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ワークスタイルの多様性

 今日は大学時代にアルバイトしていた塾の宴会に参加。や、毎年この時期と忘年会の二つには必ず呼んでくれるので欠かさず参加してたりするのですが、すでにアルバイトを卒業してから 10 年近く経つのに今でも呼んでくれるのは嬉しい限り。でじくま氏やけろっちゃ氏、本郷弥生氏はこの塾講師のアルバイト仲間だったんですが、今でもこの塾の宴会は楽しいんですよねぇ。普段、多少ヌルい会社組織にいると、こういう若手ばかりの勢いのある組織の空気に触れるとリフレッシュになるしw。

 がしかし、さすがに大きな組織になってくるとそれなりの問題が出てくるというもの。今回非常に印象的だったのは、ある講師が壇上で延々と最近の若手講師に対する不満と説教を述べ続けていたこと。細かい話は省きますが、端的に言えば、「外見とかルックスとか講義内容以外の雑談などで生徒たちを惹き付けるんじゃなくて、講義の中身でちゃんと勝負しろ」、というもの。いやはや、もともとお説教をだらだら言うタイプのキャラではなかったと記憶してるので、こんな宴会の席で壇上でだらだら不満をぶちまけるというのはよっぽど溜まってたんだろうなぁと思ったり。

 まあ、この不満をぶちまけた人はかなり気真面目なタイプなので、なおさらこういう『上っ面』ばっかり取り繕って中身や熱意の伴わない若手の人たちが許せなかったんでしょうが、でもちょっと根本的なことが分かってないなぁ、と思ってしまったり。一つは、そんなストレートなお説教を聞くぐらいなら最初っからそんなことはしないという点、もう一つはそれでもダメな人は遠からず淘汰されるであろうという点、そして最後に、その説教自体が当人のコンプレックスから来るものであることが見えてしまうのでむしろ逆効果になっているという点;。

 この話をした人と同様のコンプレックスは私も持ってるので(や、私もダメンズですし;)、気持ちは分からなくもない……というより非常によく分かるんですが(苦笑)、根本的なところとして、上っ面と、講義の中身や熱意は(理屈上は)背反するわけじゃない。確かに往々にして両方をうまく兼ね備えたり、あるいはバランスさせたりすることは非常に難しいし、実際問題、この両方をうまく両立させられている人は世の中的に見ても非常に少ない。や、私なんかにはまるっきり無理;。けれども、建前としてはそれを言っちゃおしまい、なんですよね;。

 だからこの話はどういうふうに言うべきだったのかというと、(そのゴールに辿り着く手段や方策についてあれこれ言わずに)もっと単純に、「生徒のためになる授業をして、長期的に見て生徒が幸せになれるようにしてあげることが大切だ」などとすれば良かったんじゃないかな、と。や、実際問題として、「イケメン講師に好かれること」が勉強することの動機になる生徒なら、それでも全然いいはず。実際、大手予備校ではそれで救われている学生だってたくさんいるはずなんですよね。

 生徒が十人十色であるように、講師のスタイルも十人十色。生徒が講師のどこにどんなふうに惹かれるのかも人それぞれ。目指すゴールは同じであってもやり方や進め方はいろんなスタイルがあるわけで、そこに口出しするのはあんまりよくない。要するに、ビジョンやミッションの共有は重要だけど、ストラテジについては自由であってよい。ストラテジ(=ワークスタイル)については裁量権を認めてあげるかわりに、ゴールが達成できなかった場合には冷徹な鉄槌を下す。そこがきちんとしてさえいればいいんじゃないかと思うんですよね。(← や、別にこれはビジネス全般について言えることですが)

 考えてみれば(微妙に内輪ウケですいません;)、私がかつて物理の講師をやってたときは、K 先生、N 先生と私という 3 人が高3の指導に当たってたんですが、全然講義スタイルが違っていて、集まってくる生徒や好かれる生徒のタイプがまるっきり違う、という面白い状況がありましたね。結局、生徒の側も自分のスタイルにあった講師を選ぶので、自ずとそういうクラスタが出来上がる、ってことなんでしょうけど^^。

 そんなことをつらつらと思った塾の宴会だったわけですが、今日の収穫物〜。



 や、School Days の T シャツは帰りがけにけろっちゃ氏からもらったわけですが……これ微妙に凄いんですけど;;。っつーか壊れた二人の無表情が痛すぎるっつーかなんつーか^^。"WHERE IS THE PLACE OF ME?"(私の居場所はどこにあるの?)ってのもなんつーか;。COSPA もすごい T シャツ作るなぁ……;;

