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や、最近ちょっとお仕事でかな〜り切ない話があったので書いてみたり。
先日、あるマネージャから赤字が出そうなプロジェクトへの支援依頼が来たときの話。このプロジェクト、うちの組織の重点プロジェクトの一つで、これがコケるとかな〜りヤバいことは私も分かってたんですが、このマネージャさん、作業の位置付けや全体像もなんにも話さずに、とにかく身体を空けろ、うちの仕事をやれ、の一点張り。
「どれぐらい身体空けられるの? とにかく空けられるだけ身体を空けて欲しいんだけど。」
「いや他にもやらなきゃいけない仕事たくさんあるので;、依頼される内容次第で決めたいんですけど……。」
「いやとにかく空けられるだけ空けて協力して欲しいんだけど。」← ちょっと語気を強めて;
「組織的にヤバいのは分かりますけど、私一人がちょっと協力すれば解決するって問題じゃないじゃないですか。どういう状況で、どんな作業が残ってて、どの部分をどういう形で手伝って欲しいのか、そういう情報がないと判断もできないし、入るにしてもうまく動けないんですけど。」
「いやだからホントにプロジェクトがそれどころじゃなくて、説明する時間も惜しいんだよ。」
ちょっ;。や、このマネージャさんって以前からかなりデタラメばかり繰り返している人で、普段から部下の悪口も言うし、私自身も結構放置プレイをされていたりする。で、今回も形だけしか頭を下げてないし、説明もめがっさいい加減。そんなデタラメな仕事請けられないですよ状態。とはいえあんまり綱引きしてるのも意味がないしマネージャさんが追い詰められてるのも分かるので、仕事内容よく分からないけど週2日は強制的に空けて、それ以上身体を空けるかどうかは現場で直接内容を見てから判断させてください、という方向で調整。で、その調整がだいたい片付いて言われたセリフが……
「ホントはもっと身体を空けてもらって、もっと重要な○○の仕事やってもらいたかったんだよね。」
お、おいおい;;。どうして最初っからそういうことを全部洗いざらい話した上で腹を割って調整しようとしないんだよ状態;;。(← 思わずそう言ってしまいましたが;、ちょっと大人げなかった;;。)
このマネージャさんの問題点って、要するに上下関係の中で仕事を進めようとしてる点なんですよね。けれども、人間同士の信頼関係って、上下関係の中からは生まれない。あなたが私のことを信用してないのに、私にあなたのことを信用して、何でも言うこと黙って聞いてフルコミットしろ、ってのはちょっと都合が良すぎると思わない?? ってことなんですよね。
# ちなみにこの件、私のみならず周囲のマネージャもメンバも、みんなドン引き;。
# 予想通り誰にも助けてもらえず、「あ゛あ゛、やっぱりな……」状態。切ない……;
この人のためにだったらちょっと頑張ってもいいかも? という気持ちは、契約関係とか人事関係では決まらない。もっとごく単純な、人間対人間の信頼関係によって決まるもの。それはプライベートだけではなくて、仕事上でも同じようなことがある。いろんなお客さん(マネージャクラスの人たち)とやり取りしていて、優秀な方ほどそうした信頼関係の構築が上手だと感じることが多いです。要するに、優秀なマネージャというのは、人の力を普通以上に引き出すことのできる信頼関係を普段から作れる人、なんじゃないかと思うんですよね。
なんかこのマネージャを見ていて、ホントに他山の石としないとなぁ……と改めて思ったり。普段からウソをつく人が急場になって信頼してもらえないのと同じように、普段から人間関係を大切にしない人は急場になっても誰にも助けてもらえない。アナログな人間関係ってものすごく大切。……と、むちゃくちゃ当たり前のことを改めて実感する今日この頃。
……でも私も優しくなかったかなと反省;。どうも私は上に対しては厳しくなってしまう傾向があるようで、この辺も私自身の反省ポイント。厳しさと優しさを共存させることは難しいです;。うむむ。
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