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というわけで iPod nano、先日購入して以来ずーっと使ってますが、おかげでネットラジオの消化が進む進むw。いやなるほどこれよく出来てますねぇ、確かに便利。iPod ってポータブルオーディオのデファクトスタンダードになりつつありますが、使ってみて納得、という印象。ナビゲーションが思っていたよりかなり使いやすいですね。
4GB といった大容量のデバイスに曲などのデータを放り込んでいく場合、問題になるのはその分類方法。例えば CD を MP3 として取り込んでいく場合にしろ、あるいは文書や画像ファイルを保存していく場合にしろ、通常、我々はツリー型分類と呼ばれる方法で構造化することが多い。ま、簡単に言えば、フォルダを掘ってそこにデータを突っ込んでいく、という方式ですね。みなさんの PC でも、普通はそうやってデータが管理されているでしょう。
が、この方法、データが少量の場合には問題ないんですが、大量になってくると目的のデータが探しにくくなる、という欠点がある。特に、フォルダの階層が 4 階層ぐらいになってくると、もはやどこに何があるのか分からなくなることが多かったり、またそもそも階層化の設計に失敗すると、「うわ〜ん、ゆかりんの楽曲だけ一箇所に集めたいんだけど、作品別に分けちゃったから今さらできないよ」な状態になってしまう。
かといって、検索エンジンを使う方法では、横串に目的となるファイルを瞬時に探すことはできても、「なんとなくこの系統の曲を探したい」という曖昧な検索が出来ない。こうしたニーズを解消するために、iPod が採用しているナビゲーションが、ファセット型分類と呼ばれる方式なんですよ。
iPod シリーズをお使いの方ならご存知でしょうが、iPod ではある特定の曲を探すとき、アーティストやアルバム名、プレイリストといったいろいろな『角度』や『視点』からアクセスすることができる。これは下図のように、曲データそのものは階層化せずに完全にフラットに管理しておき、そのデータに付与された『属性情報』を元に検索をかけていく、という方式なんですね。
この検索方式は Web でも使われていて、例えばぐるなびなんかを考えていただくと分かりやすいんですが、地域から検索、予算から検索、利用目的から検索、料理の種類から検索、といった具合にいろんな角度や視点からお店を検索できるじゃないですか。こういう検索方式をファセット型分類検索と呼ぶんですが、こうした検索を行う際に肝になるのは、データにあらかじめ適切な属性情報を付けておくこと。要するに、お店の住所とか電話番号だけでなく、料理のタイプ、利用目的、お客さんの層、予算といった各種の情報をきっちり管理しておかないと、ファセット型分類検索ってうまくいかないんですね。
iPod の上手いところは、MP3 の属性情報を使ってこのファセット型検索を実現した、という点。属性情報をユーザに付けさせる方法だと、ユーザが面倒くさがってやらないわけですが、MP3 の属性情報であれば(特にアメリカなんかだと CDDB なんかが発達しているので)手作業で付与しなくても勝手に付与される。この手軽さをうまく実現したのが iPod なんですね。
今でこそファセット型分類を用いたデータアクセス方式は決して珍しくないんですが、これを 2001 年の段階で携帯プレイヤーとして実現したというのは頭いいなぁとしか言いようがなかったり。もちろんデザイン性などが売れている要因の大きなところだとは思いますが、こうした UI 周りにもちゃんとした工夫がなされてますねぇ。さすがです。
あと、ジョグダイヤル式(というかくるくる回して選曲する UI)は最初はめっちゃ使いにくいと思ったんですが、大量の曲を高速に検索する方法としては確かにボタン方式より圧倒的に使いやすいですね。これも頭いいなぁ……売れるモノにはやっぱりちゃんとした理由がある、ってことでしょうね^^。
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今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^
投稿者 グッチ バッグ : 2012年11月10日 06:52