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というわけで blog のエントリ up がえらい遅れましたが;、今日は先日書いたエントリの後日談。
や、実は先日あんなことがあった翌日の朝っぱらにこの子が私のところを訪ねてきて、この案件をこれからどうやって進めていくつもりなのかの考え方を聞かせて欲しいと言ってきたり。でもって、珍しくヒヤリングモードに入っていたので、自分が考えていたことや思っていたことを淡々と話したら、それなりには納得。先日のエントリに書いたアドバイスなんかも様子を見ながらちょろちょろ話してみたのですが、当人も自己反省していたところがあった様子。まあどこまでホントの意味で理解したのか納得したのかは不明なものの、少なくとも話が噛み合わなかったことを察知して、補正してきたあたりはやっぱり優秀だなぁと非常に感心。
で、実はさらにその後の後日談があるのですが、その後さらにうちの組織の部門長と飲む機会があってだらだらと二人で話してたときに、今の新人は功を焦っている、という話があったり。これは私も思うところがあって、しばらく前に辞めてしまった自分のメンティーもまさにこのタイプ。最近はとにかく新人の離職率が非常に高くなっていて(いわゆる転職あっせん業界が第二新卒という名目で転職市場を活性化させていることもあるでしょうが)、数年で 3 割近くの人がやめる、なんていう統計データもあるとか。だいたいこの手の人たちには共通する特徴があって、
・自己主張が必要以上に激しい。
・自分の意にそぐわないような他人の話は聞こうとしない。
・最短ルートの作業で成功をおさめたがる。(回り道を極端に嫌う)
・「それは僕のやるべき仕事ですか?」といったセリフを言う。
といったところがある。けれどもぶっちゃけ新人君が出来る作業も、彼らから出てくるアイディアもたかがしれているわけで、10 年選手の業界人に勝てるわけがない。今回仕事を一緒にしているこの子も全く同じタイプだったのですが、なぜまずは与えられた仕事をきっちりとこなすことが重要なのか? あ゛〜、なるほどこう説明してあげればいいのか、と思いついて彼に話したのがこんなセリフ。
「仕事が本当にできる人っていうのは、全くつながりのない別のジャンルの物事から着想を得て、
有機的に物事を結びつけながら考えたりアイディアを出したり行動したりできる人なんだよ。
だから、カリキュラムがしっかり整っていて、最短ルートで必要十分な勉強だけしていれば合格点が
叩きだせるはず、なんていう受験勉強的な考え方じゃ、本当にいい仕事っていうのは出来ないんだよ。」
ちょっといいこと言った、自分w。
というのは冗談ですが(笑)、おそらく重要なのは、このセリフを人事的な上下関係のない人が言うというポイント。こういうセリフは、人事上の上司の人が言うと、結局は自分の意にそぐわない仕事をさせるための方便のように聞こえてしまうはず。だから、全く別の第三者的な立場の人がこういうことを伝えることが重要、なんでしょうね。
……というわけで、ちょっとだけでもいい方向に変わってくれるといいんですが、さてはて?
ところでそのエントリに入っていた Web 拍手へのお返事を〜。
> 吸い尽くすみたいな意識ではなく、どうにか相互に利益をもたらす関係をつくるコツはないものでしょうか?
えーとですね、相手にもちゃんと何かを返したいと思うのなら、とにかく早く成長して肩を並べられるようにすることが一番大切、だと思います。はっきり言ってしまえば、新人には新人なりの視点やアイディアがある、なんてことを考えること自体が間違い(おこがましい)だと思うんですよ(少なくとも自分はそう思っていました)。そんな中途半端なアウトプットを出すぐらいなら、とっととスキルアップして早くに一人前の戦力になること、それが最も重要なことじゃないかと思うんですよね。私は最初に入った会社では、1 年経ったぐらいのときに 10 年選手とやり合うぐらいのスキルを身に付けていたのですが、そうなれたのも、会社の先輩や上司がとにかく勉強できる環境と時間を与えてくれたというラッキーがあったため。環境が違うとなかなかこうはいかないでしょうけれども、新人君の一番の仕事は、勉強することとスキルアップすること、でしょう。
# とか書くと、新人君は黙って言うこと聞いてろ、とか読まれてしまうかもしれませんが;、
# 言いたいことは言っても別に OK。ただ、自分の判断だとか考えは浅いかもしれない、という
# リスクを念頭に置いた上で、発言なり会話なりをする必要はあるでしょう。そこさえ守って
# おけばそうそうおかしなことはならないか、と。
ちなみに親睦会の場なんかでも、新人君がバックでお酒のオーダとか出してると、私は速攻でやめさせたりする人です。いやとりあえずピッチャー持って回って全員に挨拶して喋ってこい、と。まあこの辺はまだまだ学生感覚が抜けていないあたりなんでしょうが、その場における自分のロールを的確に判断できることは社会人としての必須能力なだけに、きちんと身に付けてもらわないと困るところではありますね。
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