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日曜日の講師総会ででじくま氏がスピーチしたわけですが、その折に出てきたのってなんだったっけかなー、と思ったら「心の理論」が正解だった様子。「心の理論」と聞いて「Theory of Everything」を連想した自分は思いっきり CLANNAD っ子なわけですが(笑)、そうそうこの話は書こうと思ってたんだよな、というわけでちょろっと書いてみるテスト。
ちょっと前のお話ですが、あるお客さんに打ち合わせでいったときのこと。プロジェクトリーダが先方とのミーティングをアレンジしてくれて、私がスポット支援でそのプロジェクトにお邪魔したのですが、行ってみたら超びっくり。ホワイトボードに今日の Agenda が書かれていて、午前中に基本的な考え方の講義、午後に実践……って、おいおいこんな話聞いてねーよ状態;。先方のお客さんの方がちょっと気合いを入れて準備しちゃったというのが真相なのですが、とはいえ先方の期待を裏切るなんてことは自分的に許されないので、超いきあたりばったり出たとこ勝負の即興で解説をアレンジ。先方の要望をうまく引き出しながら軌道修正しつつ無事に一日を乗り切ったのですが、これ、自分だったから無事に済んだけどたぶん若手の人だったら絶対に撃沈されてただろと思うワナ;。
さすがにもう今の会社でかなり勤めていることもあって、この手の局面でもそうそう大ヘマをすることはなくなっているのですが、その一方で問題なのは、こういう状況にまだうまく対応できない新人の人たちをいかに育成するのか、という問題。今回のケースの場合は段取りの甘さの問題もあるものの、現場ではこういう状況に晒されることはよくある。こうした状況で問われるのは小手先のテクニックでもなければ単なる技術的な知識でもなく、真の意味での「仕事力」。では長期的にそうした力、つまり「良い仕事」をするための実力を養ってもらうためには、普段どんなことを心がけてもらうようにすればよいのか? ……ということを真面目に考えたことがあったのですが、結論として導いた答えって割と普遍性があるような気がするのでここに書いてみたりするテスト。
たぶん、「良い仕事」をするには、3 つの心がけが必要なんじゃないかと思うんですよ。
@ 技術力へのこだわりを持つ。
A サービスに対するこだわりを持つ。
B お客様への思いやりの心を持つ。
これだけだとわかりにくいのでもうちょっと補足すると。
@ 技術力へのこだわりを持つ。
よく「技術力は、現場の OJT 経験を通して身につくもの」と主張する人が(結構)いるのですが、個人的にはそれは間違ってるんじゃないかと思っていたり。や、業界業種にもよりますけど、実際には机上の勉強でもかなりのことを学習できると思うんですよね。もちろんそれは教科書のような「学習しやすい形」に取りまとめられていない可能性もありますが、少なくとも現場に出る前の「事前勉強」をどれだけ真面目にやるのかがまず first step。基礎学習や基礎知識が身についていない人に、「実際の現場」という応用問題が解けるはずがない。やはり優秀な仕事をする人は、こうした「現場の外での勉強」を決して疎かにしていない傾向がみられるんじゃないか、と。日常的な勉強で、技術力や知識を身につけておくことが、まずすべての源泉にあると思うんですよね。
A サービスに対するこだわりを持つ。
もちろん@だけならいわゆる「学者」みたいな人も当てはまってしまう。けれども、お客様は「その人がどれだけの知識を持っているか」ではなく、「その人がその知識を使ってどれだけ自分に対して適切な仕事をしてくれたのか」ということに対してお金を支払う。つまり、持っているだけでは宝の持ち腐れである知識を、いかに実際に『役に立つ』ものとして使ってお客様によい仕事をするのか? というところにも腐心しなくちゃいけない。つまり、実際の現場で、そうした技術力や知識を発揮する訓練をすることも重要になると思ったり。
B お客様への思いやりの心を持つ。
そして@やAのすべてに通じるバックグラウンドとして、お客様への配慮や思いやり、というものが必要。お客様が置かれた状況や立場を鑑みてお客様に対して最適な解を提供したり、お客様の気持ちを察して共感することは、お互いが気持よく仕事をするためには絶対不可欠な要素。でじくま氏が語った「心の理論」はまさにこれ。もちろんデタラメを言うお客さんは少なくないですが、そういったお客様に対しても、相手の立場を尊重しながらも圧倒的な実力とパフォーマンスでちゃんとうまく正しいところへと誘導しなくちゃいけない。そうした高いマインドが、良い仕事をするためには必須なんじゃないかと思ったり。
おそらく、「いい仕事」をするために、日常的に気をつけなくちゃいけないことややらなきゃいけないことはたくさんあるんですが、でもそれらすべての根源をたどっていくと、その根源にはこの 3 つがあるんじゃないかと思ったり。言葉でまとめてみると非常に当たり前のことのようにも思えるんですが、普段からこうしたことを意識的に心がけるようにするのはやっぱり重要……なんじゃないですかねー、とか書いてみるテスト^^。
しかしこういうことをぐだぐだと考えるのは結構面白い〜。普段使わない頭をフル回転してるような感覚かも^^。
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まちばりさんが「良い仕事」をするための3つの心がけについて
書いてくださってるんですが・・・
集約すると「こだわりを持つ」という点が一番肝心だという気もしますね?
