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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 や、こんなよく晴れた日はデート日和ですよ? というわけで今日はこちらを鑑賞してきたり〜。



# ……といいつつ一緒に行ってきたのはでじくま氏ですが;。
# っつーかさすがにむちゃくちゃ混んでますね、土日は。> 映画館

 ま、それはともかく今日見てきたのはいわゆるエヴァのリニューアル劇場版。実に今から 12 年前の作品で、私は大学時代にこの作品を見ていたわけなのですが(歳がバレる;)、さすがにもはや原作については記憶の彼方。かろうじて作品のテーマぐらいは覚えているのですが、まあいい意味で適度に記憶を失っているのはきっといいことだろう、というわけででじくま氏と急きょ鑑賞に行くことに決定。

 で、見てきたわけですが。
 いや〜、凄い。今、改めて見ても十二分に面白い物語ですねこれ。なるほど生粋の EVAっ子を自称する本郷氏が熱狂するのも分からなくはなかったり。

 内容としては TV 本編の焼き直しなのですが、劇場版の尺に合わせて全編作り直し。特に CG を使った高度な映像技術が美しく、中でも使徒ラミエル(正八面体のキューブ型の使徒)の映像が特筆すべきところ。攻撃・防御に併せて自在に形を変えたり、ジオフロントへの攻撃でも自らの一部をドリル化していたり。ラストの陽電子砲による射撃も迫力の映像で、さすがに第一部の幕引きに相応しい作りに仕上がってました。いやはや感心。

# あ、でも全体的に画面が暗くて結構見づらかったような。
# できれば自宅のプロジェクターで鑑賞したかったところ;。っつーか自宅の方が映像設備いい気も;。orz

 とはいえ全体としては……うーん、どうなんでしょう?
 テイストとしてはやっぱり古い気がしなくもないですね。

 もともと人類補完計画というのは、ディスコミュニケーション世代の若者たちの解毒計画。認めて欲しい、褒めて欲しい、けれども傷つくのが怖くてなかなか人に触れることもできず、かといって自ら命を絶つこともできない。そんな臆病な自分を認めて、他人との繋がりを求めるために前に進んでいこうとする人間の物語、それがエヴァのテーマなんじゃないかと私は思っているのですが、でもそういったディスコミュニケーションの形態は、今と昔でかなり違うと思うんですよね。昔はそもそも「触れること自体が怖い」。けれども今の時代は「傷つかない程度に触れるけれども、ある一定以上踏み込むのは怖くてできない」、みたいなところがあって、ディスコミュニケーションの形式が随分と変化しているように思うんですよね。

 もちろん当時は作品自体の評価というよりも作品の作り方や作られ方、あるいはスタッフの姿勢みたいなものが話題になり、作品のテーマについて分かりやすく論じられることはなかったようにも思うし、またディスコミュニケーションというテーマが今日性を持つ、というのは確かに当時と変わりはないかもしれません。そういう意味で今再び、というのもわからなくもない。けれども 12 年前では先進的な描かれ方であった本作も、現在においてはやや古臭さを感じてしまうというのは……うーん、私の感性が古くなってしまったせいなんでしょうか;。

 などといろいろ書いたものの、この劇場版を見て TV 版のエヴァを再び見返してみたいと思ったのは事実。や、当時はいろいろなギミックに惑わされて作品テーマをうまく読み取れなかったところもあるのですが、今改めて見返してみたらいろんなものが見える作品なんじゃないかな? という気がします。いずれにしても 12 年前の作品でありながら今でも十二分に見られる作品であるというのには驚きを隠せませんが、概して大作、というのはそういうものなのかもしれませんね。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2007/9/10 00:08 | 3.アニメ&コミックス

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