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書評:ミッキーマウスの憂鬱(★×1)

 なんか昨日のエントリ書いてからふと思ったわけですが……

> 多分そういう信頼や信用って、長い時間の中でゆっくり培われていくものなんですよね。

 考えてみればでじくま氏やけろっちゃ氏とはもうかれこれ 10 年近くの付き合いだし、夏のこたつさんやりゅうくんさんに至っては人生の半分以上なんですけど;。で、一般的にはそういうのを腐れ縁とか呼ぶような気がしなくもないわけですがw、いい友人&知人に恵まれてるってのはホントに幸せなことですよ、ええ。

 そんなわけで今日は書評を一つ。



 や、またベタベタなタイトルですが、そんなベタベタなタイトルの本を買ってしまう自分もなんだかなぁ状態。なんつーか、amazon のサイト内をうろついてるとついいろいろとクリックしてしまうワナ;。ま、それはともかく。

 これ、どんな本かというと、派遣業で TDL のバイトになった 21 歳のイタイタしい勘違い君が、バックステージでの 3 日間の経験を通して一回りも二回りも大きくなっていくという、感動の青春成長小説……いやどの辺が感動で成長小説なのかはかなり微妙ですが(← でも帯にそんな文字が;)、これがなかなかに面白い。

 TDL のバックステージ、そこにあるのは夢の世界を支える『現実』。華やかなオンステージとは裏腹に、そこには一般企業となんら変わることのない泥臭い仕事があり、正社員と準社員(アルバイト)との序列があり、確執がある。TDL の裏方に憧れてアルバイトに就いた勘違い君を待っていたのは、名も知れぬ無名なキャラクターたちの着付け係。大きな仕事が与えられないとふてくされ、かといって与えられた仕事も満足にこなせない痛々しい姿には頭を抱えるわけですが;、Mickey の着ぐるみが紛失するという事件を通じて、自分に誇りを持った生き方に目覚めていく……というのが大まかなストーリーライン。

 ……なんですが、なんつーか安っぽすぎるドラマ作りの部分はともかくも、設定とか事件がえらいリアルというか生々しい;。これ、果たしてどこまで実話を下敷きにしているのか? 例えばすべての着ぐるみは Mickey の身長を基準にして比率で設計されているから、一体だけ他のショーやパレードの着ぐるみのものと差し替えることはできない、だからミッキーを入れ替える場合にはグループ総入れ替えになる、なんていう話は実話っぽいし、Walt Disney Company が TDL の経営を乗っ取ろうとしているというあたりもある程度実話をベースにしているような印象。さらにトップキャストである Mickey の中の人同士の確執……なんてのは実際にあってもおかしくなさげ。取材するにしても、ただですらガードの固い TDL 関係者からいったいどうやって情報を収集したんだろう? と思うような部分も多々あったり。

 ストーリーラインはベタすぎる作りでシラけてしまうし、尺が短いので主人公の変わりっぷりにまるっきり説得力がないし、エンディングは「ぉぃぉぃ;」と言いたくなるほどベタなんですが、フィクションと言いながらも(設定方面での)リアリティの感じられる作品作りに思わず引き込まれたり。や、この手の半フィクションとでもいうべき作品って、中身が軽くてもすらすらと引き込まれて読んでしまいますね。別段なんということのない作品なんですが、普通に面白かったです。先日のスキー旅行の行き帰りで一気に読んじゃいましたよ。

 ……しかし思いっきり笑ったのが、Mickey の中の人、やることなすことめっちゃカッコいいんですがww。
 いやー、めちゃめちゃおいしいとこ持っていくあたり、ファンへの気遣いっつーかなんというか状態^^。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006/3/15 00:13 | 5.Anaheim DLR

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コメント

>人生の半分以上

ん?んー・・・・・大体そうか(^^;)
という事は私も年を取ってると言うことだな(^^;;)

>多分そういう信頼や信用って、長い時間の中でゆっくり培われていくものなんですよね。

この付近は違うなぁと。私は会って1〜2回目で対応は決まってその後はあんまり変わらない。
能力の見込みは判定に時間かかかるけど、信頼は結構安直にしてしまうような。
まぁ、幸いほとんど外れてないので良しとするか。

投稿者 夏のこたつ : 2006年3月15日 00:34

> という事は私も年を取ってると言うことだな(^^;;)
自分だけ若いフリしないでくださいw。

> この付近は違うなぁと。私は会って1〜2回目で対応は決まってその後はあんまり変わらない。
うーん、それはなかなか凄いですね。なんというか、人を見る目があるというか。
確かにざっくりしたところは初見でも少し話し込めば分かりますが、どういう考え方をする人なのかとか、根っこの部分の性格面とかはすぐには分からないことが多いです、私の場合。

んー、要するに自分の判断に自信が持てない(=自分に自信がない)という、ただそれだけの話なのかもしれませんが。直感をなかなか確信に変えられなくて、石橋を叩いて壊してしまう……ということかもしれず;。技術論とかの白黒がはっきりつくものだと、恐ろしいほど冷静に判断を下せるんですけどねぇ;。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2006年3月15日 00:45

それは相対的な話かもしれません。
私と会った人も私にそんな対応してる雰囲気。
多分、無意識のうちに情報を多めに交換してるのかなと。

別に失敗してもさしたる問題じゃないでしょ、という大雑把さからなので、
あかねちゃんの方の石橋と言う表現も割と適切かもしれないですね。
まぁ、相性の悪い人は腹に一物あるような誤解をするのかもしれないですが。
大体は鏡に映した自分の姿の投影なんですけどね、人物解釈ってのは。

投稿者 夏のこたつ : 2006年3月15日 01:07

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