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そんなわけで今日は昨日襲撃した TGS のレポートを一つ。
今回の目玉はなんといっても PS3 と Wii の二つで、リリース直前ということできっと盛り上がってるだろう……と行ってみたわけですが、結論から言うとかなり肩透かしを食らった感があったり。いやー、任天堂ブースがないのはともかくも、まさか Wii の試遊台が一台もないなんて全く予想もしないじゃないですか;;。おかげで全体的なブームとしては PS3 一色……かと思ったら実際にはそんなこともなくて、DS、PS2、XBOX360、PSP と完全に入り乱れ状態。さすがに PS3 は目立ってましたが、昔ほどの感動もなくて飽和気味だなぁと思わずにはいられなかったり。
ま、そんなわけでいくつか個別にトピックを書いてみたり。
■ XBOX360 ブース
周辺機器の参考出展でハンドルが出てたんですが、正直に言えばなぜ今さらという印象。や、こんな汎用性のないハンドルじゃなくて Windows 用の MS のハンドルを XBOX360 で使えるようにすれば済むしその方がユーザからも喜ばれる気がするわけなんですけど、そうもいかない事情が何かあるんですかねー;。うーん。(← ちなみに XBOX360 では PC 用のキーボードとかマウスがそのまま使えるのですよ;) とりあえず気になったゲームとしては以下の 2 つ。
・シルフィード
軽くプレイを見てみましたが、予想外にピンとこない、という印象。デモムービーを見たときには期待してたんですが、この手の全方位型シューティングは『ウソ』が効かないのでかえってダメ、という感じかも。買おうか迷ってましたがスルー。
・カルドセプト
知る人ぞ知る、カードゲームの最高峰の XBOX360 版。さすがにプレイしていた人は結構カルトな人が多かった気がしますが^^、ゲームそのものはごく普通の出来。まあ凝りようがないのも事実なのですが、今回はネット常時接続前提なのでかなり盛り上がるかもしれませんね。個人的にはこの辺のゲームは XBOX360 なんておおげさなハードではなく、PSP あたりで出してもらってインターネット対戦できるようにしてもらえると有難いんですが、なかなかそうもいかないんですかね?^^
■ PS3 ブース
SONY ブースはブース全体を半分ぐらいに区切って、半分はシアターによるデモ、半分は試遊台という形にしてましたが、だいたいのゲームのデモを一気に見られたのでかなりラクでした。……がしかし、どこまでが実際のゲーム画面でどこまでがデモ用のムービーなのかが分からないのはかなり×。や、どのゲームとは言いませんが、デモはやたらとスムーズで美しいのに、実際に試遊台で見てみたら思いっきりコマ落ちしててそりゃねーよ状態。もともと PS3 のようなゲーム機は高解像度映像をプレイヤーがいじり倒せることにこそ意味があるわけなので、それはちょっとねー、という感じ。
・RIDGE RACER 7
さすがに素晴らしい出来。今回、唯一実際に試遊台で遊んだゲームなんですが、RR6 よりもこっちの方が一段上、という感じ。RR7 のキャッチコピーは「Real Unreality」という言葉みたいですが、これは確かにこのゲームの本質を端的に言い表してますね。ゲーム自体は HDTV 1080p 60fps で、RR6 とフレームレートなどは同一なんですが、モデリングの凝り具合がこちらの方が一段上。コースレイアウトも凝っていて、滝の裏側を駆け抜けるというお約束なコースレイアウトになっていたのは結構感動しました。……結局買ってしまうかもしれん、自分;;。> PS3
・Metal Gear Solid 4
今回実際のデモを見て激しく微妙だと思ってしまったゲーム。PS3 になってグラフィックス性能が向上し、よりリアルな表現ができるようになったんですが、逆に MGS4 の場合だとリアルすぎて気持ち悪い。や、銃を撃って人が倒れるのもあそこまでリアルに表現されてしまうとものすごく生々しくて怖くなったり気持ち悪くなるんですよ;。なんつーか、グラフィックス性能が上がりすぎるのも良し悪しだなぁと思わずにはいられなかったり。MGS4 は侵入ゲームとしての面白さが肝であって殺戮ゲーではないので、そういう意味でもちょっとどうなんだろうなー、という印象ですね。
・みんゴル5
ひと言言わせてください。……えーと、なぜ PS3 でなければならないのか、と(笑)。
・AFRIKA(仮)
一連のデモの中で異様に目を引いた謎のゲーム。スクリーンショットはこちらに掲載されてますが、とにかく驚いたのはその驚異的なグラフィックス性能。多少 CG っぽい動作をするところが残っているものの、一見すると実物と見紛うほどの映像。ゲーム内容は写真家が動物の写真を撮っていくといった平凡なものになるような気もしますが、いやはやこれだけの CG 性能があるとゲーム機以外としての用途も十二分に考えられそうな感じもしますね。(CG 性能単体であればおそらくその辺のコンピュータを圧倒してるはずでしょうし^^)
関係ないですが、RR7 のデモ中にマシンがフリーズしちゃって試遊台を開けてリセットしてもらったんですが、思わず笑ってしまったのが試遊台の目隠しの中に扇風機が取り付けられていたこと。要するに PS3 の発熱がとんでもなくて、密閉されてしまうと簡単に熱暴走してしまう、ということだと思うんですが、果たしてこんなヤワなハードで大丈夫なのかとちょっと心配に;。(さすがにこの時機だとすでにハードの量産体制に入ってるでしょうからねぇ;)
■ 雑感いろいろ
TGS への参戦は何度目か忘れましたが、正直言ってかなり様変わりしてきたなー、という印象。昔は TGS にはいろんな試遊台がごろごろしていて、目を引いた異色なゲームから宝石を掘り当てるような楽しみがあったんですが、今や TGS も完全にショーと化してしまっている。さすがに DoCoMo が AKB48 を引き連れてステージショーをやってたときにはぶっとびましたが;;、ステージショーを除外して考えても、結局は『目を引く』映像やムービーでの戦いに特化しちゃってる感がある。映像の美しさとゲームの中身の面白さは必ずしも直結しないことは DS Lite などのブームが証明してくれているはずなのですが、XBOX360 vs PS3 はパワーゲームのワナに陥ってしまっていて、結果として Wii に出し抜かれていくんじゃないか、という気もするんですよね。
特に今回感じたのが、PS3 のゲームタイトルの出来のバラつき。や、ゲームに限らず、アニメも何もサイズを小さくするとそこそこ綺麗に見えてしまうもので、解像度を上がる=目立ってなかったアラを引き伸ばす、というケースが非常に多い。特に背景まわりの出来の良し悪しの差はものすごく顕著で、例えば SCE の PS3 タイトルの一つである F1 ゲームやGENKI の湾岸ミッドナイトなんかは「これで PS3 はないでしょ?」と言いたくなってしまう。過去に積み上げてきたモデリングや特殊映像効果の技術力の差が、今まで以上に如実に出ている、という印象。せっかく PS3 を買っても本当の意味で唸らされるタイトルは今まで以上に減りそうな気配で、タイトルに幅が出てこないかも、という感じが。実際、私も XBOX360 で持っているタイトルはたったの 2 本だけだったりするわけですが;、PS3 も似たような状況になるんじゃないか、という気がしてしまいますね。そういう意味でも、大本命はやはり Wii なのかもしれません。
# や、そうはいっても結局 PS3 も買うんでしょうけどねぇ;。\50k まで値下がりしたし。
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