というわけで今日はこちらのインプレを一つ。
ええっと、内容の感想の前に。ごめんなさい、正直に白状します。
ジャケ、最初に見たときに目をそむけました....orz というかさすがにこれはやりすぎかと;;(笑)。
これ、先日のライブで発売されたライブ限定シングル CD。mon cheri とめろ〜んのテーマの 2 曲セット。後者はいわゆる超電波ソング(いわゆる超ぶりっこモードで歌うという頭の悪い一曲;)なのですが、実はこの CDS にはウラがあって、ラジオ番組で最初にこのめろーんのテーマが流されたときに、
「あのー、これー、まるでめろーんのテーマが表題曲、みたいな言い方してますが、
すみません表題曲は mon cheri です(笑)。
あ、あのー、一応ね、田村ゆかりの方を表にしたいなーっていうか。
で、ゆかり姫さんは、ま、ちょっとごめんなさいねー、っていう感じで。」
とさんざん前振りがあったんですよ。いやー、それでこのオチとはある意味爆笑もんなわけで(笑)。
この人のすごいなぁと思うところの一つに、こういうネタをやってのけてしまう、というところがあると思うんですよね。どういうことかというと、この人は自分自身のことをネタにしたり、みんなに笑われたりすること自体を無理に避けたりしようとしないんですよ。普通の人の感覚だったら、32 歳にもなってこんなアホな格好で写真を撮影してジャケットにするなんて狂気の沙汰としか思えないでしょうし、たとえ仕事でもこんな格好するぐらいなら死んだ方がマシ、ぐらいに思う人も多いはず。けれどもこの人がこれをやってのけてしまうのは、プライドの持ちかたが内面を向いているからだと思うんですよね。
ある音楽家さんがゆかりんについて語ったセリフの中に、「この人は言われたことでも自分が納得しないとテコでも動かない」という発言があったそうなのですが、この言葉がおそらくこの人の性格をよく表していると思うんですよ。おそらくこの人にとって大切なのは自分の中の誇りであって、そのために自分のことを落として見せたり笑ってもらうことは決して恥ずかしいことじゃない、と思ってるんじゃないかなと思うんですよね。普通の人は、他人からちょっとでも悪く言われるのがイヤで、なんとか外面を取り繕うことに必死になるわけですが、それは本質じゃない。たぶんこの人にとっては、みんなに楽しんでもらうことが最も大切で、そのためには極端な話、どんなに自分のことを笑ってもらってもいい、ぐらいに思ってるんじゃないかという気がするんですよ。
# 実際、こういう感性は非常に重要で、例えば大人になっても謝れない人っているじゃないですか。
# こういう見栄のカタマリみたいな人って、(一部の例外を除けば)概して仕事ができないタイプの人なんですよね....;。
というわけでぜんぜん中身の話を書いていませんが、表題曲の mon cheri は名曲です。(笑)
これ、デイジーブルーなどから連なる曲なんですが、フランス語で、直訳すると「私のいとしい人」とかいう感じの意味。ゆかりの恋の曲は歌詞をじっくり聞くといい曲が多いんですが、これもなかなかに名曲だったりします。ライブ会場限定販売というのがもったいないところではあるんですけどね^^。