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というわけで先日のエントリにいくつかコメントがあったのでリプライを。
> 日本語のBLOG投稿数は世界一とかの話もあるし、参加人数や言語鎖国に拠るのではなく、単民族性による閉鎖文化が年功序列を定着させているのが原因と考えます。
えーっと、単民族だから閉鎖文化が生まれる、というのはこと経済に関しては経済原理に適わないように思うんですが、どうでしょう? 要するに「お金が安くて問題なければなるべく安い労働力を使うというのが企業の論理」と。民族性では経済原理を覆す理由や説明としては弱いのではないか、と。ただ、blog の投稿数に反して発展的議論は少ない、という点は確かにありますね。(年功序列というか、情報は上から下へ与えられるもので、ボトムアップの情報はないという点。) これは教育として議論に慣れていないとか、自ら情報を発信するという文化に馴染んでいないという点が大きいかもしれません。この blog もそうですが、どの blog もみんな「つぶやき独り言 blog」になっていて、情報を共有しようとかそういう意志は弱い、と;。
> このためには救急医自身もさまざまな形で情報を発信していく必要があるんですけどねぇ。
救急医自身が情報を発信するというよりも、おそらく給料に関する過度な妄想を打ち消すための何らかの工夫が必要、というところだと思います。例えば一般的には「医者は高給取り」と言われるわけですが、実際のところは医者にもいろんなタイプがいて、その給料格差の激しさは(内情を知っていると)とんでもないものがあります。や、開業医じゃなくても数倍ぐらいの開きがあるわけで、実際には一般的なサラリーマン+αぐらいしかもらっていない勤務医の人たちも非常に多いんですよね。でもそういう実態はあまり知られていない。
例えば、日本の大企業の場合、系列会社は(たとえ潤っている業界だったとしても)ほとんど給与水準は横並び。これはグループ企業間での人事異動を容易にするための施策の一つ。ところが同じコンピュータ業界だったとしても、放送やマスメディア関連の情報処理子会社と、製造系の情報処理子会社では、(仕事の内容には大差がないのに)給与水準に雲泥の差があるんですよね。こういう話って、知ってる人は知ってるけれど、知らない人は全然知らない。
一部の「お金持ちさん」とか、仕事で大成功を収めた人たちがマスメディアによってクローズアップされるが故に、我々の感覚が狂わされている部分が多々あるわけで、そういうものに踊らされずにきちんと真実を見極める必要性、そしてそのために必要な情報を公開する必要性はあるんでしょうね。
ところでこの話と関連して、というわけでもないのですが、こちらの本を読破。
先日のエントリの中で紹介した、セカンドライフの日本の代理店?みたいなところの社長さんが書いた、セカンドライフとは何かという本。どうもちょうど出たばかりの本のようで、ほとんど書評らしい書評は上がっていないようですが、自分が読んだ感想を言うと「何か違う」。この本では、セカンドライフの概要や特徴、あるいはそれをとりまくビジネス環境のことをいろいろと説明しているのですが、どちらかというとマーケティング目的で書かれた匂いが強くするものになっていて、ビジネス的な側面からの分析は全体的に弱い。夢を売ること自体が目的になっている感じの本ですね。
確かに、セカンドライフのシステムはあくまでインフラプレイヤーに徹することで、リアルワールドのビジネスの縮図をバーチャルワールド上で作り上げることに成功した稀有な例で、確かにまだまだ金がたくさん埋まっている鉱脈であることには違いがない。けれども、世の中のみんながこぞってセカンドライフをライフインフラとして使うような時代がやってくる、みたいなイメージはさすがにちょっと違うだろう、と思ってしまう。セカンドライフだけでなく、google にしろ amazon にしろそうですが、こういうものって、既存のビジネスがリプレースされるのではなく、互いに補完しあうようなところに落ち着いていくんじゃないか、という気がします。ただ、セカンドライフというものがどんなものなのかを知るのには格好の一冊で、特にアメリカ圏での動きがよくまとめられた資料としては非常に興味深い一冊ではありました。
いずれにしても、セカンドライフに限らず、この手の Web2.0 系の動向は「IT 業界と無関係だから」という理由だけでは見過ごせなくなってきているのも事実のように思います。「情報」が全くかかわらないような仕事というのは、世の中にはほとんどないわけですからね。
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