteltown.sakura.ne.jp/akane/games/blog/archives/2008_5_14_1456.html
を見て、まちばり☆あかねさんの本を読んでみたいと思ったのですが、
そういうのって教えられないですかね?興味があるのでよろしければ。

長々と長文失礼しました。

投稿者 simula : 2008年5月31日 08:49

simula さん、どもこんにちはです^^。

> プライオリティの話で言うと、二番ではなく一番を取るってことは、
> 同時に取ることができない場合には多かれ少なかれ、
> 二番を諦めざるを得ないですし。

まあその通りなのですが、「諦めたからといって心の底から無罪釈放って
わけでもない」んじゃないのでは? という気もします。
が、まあ確かに物語的にも、執拗に彼の罪を問うことに執着することは
もうなくなるのかもしれませんね。

> コードギアスが最終的に辿り着く倫理(作品の最終的な答えとでも言うか)
> が気になります。個人的にはナナリーが死んで、っていうのは嫌すぎる
> と思いますけど(笑)。

ナナリーが死ぬなんて絶対に許されません。暴れますよ、ええ。
(↑ 名塚さんの声萌えらしいですこの人(笑))

とまあそれはともかく、コードギアスの場合、最終的に辿り着く倫理が
どこなのか、は私も気になりますが、意外に無難どころになるんだろうな、
という気はします。監督の谷口悟朗さんのかつての作品を見てみると、
リヴァイアス、スクライド、プラネテス、なんかがあるのですが、どれも
割と落とし所は無難なんですよね。ルルーシュとスザクのどっちも正しいし
どっちも間違ってる、みたいな結論になるような気がしなくも;。

> まちばり☆あかねさんの本を読んでみたいと思ったのですが、
> そういうのって教えられないですかね?興味があるのでよろしければ。

(苦笑) というか自分の本はバリバリの堅い専門書なので、一般の方が読む
本じゃなかったりします^^。この blog は逆にオタク blog ……といいつつ
一般ネタも織り交ぜているので、割と普通に読みやすいと思うんですけどね。

個人的にはこういう blog の「まったりエントリ」の方が書きやすくて好き。
商品としては全く売り物にはならないですけど^^。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2008年6月2日 23:26

>ユフィーが目指した「夢」を大切にすることを取った、というのがポイントだと思うんですよ。

そうかと思います。またこの場合、感情か大義かという話では、ユフィへの思いが強い以上どちらも両立する話ですよね。あそこで虐殺の命令を下すことは彼の心の中ではユフィへの冒涜でしかないでしょう。もとより選択肢としてはない話です。

またこの番組、単純なカタルシス系かなと思っているので倫理的な帰着がどうというのはあまり問題にもならない気がします。DEATH NOTEであれば死に様がクライマックスというのは途中から見えてましたが、この場合は細かいこと気にせず無責任に大団円にしてしまう可能性もありかと。

ところで今期アニメはみればとりあえずは面白いというパターンが多いように思えます。1話で少し心配になった絶対可憐チルドレンも手堅いですし、アリソンも無難と言えば無難。

投稿者 夏のこたつ : 2008年6月2日 23:37

あれば死に様がクライマックスというのは途中から見えてましたが、

投稿者 louis vuitton sale : 2012年11月22日 18:06

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