最近のトピック |
えーと、そんなわけで先日買ったコミックスをつらつら読み中なわけですが、とりあえず今日はこちらの 2 冊の書評をー。
■ マリア様がみてる 6 巻
マリみてのコミックスって以前のエントリにも書いたんですが、原作と全く同じ話なのに、新しい発見があるんですよね。原作のエッセンスをうまく抽出して、コミックスという全く新しいメディアの上に再構築している。原作つき作品でありながら原作と同じ、またはそれ以上に訴えかけてくるものがあるというのは素晴らしい。コミックスという媒体であるが故に容易に物語を俯瞰できるという面もあるし、文字媒体とはまた違った魅力がある。「朱いカード」のエピソードは原作でも結構お気に入りのエピソードなんですが、これなんかも原作以上に『有無を言わせぬ説得力』があるんですよ。
私も彼女のように自分をアピールすればよかった。
傷つかないように自分を安全な位置に置いて、見つめるだけ。
それでは思いが通じるはずがない。
私はずっと祥子さんが好きだった。
拒絶されてもいい。体当たりでぶつかればよかったんだ。
今からでも……まだ間に合うだろうか?
このセリフも、セリフ一つを取れば確かに原作通りといえばその通り。けれども原作以上にダイレクトに切ない感情が繊細に伝わってくるのは、やはりコミックスの持つ表現力の強さゆえのもの。AIR のアニメ版なんかもそうでしたが、視覚や聴覚といった五感に訴えかける要素が多いとより心が強く動かされますね。(もちろん中身が伴ってこそ、ですけど。)
■ いぬかみっ! 2 巻
とりあえず最初にひと言。
なでしこ、GJ!(違)
というかアニメ版で名塚さんの声がインプリされてるおかげでめちゃめちゃかわいく見えるんですがww。
しかしアニメ版はあまりの下品さに耐え切れずにまともに見られてませんが、このコミックス版の出来の良さにはいつもながらに舌を巻く。とどのつまり何がいいかというと、主人公である川平啓太が『いいヤツ』であること、なんでしょうね。
「―――ねぇ、なでしこ。
啓太様ってさ、女の子にだらしないどうしようもない人だけどさ、
薫様にどっか似てるね。」
コミックス版の場合はとても啓太が女にだらしがない性格には見えないわけですが;、ポイントごとでちゃんと優しさが織り込まれているところが素晴らしい。コミックス版の松沢まりさんの女性的な感性ならではのものだと思いますが、読んでてほっと一息つけるような優しさがあるんですよね。アニメ版にも激しく見習ってもらいたいものですが;、コミックス版の方はアニメ版が終わってももうしばらく続けて欲しいですねー。いい作品だし。
このエントリーのトラックバックURL:
http://pasteltown.sakura.ne.jp/akane/games/blog/tt_tb.cgi/774