こだわりを持てるかどうか、というのは、本人の性格によるところが
大きいと思うのですが、強いて訓練でどうにかできる部分といえば、
「好きにさせることができるかどうか」ということなんじゃないでしょうか。
嫌いなものを好きにひっくり返すのは、確かに困難を伴いそうですが
「より好きにさせる」のは対象(技術力・サービス・顧客)への理解を
深めさせてゆくことにより、可能となる部分が少なくないと思われます。
って、これ、普段、まちばりさんが若いコを指導する際に実際に
やっていることですよね
投稿者 こんち : 2008年7月10日 11:02
「良い仕事」以前に「仕事」をする為に必要と思われる
"やる気"と"体力"が私は枯渇していて・・・羨ましいです。
投稿者 ラスティ : 2008年7月13日 17:17
> こだわりを持てるかどうか、というのは、本人の性格によるところが
> 大きいと思うのですが、強いて訓練でどうにかできる部分といえば、
> 「好きにさせることができるかどうか」ということなんじゃないでしょうか。
> 嫌いなものを好きにひっくり返すのは、確かに困難を伴いそうですが
> 「より好きにさせる」のは対象(技術力・サービス・顧客)への理解を
> 深めさせてゆくことにより、可能となる部分が少なくないと思われます。
こんちさん、書き込みどもです^^。
「好きにさせることができるかどうか」というのは、どちらかというと
勉強のようなものには当てはまりますが、ビジネスには当てはまらない
ような気がします。
例えば学校の勉強の場合には、「自分一人が」勉強して能力を身につければ
済むのですが、そのためには「その科目が」好きになることが一番の得策。
そういう意味で、好きになってもらえるかどうか、というのが非常に重要。
しかし、ビジネスの世界、いわゆる社会人の場合には、お客様がまずあり、
お客様に対してサービスを提供することによって対価を得る、という基本的な
構図があります。ここで問題なのは、「お客様に対してサービスを提供する」
という行為自体が好きな人はなかなかいない、という点。
むしろ、社会人になるまでの間に、「お母さんになんとかしてもらう」
「学校の先生になんとかしてもらう」といった受け身姿勢が身に染みついて
しまっているが故に、むしろ「誰かからサービスしてもらう」ぐらいの姿勢で
仕事に接する新入社員もいるぐらいです。そうした人たちに、「お客様に
対してサービスを提供する」という行為自体を好きになってもらうためには
ある程度の成功体験(お客様にサービスを提供する→喜んでもらう→もっと
仕事をしたくなる、とか)が必要で、そのためには@〜Bがまず必要なのでは
ないか、と思ったりした次第です。
ここは、鶏と卵の部分かもしれませんけどね^^。
> 「良い仕事」以前に「仕事」をする為に必要と思われる
> "やる気"と"体力"が私は枯渇していて・・・羨ましいです。
いやいや;;。やる気も体力も無理にひねり出すものかと^^。
怠け癖がつかないようにしないといけないですよね、ホントに……といいつつ
最近は結構なまけているような気も;。ちょっとはがんばろう;;。
投稿者 まちばりあかね☆ : 2008年7月28日 02:04