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Web 2.0 な Wiki 書き込み。



 というわけで今日は家に帰ってから経験値稼ぎやら狩りやらをだらだらとプレイ。マイマイ遺跡を全くクリアしてないメリさんのキャラと東西南北クエを一気にこなしてみたわけですが、せっかくだからとその流れで遺跡奥クエに挑戦……したらこれがなにげにとんでもないことに;;。や、マイマイ遺跡クエはランダムでマップが決定されるために、ひどいマップが作成されるととんでもないことになるのですが、本日のマップはどんな感じだったのかというと。



 ってか広すぎる & ひどすぎる;;;。私が今までプレイしてきたマイマイ遺跡の中では群を抜いて worst no.1 のマップで、部屋の総数で 40 超え。さすがにもうおなかいっぱい状態で、終わったときにはみんなぐったりでしたが、初参加だったあるプレイヤーさんいわく、

「マイマイ遺跡がなぜ人気がないかわかった気がする....」

 い、いやこんなひどいマップは今回ぐらいだからっ;、みたいな感じでしたが、今回は ECO の話から派生して Wiki な話を一つ。

 えーと、先日、ちょっとお仕事関係の調べものをしてるときに、「Web 2.0 とは何か?」に対する定義として、こんなのがありました。

「インターネット上からのデータのダウンロード量と、アップロード量とのバランスが逆転するのが Web 2.0 の特徴」

 あ゛ー、なるほどこれは言い得て妙だな、と思ったり。要するに、blog による情報発信や、Wiki などを編集して自分から情報提供するようなケースが非常に多くなってきて、(一方的に誰かから情報を入手するのではなく)自分が情報発信者を兼ねるケースが増えてくる、という指摘。野村総研さんのアナリストによる定義なのですが、その一方で指摘されていたのが、一般的な人は非常に打たれ弱いので、blog などが炎上したときでも耐えられる精神的な強さをどこかで養う必要があるのではないか、ということ。確かにこれはその通りだよなぁと思ったのですが、その一方で、そもそも Wiki の編集ってどんなふうに進むのか? というのが常々疑問だったので、一度 try してみることにしてみたり。

 ……といってもまともに自分が編集できる Wiki なんて ECO ぐらいしかない、ということでやってみたのです。が。

 Wiki の編集は予想以上にめんどい;。
 なにが面倒なのかというと、編集作業そのものというよりも、付随する調整・調停作業がとにかく面倒なんですよ;。

 私がちょろっと編集したときに感じた難しさは、大別すると以下の 3 つ。

■ 既存データの取り扱い

 すでに誰かによって書かれた Wiki データを編集する場合、まず、元のデータをどうするのかが問題。単に書き換える、といっても、

・構造を修正する(大/中/小の見出しの構成を入れ替えたり追加したり削除したりする)
・情報を修正する(個々の内容の間違いを修正したり、内容そのものを追加したりする)

の 2 パターンがあるのですが、どちらの場合にしても元のデータをどれぐらい生かすのか/残すのか、というのが問題になる。というのも、元のデータを作ったのは機械じゃなくて参加者なので、その人に最大限の敬意を払うべきだし、そもそも敬意を払わないと編集合戦になって泥沼炎上になりかねない。特に、説明の構造そのものがダメな場合には、いっそゼロから書き直した方がラクなのに、と思うこともあったりして、まずここが難しい。

# ちなみに慣れていない人だと、メールの inline コメントのように赤字でコメント入れる人とかいるんですよね;。
# Wiki はそうやって使うもんじゃないんだけど、と激しくツッコミ……;;。

■ グレーゾーン情報の取り扱い

 Wikipedia などにもありますが、基本的に Wiki というのは確定情報や事実のみを扱うべきであって、グレーな情報や意見・私見は扱うべきではないもの。これはグレーな情報を取り扱うと、どうしても見解の相違や解釈の相違が発生し、データとして自律的にまとまっていかないため。これは非常に単純でありながら効果の高いルールなのですが、その一方で、実際に有用・有益なデータはややグレーなものだったりするという現実もあったりします。

