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というわけでようやく暑さも和らいだ今日この頃ですが、だからといって外に出る気は起こらないというのがミソ(ぉぃ)。当初はリトバスに戻ろうと思っていたわけですが、うず高く積まれたコミケの本を消化しないとどうにもならないことに気付いてコミックスと同人誌を片付け始めたのですが、迂闊にも ECO の同人誌を読んでいてバードさんの Lv75 帯職業服がいきなり猛烈に欲しくなるワナ。Lv75 帯職業服といえば千姫クエなのでさっそくアップタウンに行ってクエを受けようと思ったわけですが。
千姫「うふふふふふ。」
って、あ゛あ゛あ゛あ゛、しまった全然学習してねーよ状態に;。テクニカルジョブが Lv30 に達していないといけないことに今さら気付いて大失敗状態;。く、くそぅ、毎度のこととはいえまたしても同じミスを;;。そんなわけで一応履歴残すために現在の Lv 状況をぺたり。
……というかブレマスさん、またしてもカンストに近づきつつあるような気がするわけですが;。ちなみに現在の LvCap は 95 なのですが、Base Lv 90 あたりからは頭悪い Lv 上昇カーブになっていて、Lv90 カンスト時の累積経験値が 77,780,048 であるのに対して Lv95 カンストだと 126,502,048。狩り場は事実上変えていないことを考えるとあ〜れ〜、なんでだろう?状態なのですが、ま、まあきっと気のせいですよ気のせい;。というわけで本日の ECO。
ってこれは本題ではなくて(笑)、今日の本題は夏コミで購入した本の話を一つ。
コゲどんぼさんの同人誌、ヒトマトメ。2004 年頃?から出していた同人誌のバックナンバーをオフセにまとめたもので、私も一部は持っていたのですが全部は持ってなかったので購入。で、読んでみたのですがこれがなにげに面白い。まあ簡単に言っちゃうと、ぴたテンやかみちゃまかりんの制作秘話(?)みたいなのがぶっちゃけトークで書かれていたりする一冊なんですよ。
まあもちろん大人ですから伏せるべきところは伏せてあるのですが、それでもいろいろ興味深い話も多くて、特になかよし移籍に伴う環境の変化にかかわる話はこれがなかなかに面白い。新シリーズの Chu!の初回で読者人気投票 1 位を取って異様なほど大喜びしていたコゲさんを見て微妙に「うーん?」と当時思っていたのですが、なかよし移籍直後は読者投票が結構さんざんな結果だった様子。もともとぴたテンの頃などは連載開始から終了まで投票で 4 年間も 1 位をキープしていたそうですが(っていうかそれ普通じゃないよと思いますが^^)、なかよしに来てからはこれがなかなか厳しい結果だったとか。確かに私もかりんの初回を見たときにはどう見てもなかよしの作品じゃないよと思ったものですが;、その後あれこれの試行錯誤を経て今の地位を確立するに至ったとか。
かみちゃまかりんで私が感心したのは、なんだかんだいいながらもちゃんと作品に補正をかけて最後には少女漫画としての体裁を整えてきたこと。かみちゃまかりんについては以前にエントリを書いたことがありますが、楽屋裏の話を読んでみて、ああなるほどと腑に落ちるところもいくつか。結果論としてこれだけの長期連載作品になっているのは実際たいしたもの、なんですよね。
実はこの本読むまで知らなかったのですが、なぜ少女漫画は少年誌に比べて圧倒的に連載期間が短いのか? ほとんどが半年〜 1 年、コミックスに換算して 1〜 2 巻で終わるということは私も知っていた(というか読んでりゃ分かる)のですが、その理由は女の子は雑誌の卒業サイクルが非常に短い(1 〜 2 年)からなんだそうで。これを聞いてああなるほどと腑に落ちてしまったのが、少女漫画の作品の作り方。これは別に少女漫画に限った話ではないのですが、サイクルが短く、なおかつ顧客の流入と流出が激しい(=顧客が自分の前を通過していく)業界では、質的な変化や変革が非常に起こりにくいと思うんですよ。
分かりやすい例を挙げると、例えば学校の先生や塾の先生は、自分がレベルアップしなくても生徒の方が頻繁に世代交代するが故に、同じ作業をやっていてもそれなりに仕事としてこなしていくことができてしまう。もちろん、実際には社会状況の変化によってサービスの内容もある程度は変わっていく(変えていかなければならない)のですが、一般的な業界と違って、リテンションマーケティング(顧客層の持続・維持)をそれほど考えなくてよい、という特徴があると思うんですよね。そうした状況の中で組織が進化を遂げていこうとする場合、一番手っ取り早いのは従業員を取り替えて新しい血を入れるという方法。例えば塾経営であればアルバイト君を新陳代謝させていくことで組織の若さを保ち、新しい空気をどんどん入れていく。要するに、危機意識の薄い人たちに「変われ」と言っても変われるものじゃないから、外部の血を入れることで組織の力を保とうとするんですよね。そして実際なかよしの場合、外部の売れ線作家を次々と招聘するという戦略を取っている。
まあ正直なところ、最初に CLAMP がなかよしで作品を連載し始めた当初はぶっちゃけおいおいそれってどうよ? という印象もあったし、コゲさんの招聘に関しても当初は激しく違うだろう、と思ったのは事実。けれども上記のような業界構造があるのだとするとある意味ではそれはやむを得ない選択肢でもあるのかもしれません。とはいえ上記のような業界構造があるのだとしたら、招聘作家だからといって無条件で長期連載、ということもおそらくないのでしょう。そうした中でコゲさんが生き残れているのだとすると、その理由はきっと自分の描く作品を変質させていく能力を持つから、なんでしょうね。実際、今改めてかりんの 1 巻を読み返してみると文字通りなんだこりゃ状態なわけなのですが、最後まで読んでみればなかなかたいしたものなわけで、その辺の「自ら気付いていく能力」というのはやはり一流の作家ならではの実力、ということなのでしょう。
# 本音を言えば、生え抜き作家の中にももっとそうした作家さんたちが現れてほしいと思うものですが、
# 5 年程度のスパンで見ても生き残れている作家さんはごくわずか。そういえばラブひなの赤松氏などは
# トークなどを読んでいてもかなり高度に自分の作品を理論化して捉えているのですが、感性だけではなく
# 理性でも自らの作品を分析でき、そして軌道修正していけるからこそ一流作家、なのでしょうね。
どんな組織であっても自分自身を変えていく力を持つ人だけが、長期的に生き残れるということなんじゃないかとは思いますが、とはいえこの話、別に少女漫画に限った話ではなくて、自分にも当てはまる普遍性の高い話ではありますね;。なかなかそういう質的変化をし続けていくことは難しいものですが、ちょっとは頑張らないと、ですよ〜;;。
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