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……といってもほとんどの人は知らないかも。TRPG とは Table Talk RPG の略で、ゲームマスターと呼ばれる人が作り上げた世界とルールを舞台に、プレイヤーたちがテーブルトークしたりダイスを振ったりしながら冒険を進めていく、というゲーム。面白いサイトからリンクしていただいてたようなので、私もちょっと TRPG について書いてみたり。お題は「なぜ TRPG の市場は拡大しないのか」(ぉぃぉぃ;)。
# 私の TRPG の知識は 15 年ぐらい前の段階で止まっているので、思いっきりはずした考察になってるかも;。
まず TRPG に関して。簡単な説明はこのサイトに書かれているのでざくっと参照していただくといいかもしれませんが、これ、私が中学〜高校生ぐらいの時代に大流行したゲームなんですよね。中でも主流になったのが D&D (ダンジョンズ&ドラゴンズ)と呼ばれる、世界的にベストセラーとなったゲームシステム。この手の RPG の集大成とも言えるシステムを持っていて、私も当時かなりのめりこみました。
TRPG の大きな特徴は、ゲームマスターのさじ加減一つでゲームの面白さが天と地ほどに変わるという点。いわゆるパソコンなどの RPG と異なり、ゲームシナリオが最初から完全に『定められている』わけではないため、ゲームの進行状況やプレイヤーたちのダメージ状況などを鑑みながらちょっとだけさじ加減を加えるんですよね。いかに『作り物』を感じさせないように微妙なさじ加減をコントロールするのか、それによってゲームマスターやプレイヤーたちも含めた充足感が全く変わってくる、そういう面白さを持っているゲームでした。
# ちなみに私はどちらかというとゲームマスター派でした;。
……ですが、中学の合宿などでは大流行したものの高校あたりからはほとんどやらなくなっちゃいましたね。まあその一番大きな理由はアニメとかコミックスとかにハマったからなんですが;、それ以外の大きなポイントとして、TRPG はジャンルとして狭いにもかかわらずシステムとして不安定すぎる、という点がありました。
どういうことかというと、例えばアニメやコミックスやゲーム。これは一般には「ジャンル」と解されがちですが、実際には「メディア」(=テーマを表現するためのフォーマット)なんですよね。例えばゲーム機はディスク一枚入れ替えるだけでシューティングゲームも恋愛ゲームもパズルゲームも楽しめる。アニメだって、美少女ものでも歴史ものでもメカものでもなんでも楽しめるわけで、「ジャンル」として括るにはあまりにも多岐に渡りすぎてしまう。しかし、メディアとしての基本フォーマットが変わっていないので、『手軽に様々なジャンルの作品を楽しむ』ためのツールとしては極めて優秀なんですよね。
ところがこれに対して TRPG は、取り扱う「ジャンル」に大きな偏りがある。一言で言えば、D&D に代表される RPG ジャンルに偏ってしまっていて、多様な好みを持つ消費者に対して単一のメニューしか提供することができない。にもかかわらず、「メディア」として見た場合にはゲームマスターやプレイヤーの微妙なさじ加減で大きくゲームバランスが崩れかねない。つまり、メディアとしての安定性と手軽さに欠けていて、手軽に楽しむことが非常に難しいんですよね。中学生ぐらいだと、一歩間違うと友人関係が壊れる、という;。
ヲタの一般的傾向として、消費型・お手軽型(=快楽享受型)へ移行していく側面はあると思うんですが、TRPG はその基本的なニーズにマッチしていないんじゃないか、と思うんですよね。市場が広がらない(=ライトなヲタ層を取り込めない)のはその辺が理由なんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね?(^^;)
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そう思います。まず人間が物理的に集まらないと
駄目だというのも拘束条件の一つで、
今日の学校生活ではそこが成立しにくいかもしれない。
それにゲームなどだと手軽なものから複雑なものへと
ステップアップすることで市場の厚みがあるけど、
最初のハードルが高すぎるかもしれませんね。
まぁ最近はゲーム業界も間口が狭くなってしまった感がありますが。
投稿者 夏のこたつ : 2005年8月5日 23:45
お世話になります。とても良い記事ですね。
投稿者 グッチ バッグ : 2012年11月10日 05:11