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手段と目的

 ここ最近、会社からの指示でリーダ育成研修みたいなのを受講していたり。おかげで最近はたまに早起きしなくちゃいけなかったりで勘弁してよ状態なわけですが(ぉ)、しかし内心としては何で今さらこんな研修を、状態だったり。や、今のポジションになったのは数年前なので、今さらこんな研修受けてもなー、という印象。単に枠の数が決まってるので年上の人からという日本企業にはありがちな理由っぽかったですが、一緒に参加した人たちの話をつらつらと聞いていて、な〜んか違うよな、と思ったり。

 しょっぱなにオリエンテーション的なものがあって、そこでこんな設問があったんですよね。

 「簡単な自己紹介と、リーダシップを発揮して挑戦してみたいことなどを、1 分でプレゼンしてください。」

 さて、みなさんだったらどう答えますか?
 もちろんタイムキーピングが出来てないのは論外として、非常に多かった(というかほとんど)のがこんな感じの答え。

 「この研修でリーダシップ力を身につけて、組織を○○のようにしていきたいと思います」
 「私がリーダになったら、○○をしたいと思います」
 「もっと会社をよりよくしていくために、この研修でリーダシップ力を身につけていきたいと思います」

 この答え、当たり障りのない無難な答えなんだけど、手段と目的を取っ違えてるんですよね。

 や、どういうことかというと、リーダシップ力というのは発揮しようとして発揮できるものではない。つまり、発動型のスキルではないんですよね。リーダシップを発揮している真のスペシャリストというのは、「リーダシップを発揮して」何かをしているのではなくて、何かをしていると、結果的にそれが「リーダシップ力」を伴っていると評される、という類のものなんですよ。

 例えば、プレゼンテーション力が高い人、っていますよね? でもおそらくその人は、「プレゼンテーション力の高さを発揮して」分かりやすい説明をしているのではなくて、分かりやすく何かを解説していると、結果的にそれがプレゼンテーション力の高さとして評される、んですよ。そういう観点で見ると、実はこの設問自体がちょっとズレている(というかやや誘導的な設問になってる)んですよね。

 もちろん正解のない設問ではあるんですが、リーダシップを発動型スキルであるとか役職に伴う権限だと勘違いしていると、こういう答えが出てきてしまうんじゃないかなー、と。じゃ、ちなみに私はどう答えたのか? というと。

 教えな〜い。

 ……ってゆかりんネタ知らないと分からないよなこれ;。
 ま、でも敢えてここでは答えないことにしておきたいと思います。や、ちょっと恥ずかしいしw。

 リーダシップというのは、周囲よりも頭一つ飛びぬけて、みんなを引っ張っていく力。では、それに必要なものは本質的に何なのか? ……というのを考えると、実は自ずと答えが出てくるものじゃないかと思います。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006/11/16 00:20 | 4.雑学&雑感

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