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006/7/10 00:42 | 4.雑学&雑感

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コメント

ごきげんよう。昨日はお疲れ様でした。
彼の演説、なかなかすごかったですな。あかね氏のご意見に私も同意ですが、あとは演説が長すぎたことがやや不満。最後のあたり、折角よいことを言っていたはずなのですが、ほとんど誰も聞いていなかった希ガス。私も熱血(?)講師時代は話をくどく丁寧にしてこそと思いましたが、現時点では簡潔に短くを心がけて話すようにしております。だいたい、そんな長い間理路整然と話すだけの能力がないですし、相手の集中力もそんなに持たないはずですから。
まぁ、何か悪口になってしまいましたが、このような熱い話を聞けるのもあの会合ならでは。以前と変わらない塾の姿がそこにあったので少し安心もしました。

追伸
下のページの2番目のヤツをでじくま氏に進呈しました。彼はことの派ですからね。着てますかぁ〜?>でじくま氏
http://www.cospa.com/news/050728school.html

投稿者 けろっちゃ : 2006年7月10日 12:57

(爆笑)ごめん、吹いた^^。> Tシャツ

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006年7月10日 23:09

 元々の塾のコンセプトが
『経験や魅せ方では、大手予備校の人気講師にかなうべくもない。しかし本当に質・量を厳選した教材をこなした生徒ならば、青臭い指導の下であっても結果を出せる』
というもの。
 1990年にその先鋭的な思想に惚れ込んで入信した「原理主義者」からすると(:^-^、今回彼がspeechの主眼に据えていた「経験の有無が講師の指導成果の質を左右するという仮定への反駁」は、なかなかに共感できるものがありました。
 前半こそ若手に対する「経験の無さを逃げ道にするな」という内容でありながら、後半はヴェテランに対して「経験主義に名を借りた独自の手法に陥る危険性」を指弾していたわけで、流石に10年選手が故の発言であったし、また現在の私の職業的にも興味深く聞けました。

 しかしながら、先述の「コンセプト」は、放っておいても本質をつかむ事の出来る少数精鋭で慧眼な一群が相手であった一昔前までは十分成立していたものの、近年のように生徒数が増加してくると当然方向修正を迫られてくる。道を示してやれば独立独歩で勝手に歩いていく上位集団と違って、下位集団の底上げのためには手を引いて一緒に道を歩いていく「忠勤なる指導者」の投入も必要になってくる。
 そう考えると、理想主義者の彼が本来否定していたいはずの現実との間にconflictが生じてくるわけで、板挟みになって大変だろうなと思いましたし、上層部含めて組織の舵取りの難しさが慮れます。

P.S.
アンタがくれたシャツなんか、着てやらないんだからねっ>けろっちゃ氏

投稿者 で・じ・くまっちゃ : 2006年7月11日 11:27

> でじくま氏
あの塾ってそんなコンセプトでしたっけ? とか言ってみるテスト^^。

でじくま氏のような『超一流』の場合はそれこそ「教材だけあればいい」かもしれませんが、私が担当していたクラスのようにレベル分け編成が事実上機能していないクラスでは、彼が言うような問題(=どうやってクラスを成功させるのか)は、(今ほどでないにせよ)当時から実際にありました。

結局のところ、経験も技量も足りていない講師が大手予備校の人気ベテラン講師に勝てるところがあるとしたら、それは『熱意』でしかない、というのが私の当時の結論でした。ただ、こういう結論は「上から正解として与えられても」機能しないところがあって、本人が自ら考え出して掴まなければ、実効性のないものになるんじゃないか、と。

もし私が似たようなスピーチをするのだとしたら、「講師の側にとっては毎年繰り返される数十人のクラスであっても、生徒の側にとっては一期一会である」こと、「生徒の側が『この先生に習って本当に良かった』と思い出に残るような授業をする」こと、あたりを実話を交えながら語るでしょうね。幸いにしてあそこの講師陣は秀才揃いなわけで、メソドロジーやタクティクスを語る必要性まではあるまい、と思います。や、子供じゃないんだからさ、と。

生徒のやる気を引き出すことが講師の役割であるのなら、講師のやる気を引き出すことが主任、そして組織の務めでしょう。
巨大組織になる過程での最大の問題 & ネックは、そういった気力や熱意の維持の問題でしょうから。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006年7月12日 00:06

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