 例えばゲームの場合、ソースコードを見られるわけではないので、データ解析でもしない限り確定情報などわかるわけがないし、さらにはオンラインゲームのように頻繁にアップデートされるものだと、仕様変更を受ける可能性もあるので、何をどこまで確定情報や事実としてよいのかの線引きがなかなかに難しいんですよね。特に、システムの仕様に関する部分は、ゲームプレイ中に得られた「事実」を元に、「法則(仕様・ルール)」を「類推」せざるを得ないわけで、その法則自体を直接証明することはできない、という問題があります。で、こういうものをどう扱うべきなのか。

 今回、私が困ってしまったのはマイマイ遺跡のマップ仕様に関する部分。この遺跡はランダムでマップが生成されるもので、経験的に、「大部屋 3 つ目は必ず行き止まりか最終地点のどちらかになる」ということが知られているのですが、問題なのはこれを証明する手だてがない、ということ。というのもこれを直接証明しようと思うと、

「すべてのマップについて、すべてのルートや分岐を潰した上で、
 大部屋 3 つ目は必ず行き止まりか最終地点のどちらかになることを示す」

という必要がありますが、こんなの無理な話。結局のところは、

「大部屋 3 つ目は必ず行き止まりか最終地点のどちらかになる」

という仮定を立てて、この仮定に反するもの(=大部屋 3 つ目以外で行き止まりになったり、大部屋 3 つ目以降にルートが存在するケース)がないかを探してみる、というアプローチを取るより他ないんですよね。

……という状況において、果たして「大部屋 3 つ目は必ず行き止まりか最終地点のどちらかになる」という情報をどう取り扱うべきなのか、という問題があります。もし Wiki の大原則に従うのであれば、これは『事実』ではないので取り扱ってはならない、となるでしょうが、実際問題としてこの情報が真実だった場合の価値が非常に高い場合にはどうか? むしろこの情報を「不確定情報」ながらもアップし、広く反例情報を集めた方が建設的、ということになるんですよね。

 この辺、自然科学系の人間であればある意味当たり前なのですが、必ずしもこれが正しいというわけでもなく、結局のところは時間をかけて周囲の理解を得ながら進めるしかない(=めんどい)、という問題があります。

■ マイナーページ問題

 実は前述のような「曖昧な情報はどう取り扱うべきなのか?」という例外ルール問題は、Wiki の場合には基本的に多数決理論によって解決されます。つまり、大多数の人が賛成するのであれば、ややグレーな情報も OK になるし、逆に大多数の人が反対するのなら、ややグレーな情報は NG になる。これは集合知とか集団的知性と呼ばれているもので、三人寄れば文殊の知恵、つまりたくさんの人が集まって合意形成していけばそこそこまともな意見になるはず、というもの。実際、(編集意欲を持った)たくさんの人たちが集まれば、(とがった意見になることはなくても)そこそこまともな意見になっていく、というのはだいたい直観に反しないところでしょう。

 が、問題なのは、そもそも人数が集まらないような場合。例えば編集者が少なくて寂れている Wiki ページなんかの場合には多数決が成立しないので、それこそ血で血を洗う叩きあい(笑)になりかねない。特に匿名編集を認めている Wiki であればなおさらで、2ch のごとくカオスな状況になっても全くおかしくない、んですよねぇ;。

 ……と、あれこれ書いてきたのですが、結局のところこれらは言ってみれば Wiki 編集リテラシとでも言うべきもの。確かに Web 2.0 時代は到来してきたものの、こうしたリテラシやノウハウが、自分も含めた利用者側に十二分に培われていたり定着していたりするかというとそれは No なわけで、正直なかなか難しいなぁと思わずにはいられませんでした。まあ、Wiki なんて気負ってやるものじゃないのかもしれませんが、なかなか難しいものです。

 そんなわけで最後に現在の RING の Lv 一覧をぺたり〜。



 なんか一部のキャラの Lv がここ一週間ぐらいでえらい上がっているような気がするのはたぶん気のせいではないような気がしますよ、ええ(微妙にうろたえ気味;)。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2008/3/2 03:33 | 7.Emil Chronicle Online

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