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先日のエントリにけろっちゃ氏から面白いツッコミ受けたのでちょっと真面目に考察してみるテスト。
> アニ横のシュールさは小さなおにゃの子(≒りぼん読者)には厳しいかと。
> したがって、本誌の部数増には多分つながらないでしょう。(汗
> ただ、アニメ版マイメロのようなケースもあるので、大丈夫なのか。
私の推測なんですけどね、先のエントリで示した部数データはこう読むべきじゃないかと。実は、少女漫画 3 誌の合計部数を取ってみると、ぎょっとするほどキレイに推移してるんですよ。
478 (1995年) → 458 → 375 → 312 → 263 → 268 → 252 → 242 → 226 (2004年)
私のような大きなお友達(ぉ)の場合はともかく、ちっちゃなおにゃの子の場合は今月のなけなしのお小遣いから「1 冊だけ」どれかを選んで買う、だと思うんですよ。で、どれを買うかは、そのときどうしても読みたい作品があるか、あるいはぶっちゃけ 付録が欲しいかどうか で決める。あるいはゆかりん CD が(ry つまり、同じパイを 3 誌の間で食い合ってる。けれどもそのパイそのものが減少傾向にある、と見るべきなんじゃないかと。(ちなみに 1995 年→2003 年での 0〜14 歳の人口は約 1 割減なので、少子化の影響で説明しきれる数字ではない)
このことからいえることは、りぼんが V 字回復するためには単にヒットタイトルを出すだけではダメで、業界そのもののパイを広げるようなムーブメントが必要である、ということ。
こういうパイの維持というのは長期的な経営の観点からは非常に重要……っつーかそうしないと縮小均衡するだけになっちゃうんですよね。有名な話ですが、例えばマクドナルドは子供向けマックセットをかなり安価に提供していますが、あれは子供にマクドの味を覚えこませて、忘れられないようにするため。よって少女漫画が取るべき戦略、それは ちっちゃな女の子向けの刷り込み大作戦、ということになるわけでありますよ、隊長。
……って、そんなわきゃありませんな;。パイが減っている真因を分析しないと、対策も練りようがないわけで。
私の推測ですが、パイが減ってるのは少女漫画を卒業する年齢が下がってるからじゃないですかね? これはゲームなんかにも当てはまる話ですが、昨今のギャルゲが「ギャルゲからの卒業」をテーマにすることによって自己崩壊を起こしているのと同様に、昨今の少女漫画もまた、現実世界の恋愛ゲームを模することによって自己崩壊を起こしているような気がするんですよ。つまり、作品が取り扱っているテーマそのものが、作品自身を否定し、プレイヤー(読者)を卒業させる契機を与えるようなものになっている、ということ。それは作品の持つ『良心』としては重要なことですが、ビジネスとして見た場合には結構致命的だという矛盾を孕んでしまっている。
作品としての良心と、ビジネスの規模拡大(といわずとも規模の維持)を両立させるようなトピックやテーマを見つけ出すこと、それが今のゲームやアニメ、漫画といったものに求められているんじゃないかという気がするんですよね。(私には、それが何かという答えは分かりませんけれど。)
まあ、私はどうせ 死ぬまでヲタク でしょうから最後まで付き合うつもりではいますけれども、正直な話、サブカルってもっと可能性が大きいものだと思うだけに、この程度で終わって欲しくないなぁ、とは思ったりするんですけどねー。
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エンターテイメント情報商材 : 2009年5月17日 16:58
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60代向けオタク雑誌とか将来出てくるんでしょうか。それはそれで嫌過ぎ(笑)
ただ、若者向けを建前として前面に押し出しつつ年配の需要もこっそり確保とか、
そういうのはありそうですね。今でも多少その向きがあるし。
パイ拡大もそうですけど、ヤング向け乗り換え先の確保とか、
背伸びしたくなるローティーン向けのフォローという具合に
総合的にアプローチするべきかもしれませんね。
腐女子向け市場はさり気に伸びているようなので
総合的に見ればいい・・・・のか?(^^;)
投稿者 夏のこたつ : 2005年11月6日 23:52
アニメや漫画も創作なわけですが、どのような創作(スタイル、媒体問わず)においても、黎明期→繁栄期→衰退期(自己崩壊)という経過をとるようです。
#スタイルの例:「萌え」「百合」、媒体の例:「小説」「アニメ」「メイドカフェ」
衰退の原因として考えられるのは、
@ファン層の固定(“マニア”化を含む)
A創造の枯渇(@の“マニア”に感動を与える作品の提供が困難になる)
B他の媒体に移行(活字離れからラノベを除いた小説が売れなくなるなど)
などが挙げられるのではないかと思います。
そういった意味で、これからのアニメにせよ漫画にせよ、何らかのブレークスルー(それも一発芸じゃないもの)を見つけないと厳しいですね。
と、久しぶりに頑張って考察してみたわけですが、ま、私のように決められたことをやっていればよい職業と比べて、クリエイターの人たちは大変だな、と思ったしだいです。ということで、ブログネタを毎日探している、あかねさんも頑張ってください(商業とは関係ないけど)。
投稿者 恥めてのお医者さん : 2005年11月7日 00:53
> こたつさん
マーケティング手法として、「建前は若者向け、けれどもその実は……」というのはよくありますよね。
ヲタク系だけの話じゃなくて、女性向け化粧品なんかでもそういうのあります(^^;)。
とはいえ、お子様ランチ方式(=1つの雑誌の中になんでも載せてしまう)っていうのはアリなんですかね?
一般論としてはあまりよくない方式だと思いますが(結局、その製品の特色を失わせてしまうので)、雑誌とかマンガとかの場合だったら成立するのかも。この辺、マーケティングの知識が弱いのでなんとも分かりませんが。
> けろっちゃ氏
や、blog ネタの生成速度がアップ速度を上回っているような気がするのは気のせいですよ、多分。
……っつーか生活の律速が blog になるというオチはさすがにシャレにならんよな、みたいな。
で、それはともかく、黎明期→繁栄期→衰退期(自己崩壊)は確かですが、そうはいっても昨今のアニメのように、完全に息を吹き返してしまったものもあるんですよね。
これは私にとっても想定外でしたが、アニメの場合には、製作単価の低減、深夜枠の活用、1クール逃げ切り型スタイルの確立、作品タイトル乱立による個別ニーズへの対応、といったことによって完全に復活してしまった。
もちろん、それが長期的に見た場合の成功につながる復活なのかどうか(一発芸ではないのか?)には議論の余地がありますが、漫画の場合にはなかなかそうしたブレイクスルーが見つかっていないようにも思えます。
うーん、この辺、考察するともうちょっとなんか書けそうな気もしますが今日は料理疲れで気力がないのでまた今度(ぉ)。
投稿者 まちばりあかね☆ : 2005年11月10日 00:25