富士登山実況編 (Part. 1)

[富士登山レポートTopに戻る] [→ 次へ進む]

その1. 気軽にスタート登山道(5合目〜6合目)

 五合目には直通バスが若干遅れて12時頃に着。河口湖側の五合目はとにかく施設が多く、右のような施設が5軒〜10軒ぐらい存在しているのですが、とりあえず昼食を取って体慣らしのための散歩。バス一本で来たとはいえ、すでに海抜2000m overなのですから、この時点でまず体を空気になじませる必要がある、というわけだそうです。とりあえず30分ぐらいのんびりして、ゆっくり歩き始めました。

 ちなみに後ろの富士山に山小屋がぽつぽつ存在しているのが分かります。あんなところまで『足で』登るのかと思うとかなりげっそりします。(笑)

 五合目からしばらくは軽い下り坂が続き、ここからでもすでに十分な見晴らしが得られます。そりゃそーです、海抜2000m以上なんですから。しばらく進むと登山道入り口。この入り口だけ見るとたいしたことなさそうですが、すぐに斜度がキツくなり、いきなり休む人が続出していました。
 登り始めて30分ちょっとすると、あっさりと6合目に到着。あまりにあっさり到着してしまって拍子抜けするものの、もともと○合目というのが全然等間隔でないことも知っていたので、ここまでで全行程の1割ぐらいかなと言い聞かせつつ先へ登りました。
 六合目の小屋(雲海荘)を過ぎると、万里の長城かとも思えるようなジグザグ道が出現。土砂崩れ防止の防壁かな?と思いつつ少しずつ登っていきます。このあたりから雲が出て涼しくなり、薄いセーターを羽織ることに。六合目付近で日が当たっているときは真夏の暑さですが、七合目に近づくあたりから結構涼しくなり、日が当たらないと汗も蒸発せず、体温を奪われていきます。
 写真にいる馬、これを使うと七合目までは上がれます。お気楽に登りたい、または足を痛めたときはいいかも。五合目と七合目の片道で\12kだったはず。これだけ見ると高いとお思いでしょうが、実際に登ってみると決して高くないと思えるから不思議です。(^^;)

その2. まだまだ楽勝な登山道(7合目)

 さて、無事に七合目山小屋の花小屋に到着。ふと振り返ってみると、随分と高くまで登ってきたことが……まるで分かりませんね。(^^;)
 実際にはここでもそれなりの高度ではあるらしいのですが、雲の上に出るには八合目以上でなければならないらしく、まだここでは高さは実感できませんでした。
 が、この山小屋の裏手に回った瞬間に唖然……こ、これをロッククライミングしろというのか?というような凄い岩場が出現。なるほど軍手が必要なのもうなづけます。7合目手前まではすり足で歩くとかなり酸素使用量が少なくて済んで楽なのですが、ここからは全く話が別。両手を使いながら大きく足を上げざるを得ないことも多々あり、だんだん辛くなっていきます。
 しかしこんなところを何も知らずに夜中に登っていたらかなり危険、雨だったら滑って怪我してもおかしくないかも、と思えるような場所もありました。いやはや昼間で良かった。
 とはいえ、断崖絶壁みたいなところは数箇所だけで、他は比較的なだらかな岩コロ斜面です。
 それと、おそらく人によるのでしょうが、私は杖を使うよりも両手に軍手をして登っていく方が楽な気がしました。中学生たちの中には杖の使い方に困っている人も結構いたような。お年を召した方々は杖があった方が楽、とおっしゃっていました。
 ここもひたすら黙々と登りつづけると、八合目の赤い鳥居が見えてきます。しかし、あんなに近くに見えているにもかかわらず、この写真を取ったところからは楽に30分はかかりました。
 まあでも、明るいと先が見えているのでそれなりに見通しが立って気分的には楽でした(人による?)。

→ 次へ進む


Written by まちばりあかね☆ (2000/7/24)