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TV 版 CLANNAD #9 「夢の最後まで」

 ……っていうか今ごろようやく見てる自分は果してどうか、さらに今ごろインプレ書いてる自分も果たしてどうか、とも思うわけですが、今さらながらとりあえず一言。

 京アニすごすぎる;;。
 というかホントにどんだけ丁寧な作り込みなんだと小一時間。

 #7〜#9 までを連続鑑賞したんですが、とにもかくにも作り込みが丁寧。尺が十二分にあるので微妙な仕草などまできっちり描きこんでいるところも素晴らしいのですが、やはり原作のポイントをはき違えることなくファインチューンされているのが素晴らし過ぎるとしか言いようがない。原作は風子ルートに入ると当然渚はおいてけぼりになるのですが、ここにうまく渚を絡めつつ、渚に感情を吐露させるという構図を作ったのが見事。原作を最後まで知らない人からすると「渚はえらい泣きすぎ;」と思われそうな気がしなくもないのですが、逆にラストまでのストーリーラインをちゃんと知ってる人だとですね。

 渚からもらい泣きしまくり;;。
 っていうかそれは反則すぎな技ですよ京アニさん;;;。もう何度撃沈させられたことか;;;。

 にしても特にこの #9 は細やかな作り込みが素晴らしいですね。原作とは微妙に違うところも確かにあるのですが、むしろこれは改変というよりも改良に近い。特に消え去っていく風子が朋也と渚のために何かをしようと思うところの追加が素晴らしくて、噴水の二人を遠くから見守るカットから呼び名を変えさせ、そして風子が消えた時点で渚の呼び方が元に戻ってしまうという流れが見事。原作では幸村先生が風子の名前を告げることで朋也が隣にいる風子の存在に気付くのですが、ここも幸村先生がヒントだけ与えて渚と朋也がシンクロして風子を思い出す形に。特にこのシーンのコンテはまさしく。本当なら演出効果を入れたくなりそうなところをぐっと堪えて『なにもない』普通のシーンで風子の存在が戻るという描き方には久々に魂がシビれました。

# この追加要素は CLANNAD のテーマそのものでもあるんですよね。もちろん風子の思いは姉である
# 公子に向いているわけですが、もともと引っ込み思案だった風子の手を半ば無理矢理に引っ張って
# くれた朋也や渚に対して何かをしてあげたいと思う気持ちが描かれたのは非常に素晴らしい。
# この双方向の人間関係(互いへの思いやり)こそが CLANNAD の本質なので、非常に良かったです。

「岡崎さんと渚ちゃんは…ずっと、あの子と一緒にいてくれたんですね。」

 ラストで朋也が思いの丈をぶつけて、それをゆっくりと噛みしめるように頷く公子さんの流れも実に見事で、言葉にできないものをホントによく描いてくれた、と思いました。いやはやよくやった京アニ、という感じ。これだけクォリティが高いと気持ちが落ち着いてるときにしか見たくなくなるのでなかなか鑑賞が進まないのですが、じっくりと見るだけの作品にしてくれてるのは原作ファンとしてはホントに嬉しい限りです。

# ちなみに私は全部 BS-i で見てますが、やはりこのクォリティの作品は 16:9 で見たいものですね。
# 4:3 と 16:9 の比較はこことかが参考になりますが、#9 は思いっきり重要なとこが切れてた様子。

 しかし風子編終了時で 9 話、ここからさらにことみ編突入(#13 で終了?)みたいですが、どう考えても 2 クールでは終わらないわけで、いったいこれどうするんだろう状態。巷では 4 クール説も出てますが本当だったら嬉しいところ。TV 版 Kanon や AIR は正直なところ原作知らなきゃとても分からない作品でしたが、この CLANNAD は原作知らなくても十分に単体鑑賞可能な作品に仕上がってるんですよね。このまま丁寧な作品作りを手掛けて欲しいところです。

# ……っつーかこれ DVD 買ってこよう;。ホントは BlueRay 待ちしたいとこですが、これほどのクォリティとなれば
# 買わないのも失礼な話だろう、と。コメンタリーとかも聞きたくなったし^^。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2008/1/16 01:53 | 3.アニメ&コミックス

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