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機動戦士ガンダム SEED DESTINY

 えーと、アイロンかけながら未消化アニメを見てたわけですが……やばやば、マイメロがめちゃめちゃ面白いんですが(^^;)。前回放映分を見て、クロミちゃんが女の子だという事実を知って驚愕するワナ;。いや〜、日曜の朝っぱらからこんな 頭の悪い ゆるいアニメ流していいんですか状態。……しかし見るのは今ごろですけど;。

 そんなわけで遅ればせながら前回分の SEED DESTINY のお話。いよいよ第 4 クールに突入して話もいよいよ大詰め……なんですが、前回放映分ではあまりの厨房度の高さに思わず笑いそうになったり。や、確信犯もここまで来てれば素晴らしいとしか言いようが。面倒なんでネタバレ全開でエントリ書いてみたり。

 前作 SEED については以前雑記にまとめたのですが、「組織(社会)依存型の思考からの脱却」、つまり誰かに自分の決断を委ねるのではなく、自分自身で自立した物事の考え方を確立していこう、という物語でした。まあストーリーラインはボロボロでしたけど、テーマ的にはそれなりに一貫性はありました。

 で、本作のテーマは何かというと、一言で言えば「希望格差社会」。希望格差社会というのは一度読んでおいて決して損はない良著で、私もかつて雑記で紹介したことがあるんですが、SEED DESTINY はこの希望格差社会で描かれたような、「実は人間は平等ではなく、富めるものと貧するものとがはっきりと二極化していく」という現代社会における人の生き様を描いてるんですね。

 その肝になるのがデュランダル議長の「Destiny Plan」。これは、遺伝子でその人の潜在的な資質や能力を見極め、それに応じた役職や権限を与えて、その枠組み(=各々に与えられた運命)の中でみんなで平和に暮らしていこう、という計画。それぞれの人々が『分相応の運命』を与えられてそれに従っていけば争いはなくなる、と。

 しかし、「定められた運命」には未来への希望もない。そこにキラやカガリを初めとするオーブ連合国が噛み付くんですね。そんなのは人の生き様じゃない、と。

 確かに、人は希望があるからこそ生きていけるのも事実ですが、半面としてカガリやキラなどの言う「希望」とは、無知であることの裏返しでもある。子供の頃、我々は誰しもが明るい未来を描き、将来への希望を持っていたはずですが、歳を取るにつれ、現実を知り、自分の能力を知り、己の限界を知り、そしてかつて自分が抱いていた希望に失望していく。希望と失望はコインの裏表。声高に希望だけを語れるのは、まだ失望を知らない子供の理屈でもあるんですよね。

 持たざるものは何に希望を持てばよいのか? 失望することを繰り返せば、人は疲弊し、この世に絶望し、生きる活力すらも失っていく。希望には、『その人の身の丈にあった希望』というものが現に存在する。悲しいかな、それがこの世の真実でもあるんですよね。にもかかわらず、『身の丈を超えた希望を叶えよう』として、人々は醜い争いを始める。だから争いはなくならない。

 端的に言えば、「平和である」ことと「身の丈を超えた希望を叶えようとする」こととが、根本的なところで相反してるんですね。だから同時に叶えることができない。

 ……ところが何を血迷ったのか、オーブのカガリはこんなことを言い出すわけですよ。

「今やデュランダル議長は、世界最大のリーダだ。
 どうしても彼は正しく、すべてを知って揺るがなく見える。
 だが我々と同じく、その強大な力を危惧する国もある。
 オーブがなにより望みたいのは平和だが、だがそれは自由、自立の中でのことだ
 屈服や従属は選べない。
 アークエンジェルもまた、どうかその守り手として力を貸してほしい。」

 おいおいおい(^^;)。それって結局言わんとしてることは、平和よりも自由と自立が欲しいっていうことなんですけど、状態。そのダシとなる大義名分として『平和』というキーワードを使う……というのはもはやただの危ない集団としか言いようがないんですけど;。まさに「おまえたちはいったい何がしたいんだ??」(by アスラン)状態なんですが;。

 確かに本質的にはバランス問題なので、デュランダル議長が描く世界と、オーブの描く世界のどちらかに偏ればよいというものではないわけですが、

キラ  「これってわがまま?」
アスラン「かもしれない。でも、だから人は生きてきたんだろ? 長い時の中を。ずっと。」

 いや、だから争いはなくならないんだろ? と小一時間(^^;)。思わずお前なに寝言言ってやがりますか状態、すっかりキラたちに丸め込まれてますよ、アスラン君;。

 結局、各人が節度を持って、身の程知らずの身勝手なわがままを言い出さなければ済む話なんですよ。ただ、人間はそれをすることができない。だから争いはなくならない。その事実(=みんなが必要以上にわがままだから平和にならない)を、オーブの若者たち(=色恋沙汰もひっくるめて完全なる自由を求める集団)を使って皮肉たっぷりに描いた物語、それがこの SEED DESTINY という物語なんじゃないでしょうか? 確信犯的なキャラ配置と筋書きは見事としか言いようが。いやこの筋書きでキラやアスランマンセーな方々はちょっとヤバいかも……それ、製作スタッフの思うツボですよ?(^^;)

 まあ確かにこの作品、ストーリーラインなんて飾りですけどね、偉い人にはそれが(ry

 この物語、果たしてどうやって落としどころに収束させていくのかはここから見ものですが、なんだかんだでそれなりにうまく作ってきますねぇ。さすがです。

投稿者 まちばりあかね☆ : 2005/9/1 01:25 | 3.アニメ&コミックス

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コメント

前作含め最初から溜めてたのを、一週間で68話消化(^^;)
で、これからストーリーはネタ化するんですか(笑)

投稿者 夏のこたつ : 2005年9月1日 01:42

・・・・とこの回まで追いついた。

しかしあれだ、この番組で大量殺戮された連中は実に報われないというか。もうメチャクチャですなぁ(笑)
ただ見ている間はそれなりに面白い。消耗品アニメがガンダムの名を冠していると
気に入らん人もいるだろうな。確実に駄目な年寄り扱いされるとは思うが。

投稿者 夏のこたつ : 2005年9月10日 01:22

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投稿者 ella49 : 2006年4月23日 16:07

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